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福井嶺北のそばの魅力を中心に、美しい街並みや人の営みを映した写真をふんだんに盛り込んだフリーペーパー『ふくいとそば。』が、この度、橘ケンチ(EXILE/EXILE THE SECOND)もその一員であるLDH ASIA制作監修により完成し、2月21日(金)より配布されることが決定した。このフリーペーパーには橘や、高橋愛のインタビューも掲載されている。『ふくいとそば。』は、福井市、大野市、勝山市、鯖江市、あわら市、越前市、坂井市、永平寺町、池田町、南越前町、越前町の11市町からなる“ふくい嶺北連携中枢都市圏”のそばが持つ美味しさや特徴を広く伝えるために作成されたフリーペーパー。近年ふくいと関係を深める橘といったインフルエンサーや、坂井市出身の女優でモデルの高橋愛の他、福井県そばルネッサンス推進実行委員会会長及び福井県麺類業生活衛生同業組合理事長を務める宝山栄一氏、黒龍酒造蔵元にして福井県酒造組合会長でもある水野直人氏のインタビューに加えて、年間を通じて福井県産そばを使用している福井県産そば使用店も嶺北エリア&東京都から選りすぐりの61店を網羅している。また、ページを彩る写真には、ふくい嶺北連携中枢都市圏11市町に息づく歴史を感じる文化遺産や自然が余すところなく落とし込まれており、一度手にすれば自ずと足を運びたくなる作りとなっている。気になる配布場所は、関係自治体のお膝元及び都内にある各市町関連施設をはじめ、誌面にも登場している橘監修のLDH kitchen IZAKAYA AOBADAIなどLDHのグループ会社LDH kitchen運営の店舗でも取り扱う予定だ。限定部数での配布となっているとのことなので早めに入手することをおすすめしたい。あわせて、橘、高橋のコメントが公開された。■橘ケンチ(EXILE/EXILE THE SECOND)今回『ふくいとそば。』で紹介されているそばはもちろんのこと、海産物をはじめ鮮度のいい食材が豊富な上に、ソースカツ丼といった人気のローカルフードもたくさんあって、大好きな日本酒も美味しい。さらに、越前打刃物など5大伝統工芸といった匠の世界に通じた土地柄でもある。もともと出身でない場所ですが、日本酒を通じて福井の方と関わらせていただけたことで、全国のどの街も世に伝えるべきポテンシャルを持っているのではないかとの想いも新たにしました。だからこそ、今後もっと福井を知っていくと同時に、さまざまなご縁を介して日本のよさを発信し続けていきたいと思っています。みなさんも『ふくいとそば。』をきっかけに福井嶺北の魅力に触れてみてください。■高橋愛(女優/モデル)私は福井県坂井市の出身で温かい土地柄だと個人的にも思っているのですが、福井の人は遠慮がちなところがあって、日頃から私も福井出身としていろいろと発信していこうと思っています。今回この本にご一緒させていただけたのは、いろんな方に福井を知ってもらう素敵な機会になったと思います。自分自身も東京に出てきてから気づいたこともいっぱいあって、一歩外から見た目線も大事なのかなと考えていて、いい形で福井のよさをしっかりと伝えられたら、それに惹かれて興味を持ってくださる方も増えるのではないのかなと思います。もしこのフリーペーパーを手に取って福井を感じた方が、この出会いをきっかけとして実際に足を運んでくださったら嬉しいです。■『ふくいとそば。』情報・誌名:『ふくいとそば。』・形態:フリーペーパー・判型:A5サイズ・項数:52ページ予定・配布部数:限定10,000部・配布開始予定日:2020年2月21日(金)予定※配布数には限りがあるためなくなり次第終了※配布開始日は輸送状況等により前後する可能性あり■配布設置予定場所・ふくい嶺北連携中枢都市圏(域内)圏域内観光案内所/主要歴史文化施設/掲載店舗/他・ふくい嶺北連携中枢都市圏(域外)金沢駅/小松空港/市東京事務所/県・坂井市アンテナショップ/他・LDH kitchen IZAKAYA AOBADAI(域外)・LDH kitchen関連設置予定店舗(域外)LDH kitchen THE TOKYO HANEDA/LDH kitchen IZAKAYA EBISUNISHI/三盃/鳥佳/鳥雅
