2019年10月30日 19:40
仕事や人間関係でクヨクヨ…「しつこい悩み」をサラッと流す簡単な方法。#7
ところが、その大半は草むしりや料理という日常的でありふれたことの繰り返しでした。
坐禅を組んだり、お経を詠んだり勉強もしますが、そのほとんどは毎日の当たり前の仕事に没頭するという時間。単調な肉体労働を繰り返すことは、初めは物珍しく、しばらくすると退屈で苦痛になりました。けれどある段階を超えると、不思議とすがすがしい気持ちになっていきました。
東京暮らし、ときどき山伏付き。
そしてビザが切れてこのたび山を降りて帰国し、東京暮らしが再スタート。街での生活が始まりました。と同時に家主である恩人が山伏だったことで、偶然にも彼女が師として仰ぐ山伏の先達との半同居生活が始まったのです。
そこで禅センターを出ても、毎朝祈りを捧げることになりました。
「お祈り?」。なんだか怪しいですよね、わかります。実際に父と一緒に禅寺へ坐禅を組みに行ったときに、五体投地(坐具をしいて額、両肘、両膝を地面につけてお拝すること)してから般若心経というお経を詠んだ後に、親である父からでさえも「あんな宗教クサイのはゴメンだわ」と言われてしまいました。
そんなこんなで日常生活に戻って、なんとなく唱えることもなくなっていたお経。