未練を残さず、前に進む方法〜『想いのこし』〔伊藤さとりの映画で恋愛心理学 第14回〕【恋占ニュース】
や「後悔」があるわけです。
映画の4人の幽霊は、未練というか「やり残し」を完了させたい想いでガジロウに相談するので、「後悔」とは少し違いますが。
本質的に、人という生き物は、自分が決めたことに関して、スタートからゴールまでやりきらなければ「未練」が残るもの。それはたぶん、人生も恋愛も一緒です。
「未練」といえば……
“どうしても別れた人を忘れられず、次の恋に進むことができない。”知り合いの女性から、そんな相談をよく受けます。
どうして「忘れられないのか?」
多くは、哀しい記憶より甘い記憶を覚えていて、その感覚を恋しく思うから。
だって、誰だって哀しい記憶を思い出して傷を深めるより、甘い記憶に浸って、心穏やかに過ごしたいでしょ?
実際のところ、「あの時、ああすれば良かったのかも?」なんて想うこと自体間違ってるのかもしれない。
もしあなたが別の選択をしていたら、その彼とずっと良い関係を続けられたでしょうか?
些細なケンカやすれ違いがきっかけで終わったのなら、きっとまた別の日に、何かしら2人の間に問題が起こり、別れてしまったことでしょう。「未練」という感傷に浸る時間を費やすほど、彼は自分にとって将来的にもイイ男だったのか?
過去にとらわれず、相手とそのまま付き合い続けた場合の未来を想像した時、自分が思い描く通りの幸せな生活を送っているかどうか。