2020年02月14日『1917 命をかけた伝令』を大ヒットさせたサム・メンデスが、次に『Beautiful Ruins』をプロデュースすることになった。ニューヨークタイムズのベストセラーになった同名小説の映画化で、舞台はイタリアの小さなホテル。現在、脚色作業が進められている。メンデスはプロデューサーにとどまり、監督はしない。監督は、現在、探している段階のようだ。『1917』は、オスカーで作品部門と監督部門の最有力候補と思われていたが、これらの部門は逃し、撮影、視覚効果、音響の3部門で受賞した。世界興収はすでに3億ドル弱。これからもまだ伸びが見込まれている。文=猿渡由紀『1917 命をかけた伝令』公開中
2020年02月14日世界のビッグアーティストの“今”に焦点をあて、その音楽を多角的に捉えて披露する「サントリーホール スペシャルステージ」2020年は、“ヴァイオリンの女王”アンネ=ゾフィー・ムターの登場だ。弱冠13歳の時に伝説の指揮者カラヤンに見いだされ、その後も順調にキャリアを重ねてきたムターの実力は折り紙付き。そのムターによる、ベートーヴェン生誕250周年プログラムは、「協奏曲」、「室内楽曲」&「リサイタル」の3つのステージによってベートーヴェンの魅力に迫るメモリアルイヤー屈指の注目公演と言えそうだ。新日本フィルハーモニー交響楽団との共演による「協奏曲」はもちろん、イェウン・チェ(ヴァイオリン)、ウラディーミル・バベシコ(ヴィオラ)&ダニエル・ミュラー(チェロ)の名手共演で贈る「室内楽」に、ランバート・オルキス(ピアノ)とのリサイタルの3公演は、どれを選んでも満足できること間違いなし。多彩な音色、完璧な技巧、卓越した表現力、豊かな音楽性のすべてを兼ね備えた “ヴァイオリンの女王“の今を堪能したい。●公演概要「アンネ=ゾフィー・ムター~ベートーヴェン生誕250周年記念~/サントリーホール スペシャルステージ2020」・2月20日(木)サントリーホール 大ホール 「協奏曲」・2月22日(土)サントリーホール 大ホール 「室内楽」・2月24日(月・祝)サントリーホール 大ホール 「リサイタル」●アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)Anne-Sophie Mutter, Violin(c)日本美術協会/産経新聞40年以上に渡り、世界の主要コンサート・ホールで活躍する国際的な著名人であり、ソリスト、指導者、そして先見の明を持つ存在としてクラシック音楽シーンに足跡を残してきた。4回のグラミー賞受賞者として、過去の作曲家による作品の演奏と同様に、未来に向かう音楽へも熱心に取り組んでおり、これまでに、ウンスク・チン、カリアー、デュティユー、グバイドゥーリナ、ルトスワフスキ、モレ、ペンデレツキ、プレヴィン、リーム、J.ウィリアムズといった作曲家たちの28作品の世界初演を行ってきた。また、世界的に知られているアンネ=ゾフィー・ムター財団を通して、数多くの慈善プロジェクトや次世代の音楽家の支援にも力を尽くしている。2019~20のシーズンには、年間を通じて、ベートーヴェンの生誕250周年を記念する公演を行う。その皮切りとして、19年9月にモントリオール交響楽団、シンシナティ交響楽団とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏。19年10月には、カーネギーホールのシーズン幕開けのコンサートとして、ウェルザー=メスト指揮クリーブランド管弦楽団とベートーヴェンの『三重協奏曲』を演奏する。続いて、ケルン、パリ、ベルリンで、バレンボイム、ヨーヨー・マ、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団と『三重協奏曲』を共演。