恋愛情報『「女は泣けばいいと思っている」女の“涙”は自爆の呪文だ… 【カレー沢薫 アクマの辞典 第20回】』

「女は泣けばいいと思っている」女の“涙”は自爆の呪文だ… 【カレー沢薫 アクマの辞典 第20回】

という男女差別にさらされており、泣くのは恥ずかしいこと、まして女子に泣かされるなど即刻腹を切るべき、と刷り込まれているので、なかなかこの切り札は使えないものである。

では、大人になってから涙を武器とするのはどうだろうか。
タイマン、特に痴情の場でなら大人になってからも使っていいと思う、別れ話で女が泣き出したり、逆にゴールデンボンバーのPVのように男が縋り付いて、女々しくて女々しくて辛くなったりしても、これは二人のことである。

しかし、ビジネスなど、社会的な場で涙を武器にするというのは下策である。
たとえ涙でビジネス上のピンチを切りぬけたとしても、それは「泣いてるお前が可愛くて」許したわけではなく「うわあ」という、許すというより引いたため「退いた」だけである。

しかも1人涙を武器にする女がいると、一瞬にして「女は泣けばいいと思っている」という、主語巨大化現象が起きてしまうため、社会的な場で液状の涙を武器にする女は、涙を武器にするぐらいなら口から溶解液を出して戦う、という女から蛇蝎の如く嫌われる。大人になってからの涙を武器にするという行為は子どもの時より「切り札」度が上がっており、一度公の場で使うと「そういう人」

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