イケるのでは…と思った男が寄ってくる「受け身の女」【カレー沢薫 アクマの辞典】
戦況によって受けと攻めを変えられるバランス型ファイターが現代的な女と言えるのではないだろうか。
恋愛に関しては「受け身」のほうがモテるらしい。何故なら、モテというのはまず相手に「イケそう」と思わせるのが大事だからだ。
つまり、いくらイイ女でも、難攻不落の要塞の如く攻め入る相手全員を大砲で撃ち落としてそうだと「ムリめ」と思われて挑戦者自体がそうそう現れない、つまりモテない。
逆に「受け身の女」は門が半開きで「来るものは拒まず」「押しに弱い」雰囲気である。そこに「イケるのでは」と思った男が寄って来るのだ。
しかし、このモテは、毎度おなじみ「雑魚モテ」である。鍵をかけてない家に泥棒が入って来るのと同じ原理だ。
よって恋愛においては、意中の男は「受けとめ」、そうでない男は「受け流す」二種類の「受け」を使いわけるのが、デキる受け身の女である。
【ア】
➤「頭ポンポン」(あたまぽんぽん)
…漫画やドラマで使うときは「これで喜ぶ女はフィクションです」と明記したほうがよい
【イ】
➤「インフルエンサー」(いんふるえんさー)
…インフルエンザのインフルエンサーと言うのを我慢するのに骨が折れる存在
【ウ】
➤「受け身」