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年間で2000に迫る作品が製作されるインド映画の中から厳選した11作品を上映する特集上映「インディアンムービーウィーク2019」が本日から新宿ピカデリーでスタートする。すでに開催されているエリアもあり、各エリアで上映本数は異なるが東京、大阪、京都、兵庫、名古屋で最新のインド映画を堪能できる。今年9月にキネカ大森で開催された同イベントの人気を受けて、全国5大都市に開催エリアを拡大したのが本特集だ。南インドのタミル映画界のスーパースター、ラジニカーントの社会派ドラマ『カーラ黒い砦の闘い』や人気俳優ヴィジャイ主演の活劇『サルカール1票の革命』、そして“ボリウッド”の名で知られるヒンディー映画界で人気急上昇中のタイガー・シュロフ主演の『フライング・ジャット』などが上映される。集まった作品はアクション、社会派劇、感動ドラマなどジャンル豊か。新作映画の公開を待ちわびる大勢のファンと、その期待に応えようとする巨大な映画産業。かつて多くの国で“映画黄金期”と呼ばれた時代にあった幸福な関係がインド映画ではいまだに生きており、壮大かつ爽快な作品を存分に楽しむことができる。インディアンムービーウィーク2019『サルカール1票の革命』『フライング・ジャット』『カーラ黒い砦の闘い』『弁護士ジョリー2~真実を白日のもとに』『ペーッタ』『’96』『永遠の絆』『ジェントルマン』『バレーリーのバルフィ』『ベルボトム』『ウスタード・ホテル』12月6日(金)から12月12日(木)まで 東京:新宿ピカデリー(7作品上映)12月12日(木)まで 東京:キネカ大森(3作品上映)12月19日(木)まで 大阪:なんばパークスシネマ(11作品上映)12月19日(木)まで 大阪:テアトル梅田(11作品上映)12月6日(金)から12月12日(木)まで 京都:MOVIX京都(7作品上映)12月6日(金)から12月12日(木)まで 名古屋:ミッドランドスクエアシネマ(11作品上映)12月20日(金)から2020年1月9日(木)まで 兵庫:神戸国際松竹(11作品上映)
2019年12月06日緑黄色社会が本日12月6日、大阪・NHK大阪ホールで「リョクシャ化計画2019」を行う。愛知県在住メンバーによる4人組バンド、緑黄色社会。楽曲『sabotage』がドラマ『G線上のあなたと私』の主題歌にが使用されたことでも話題になった。彼らが今、開催している全国9都市でのワンマンツアーが「リョクシャ化計画2019」。東名阪はホール公演になっており、バンドとしては最大規模の内容となっている。即完売となった地元・名古屋でのステージも成功をおさめ、本日で公演は8日目を迎えた。千秋楽の東京公演を前にどんなパフォーマンスを展開するのかに注目したい。■公演情報緑黄色社会「リョクシャ化計画2019」12月6日(金)NHK大阪ホール開場17:30/開演18:3012月8日(日)東京 昭和女子大学 人見記念講堂開場17:00/開演18:00
2019年12月06日AAAが本日12月6日から3日間に渡り、東京ドームで「AAA DOME TOUR 2019 +PLUS」を開催する。来年2020年にはデビュー15周年を迎えるパフォーマンスグループのAAA。昨今はAbemaTVオリジナルドラマ『奪い愛、夏』の主題歌として新曲『BAD LOVE』が話題になった。「AAA DOME TOUR 2019 +PLUS」はグループにとって「AAA DOME TOUR 2018 COLOR A LIFE」以来、約1年ぶり3度目となる全国4大ドームツアー。すでに京セラドーム大阪とナゴヤドームでの公演を終えて、今夜の東京公演は5日目のステージとなる。なお、公演の開場予定時刻〜終演予定時刻まで利用可能な託児スペースも用意されるという。ツアー全9公演の後半戦となる、東京での3日間に期待だ。■公演情報『AAA DOME TOUR 2019 +PLUS』会場:東京ドーム12月06日(金)開場16:00/開演18:0012月07日(土)開場16:00/開演18:0012月08日(日)開場14:00/開演16:00
2019年12月06日蜷川幸雄や野田秀樹、宮藤官九郎ら外部の演出家とのコラボや、『ワンピース』『NARUTO−ナルト−』といったコミックを原作とした新作など、近年さまざまな意欲作が話題となっている歌舞伎界。そんな中で伝えられた『風の谷のナウシカ』舞台化のニュースは、原作者の宮崎駿が初めて実写化(舞台化)を許したという意味でも、また壮大なスケールの物語を果たして舞台で表現できるのかという意味でも、各界から注目を浴びている。企画と主演を兼ねる尾上菊之助と共演の中村七之助らが挑む未知の舞台が、いよいよ本日12月6日に東京・新橋演舞場で初日の幕を開ける。本作のベースとなるのは、宮崎が1982年から1994年まで雑誌「アニメージュ」で連載していた原作漫画。当然、連載途中に映画化(1984年)された同名映画の“その後”までが描かれており、宮崎ファンや研究家の間では、映画版に勝るとも劣らないほど重要視されている作品だ。今回の歌舞伎版では、全7巻の全貌を昼の部・夜の部の通しで完全上演。その世界観の核の部分にまで踏み込む予定となっている。舞台化のキモは、制作発表で菊之助が語った「歌舞伎の古典的な手法を使って舞台化する」という点だろう。スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫も「これまでハリウッドを含めたくさんの実写化のオファーがあったが、(宮崎が)すべて断っていた」とのことで、宮崎が首を縦に振った理由もこの辺りにありそうだ。出演は、菊之助がナウシカを演じるほか、トルメキアの皇女クシャナに七之助、ナウシカが剣を師事するユパに尾上松也。さらに中村歌昇、坂東巳之助、尾上右近ら若手実力派が顔をそろえるほか、片岡亀蔵、中村錦之助、中村歌六と手練の役者陣が舞台を引き締める。人間ドラマを描く作品から、仕掛けを使った荒唐無稽な娯楽作まで、幅広い演目で人々を楽しませてきた歌舞伎。その底力を使って、今回も驚くような結果が待っているに違いない。12月25日(水)まで。文:佐藤さくら
2019年12月06日ニューヨーク映画批評家サークル賞が発表された。作品賞に輝いたのは『アイリッシュマン』。Netflixが配信するこの3時間半の大作は、1日前に発表されたナショナル・ボード・オブ・レビューの賞でも作品賞を受賞している。監督賞は『Uncut Gems』のジョシュ&ベニー・サディ兄弟。主演男優賞は『Pain and Glory』のアントニオ・バンデラス、主演女優賞は『アス』のルピタ・ニョンゴ。助演男優賞は『アイリッシュマン』のジョー・ペシ、助演女優賞は『マリッジ・ストーリー』『Little Women』のローラ・ダーン。脚本賞は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のクエンティン・タランティーノ。外国語映画賞は『パラサイト 半地下の家族』、ドキュメンタリー賞は『Honeyland』、アニメ賞はフランスの『失くした体』だった。文=猿渡由紀Netflixオリジナル映画『アイリッシュマン』配信中
