ビーチクリーンの大切さを描いた子ども向け絵本『うみのようせいみーちゃん』を小学校に寄贈、公共施設などに無料配布
同年、愛媛県からもその継続的なボランティア活動が認められ、砂浜に名前入りの看板が建立されることとなり、それからさらに3年が経過した現在でも、地域住民とボランティアの手で砂浜は美しく保たれています。
■「人の手で放たれたものは人の手でしか回収できない」
砂浜のゴミの多くが、人間の手で作られ、人間が使い、人間が捨てたペットボトルなどのプラスチックゴミであったことから、プラスチック製品を使っている自分自身にもその責任の一端があると捉え一人で始めたゴミ拾いが徐々に広がり、今では住民が自主的に砂浜の美化に取り組むSDGs活動として地域に定着したこの体験を通して、環境保護の大切さと自ら行動すること・協力すること・継続することの大切さを子どもたちに伝えたいと、同NPOでこのエピソードを元にした絵本の制作を企画。地元銀行の環境基金の助成を受け2022年6月にビーチクリーンの絵本『うみのようせいみーちゃん』が完成しました。
■絵本を通してわかりやすく伝わる個人レベルのSDGs活動
ストーリーの主人公は、瀬戸内の海に住む海の妖精みーちゃんと相棒であるウミウシのイヨ。海中ゴミを食べた魚たちが苦しんでいる様子に心を痛めたみーちゃんが、それら海中を汚染するゴミが砂浜から海に流れ込んでいることに気づき、海をきれいにしようと一人砂浜のゴミ拾いを始めます。