運命の相手も見抜ける?ユングの心理学に見る「8つの性格類型」
4つの機能の優劣があり、さらに各々の機能は「外交型」か「内向型」かの特性を持つのです。
「外向思考型」「外向感情型」「外向感覚型」「外向直感型」「内向思考型」「内向感情型」「内向感覚型」「内向直感型」と、8つのタイプに分かれます。
物事を理知的に分析しがちな「思考タイプ」にも、他者の意見につられがちな「外向思考型」と、自分でとことん問い詰めて納得感を得ようとする「内向思考型」がいます。
絵を見て「複雑な配色で構成されている。きっと名のある匠の技だ」と「内向感覚型」な捉え方をしたにも関わらず、他者から「それは素人が描いた絵ですよ」と言われると、あっさり信じてしまう「外向直感型」の人もいますよね。
このように人の個性は、8つのタイプの中で独自の組み合わせによって形成されている、とするのがユングのタイプ論なのです。
■「補償」が運命の相手を呼び込む
さて、ユングの心理学では、さらに無意識の機能として補償(compensation)を説いています。
こちらは、機能の一側面があまりにも発達しすぎると、これを補いたいといった心の働きが無意識に起こる、ということです。
例えば、自分が持っていない側面を持つ人や正反対の性格の人に、心惹かれることってありますよね。