人は友人に影響されやすい!自分も同じ物を買う可能性は60%増
一般的には、アイディアや行動をSNS内で拡散するためには、SNSで影響力がある特別な「アルファユーザー」が重要な役割を果たすといわれてきました。しかし今回、ミネソタ大学の研究によって、たとえ匿名の一般ユーザーでも、友人同士で大きな影響を与え合っていることがわかったのです。
SNS使用者の特性や行動は、集団のなかで似てくるといわれています。
理由については諸説あるようですが、仲間と興味のあることを共有したいと思うことなどが動機になっていると考えられています。こうしたメカニズムが、人を商品の購入に向かわせるのではないかという仮説が立てられているのです。
■友人少ないユーザーに影響力がある
また、今回の研究で明らかになったのは、それだけではありません。
今までは、友人の数が多いユーザーの方が、単純に影響力があると思われていました。しかし実際に調査をしてみると、友人の数が少ないユーザーの方がむしろ強い影響力を持っていたのです。
これは友人の数が少ないほど、人間関係の結びつきが深いためなのではないかと考えられています。オンラインサービスの世界でも、友人は量より質なのです。
自分自身の意志でそのサービスを購入するだけではなく、そのサービスのなかでできたコミュニティとその友人によって、購入するか否かが揺さぶられやすいというのは驚くべき事実です。