男性の快適温度は女性より3度低い!男女で違う「温度の感じ方」
当時の研究者が基準にしたのは、体重75キログラムの40歳男性のエネルギー代謝率。つまり一般的な女性のエネルギー代謝率より35%も高い数値で設定されているのです。
しかし女性の方がエネルギー代謝率が低く冷えやすいため、男性を基準にしたオフィスの温度設定では寒く感じるのです。
でも、冷房の設定温度を上げることには、環境にやさしいというメリットもあります。しかも家庭やオフィスで排出される二酸化炭素は、全体の30%にものぼるといいます。冷房を控えめにすることで、環境への配慮もできるわけです。
■日本で推奨されている温度は28度!
なお、日本で推奨されているエアコンの設定温度は28度。「スーパークールビズ」を掲げているので、高めの設定です。
お役所などはこの温度をきっちり守っているそうですが、一般の企業だともっと寒いオフィスも少なくありませんよね。
日本ではアメリカよりもやや高めの温度が好まれるようで、女性は26度以上、男性は25度以下を快適だと思う人が多いそうです。男女の温度の感じ方が違うのは仕方がないこと。熱中症で倒れてしまっては元も子もありませんが、男女どちらも快適に過ごせるように、譲り合いながらオフィスを快適にできるといいですね。