ヨーロッパ企画・25周年の本公演は、初挑戦のミステリーコメディ
ミステリーの中でも、どちらかと言えば都市伝説やゴシップといった部類に入る『切り裂きジャック』を題材としたのも、“ズラす”ことでオリジナリティを抽出してきた上田の作戦。下世話な思いが渦巻く人々の騒動を群像劇で表現しながら、劇団らしいミステリーコメディを成立させてくれそうだ。
そして今作で16年ぶりに座長を務める永野は、警部として捜査を担当。しかし「群衆が勝手に推理を始めるので捜査ができない」と早くも嘆き節。また、群衆のひとり、オルガン弾きとして登場する諏訪は、「エチュードの段階で、群衆に押された永野さんが一言も喋れていない状態。本当に捜査を進められるのか今から心配(笑)」とこちらもコメディアンぶりを発揮。
「キャナルシティ劇場という舞台を最大限に活用し、19世紀のロンドンへ皆さんをお連れしたい」と上田。さらに、「最後には、アッと驚く結末を用意しているのでお楽しみに」とも。
果たしてその全貌は。
公演は10月14日(土)~15日(日)福岡・キャナルシティ劇場ほか、東京、高知、広島、大阪、神奈川、愛知で上演。チケットは発売中。