「実は五股だった」たくさんの愛を育む男と、彼に恋した女心の春夏秋冬
で歩こうと彼。その時「ん?なんかこれ見たことあるぞ」と思ったのですが、それはまあいいでしょう。今は別れの時なのだから。
気になって後ろを振り返ったけれど、彼は振り向いていませんでした。わたしもズンズン進んだら、突然涙が出てきました。
もうだめだ。わたし大好きだったんだ!と気づき、思いっきり振り返ります。首がもげるほど勢いよく振り返ったので、首を痛めたのも覚えています。
彼はやっぱり振り向いていませんでした。
そして「これはまるで東京ラブストーリーのラストシーンじゃないか!」と気づいて、人目もはばからず泣きながら笑いました。
■ショッキングな冬
師走に入ってすぐに、彼からひさしぶりに着信がありました。
三ヶ月ぶりの連絡。そのくらい経つと、いい思い出として気持ちはすでに落ち着いていました。
ところが、彼の言葉は腰が抜けるような内容でした。
「実はあの時、五股だったんだ」
もう終わった恋で傷つくことになるとは、新しい展開です。
一応、聞いてみると「ウブだったわたしに興味がわき、他の女性たちのようにすぐに自分に惚れると思ったら、リアクションがよくわからない。
よくわからない上になかなか進展せず、逢えない日があると寂しくて誰かと一緒にいたくなっちゃった」