2019年12月05日カツァリスと広瀬悦子のヴィルトゥオーゾ・デュオによる快進撃が止まらない。これまでにも数々の名演を聴かせてくれてきた彼らの今年のメニューは、2020年に生誕250年を迎えるベートーヴェンだ。しかも、ベートーヴェンが「第九」を作曲するはるか以前にそのメロディを刻み込んだ「合唱幻想曲」を冒頭に置いた、リスト編曲による2台ピアノ版「第九」なのだから楽しみだ。しかも「合唱幻想曲」の編曲者がハンス・フォン・ビューローというのも興味深い。ここに来て古の名指揮者の名前が出てくるところにもクラシックの奥深さが感じられる。一方「第九」をピアノ用に編曲したのはご存知の大ピアニストにして作曲家のフランツ・リストだ。彼はベートーヴェンの9つの交響曲すべてをピアノ用に編曲し、さらに「第九」についてはその規模の大きさを考慮したのか、わざわざ2台ピアノ用の編曲作品まで手掛けている。今回のプログラムで楽しめるのがまさにその、2台ピアノ版「第九」だ。これを2人のヴィルトゥオーゾが演奏するのはリストの思惑通り。オーケストラにも匹敵する圧倒的な「第九」に期待したい。●公演概要12月11日(水)浜離宮朝日ホール「シプリアン・カツァリス&広瀬悦子2台ピアノリサイタル」●シプリアン・カツァリス(ピアノ)ピアニスト。1951年フランスマルセイユ生まれのギリシア系。64年に13歳でパリ音楽院に入学。74年ジョルジュ・シフラ国際コンクールに優勝。80年代初頭から始まったリスト編曲カツァリス補筆のベートーヴェン交響曲全曲録音で、一躍その名が世界に広がる。ショパン演奏に対する評価は高く、90年からショパン・コンクールの審査員に招待される。超絶技巧の曲からバッハまでレパートリーは広く、最近はカツァリス・ピアノ五重奏団も結成。●広瀬悦子(ピアノ)(c)Jean-Baptiste Millot1979年生まれ、愛知県名古屋出身の女性ピアニスト。3歳からピアノを始め、1994年にパリ・エコールノルマル音楽院に入学。96年に同院を首席で卒業後、パリ国立高等音楽院に入学。99年に首席卒業とともにダニエル・マーニュ賞を受賞。99年のマルタ・アルゲリッチ国際コンクールでの優勝をはじめ、数々の国際コンクールで優秀な成績を収める。2001年にはシャルル・デュトワ指揮のN響と共演、日本でのオーケストラ・デビューを果たす。2004年2月、『シャコンヌ』でCDデビュー。2010年の5枚目『ショパン:バラード&ノクターン』は、仏レーベル〈MIRARE〉初の日本人アーティスト作として話題に。以降、世界を舞台に活躍中。
2019年12月05日12月5日(木)より、NYインディーズの名匠ハル・ハートリー監督が、クラウドファンディングサイト“キックス ターター”にて、新作映画のクラウドファンディングを行う。募集額は30万USドル(約3300万円)で、長編映画『ホエア・トゥ・ランド(原題)』の製作資金に充てられる。今年でデビュー30周年を迎えたハートリー監督の集大成的な作品であり、新作プロジェクト実現に大きな期待が高まる。NYのインディペンデント映画シーンで活躍してきたハートリー監督は、1990年初頭より高い評価を集め、今年でデビュー30周年を迎えた。主な受賞歴は、1991年のサンダンス映画祭(『トラスト・ミー』脚本賞)、2014年の東京国際映画祭(『愛・アマチュア』シルバー賞)、1998年のカンヌ映画祭(『ヘンリー・フール』 脚本賞)、2015年のベルリン映画祭(『ネッド・ライフル』)など。また、近年も日本を含む世界各地で回顧上映が行われている。新作長編『ホエア・トゥ・ランド(原題)』とは、どことなくハートリー監督本人を思わせる映画監督のジョー・フルトンを主人公にした、自伝的要素を含むコメディ作品だ。物語は58歳のジョーが人生の転機を感じ、近所の墓地で庭師として働こうとするところから始まる。ところが、思い込みの激しい人気女優の恋人ミュリエルが、ジョーの余命がわずかだと思い込み、噂を聞きつけた誰も彼もが最後の別れを言おうとジョーのアパートメントに押しかけることに……。出演はビル・セイジ、ロバート・ジョン・バーク、パーカー・ポージー、エリナ・レーヴェンソンら。ハートリー監督のキャリアの初期から深く関わってきた名優たちが集結することになる。ハートリー監督は、2011年から世界最大のクラウドファンディング“キックスターター”を通じて5回のクラウドファンディングを成功させており、インディペンデントな映画作家として新たな可能性を見出した。2017年からは年に一度、クラウドファンディングを通じて過去作品を復刻し、日本語を含む5カ国語字幕を付けてBlu-ray化するプロジェクトを続けている。海外の映画監督が「日本の観客にも観て欲しい」と自ら字幕制作に乗り出すのは非常に希有なケースだといえる。この2019年には3番目のBlu-ray/DVD BOX セット《サバイビング・デザイアー+初期短編集》を完成。収録された6本の中編短編は、『ハル・ハートリー DAYS OF 16mm FILMS サバイビング・デザイア ー+初期短編特集』として、12月6日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかで劇場公開される。【関連リンク】 劇場公開特設サイト()■『ホエア・トゥ・ランド(原題)』クラウドファンディング詳細・タイトル『Where To Land』監督・脚本・製作・音楽:ハル・ハートリー出演:ビル・セイジ(『シンプルメン』『肉』)、タティアナ・アブラコス、ロバート・ジョン・バーク(『ブラック・クランズマン』)、エリナ・レーヴェンソン(『愛・アマチュア』『シンドラーのリスト』、パーカー・ポージー(『ブロークン・イングリッシュ』)ほか2020年4月撮影、2021年春頃完成予定クラウドファンディングサービス“キックスターター”『Where To Land』ページにて募集【関連リンク】 募集ページ()募集期間:12月5日(木)~2020年1月3日(金)ハル・ハートリー公式サイトにて詳細を随時発表【関連リンク】 ハル・ハートリー公式サイト(halhartley.com/target=)
2019年12月05日劇場版『名探偵コナン』シリーズ最新作、『名探偵コナン 緋色の弾丸』が2020年4月17日に公開される。この度、迫力の最新特報映像が公開された。劇場版23作目『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』がシリーズ最高興収93.2億円を記録、7作品連続で興行収入最高記録を達成。更に、原作コミックス発行部数も全世界累計2億3千万部を突破(2019年1月時点)するなど、年々進化を続け、今や世界中で愛されている作品として不動の地位を築き上げた 『名探偵コナン』。第24作目となる本作では、日本で開催される4年に1度の世界最大のスポーツの祭典「WSG-ワールド・スポーツ・ゲームス-」と、その開会式に併せて開発された最高時速1000kmを誇る世界初の「真空超電導リニア」を巻き込んだ未曾有の大事件が発生する。事件のカギを握るメインキャラクターとして、現FBI捜査官かつ狙撃のスペシャリスト・赤井秀一が、劇場版20作目『純黒の悪夢(ナイトメア)』に続き登場するほか、謎に包まれていた赤井秀一の家族、弟・羽田秀吉(吉は上が土)、妹・世良真純、母・メアリーの登場も決定している。この度公開された特報映像は、「まさか犯人を殺す気なのか!?」というコナンのセリフから始まる。赤井の変装姿である沖矢昴と直接拳を交える世良、深刻な表情の羽田、悲しみの表情を浮かべるメアリー、白煙の中気絶している小五郎と蘭、灰原、そして不敵な笑みでライフルを構える赤井秀一……と、ストーリーの詳細までは明かされない中でも気になるシーンが満載の映像となっている。そして、赤井一家の“禁断の家族写真”も同時に公開。 互いに今の存在を隠しあっている4人がこの姿で同空間に揃うことはまさに“有り得ない”シチュエーション。謎に包まれている一家を象徴するフィクションビジュアルとなっている。『名探偵コナン 緋色の弾丸』2020年4月17日(金)全国公開