その後、オルキスと共に中国、韓国、台湾でのリサイタル・ツアーを開始、ベートーヴェンの「春」と「クロイツェル」ソナタを演奏し、20年1月に北米5都市を廻るリサイタル・ツアーでもこのプログラムを演奏する。19年1月27日には、サンフランシスコで、ヴィトマンの『スタディー・オン・ベートーヴェン』(弦楽四重奏曲第6番)の世界初演をベートーヴェンの弦楽四重奏曲と共に演奏し、20年1月30日にはカーネギーホールでこの作品のニューヨーク初演を行う。このプログラムはムターの20年春のスケジュールのベースとなるもので、東京、ウィーン、ハンブルク、フランクフルト、ベルリン、バルセロナでも演奏される。シーズンを通してベートーヴェンを記念する一連の公演は20年の5月と6月に、ホーネック指揮ロンドン交響楽団、ルイージ指揮デンマーク国立交響楽団、ティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団、タウスク指揮バンクーバー交響楽団、ネゼ=セガン指揮MET管弦楽団、ホーネック指揮ピッツバーグ交響楽団とのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の共演で、最後の盛り上がりを迎える。また、アンネ=ゾフィー・ムター財団のアンサンブルであるムター・ヴィルトゥオージを率いて、19年10月と11月に、同アンサンブルの南米デビューとなるツアーを行う。19年8月30日、J. ウィリアムズによる最も有名で人気のある映画音楽の代表作を集めた『Across the Stars』をドイツ・グラモフォンからリリース。18年3月には、ドイツ人アーティストとして初めて、ポーランド共和国文化勲章「グロリア・アルティス」を、19年6月には、重要な文化的貢献をしたクラシックとコンテンポラリー両方のアーティストに贈られ、垂涎の的であるポーラー音楽賞を受賞。このほか、ドイツ連邦共和国功労勲章、フランスのレジオン・ドヌール勲章、バイエルン功労勲章、オーストリア共和国有功栄誉金賞など、数多くの賞を受賞している。19年10月に高円宮殿下記念世界文化賞を受賞。
2020年02月14日第43回目を迎える日本アカデミー賞の授賞式が3月6日に開催される。今年は、昨年まで6年連続で司会を務めた俳優の西田敏行からフリーアナウンサーの羽鳥慎一へバトンタッチされ、昨年最優秀主演女優賞に輝いた安藤サクラと共に式を進行する。大役を担うことになった羽鳥と、2度目の司会となる安藤が本番に向けての意気込みを語った。元日本テレビのアナウンサーだった羽鳥は、局在籍時に日本アカデミー賞受賞式で、受賞者へのインタビューを務めていたこともあり、司会の話を聞いたときは「とても光栄なこと」と感慨深かったという。一方で「他の仕事を含めて、もっとも緊張する番組だった」と当時を振り返ると「すごく嬉しいという気持ち6割、自分で務まるかなという気持ちが4割ぐらい」と率直な胸の内を明かしていた。安藤にとっては、第40回日本アカデミー賞(前年『百円の恋』で最優秀主演女優賞を受賞)」に続き、2度目の大役となる。前回は西田とのタッグだったが「西田さんは俳優さんの目線で自由にお話をされていたので、視聴者の方と同じような気持ちでお話を伺っていました。羽鳥さんは、完璧な進行になるのではないでしょうか。どんなことも受け止めてくださる気がします!!おふたりともものすごく安心感がありますが、まったく違うタイプの司会になるだろうと思います」と羽鳥に期待を寄せる。羽鳥も「西田さんは偉大過ぎて比較にならないので、逆にプレッシャーはないですね」と開き直っているというと「しっかりお勉強をして準備はしていきますが、僕は映画の人間ではないので、素人目ではないですが、一映画ファンとして感じたことをぶつけていきたい」と羽鳥ならではの視点で映画の祭典を彩りたいという。