あのコの恋愛事情ーネイルサロンのないしょ話 #デスノートを持つ女 編
なわけで、特に契約もなく心変りも仕方のないことなのに、別れても尚、日々日記に元彼のことや彼を奪った女のことを書き連ねるというのは、恋が終わってしまったことが悔しくて、納得できなくて、自分では消化できない想いがあるからなのだろうと理解はできる。ムカつくやつはムカつくし、理解はできるけれど、デスノートとなってくると話は少し変わってくると思うのだ。
揉めてなお、もしくは別れてなお、しばらくの期間、相手の動向について“情報”としてアンテナを立てているからこそ「相手のちょっとした不幸」を知ることができるわけで。「あの人どうしてる?」そう聞かなければ入ってこない情報も多いだろうし、何となく耳に入ってきた情報だとしても、興味のなくなった相手なら他の雑多にかき消される程度の情報でしかない。
毎日生きていれば色んなことが起こるのは当たり前のことなのに、相手のちょっとした不幸を耳にして「ほらね、不幸になった。」て思うのは、どれほど相手に執着していなければ難しいことか。相手の幸せやラッキーは見ざる言わざる聞かざる。お口はミッフィーお耳はギョウザ状態で、相手のアンラッキーだけにアンテナを立てる。「ほらね。
私を裏切るからよ。」