2019年12月05日40年以上にわたり作詞家として第一線を走り続ける一方で、近年はオリジナルミュージカルの創作にも情熱を傾けている森雪之丞。これまでに『サイケデリック・ペイン』(2012)、『SONG WRITERS』(2013)、『怪人と探偵』(2019)という、毎回毛色の異なる作品で脚本と作詞を手がけてきた。そんな森が作・作詞・楽曲プロデュースする新作、『ロカビリー☆ジャック』が本日12月5日より東京・シアタークリエで開幕。『SONG WRITERS』をともに生み出した、岸谷五朗(演出)と屋良朝幸(主演)との再タッグも話題の作品だ。森が今回選んだ題材は、1950年代に誕生し、一世を風靡したロカビリー音楽。売れない歌手のジャックは、スターになるために悪魔と契約を交わす。それは成功と引き換えに、ジャックの中に“愛”が生まれ大きく育った時、命とともにそれを悪魔に渡すというものだった。1年後、スターへの階段を駆け上がるジャックの前にひとりの女性シンガー・ルーシーが現れ、ふたりは一瞬で恋に落ちる。ジャック(屋良)、マネージャーのビル(海宝直人)、ルーシー(昆夏美)ら、情熱的な若者たちの愛と友情の結末やいかに……。もうひとつの大きな話題は、作曲家のひとりとして、『歌うたいのバラッド』『ずっと好きだった』『やさしくなりたい』などで知られる斉藤和義が名を連ねていること。およそミュージカルとは縁遠そうなアーティストの参加が実現したのは、やはり森が楽曲プロデュースを手がけているからこそと言えるだろう。斉藤が果たしてどんな楽曲を提供するのか、またそれらをミュージカル俳優たちがどう歌うのかにも注目が集まっている。12月30日(月)までシアタークリエ、1月11日(土)・12日(日)に福岡市民会館 大ホール、1月16日(木)に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて上演。文:町田麻子
2019年12月05日鬼才・松尾スズキのシアターコクーン初進出作にしてミュージカル初挑戦作として、大いなる話題を集めながら2000年に初演され、以来2005年、2014年と再演が重ねられてきた『キレイ-神様と待ち合わせした女-』。作者本人が同じ作品を数年おきに演出するという、ミュージカルとしては類をみない形のなかで進化を遂げてきた同作が、12月4日に4度目の上演を迎えた。過去3回の公演では出演もしてきた松尾だが、今回は演出に専念。脚本と音楽(伊藤ヨタロウ)に手を加え、より完成度の高いミュージカルを目指す。物語の舞台は、3つの国に分かれ、100年にわたって民族紛争が続いている“もうひとつの日本”。民族解放軍を名乗るグループに誘拐・監禁されていた少女は、脱出して10年ぶりにソトの世界に飛び出し、すべての過去を忘れて自らを“ケガレ”と名乗る。ダイズ製の兵士“ダイズ兵”の死体回収業で生計を立てている“カネコ組”に加わり、枯れ木に花を咲かせる能力を持つ頭の弱い少年ハリコナや、回収されたダイズ兵を食用に加工する会社の社長令嬢カスミらと出会っていくケガレ。成人したケガレ=“ミソギ”に見守られるなか、やがてケガレは、忘れたはずの忌まわしい過去と対決することになる……。この松尾らしい過剰な物語を描くのは、生田絵梨花(ケガレ)、神木隆之介(少年ハリコナ)、小池徹平(青年ハリコナ)、鈴木杏(カスミ)、橋本じゅん(ダイズ丸)、阿部サダヲ(マジシャン)、麻生久美子(ミソギ)ら、個性あふれる俳優陣。初演の頃は「こんなものはミュージカルじゃない、なんて評されてもまったく頓着しなかった」と語る松尾が、「4回目ともなると、いよいよミュージカルという言葉に責任をとらなければならないな」と感じ、「これが日本人が日本人のプライドを持って発する堂々たるエンタテインメントだ」と胸を張れる舞台を作り上げるために揃えられた面々だ。そもそも傑作ミュージカルであることに加え、新たな演出に新たな座組と、見どころは尽きない。12月29日(日)まで東京・シアターコクーン、1月13日(月)から19日(日)まで福岡・博多座、1月25日(土)から2月2日(日)まで大阪・フェスティバルホールにて上演。文:町田麻子
2019年12月05日神戸の人気観光スポットのひとつ南京町で「南京町ランターンフェア」がスタートする。会期中は一帯に400個以上の中国提灯が吊るされ、あたたかい光が夜の南京町を優しく包む。中国提灯が吊るされるのは、南京町広場を中心とした一帯。クリスマス、お正月など冬のイベントが続き、「神戸ルミナリエ」をはじめ様々なイルミネーション・イベントも開催されるが、東洋の穏やかで情緒ある灯りを楽しめるのが本イベントの特徴だ。点灯は日没後の16時頃から開始。来年の1月15日(水)までの開催を予定している。南京町ランターンフェア12月5日(木)から2020年1月15日(水)点灯時間:16時頃(日没後)から22時頃まで※雨天実施(荒天中止の可能性あり)見物無料
2019年12月05日箱根・彫刻の森美術館は、箱根の山々を眺める広大な庭園に、近・現代を代表する彫刻家の名品約120点が点在する野外美術館。四季折々の豊かな自然とともにダイナミックな彫刻を楽しめるのが一番の魅力だろう。そんな彫刻の森美術館でクリスマス時期に開催されるのが、ライトアップにより彫刻が鮮やかに浮かび上がる『箱根ナイトミュージアム』だ。3回目となる今年はライトアップのエリアを拡大。さらに今回初めて、ステンドグラスの塔《幸せをよぶシンフォニー彫刻》がライトアップされる。ライトアップを手がけたのは、光のアーティストとして知られる高橋匡太。広大なエリアの中で3つの場面転換を設定し、彫刻たちを登場人物に見立てたドラマチックな第1部から、暗闇の中で彫刻たちが静かに佇む第2部へ、そして音と光楽のコラボレーションにより塔がシンボリックに浮かび上がる第3部のフィナーレを演出する。彫刻の森美術館()
2019年12月05日ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』が絶賛上演中だ。世界中を魅了したあの高揚感みなぎるナンバーと共に繰り広げられる、暴力と抗争の街で生まれた愛の物語。現在上演中のSeason1では、トニー役を宮野真守と蒼井翔太、マリア役を北乃きいと笹本玲奈が務め、連日、IHIステージアラウンド東京の客席を沸かせている。今回は、宮野がトニー、北乃がマリアを演じた11月19日13:30回の模様をレポートしたい。幕が上がって目を奪われるのが、精緻な舞台美術。1950年代後半のニューヨーク、多くの移民たちが暮らすウエストサイドの風景を、街の息遣いまで感じられるぐらい見事に再現している。客席がぐるりと回転すれば、そこはトニーが働くドラッグストアから、マリアが住むアパートへと早変わり。アジア初の360°シアターの舞台機構をフル活用し、セットチェンジなしに次々と場面が移行していくので、観客はシームレスに作品世界に没頭できる。特に圧巻なのが、決闘の舞台となる高架下。宙に架かるハイウェイが迫力たっぷりにつくりこまれており、そのスケール感は思わず息を呑むほど。(c)WSS製作委員会/撮影:田中亜紀(c)WSS製作委員会/撮影:田中亜紀もちろんダンスも見応え十分だ。『ウエスト・サイド・ストーリー』のトレードマークとも言える脚を高く上げるダンスや、ダンスパーティーでの対決など華やかな見せ場が続く中、第2幕のトニーとマリアが結ばれる「Somewhere」はまるでここだけ別の作品を観ているような不思議な世界観。豪華な舞台装置を排除し、群舞だけでふたりの愛を表現する。それは、霧の中に迷い込んだように幻想的で、そこはかとなく官能的。ふたりの心象風景を映し出したような演出が胸に残った。そして、この恋物語の中で最もロマンティックなシーンと言えば、トニーとマリアが歌う「Tonight」だろう。ふたりを乗せた小さなバルコニーが前方にせり出したと思ったら、一気に夜空へと駆け上っていく。スクリーンに投影された映像を用いた舞台ならではのマジックだ。胸の高鳴りを表したような疾走感溢れるデュエットが、観客に恋の魔法をかける。目の前に広がる夢の世界に、心ゆくまでうっとりしたい。