本年度は、『翔んで埼玉』の12部門を始め、『閉鎖病棟-それぞれの朝-』が11部門、『キングダム』が9部門受賞するなど、話題作が目白押しだ。安藤は「出産してから映画を観る本数が減ってしまったので、(2月15日~2月21日まで第43回日本アカデミー賞優秀賞受賞作品上映会がある)T・ジョイPRINCE品川に通おうと思っているんです」と意欲満々なところを見せると「『新聞記者』が優秀作品賞を受賞するなど、日本アカデミー賞のラインナップも少しずつ変わってきたなと感じています」と感想を述べる。また安藤は「優秀主演女優賞、男優賞を見ていると、すごくバラエティに富んでいるなと思いました。韓国のシム・ウンギョンちゃんがいて、松岡茉優ちゃんや二階堂ふみちゃんなど20代がいると思えば、宮沢りえさん、吉永小百合さんらベテランもいる。みなさんが並ぶ姿は華やかでしょうね!とっても楽しみです」と目を輝かせる。羽鳥は「すべての方々が素晴らしいのですが、私の注目は柄本佑さんのインタビューを安藤さんがどうするのか、その一点です」と煽ると、安藤は「(柄本への)インタビューはハードルが高いのか、低いのか……。家ではなるべく(柄本が受賞した作品の)『アルキメデスの大戦』の話をしないで、新鮮な気持ちを保ったまま当日を迎えたいです」と照れ笑いを浮かべていた。さらに安藤は、多数受賞したチームは出演者や監督らスタッフが円卓を囲んで座るというが、単独で受賞した人たちだけが集まるテーブルの存在に言及。「私も『0.5ミリ』で受賞したときは一人で参加していたので、色んな作品の女優さんたちと女子会みたいになっていました。普段共演する機会のない先輩俳優さんや、映画界の方と一緒の空間にいられることができるのも日本アカデミー賞の醍醐味なんです」と安藤ならではの見どころを語ると、羽鳥も「そういう席の方々にも、しっかりとお話しが聞けたらと思っています」と抱負を述べていた。第43回 日本アカデミー賞授賞式3月6日(金)開催第43回 日本アカデミー賞 優秀賞受賞作品上映会2月15日(土)から21日(金)までT・ジョイPRINCE 品川にて取材・文・撮影:磯部正和
2020年02月14日異色のライブツアー「SPACE SHOWER TV 30TH ANNIVERSARY × モンスターエナジー モンスターロック LIVE 2020」が本日2月14日、名古屋・ダイアモンドホールで初日を迎える。日本最大の音楽専門チャンネルのスペースシャワーTVで放映されている、ロック専門番組『モンスターロック』。そして世界で人気のエナジードリンクである「モンスターエナジー」、この両者がタッグを組んだイベントが「SPACE SHOWER TV 30TH ANNIVERSARY × モンスターエナジー モンスターロック LIVE 2020」だ。当企画は2016年に初めて開催され、今年は2年ぶり3回目。前回に引き続き、東京・大阪・名古屋の3都市が舞台となる。出演バンドは東京がUVERworld、coldrain、HAWAIIAN6の3バンド、大阪は花団、ヤバイTシャツ屋さん、ROTTENGRAFFTYと豪華な顔ぶれが並ぶ。そして本日の名古屋に出演するのはKUZIRA、SHANK、10-FEET。この対バンの組み合わせが見られるのは貴重だ。それを裏付けるように前売りチケットはすでに完売となっている。現場では熱いパフォーマンスが繰り広げられることだろう。■公演情報「SPACE SHOWER TV 30TH ANNIVERSARY × モンスターエナジー モンスターロック LIVE 2020」2月14日(金)名古屋・ダイアモンドホール開場18:00/開演19:00出演:KUZIRA、SHANK、10-FEET2月15日(土)大阪・なんばHatch開場17:00/開演18:00出演:花団、ヤバイTシャツ屋さん、ROTTENGRAFFTY2月18日(火)東京・新木場STUDIO COAST開場18:00/開演19:00出演:UVERworld、coldrain、HAWAIIAN6
