富士山の「一合目」が混乱しそうなくらい高いところにある理由
日本を代表する富士山。高さだけでなく、その美しさから大人気。富士山の高さは3,776メートル。みなさんご存知の通り、日本一の山です。
ところで、富士山というと五合目とか六合目とか言いますが、一合目の高さは、どのくらいだと思いますか?
実は、この高さにちょっとした不思議が隠されているのです。さっそく、超ややこしい、この富士山の“合目”についてお話したいと思います。
■一合目は意外と高い!
高さが3,776メートルですから、一合目は377メートルな気がしますよね。いいえ、意外なことに全く違うのです!
富士山は登山道が4つあります。
そのため、それぞれの道によって異なるのですが、たとえば吉田口ルートでは一合目が1,520メートルなんです。高さでいえば、山全体の4割あたりが一合目ですね。
一方、御殿場口ルートでは、それよりも低い1,440メートル地点がもう五合目。
半分もいってなくて、残り2,300メートル以上あってもそこが5合目になります。つまり、吉田口一合目より御殿場口五合目の方が低いんです。
だから御殿場口の五合目から斜め上に進むと、吉田口の一合目に着くという現象が起きます。