(c)WSS製作委員会/撮影:田中亜紀(c)WSS製作委員会/撮影:田中亜紀(c)WSS製作委員会/撮影:田中亜紀キャスト陣も実力派が揃い踏みだ。声優業から歌手業まで幅広く活動する宮野真守は、持ち前のパワフルな歌声でトニーの恋に情熱をもたらす。恋しいマリアを欲するさまは胸の鼓動まで聞こえてきそうなほど激情的で、それがトニーの青さと若さを強く印象づける。どんな台詞もクリアに届ける明瞭な発声と、舞台映えする182 cmの長身。ミュージカル界には多くのプリンスが活躍しているが、宮野にはその勢力図を塗り替えるだけのスター性がある。北乃きいのマリアも可憐だ。清純さもさることながら、恋に浮かれる年相応の愛らしさをコミカルに演じ、観客を虜に。バレエで培った身のこなしの美しさはこれまでの舞台でも証明済みだが、その歌声の伸びやかさはいい意味で想定外。特に高音部の透明感は、聴く者に心地よい陶酔感を与えてくれる。ミュージカル初挑戦ながらマリアという大役をオーディションで勝ち取った実力を舞台上でしっかりと示した。ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season1は2020年1月13日(月・祝)までIHIステージアラウンド東京にて上演。その後、トニー役を村上虹郎と森崎ウィン、マリア役を宮澤エマと田村芽実が務めるSeason2が2020年2月1日(土)から3月10日(火)まで上演される。さらにその後はSeason3(キャスト未発表)が控えている。(c)WSS製作委員会/撮影:田中亜紀取材・文/横川良明
2019年12月04日「新しい映画の才能の発見と育成」を目的に、1977年から続く自主映画の祭典「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」が12月4日、新たな映画賞「大島渚賞」の設立を発表し、都内で会見を実施。大島監督の妻で女優の小山明子が出席し「ふさわしい人にとって(賞が)活きれば、大島もさぞかし喜んでくれるだろう」と期待を寄せていた。生前の大島監督は1979年からPFFの審査員を務めており、小山は「大島は若い才能が大好きでした。審査する日はたいてい遅く帰ってきて(笑)。若い人たちから刺激をもらっていた」と回想。大島作品について「同じものは作らない信念があり、すごくチャレンジャー。常にワクワクしたいという好奇心、冒険心をもっていた」としみじみ語り、同様に自由に発想する若い映画人を後押しする賞の設立に、感無量の面持ちだった。会見には矢内廣(一般社団法人PFF理事長、ぴあ株式会社代表取締役社長)、荒木啓子(PFFディレクター)が同席した。賞設立の経緯について矢内氏は「小山さんからPFFで大島渚賞を作ってほしいと申し出をいただいた。あまりのビッグネームなので、当初はPFFがふさわしいのかと思ったが、『大島の遺志と受け止めてください』と言っていただいた」と説明。また、PFFの審査にあたる大島監督の姿を「新しい才能を発見できる期待をもって、ワクワクしながら審査してくださった」と振り返った。高い志で世界に挑戦した大島監督のように、新しい道を切り拓こうとしている若い映画監督を顕彰する同賞は、すでに商業デビューを果たした若手監督を対象とする、まったく新しい映画賞。日本在住の映画監督(劇場公開作3本程度)、原則として前年に発表された作品がある監督を選考対象とし、毎年5監督を選出。その中から審査員が受賞者1名を決定する。審査員長を世界的アーティストで大島監督の『戦場のメリークリスマス』(1983年)でヨノイ大尉を演じ、初めての映画音楽も手がけた坂本龍一氏が務めるほか、黒沢清監督と荒木氏が審査にあたる。第1回の受賞者は2020年2月発表を予定しており、荒木氏は「映画が難しい状況のなかで、自主映画からその先を目指し、格闘している監督を対象にしている。勇気をもらえるような賞にしたいし、(賞として)育てていきたい」と抱負を語った。取材・文・写真=内田 涼
2019年12月04日インディーズ映画に贈られるゴッサム賞が発表された。作品賞に輝いたのは、『マリッジ・ストーリー』。今作では、ほかに、ノア・バームバックが脚本賞、アダム・ドライバーが男優賞を受賞している。同作品はまた観客賞も受賞した。女優賞は、『The Farewell』のオークワフィナ。ブレイクスルー賞は、『The Waves』のテイラー・ラッセル。ドキュメンタリー賞は『アメリカン・ファクトリー』。『マリッジ・ストーリー』も『アメリカン・ファクトリー』もNetflix作品で、このアワードシーズンも、今からすでに彼らの大健闘が予測される。文=猿渡由紀
2019年12月04日全世界で圧倒的な興行記録を打ち立てた『アナと雪の女王』は、これまでのディズニー作品のプリンセスやヒロイン像を大きく更新した作品として高評価を集めた。ジェニファー・リー&クリス・バック監督は前作でこれまでのディズニー作品に必ず登場した”悪役=魔女”を排除し、最後に強い王子さまが助けに来てくれる定型のドラマを選ばずに、“真実の愛”を描くことに成功した。本作を機にディズニー・アニメーションは新フェーズに突入し、現代の観客の共感を集める新作が次々に製作されているが、これまでの定型を壊し、キャラクターの行く末を描き切った両監督が『アナと雪の女王』の続編をつくることは簡単なことではなかったはずだ。しかし、ふたりは「ストーリーづくりの初期の段階から、この映画のゴール=結末は見えていた」と言い切る。彼らはどこに向かって創作を進めたのだろうか? 『アナと雪の女王2』は一体、何を描こうとしているのだろうか?(以下、ほんの少しだけ映画の後半の内容に触れています。これから劇場に足を運ぶ方はぜひ、映画をご覧になった後に、物語を思い出しながら以下のテキストをお楽しみください).dcinemaWrap__link { margin-top: 16px; padding: 0 20px;}.dcinemaWrap__link__btn { width: 48%; display: inline-block; margin: 0px calc(1% - 1px); border: 1px solid rgb(0, 112, 192); border-radius: 5px; background-color: rgb(0, 112, 192); box-sizing: border-box;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut { background-color: #777; border: 1px solid #777;}.dcinemaWrap__link__btn p { font-size: 1.4rem; background-color: rgb(0, 112, 192); padding: 6px 0; text-align: center; margin-top: 0;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut p { background-color: #777;}.dcinemaWrap__link__btn p a { color: white !important; display: block; width:100%; height: 100%;}.md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2):before, .md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2) ~ .md-gallery__thumbnail:before {padding-top: 66%;}プロデューサーが結んだ“ふたつ”の条約導入 ()第1回 ()第2回 ()第3回 ()第5回 ()第6回 ()
