くらし情報『東南アジアの「野球」には日本が深く関わっている』

東南アジアの「野球」には日本が深く関わっている

苦しい練習の日々が続いても、その苦しみを与える監督を信頼することができた。その関係性を築くことは、異国の地でもできるはずだ。

東南アジアの「野球」には日本が深く関わっている


その思いが選手たちにしっかりと伝わっていることは、今大会を通しても十分に伝わってきた。野中氏が監督に就任した当初からインドネシア代表としてプレーするキャプテンのトリスナディ選手は、こんなふうに語ってくれた。

「カントクのことは本当に尊敬しています。厳しくても、それが日本の文化だということはわかっているし、『上手くなってほしい』という思いが伝わってきますから。これからもずっと、カントクに代表チームの指導を続けてほしい。それは絶対、です」

その国を愛することで伝わるものがある
今大会を取材していて、感動した光景がある。
試合前の国歌斉唱時、3人の日本人は手を胸に当て、それぞれの国歌に合わせて口を動かしていた。「日本」を押し付けるのではなく、その国を愛し、混ざり合おうとしているからこそ、文化の壁も乗り越えて伝わるものがあるのだろう。
東南アジアの「野球」には日本が深く関わっている


「日本人対決」となった決勝戦で野中監督のインドネシアを下して優勝を決めたフィリピンの板倉氏は、選手たちに取り囲まれ、ジャカルタの空に高々と舞っていた。

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