2023年5月8日 11:00
「佐倉聖シリーズ」誕生20年×実業之日本社創業125周年 畠中恵 文庫作品連続刊行!
いい加減、そういう事にも慣れていた時、ある日珍しくも、褒めて頂いた短編があった。それが、佐倉聖の話だったのだ。都筑先生から、今までの作品より、ずっと面白かったと言われ、それが余程嬉しかったのだと思う。私はその事をしっかり、ノートに書き留めていた。その後新人の物書きとなり、ある編集さんに、どういう話を書きたいかと問われた時、私は以前書いた聖の話を見せたのだ。
(月刊ジェイ・ノベル2012年9月号「新刊の舞台裏」より)
【商品詳細】
*佐倉聖シリーズ第1弾 2023年6月発売(予定)
『アコギなのかリッパなのか 佐倉聖の事件簿』
実業之日本社文庫 A6判 予価836円(税込)
佐倉聖は21歳の大学生。異母弟を養うため、元大物政治家・大堂剛の事務所で事務員のアルバイトをしている。後援会幹部殴打の謎、立候補者のダイエット騒動etc.――大堂を頼って持ち込まれる種々雑多な陳情や難問珍問を、元不良で負けん気は強いが機転の利く聖が、鮮やかに解決する姿を描く。
実業之日本社文庫版刊行記念として、著者がデビュー直後に発表した現代ミステリー短編「思い出した……」を文庫初収録。*佐倉聖シリーズ第2弾 2023年8月発売(予定)