2019年12月04日圧倒的映像美と心に響く名曲揃いの“超実写版”『ライオン・キング』が、いよいよ本日よりMovieNEXと4K UHD MovieNEXで発売開始。この度、MovieNEXに収録されているボーナス・コンテンツの中から、『ライオン・キング』のテーマとなっている名曲『サークル・オブ・ライフ』の制作秘話と、“超実写版”のオープニングシーンのメイキングが見られる貴重な映像のふたつが公開された。ディズニー・アニメーション史上No.1の全世界観客動員数を記録し、世代を超えて世界中の人々に親しまれてきた不朽の名作『ライオン・キング』が、ジョン・ファヴロー監督のもと、実写もアニメーションも超えた、唯一無二のエンタテインメントとしてスクリーンに新登場した本作。公開された映像のひとつ目は、作曲家が語る名曲の制作秘話。本作を彩る数々の印象的な音楽は、あのエルトン・ジョンやファレル・ウィリアムス、そしてアカデミー賞常連の映画音楽作曲家ハンス・ジマーなど、豪華な制作陣によって手がけられている。その中でも、オープニングを飾る『サークル・オブ・ライフ』は、一度聞いたら忘れることができない名曲だ。制作秘話を語る映像では、そんな本曲についてジマーが「アニメーション版の時、物語の幕開けを“アフリカの声”で告げたいと考えた」とコンセプトを語り、続けて「当初は短い曲のあとセリフが入る予定だった。それを削って曲だけでアフリカの雰囲気を表現した」と、制作の裏話を告白。さらに、曲を締めくくるドラムについては「今だから言えるがあれは苦肉の策だった。アレンジが決まってなかったんだ」と、まさか曲を象徴するものになるとは思わなかったことを振り返る。メイキング映像では、もふもふで可愛い子ライオン・シンバがヒヒのラフィキに掲げられるあの名シーンが、CG加工を経て本編映像まで作り上げられる過程を楽しむことができる。最先端の技術が採用されている本作だが、別のインタビューで視覚効果スーパーバイザーのロバート・レガートは、生命を吹き込むことが難しかったキャラクターについて「意外かもしれませんが、一番難しかったのは人間に一番近いラフィキです。本物と少しでも違ったら、嘘っぽさが見えてしまうんです」と回答。本映像で加工途中のラフィキを見るだけでも、VFXアーティストたちの技術の高さがうかがえる。また、映像の中にはオーケストラやコーラスたちが収録している様子も収められており、ファヴロー監督が少し緊張しながらドラムを叩く姿も!壮大なサバンナをに入り込んだかのような気分を味わえる、圧巻のオープニングから始まる本作を、MovieNEXでは何度も楽しむことがきる。『ライオン・キング 』『ライオン・キング MovieNEX』4,200円+税『ライオン・キング 4K UHD MovieNEX』6,000円+税『ライオン・キング MovieNEXコレクション(期間限定)』8,000円+税本日より発売先行デジタル配信中
2019年12月04日『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作で使われ、爆発的に有名になった車“デロリアン(DMC-12)”。誰もが知るこの伝説の車を開発した男、ジョン・デロリアンの人生を描いた『ジョン・デロリアン』が12月7日(土)より公開される。この度、“デロリアン”開発の裏側にある、知られざる真実が垣間見えるスペシャル映像が公開された。193センチメートルの長身で仕事と美女を愛し、派手なセレブ暮らしを送ったジョン。しかし彼の理想と夢を注ぎ込んだDMC-12が生産されたのはわずか3年半で、自ら立ち上げた自動車メーカーも倒産してしまう。会社の凋落を決定づけたのは、なんと社長であるジョンが麻薬取引で逮捕されるという一大スキャンダルだった。本作は、天才的自動車エンジニアでありながら、詐欺や横領、脱税を行い、ハリウッドセレブをはじめ、ビジネスパートナーや発明家、さらには驚いたことに、イギリス、アメリカ、そしてスイスの政府からお金を巻き上げるほど破天荒な人生を歩んできたデロリアンの人生の中で、最も激動だった時期にフィーチャーした初めての伝記的映画となっている。公開された映像は、本作に登場するデロリアン、GTOの登場シーンを集めたもの。リー・ペイス演じるジョンが自らの夢である“デロリアン”開発の構想を熱弁するシーンから始まる。隠されていた“デロリアン”のデザインがお披露目されると、集まった人々からは歓声が沸き起こり、大きな拍手が。革新的で最先端のデザインを持つ“デロリアン”に夢中になる様子が描かれている。わずか1年半という短期間でこの車を3万台も生産し、雇用を生んで経済の活性化すら目論むジョンの姿は、カリスマ性に溢れたまさに天才。次の瞬間には、海辺の街を走り抜ける真っ赤なGTOや、当時の“デロリアン”製造のニュース映像が映し出されるなど、車好きにはたまらない映像となっている。しかし、映像内では麻薬取引でジョンが逮捕されたというニュースが飛び込み、その栄光に陰りが見え始める……。もちろん、伝説の車“デロリアン”も映像に登場。象徴的なガルウィングドアを開け、車に乗り込むのはジェイソン・サダイキス演じるジョンの友人のジム・ホフマン。嬉しそうに“デロリアン”を眺め、ドアボーイに自慢するかのような表情を見せながら、車に乗り込むその助手席には、現金の束がぎっしり詰め込まれたアタッシュケースが……。カーマニア垂涎のシーンを集めながらも、本編への期待と謎が深まるスペシャル映像となっている。『ジョン・デロリアン』12月7日(土)より全国公開
2019年12月04日U2が本日12月4日から2日間、さいたまスーパーアリーナで「U2 THE JOSHUA TREE TOUR 2019」を開催する。アイルランド出身のロックバンドであるU2は1980年に活動開始し、数多くの名作と名演を残してきた。彼らは2010年代に最もツアーで興行収入を得たアーティストとしても知られ、その額は累計約1136億円超と言われている。U2の来日公演は「U2“VERTIGO//2006”TOUR」以来13年ぶり。今回は独自の音楽性とメッセージを有し、バンドにとって最も高いセールスを記録したアルバム『ヨシュア・トゥリー』を再現するものとなる。作品が30周年を迎えた2017年にスタートし、世界中をめぐってきたワールドツアーがいよいよ日本に上陸となった。日本のファンを特別に気にかけている、というメンバーにとっても今回の来日は待ちに待ったもののはずだ。特別な夜となることは間違いない。■公演情報「U2 THE JOSHUA TREE TOUR 2019」日時:12月4日(水)、5日(木)開場18:00/開演19:30会場:さいたまスーパーアリーナ
