24時間営業のコンビニ扱いでもいいから、彼に会いたい…「都合のいい女」【カレー沢薫 アクマの辞典 第19回】
然とした態度を取れるのがデキる都合のいい女である。
このように、尽くすというより「搾取」に近いわけだが、都合のいい女自身が、自分が都合のいい女であると気付いていないかというと気付いている場合のほうが多いのではないか。
なぜ我々がコンビニをよく利用するかというと便利だからである、つまり自分が便利になればなるほど好きな男にご愛顧いただけるなら、そりゃ便利になるっきゃないでしょと言う話だ。企業戦略としては当然であり、ライバルに負けないためにはどんどん便利になって当たり前である。
ただ、コンビニとしてリピートしてもらえることに満足なうちは良いが、ある日突然「伊勢丹扱いしてほしい」という気持ちが芽生えたら不幸である。
それに24時間営業も月日が経つごとに体に堪えるようになるだろう、頃合いを見て、自分を少なくとも「駅ビル扱い」ぐらいにしてくれる男を見つけたほうが良いかもしれない。
【タ】
▶「タラレバ」(たられば)
…二兆円あったら二兆円さえあれば年とともに仮定のスケールがデカくなる
【チ】
▶「ちやほや」(ちやほや)
…若いころに全くちやほやされなかった女は加齢に強い
【ツ】
▶「都合のいい女」