―あのコの恋愛事情― 股は開いても心は開けない誰かに送る 編
を選ぶことが多いような気がする。
乾いた股を棒で潤したいからヤリマンスイッチが入るわけじゃない。乾いた気持ちを潤す感覚が味わいたい夜なのだ。
最近話題の「セックスレス」の寂しさは、性欲の問題だけではない。女性として扱われない渇きが、心の底から虚しいのだ。自分の中の、文字通りの「そこの隙間」に何かを埋め込みたくなる夜なのだと言ってもいい。そんな時に、棒の大きさだの固さだのなんてどうでもいい。大きければ埋まる虚しさというわけじゃないんだから。
簡単に、誰にでも伝わりやすい言葉で表すと「寂しいから」になるのかもしれないけれど、寂しいとは違う空虚感。そう、自分の中にある隙間をしみじみ感じる夜だったりするのだから。
■数より質に着目する時期
「このつまらなさ、どうしたらいいかねぇ?」とため息をつくアヤコさんに「やっぱり、数より質でしょう!」と答えた。
「質っていうのは、大きさとか硬さとかじゃないですよ?如何に心を通じ合えるセックスができるか、ていうことを重要視した“質”です」「というと?」とアヤコさんはニヤッと笑う。
「色んな棒を試したならわかるじゃないですか?結局、自分をさらけ出して抱き合える夜が一番潤うってこと。