あのコの恋愛事情-ネイルサロンのないしょ話 #女はケダモノ 編
お互いに、数々のオンナ友達の顔を思い浮かべて、つい納得してしまう。オンナが女優を演じる時、それは多分“ケダモノ”部分を隠す時だ。
「よく、男の浮気は本能だっていうけど、女の浮気の方が多くない?“優秀な遺伝子を残したい”ていう本能なら、常に優れた遺伝子を求めてしまうのは仕方ないし、優秀な遺伝子の為なら女優にもなれちゃうのかもね。」
「じゃあ・・・結局、浮気は”人間の本能”てことですかね。」
「そうなの。どんどんいい相手と出会っちゃうのに、1人だけなんてなかなか選べないんだよね。」
「でも、今日も彼が迎えに来てくれるんですよね?優しい遺伝子いっぱいじゃないですか。」
毎月、ネイルサロンに送迎してくれる優しい彼の顔が浮かぶ。
「来るけどさ。みんなはどこで”この人でいい”て決めるんだろう?これ以上優秀な遺伝子はない、て見極めるんだろう?結婚してから、もっと優秀な遺伝子と出会っちゃったらどうすればいいの?」
「結婚は契約なので、もっといい遺伝子に出会ったら婚姻関係を解消するしかないですね」
「でも、それって×がつくんでしょ?それは嫌だなぁ。」
「そうやって選び悩んでる間に、どんどん他の女性にいい遺伝子を取られていくパターンになっちゃますよ(笑)」