あのコの恋愛事情ーネイルサロンのないしょ話 #デスノートを持つ女 編
そう思いながら過ごす恋の終わりってどうよ?
相手の人生にはもう自分の存在なんてないかもしれないのに、相手を日々思って、恨んでみたり相手のちょっとした情報を仕入れて、ざまーみろと思ったり。相手の不格好を笑ったり。
いや、少なからず、浮気でもされようものなら「ちん〇モゲロ!!」と思わなくもないのが本心だけれど(むしろ、もいでやろうかとも思うけれど)不幸にばかり聞き耳を立てながら過ごすなんて、なんと悲しいデスノートなんだろうか。
恋を無くすのは辛いし痛い。恋人だけでなくとも人の「裏切り」は辛い。その辛さを、自分で受け止めることができなくて、消化することもできなくて、生まれてしまう「デスノート」。「諸行無常」の世の中で、全てを受け止めることができたらきっとデスノートは生まれてこない。
愚痴って、聞かされる方は確かに疲れる。
だけれど、友人の心が乗り越えられないような辛さに直面している時は、やっぱり聞いてあげて欲しい。乗り越えられるその時まで、なんとなく付き合ってあげて欲しい。デスノートを抱える女性がこれ以上増えないように。せめて私だけでも施術中に話しを聞こう、聞いてあげよう。そう決心させるノートの告白だった。私、書かれていませんように。
(川上あいこ/ライター)