痛いLINEを送ってくるおじさんにありがち…「好きのサイン」の勘違い【カレー沢薫 アクマの辞典】
時に我々は、どんなに魅力的でも「無理め」な相手より「イケそう」な相手を選んでしまうことがある。
これは致し方ない。素人がエベレストに挑んで遭難死したら「無謀」と呆れられ「高尾山にしておけば…」と言われるだろう、それと同じだ。
山は無難なのにしとけという癖に、恋愛は死を覚悟で過酷なエベレスト級の相手に挑むべき、というのはおかしい。
そして「イケそう」かどうかを判断する材料が、相手が自分に「好きのサイン」を発しているかどうかである。
また、自分からは告りたくない時に「好きのサイン」を発して、相手から告らせようという時にも使う。
この「好きのサイン」の出し方だが、昔であれば、でかいネズミを捕まえて来たり、相手の前で石を遠くに投げたりする 、という方法が取られていたが、今では専ら「LINE」だという。
恋愛記事でも「相手の気を引くLINEテク」などの記事をよく見かけるだろう。
しかし、LINEでもサインの読み違いは起こる。
「LINEを送ると必ず返事が来る」というだけで「イケる」と勘違いしてしまう人間もいるのだ。
これはよくネットに晒されている「痛いLINEを送ってくるおじさん」にありがちなことだという。