地球の樹木は毎年150億本失われている!森林破壊の厳しい現実
樹木の数は、大気中の炭素除去や土壌改良、水や大気の浄化など、人間が暮らすために必要なさまざまなことに関係しています。
にも関わらず、いままで地球上の樹木の数は正しく把握されてこなかったのです。それは地球があまりに広大で、木の数を1本1本数えることなど到底不可能だったから。
しかし、技術の発達により、今回のような地球規模の調査を行うことが可能になりました。人口衛星による映像や、コンピューターによる解析など、あらゆるテクノロジーを駆使することにより、地球上の樹木の数が明らかになったのです。
■森林の状態から生活に与えられる影響が明らかに
いちばん樹木が多い地域は熱帯でした。熱帯には全体の43%もの樹木が集まっているのです。
しかし、樹木の密度の高さで勝っているのは、北方の針葉樹林帯。
どの地域でも森林破壊は起きていますが、熱帯はその割合が一番高い地域でした。
森林破壊の様子を見ていると、人類の出現により、環境のシステムが変化してしまったことが伺えると研究者は語っています。私たちはすでに、環境破壊が私たちの生活に与える影響を知っています。しかし、この調査によって、人類はさらに森林を守り、増やす努力をしなければならないことが明らかになったのです。