「毎日が楽しい…!」ずっとラブラブでいられる「彼氏候補」とは
恭一は服飾の専門学校に通っている。
「LOVE」と大きなロゴが入った黄色いTシャツに、デニムの短めキュロットで向かう。
「ミア、あのさあ……」
ミアを見つけて固まる恭一。
「いや、あれだ、ちょっと言わせてもらうけど…。そのかっこうで学校行ってる?」
「え?」
「子どもっぽいというか…それ、中学の頃から着てないか」
「えー、おかしいん?でも新しい服、買いたくないよ。節約したいし」
話していると、ミアのおばあちゃんから連絡が入る。
「麦の元気がないから近々帰っておいでって」
麦はミアの家の猫だ。
「えっ、麦?俺も会いたいから一緒に帰るよ」
恭一がそう言ったので、次の週末、ふたりで地元へ。
麦を撫でながら、おばあちゃんちのソファで恭一とお茶を飲む。なんかほっこりいい感じ。恭一ってこんな癒し系だったかなあ。
最近家の整理にハマり中のおばあちゃんが、若い頃の服をどんどん出してきた。「いる?」って聞かれたけど、サイズが全然違うから無理。でも恭一は「もらっていきます」って、紙袋に詰めこみはじめた。なんで?
おばあちゃんちから帰って数日後。恭一から「ちょっとうち来て。
薄めの服でお願い」とLINEが来た。