【弁護士に聞いた!】日本で一夫多妻制が禁止されている理由
このように規制されているのは、一夫一婦制度の維持にほかなりませんが、実は、その沿革までみなければ、なぜなのか?に答えることができません。
実は江戸時代には、男性が配偶者以外の女性を妾とすることがあり、主に上流階級の男性では当たり前のことであったようです。
これは男系の跡取り息子が重宝された時代背景が重なっていたと評されています。
明治時代初期にも、妻と妾を二親等に扱うなど、一夫多妻制度が続きました。これに変化が生じたのは、福沢諭吉らをはじめとする脱亜入欧の考えの浸透です。それによってついに刑法上の妾が禁止され、民法も改正されていきました。
時代とともに意識が変わったか
時代とともに日本人の価値観が変わり、一夫多妻制や重婚が禁止されることになったようですね。
一夫多妻制に憧れる男性の気持ちもわからなくはないですが、こればかりは憧れのままに留めておきましょう。
*取材協力弁護士: 虎ノ門法律経済事務所池袋支店齋藤健博弁護士(弁護士登録以降、某大手弁護士検索サイトで1位を獲得。LINEでも連絡がとれる、超迅速弁護士としてさまざまな相談に対応。特に離婚・男女問題には解決に定評。