2019年12月04日布袋寅泰が本日12月4日、アルバム『GUITARHYTHM VI(Reprise Edition)』をリリースする。布袋が1988年のBOØWY解散後、ソロデビューを果たした意欲作が『GUITARHYTHM』だった。それから31年の今年、前作『GUITARHYTHM V』からは10年を経て発表されたのがシリーズ第6弾となる『GUITARHYTHM VI』。そして本日リリースとなるのは、この作品をさらに豪華にしたリパッケージ版だ。収録されるのは『GUITARHYTHM VI』本編に加え、特設サイトでのファン投票によりシリーズ全体からチョイスされた16曲のベスト盤。さらに8月に神奈川県民ホールで行われた「GUITARHYTHM VI TOUR」最終日の音源9曲と『GUITARHYTHM』『C’MON EVERYBODY』などの5曲を収録したライブCD、前述ライブのパフォーマンスを中心にした9曲とMVが収められたDVD/Blu-rayも同梱される。アートワークは布袋自身がInstagramにアップし、ファンからの反響の高かった『GUITARHYTHM』リリース時と現在の布袋のコラージュ。30年以上の時を経た、彼の過去と現在をぜひ感じとってほしい。■リリース情報布袋寅泰『GUITARHYTHM VI(Reprise Edition)』・DISC 1内容:『GUITARHYTHM Ⅵ』・DISC 2内容:『MY GUITARHYTHM』(ファン投票によるギタリズムシリーズベスト)1: GLORIOUS DAYS2: MERRY-GO-ROUND3: LONELY★WILD4: C’MON EVERYBODY5: GUITARHYTHM6: DANCING WITH THE MOONLIGHT7: MATERIALS8: DIVING WITH MY CAR9: FLY INTO YOUR DREAM10: SURRENDER11: I’M FREE12: UPSIDE-DOWN13: DIRTY STAR14: YOU15: WAITING FOR YOU16: DEVIL’S SUGAR・DISC 3内容:HOTEI Live In Japan 2019 ~GUITARHYTHM Ⅵ TOUR~ Live at 神奈川県民ホール 2019/8/291: Welcome 2 G VI2: Middle Of The End3: Doubt4: Shape Of Pain5: Black Goggles6: Clone7: MATERIALS8: GUITARHYTHM9: Calling You, Calling Me10: Give It To The Universe (feat. MAN WITH A MISSION)11: 202X12: C’MON EVERYBODY13: GLORIOUS DAYS14: LONELY★WILD15: Thanks a Lot・DVD/Blu-ray内容:HOTEI Live In Japan 2019 ~GUITARHYTHM Ⅵ TOUR~ Live at 神奈川県民ホール 2019/8/29Welcome 2 G VIMiddle Of The EndDoubtShape Of PainBlack GogglesCloneCalling You, Calling MeGive It To The Universe (feat. MAN WITH A MISSION)202XThanks a Lot<ミュージックビデオ>Thanks a LotGive It To The Universe(feat. MAN WITH A MISSION)
2019年12月04日BLACKPINKが本日12月4日から、東京ドームで「BLACKPINK 2019-2020 WORLD TOUR IN YOUR AREA in JAPAN」をスタートさせる。今年は北米ツアをー成功させ、日本でも10月にニューアルバム『KILL THIS LOVE -JP Ver.-』を発売するなど、世界的な活躍を見せるBLACKPINK。インスタグラムにおけるメンバー4名のフォロワーの総和は約9000万人にもおよぶ。「BLACKPINK 2019-2020 WORLD TOUR IN YOUR AREA in JAPAN」は今年1月にスタートしたワールドツアー。4大陸(アジア、北米、ヨーロッパ、オセアニア)をめぐった公演がいよいよ日本にやってくる。今回は2度目の日本ツアーにして初の3大ドーム公演となり、合計20万5000人が来場する予定だ。今夜のステージは来年2月まで続く日程の華々しいスタートとなるだろう。世界を騒がせるアジアのスーパーグループをぜひ目撃してほしい。■公演情報「BLACKPINK 2019-2020 WORLD TOUR IN YOUR AREA in JAPAN」2019年12月4日(水)会場:東京ドーム開演:18:002020年1月4日(土)会場:京セラドーム大阪開演:17:002020年1月5日(日)会場:京セラドーム大阪開演:15:002020年2月22日(土)会場:福岡ヤフオク!ドーム開演:17:00
2019年12月04日『天気の子』『プロメア』『若おかみは小学生!』が、アニー賞にノミネートされた。いずれも、インディーズ長編映画部門。この部門には、ほかにNetflixの『失くした体』、スペインの『Brunel in the Labyrinth of the Turtles(日本未公開)』が候補入りしている。これとは別の長編映画部門には、『アナと雪の女王2』『トイ・ストーリー4』『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』『Missing Link(日本未公開)』、Netflixの『クロース』がノミネートされた。Netflixが長編映画部門に食い込んだのは、初めてのことだ。『天気の子』は、監督、脚本、特殊効果部門にもノミネートされている。昨年、長編映画部門を受賞作したのは、『スパイダーマン:スパイダーバース』。今作はオスカーでも長編アニメ部門を受賞している。授賞式は来年1月25日。文=猿渡由紀『天気の子』公開中
2019年12月03日ベルリンのコンツェルトハウスを拠点に活動を展開するベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ。この腕利き集団を率いるのが日本の名手、日下紗矢子であることがなんとも誇らしい。超難関として知られる「パガニーニコンクール」2位(2000年)の実績を引っさげて、天下の名門ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の第1コンサートマスターに就任したのが2008年。2013年には読売日本交響楽団コンサートマスターに就任するなど、近年の活躍ぶりには眼を見張るものがある。その日下紗矢子が、2009年に新設されたベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラを引き連れて、リーダーとして凱旋するとなればこれは気になる。日本各地で開催されるコンサートには、ヴィヴァルディやパッヘルベルなど、バロック時代の巨匠の作品にあわせて、グリーグ&シベリウスの北欧メロディが楽しめるのも嬉しい限り。弦楽アンサンブルが最も引き立つ瞬間がここにある。●公演概要・12月06日(金)青葉区民文化センターフィリアホール・12月08日(日)宗像ユリックスハーモニーホール・12月09日(月)東京文化会館小ホール・12月14日(土)兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール●ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ Konzerthaus Kammerorchester Berlin『ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ』の母体であるベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団/Konzerthausorchester Berlin(旧称ベルリン交響楽団/Berliner Sinfonie-Orchester)は、楽都ベルリンのコンツェルトハウス(旧シャウシュピールハウス)を本拠地に1952年設立の旧東ドイツを代表する伝統ある名門オーケストラ。1960~1977年の間は名匠クルト・ザンデルリンクが首席指揮者を務めた。近年では2017年春にエリアフ・インバル指揮で来日。2008年にヴァイオリンの日下紗矢子が日本人初の第1コンサートマスターに就任、短期間のうちに団員の厚い信頼と支持を得て、翌2009年に日下紗矢子をリーダーとして『ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ』が結成された。