「女が男の部屋に1人で来たらOK」を、全国統一ルールと思うな! 【カレー沢薫 アクマの辞典 第36回】
漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!
■第36回アクマの辞典ハ行
【ヘ】
➤「部屋に行く」(へやにいく)
今回のテーマはハ行から「部屋に行く」である。
最近また「性合意」についての話題をよく聞くようになった。
性犯罪などが起こると「はっきり拒絶しないほうが悪い」と何故か被害者側が責められるという構図がよく見られるが、拒絶したら殺されるかもしれない、自分より強い相手に「NO」と言うのは至難の業である。
弱い側に「NO」と言わせるより、全ての人間に「犯罪者になりたくなければ、相手がYESと言わない限りNOと思え」と自分が加害者にならないための性合意を教えたほうが簡単なのではないだろうか。
だが、もともと日本人はYES、NOをはっきり言わない民族であり、性のことになると殊更それが顕著である。
よって「女が男の部屋に1人で来たらOK」など、相手の行動でYESかNOかを推し量る風潮ができてしまったのだ。