秋の風物詩「十五夜」は満月じゃない?暦と月が一致しない不思議
ということになります。旧暦は現在の暦からおよそ1か月遅れているので、十五夜は9月にあたることが多いのです。
一方の「満月」は、地球から見て月がちょうど太陽の反対側にあることを意味しています。つまり「新月」は、地球から見て月が太陽と同じ方向にあるということになります。
「新月から新月までは30日、その半分にあたる満月は15日」と思われがちですが、正確には新月から新月までは約29.5日。そして新月から満月までは約14.8日。
この時点で、「暦」と実際の月との間には若干のズレがあります。
月の軌道が楕円であることなどさまざまな理由から、現実には14.8日よりさらにずれることも珍しくないのだといいます。
にもかかわらず、「中秋」は必ず旧暦の8月15日なのです。そこに、十五夜と満月とが一致しない理由があるんですね。
■“スーパームーン”が起こる割合
ちなみに今年の中秋の名月は9月27日ですが、満月は翌日の9月28日。この日はちょうど、地球が今年もっとも月に接近するため、満月が大きく見える「スーパームーン」にあたります。スーパームーンは、満月14回に1回の割合で起こります。
2015年9月28日の次は、2016年11月14日。