ベルリンでの旗揚げ公演は大成功を収め、以降も常に意欲的なプログラムを取り上げながら着実にその評価を高め、チェロの巨匠ミッシャ・マイスキーとの共演、ヴァイオリン奏者ダニエル・ホープとのドイツ・グラモフォンでのCD録音(2013年独エコー賞受賞)など急速に活動の場を広げている。現在本拠地コンツェルトハウスで年3~4回の定期演奏会を行うほか国内外への招聘も相次いでおり、2012年からはベルリンのb-sharpよりCDが続々リリースされている(2015年「バルトーク&ピアソラ集」は『レコード芸術誌《特選盤》』に選出)。2013年初来日、精緻かつ躍動感あふれるアンサンブルと美しい響きで絶賛を博した。2015年の来日公演ではNHKが収録し、BS「クラシック倶楽部」、FM「ベスト オブ クラシック」、Eテレ「クラシック・ハイライト2015」、同「クラシック音楽館」等でオンエアされた。2017年9月、3度目の日本ツアーで全国6公演を行い成功を収めた。結成10周年となる2019年12月には2年ぶり4度目となる日本ツアーを行う。●日下紗矢子 Sayako Kusaka, concertmaster & violin solo(C)Kiyoaki Sasaharaベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団第1コンサートマスター。兵庫県出身。東京芸術大学を首席で卒業。米・南メソディスト大学大学院およびフライブルク音楽大学留学。2000年パガニーニ国際コンクール第2位。日本音楽コンクール第1位。シベリウス国際コンクール第3位。2002年ロドルフォ・リピツァー国際コンクール第1位、併せてバッハ賞、モーツァルト賞、現代曲賞など7つの副賞を受賞。2009年第19回出光音楽賞、2013年ミュージックペンクラブ・ベストニューアーティスト賞ほか受賞歴多数。ソリストとして国内外のオーケストラと多数共演。ロッケンハウス音楽祭をはじめ数々の音楽祭に出演。2008年ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団第1コンサートマスター就任。翌2009年に設立されたベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラのリーダーに抜擢される。2011年1月ベルリンの日本大使館で行われた「日独交流150周年」オープニング式典ではドイツ大統領出席のもと演奏を披露。2015年には、日本とドイツの文化交流に大きな貢献があったとしてベルリン駐在日本大使より「在外公館長表彰」が贈られた。CD「Sayako Kusaka Solo Violin」(HERB-011)リリース。2013年リリースの「Sayako Kusakaリターン・トゥ・バッハ」(COCQ-84998)は、平成25年度(第68回)文化庁芸術祭賞レコード部門「優秀賞」受賞。また「レコード芸術」誌上で「特選盤」に選出される。2014年から2019年まで東京・トッパンホール主催「日下紗矢子・ヴァイオリンの地平」シリーズ(全4回)に出演。2013年読売日本交響楽団コンサートマスター就任(2017年度より特別客演)、日独両オーケストラのコンサートマスターを兼務しながら、オーケストラ、室内楽、ソロと活発な活動を展開している。ベルリン在住。
2019年12月03日ダンサー、振付家として幅広く活躍する北尾亘。ソロワークはもちろん、近年では小劇場の注目カンパニーの振付を手掛けることも多い彼が主宰するダンスカンパニー、Baobabの最新公演『ジャングル・コンクリート・ジャングル』が12月5日(木)よりKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオでスタートする。北尾に話を聞いた。実は今作の構想は、KAAT公演が決まった頃……2年近く前から温めていたものだという。「劇場によって、その時に作るもののイメージが変わっていくスタイルなんです。ダンスというもの自体が抽象的ですし、僕らの公演はステージ上に建て込みをするタイプでもない。劇場の中に流れる空気や、特性を想像しながら作品コンセプトを考えていくんですよ。KAATでの公演は初めてですが、僕自身が神奈川県出身ということもあり、馴染みを感じている場所で。海も近いし、少し自然に近づいていくような感覚がある場所なんですよね。ここだったらBaobabの真骨頂的なものと言いますか、大地のイメージ、あるいは土着的な身体……そういったものを遺憾なくやらせてもらえる空気があるのでは、と」近年のBaobabの作品は、社会的なテーマをはっきりと表したものが多かった。今作は旗揚げ当初の作品への“原点回帰”的なところも意識しつつ、タイトルが象徴するように自然と文明や環境問題、生命と自然の関わりなど、彼が今感じている社会問題は表現として盛り込まれていくという。劇場という空間でどうやってそれらを表現するか?彼が今考えているアプローチは、なんともユニーク。「今回は対面の客席に加え“方角”を大切にしてます。例えば、風水に則って動線を決めてみたり、東西南北で振りを分けてみたり。ずっとバレエで言う“8つの方向”(注・バレエにおける基本的な身体の向きのこと)ではない、別のものがないかと探してたんですよね。これ、ちょっと発見なのでは!?と思ってます(笑)」公演チラシには「いのちが、おどりたがっている。」という言葉が大きく打ち出されているが、今作の内容に関しては、近年彼が関わってきた演劇界の才能たちが大きく影響しているという。「“生命讃歌”と大きく言ってみたんですけれども、自分の作品性がそういう方向に向かっていくとはあまりイメージしていなかったんですよ。おそらくこれは、木ノ下歌舞伎の木ノ下裕一さんや杉原邦生さん、ロロの三浦直之さんや範宙遊泳の山本卓卓さん……彼らからの影響がかなりあると思います。特に昨年、まつもと市民芸術館で上演した木ノ下歌舞伎の『三番叟』、あれは大きかったですね。舞踊は祝祭であり、そして祈りでもある。もしかしたら、生贄的なものもあるのかもしれない。そういうことにもっとピュアに向かって行ってもいいのでは、そう思える勇気をもらえたんです」それぞれの現場で得た刺激を自分の中に蓄積し、変換して、ホームグラウンドであるBaobabで表現する。北尾が今考えていることを具現化するため、出演するダンサーはカンパニー史上最多の21人。北尾いわく「それぞれの身体の特性やシルエットにもこだわった」というダンサーは、体格はもちろん、プロフィールもバラバラ。特に年齢は上は40代、下はなんと小学校5年生(!)と、バラエティーに富んだメンバーが揃った。ここにもまた、北尾が抱える“ダンス”というものへの思いが込められている。「舞台作品としてのダンスというものが、お客さんとどう関わりを持てるのか。これが僕の中ではずっとテーマだったんです。これは多分演劇を経験しているのも強いんですけれども、どうしても非日常である“踊る”という行為は、舞台上と客席に境界線が生まれる感覚……美術作品をガラス越しに眺めるような、そういう関係性に近くなってしまう。でも僕はそれを、もう少しつなげて行きたいんですよ。旗揚げ当初からセリフを使ったりしていたのは、それもあると思います。コンテンポラリーダンスにも色々なスタイルがありますけど、僕たちの踊ってる肉体はもしかしたら観客の人に“自分と少し近いのでは?”と感じてもらえる可能性があるんじゃないか、と。そう感じてほしいからこその今回のキャストですし、ダンスをもっとポピュラーにしていく、そのための大事な一歩かなと思うんですよね」出演者たちとは、今年の6月頃からワークショップを重ねてきたという。「劇場から遠く離れた地で起きているかもしれない、人間でもない生き物の営み。そういうことまで僕たちは手を伸ばしたい」と語る北尾。舞台上に立ち上るのはきっと、そういったものまで濃密に感じられるような“いのち”の躍動だ。さまざまな刺激を得て、進化し続ける北尾亘の、Baobabの現在を目撃しようではないか。Baobab『ジャングル・コンクリート・ジャングル』は12月8日(日)まで。取材・文:川口有紀
