―あのコの恋愛事情― 股は開いても心は開けない誰かに送る 編
技でもなく持続力でもなく、肌を合わせた時に感じる愛情とか安心感が深いからこそ質のいいセックスになるんだっていうこと。大人になったら、お祭りで買ったネックレスじゃ満足できなくて、いつのまにか宝飾店で買うのと一緒で、やっぱり量より質ですよ。」
「お祭りって(笑)でも、そうだねぇ。そろそろ切り替えの時期なのかねぇ。」
■おわりに
「股は開いても心は開けないセックスは終わりの時期なんじゃないでかね?いくつかの棒を持っていてもいいけれど、質を厳選して心を開ける棒だけにする時期なのかもしれません。」
「なんかわかる気がするわー!厳選しようかな!棒(笑)」さすがに店内でリアルな名前を口にできないから「棒」と言い換えたのだけれど、アヤコさんは気に入ってくれたようで一安心だった。「次回は棒を厳選してみて報告するわ!」笑顔で帰って行った。
セックスって、あんなに全てをさらけ出す作業なのに、心をさらけ出すのは一番困難な時間だったりする。あんなに全てをさらけ出すのに、心はさらけ出せないセックスなんてなんだかもったいない。「もっとこうして、こんなのはどう?ここは嫌、こんなことしたい」セックス以外のことだったら言えるのに、ことセックスのことになると男女共に口ごもってしまう。