感情の8割は嗅覚から!よいニオイでネガティブ感情が消える!?
五感のうち、嗅覚以外の4つは視床下部を通って大脳皮質のそれぞれの感覚領域に情報を送り、それから大脳辺縁系に信号が送られます。しかし嗅覚はダイレクトに伝わるため、他の五感にくらべて喜怒哀楽や記憶への影響が大きいのです」(リュウ博士)
たしかに、土ぼこりのにおいを嗅いで、キツかった部活の練習を思い出したり、人混みでふと昔の彼の香りを感じてドキッとしたりすることがありますよね。
ニオイを嗅ぐだけでさまざまな記憶がフラッシュバックしてきたという経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
■実は感情の8割はニオイからわきおこっている!
大脳辺縁系は記憶だけでなく、情動や、喜怒哀楽などの感情もつかさどっているため、リュウ博士によると、ニオイを嗅ぐことで記憶を呼びさますだけでなく、感情にも影響があるのだとか。
「人は情報の8割以上を視覚から得ます。しかし、感情の8割はニオイ。たとえば食事を感じる8割は嗅覚、2割は味覚です。情報は視覚、感情は臭覚なのです」(リュウ博士)
つまり、「楽しい記憶が呼び覚まされるよいニオイを嗅ぐ」のが、いちばん手軽なネガティブ感情の解消法といえそうです。
記憶にひもづけられた「よいニオイ」