付き合ってるけど、ときめかない…「馴れ合い」のメカニズムを徹底解明
「自主性」を損なってしまう危険性があるのです。
人間というのは恐ろしいもので、例えば、毎日お風呂上りの彼の体を拭いてあげたとします。それを数年続けたら、自分で体を拭けなくなってしまうんですね。
もちろんまったく拭けないわけではないのですが、やり方がぎこちなく、下手になります。上げ膳据え膳の生活をさせると、日常的な動作であっても退化してしまうのです。
このように運動機能として「自立性」を失うだけでなく、心情的にも変化が生まれます。最初こそ、いろいろやってもらえることに感謝していても、だんだんとそれが「当たり前」になり、そうなると恋人や伴侶を「母親」のような存在と認識するのです。
その結果、「異性の男女関係」ではなく「擬似的な母子関係」に変化します。
当たり前ですが、母親と性的関係を持つことはできないですよね。それは擬似的な関係であっても同じで、男性の中から情熱が失われ、異性として無関心な状態になるのです。
■馴れ合わないために必要なこと
そんなふうに「擬似的な母子関係」に陥らないために、気をつけるべきことは何でしょう。
【1】担当の所在を明確にする
身の周りのことや家事に関して、自分なり相手なりがやるべき範囲を、しっかりと決めるのが大事。