「“私は可愛いのに”ディスられるのが耐えられない」雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第31回
のようなものは、絶えず行われています。所属するコミュニティにより、ランク付けの基準は違いますが、「やせている方が位が高い」という基準が採用されているコミュニティは、日本の中ではとても多いです。いや、世界の中でもですかね。
人が人である限り、なんらかの基準で測られるのは仕方のないことかもしれません。「自分は自分のままでいい」「自分は別に普通だし、自分で自分のことを気に入っている」状態であっても、勝手に外部からのランク付けを押し付けられるのは不快なものです。いや、押し付けられるだけならまだいいのですが、やっかいなのは、そのランク付けを受け入れず、ランクにふさわしい言動をしない人間に対して「身の程をわきまえろよ」的な圧力をかけられることです。箱根8里さんが言われていることは、すべてこの「身の程知ってるの?わきまえろよ」に類する言葉だと思います。「ランクが下位」の人間に対して、人はこういう言い方はしません。
箱根8里さんが「ランク付けされることを拒否している」人間だから、周囲の人たちはこういうことを言うのだと思います。
ランク付けされるのを拒否する人がいると、そのランク内で生活している人たちは、自分たちの努力が無効になるかのような不安を感じたり、なぜこいつだけ同じ方向に努力しないんだ?自分たちと同じように焦ったり不安になったりしないんだ?と、理不尽な苛立ちを感じたりします。