レタスは「ベーコンの3倍」も有害!なぜ菜食主義は環境に悪い?
社会科学教授のポール・フィッシュベック氏によれば、よくある一般的な野菜の多くは私たちが思っている以上にカロリーや様々な資源を必要とするそうです。
豚肉や鶏肉と比較すると、ナス、セロリ、キュウリなどは特にそのような資源が必要となります。
たとえばレタスは健康にもよさそうですし、みずみずしさにあふれていて、それ自体が環境に悪害を与えるとは思えません。しかし、私たちの思い込みは通用しない場合が多いというのです。
■食生活の改善で地球温暖化も改善
アメリカでは環境への影響を減らすために、まず食生活の改善から取り組もうとしています。研究によって判明したことは以下の3点です。
・全体的に肉や他の食品の摂取量割合を大きく変えることはせず、カロリー摂取量自体を減らします。そうすると、排出物やエネルギー・水の使用が約9%減ります。
・すべての人が野菜や果物などの健康的な食事によっていままでのカロリー摂取量を保とうとすれば、エネルギー使用量は43%も増え、水の使用量は16%、排出物の量は11%も増えます。・肉の摂取量だけを減らしてカロリー摂取量を下げた場合でも、エネルギー使用量は38%、水の使用量は10%、排出物量は6%増加します。