2019年12月03日12月4日(水)にBlu-ray&DVDが発売される、映画『コンフィデンスマンJP ロマンス編』。この度、物語の重要なカギを握る役を担当する竹内結子と三浦春馬が、デートをしながら心の距離を縮めていくシーンを演じるメイキング映像が公開された。脚本家・古沢良太によるオリジナルTVドラマ『コンフィデンスマンJP』。“欲望”や“金”をテーマに、長澤まさみ演じるダー子、東出昌大演じるボクちゃん、そして小日向文世演じるリチャード、3人の信用詐欺師(=コンフィデンスマン)が、観光業界、不動産業界、医療業界、スポーツ界など、様々な業界の華やかな世界を舞台に、奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだまし取る、痛快エンタテインメント作品だ。今回の映画の舞台は香港。竹内が演じるのは、ダー子たちのターゲットとなる香港の女帝ラン・リウ。世界最高のダイヤを所有し、冷酷非情な性格から“氷姫”の異名を持つミステリアスな女性だ。そして、その香港マフィアの女帝が所有するダイヤを狙う天才恋愛詐欺師ジェシーを三浦が演じる。今回公開された映像は、豪華版Blu-ray、豪華版DVDに収録されるメイキング映像の一部。ジェシーが、『ローマの休日』のような素敵なデートをしながら、ラン・リウとの心の距離を縮めていくシーンの裏側だ。回想シーンのため、セリフは使われない撮影にも関わらず、大声で笑いあうなど、ふたりがアドリブの掛け合いを楽しんでいる様子が伝わってくる内容となっている。『コンフィデンスマンJP ロマンス編』12月4日(水)Blu-ray&DVD発売豪華版Blu-ray(2枚組:本編Blu-ray+特典DVD)価格:¥6,700(本体)+税豪華版DVD(2枚組:本編DVD+特典DVD)価格:¥5,800(本体)+税通常版Blu-ray(1枚組:本編Blu-ray)価格:¥4,700(本体)+税通常版DVD(1枚組:本編DVD)価格:¥3,800(本体)+税<セル豪華版特典情報>■映像特典・メイキング映像-撮影現場密着!爆笑&感涙必至!?の撮影舞台裏を大公開-・イベント集(子猫ちゃんの集い ドラマイッキ見編/ワールドプレミア/子猫ちゃんの集い ナニワプレミア!?編/公開初日舞台挨拶/大ヒット舞台挨拶/大ヒット記念 みんなで“いたのか!五十嵐”編)・インタビュー集-キャスト陣が語る撮影秘話-・コンフィデンスマンIG(全5話)■音声特典オーディオコメンタリー-小手伸也×田中亮監督が語る裏側-※生副音声上映会にて収録した音声のみのコメンタリーになります。■封入特典オリジナルポストカード3枚セット(ダー子/ボクちゃん/リチャード)
2019年12月03日ダイナミックな芝居づくりで観客を圧倒する劇団桟敷童子の新作『獣唄』が、本日12月3日より開幕する。桟敷童子の舞台の醍醐味を、言葉ひとつで言い切るのは難しい。視界全体をみっちりと埋め尽くす、壮大な舞台セットの上を、縦横無尽に動き回る役者たち。観る者の気持ちをむんずとつかみ、ぐるんぐるんと振り回す物語。感情全開でぶつかり合う熱演につられ、気づけば涙腺も全開になって、幕が下りると半ば呆然としながら、観客たちはふらふらと立ち上がる。根底に流れるのは、失われゆくものへの悔恨と人間の生命力だ。過ぎ去った、幸福だった時代を遠く眺めながら、登場人物たちは今日を生きる。流れる涙が頬を温める。その温もりで、明日を生きる。今年で20周年を迎える彼らのモットーは「劇場を訪れるすべての人々に見え、そしてすべての人々の心に存在すること」。抽象的なセリフや描写で、ふんわりと着地点をぼやかすようなことはしない。徹底的に劇空間にこだわり、一週間から半月ほどの時間を費やして、劇団員が舞台セットを作る。今回も、かつて倉庫だった大きなスタジオを、別世界へと作り変えた。“超悲劇”と銘打つ物語の舞台は昭和初期、戦争の影が忍びよる貧しき山村。高価な珍種の蘭の発見に、村人たちは望みを託す。唯一の蘭採取人である繁蔵には、絶縁状態にある3人の娘たちがいた。しかし長女が父と同じ道を選び、止まっていた父娘の時間が動きだす……。繁蔵を演じるのは、村井國夫。百戦錬磨の大ベテランが、襲い来る悲劇を打ち砕こうと立ち上がる父親像を演じる。せっかく演劇を観るのなら、劇世界に心身まるごと没頭したいあなたに贈りたい一本だ。東京・すみだパークスタジオ倉にて12月15日(日)まで。文:小川志津子
2019年12月03日今年の岸田國士戯曲賞を『山山』で受賞した松原俊太郎の最新作『メモリアル』が、文学座アトリエの会により上演。12月3日(火)に東京・信濃町の文学座アトリエで開幕する。松原は元々、小説家を志していたが、京都を拠点とする劇団・地点が上演したブレヒト作『ファッツァー』(2013年初演、三浦基演出)に衝撃を受け、戯曲も書き始めたという。2015年に初めて書き下ろした『みちゆき』で第15回AAF戯曲賞大賞を受賞し、その4年後に岸田戯曲賞受賞という、まさに今、熱い視線を浴びている若き俊英だ。劇団を持たず演出もせず、作家業のみに専念することから“純粋劇作家”とも呼ばれている。一方、地点で上演された松原作『忘れる日本人』(2017年初演)に衝撃を受けたというのは、俳優として多方面で活躍し、外部ではいくつか演出を手がけるも、これがホームグラウンドである文学座アトリエの会での演出デビューとなる今井朋彦だ。新たな価値観との出会いを果たした今井は、初めて松原戯曲に触れた時、「現代日本への痛烈な物言い」だと感じたという。さらに、物語からもキャラクターからも距離を置き、自由で自立したセリフの数々を見て「どうしたらこのセリフを発語できるのか。その発語に必要な身体はどのようなものか」という問いが頭をもたげたとも。今作『メモリアル』の登場人物は、花嫁、独身者、娘、入国者、取次者、相続人の6人と、ほかたくさん。それぞれの行く末を抱えた6人が、交叉点の真ん中で衝突する。川のように流れていた時間が中断し、人々の足は止まり、そもそも不穏だった空気はさらに不穏になり……。「地点の三浦基さんのように、戯曲を自身の確固たる世界観の中に引き込んで、咀嚼し再構築することは私にはできません」と今井。だが、「6人の俳優たちとの、松原戯曲をありのまま語る“動機”と“身体”を探る作業を通して、観客の皆さんと戯曲との橋渡し役を担えれば」。今井が松原戯曲に立ち向かい、紡ぐ舞台に、“これからの演劇”の誕生を期待したい。文:伊藤由紀子
2019年12月03日石崎ひゅーいが本日12月3日、東京・マイナビBLITZ赤坂で「石崎ひゅーい BANDTOUR2019『パッション』」の千秋楽を行う。9月の弾き語りツアー「あの夏の日の魔法」では初のピアノ演奏も披露するなど、たったひとりで観客を魅了した石崎ひゅーい。「石崎ひゅーい BANDTOUR2019『パッション』」は彼がバンド編成で東名阪をめぐるツアーだ。11月29日の愛知・名古屋CLUB QUATTROを皮切りに、12月1日の大阪・梅田CLUB QUATTROを経て今夜のファイナル公演を迎える。石崎本人もTwitterで「相変わらず超イカしてる」と語るバンドの演奏は見どころのひとつ。アグレッシブなパフォーマンスをぜひ現場で目撃してほしい。■公演情報「石崎ひゅーい BANDTOUR2019『パッション』」日時:12月3日開場18:00/開演19:00場所:マイナビBLITZ赤坂
2019年12月03日