研究でルービックキューブを元に戻す「神の数字」が特定される!
ついに、どんな状態のルービックキューブでも元の6面揃った状態に戻せる回数が決まりました。それは、“20”。この数字、神の数字と呼ばれていて、実は20と決まるまでに様々な葛藤がありました。
そこで今回は、神の数字に関するエピソードをお伝えしたいと思います。
■頭のいい人達もルービックキューブに夢中
そもそもルービックキューブは、今から41年前の1974年にハンガリーの建築学者エルノー・ルービックが開発したもの。日本では、1980年代に爆発的にヒットしましたね。
今でも玩具店で見かけますし、ときおりやっている人を見かけます。そんなルービックキューブは、子ども達や愛好家の大人達に混じって、ある人々が夢中になっていました。
それは数学者。その中でも“群論”を研究していたグループです。
神の数字問題、つまりルービックキューブは何回で元に戻せるかというテーマは、数学の一分野である“群論の問題”に大きく関わっています。これは非常に計算が難しいため、世界中の数学者が長年取り組んでいたのです。
子ども達が夢中になっている間に、ひっそりと何十年も数学者たちが「ルービックキューブは何手で元に戻るのか」