2020年02月14日綾野剛と松田龍平、そして『るろうに剣心』シリーズや『億男』などの大友啓史監督のタッグが実現した『影裏』が本日より公開。本作は、第157回芥川賞受賞作である沼田真佑による同名小説を映画化した、心震わす感動のヒューマンミステリーだ。主人公の今野(綾野)は、会社の転勤で移り住んだ岩手で、同僚の日浅(松田)と出会う。ふたりで酒を酌み交わし、ふたりで釣りをし、他愛もないことで笑い合う、まるで遅れてやってきたかのような青春の日々に、今野は日浅に対して心を許していく。しかしある日、日浅は突然、今野に一言も告げずに会社を辞めてしまう。ところがしばらくして日浅は、何ごともなかったかのように今野の前に現れ、以前と同じように釣りに誘うが、一度生まれた距離は埋まらず、ふたりは会わないまま時が過ぎていく……。やがて今野は、日銭の影の顔、裏の顔を知っていくことになる。本作で主人公・今野を演じるのは、これまで数々の映画賞に輝き、本年の日本アカデミー賞でも『閉鎖病棟―それぞれの朝―』で優秀助演男優賞を受賞している綾野。そして、今野と強い絆で結ばれながらも突然姿を消す謎の男・日浅には、昨年12月に開催された第2回海南島国際映画祭において、本作で“ベストアクター賞”を受賞した松田が扮している。その他、この原作に惚れ込んだ大友監督が自ら映画化へと動いたその情熱に応え、國村隼、筒井真理子、中村倫也、永島暎子、安田顕など、日本映画界を代表するキャストが集結。ひとりひとりがこの感動のミステリーの強度を上げている。大河ドラマ『龍馬伝』や『ハゲタカ』をはじめ、本年夏には『るろうに剣心』シリーズ新作2作の公開も控え、幅広いジャンルの作品を世に放つ大友監督。そんな彼による最新作であり、日本映画の傑作との呼び声も高い『影裏』は、ぜひ劇場でこそ味わって欲しい作品だ。『影裏』本日より全国公開
2020年02月14日ゴールデングローブで作品賞と監督賞を、英国アカデミー賞で作品賞をはじめ7部門を受賞するなど絶賛が相次いでいる映画『1917 命をかけた伝令』が公開になる。本作でサム・メンデス監督と世界トップクラスの映画人たちが挑んだのは、まだ誰も観たことがない驚異の映像表現。臨場感、没入感と息をのむ映像美が混然一体となった語り口で1917年の戦場を描き出す。映画の舞台はタイトルにもなっている1917年のフランス。第一次世界大戦の西部戦線では、イギリスやフランスの軍勢とドイツをはじめとする軍勢が長期戦を繰り広げており、多大な死者を出しながら、お互いが塹壕の中で事態を打開する一手を探っていた。4月6日の朝、英国人兵士スコフィールドとブレイクは上官から“伝令”を預かる。それは戦線の先にいる部隊に攻撃を中止させるもので、この伝令が伝わらなければ、1600人の仲間が待ち伏せしているドイツ軍に殺されてしまうだろう。ふたりの若い兵士は極めて危険な戦場に一歩を踏み出し、仲間の命を救うための伝令を胸に行動を開始する。映画はふたりの兵士のミッションを全編ワンカット風に描いており、いくつかに分割して撮影した長いショットを巧みな編集でつなぎ合わせている。しかし、この手法は難題の連続だ。長回しのため、誰かがミスすると最初からすべてやり直しで、あるセリフが終わるジャストなタイミングで自動車が到着したり、目的地にたどり着かなければシーンが成立しない。複数の日にわたって撮影されてはいるが、劇中ではたった1日の出来事なので、曇り空でなければ撮影は中止。カメラが縦横無尽に俳優にまわりこむため、照明が仕込めず、カメラ近くにスタッフは待機できない。すべてを入念に準備して、何カ月もかけて実地を歩きながら脚本を修正し、半年かけて俳優がリハーサルしても、兵士の行程を描く作品のため、ひとつのロケ地は劇中では1回しか出てこない。この圧倒的に手間とスキルと集中力を必要とする撮影手法をメンデス監督はあえて選択。彼と長年に渡ってチームを組んできた名撮影監督ロジャー・ディーキンス、スゴ腕の美術監督デニス・ガスナーらが集結して驚異の映像を描き出した。そのビジュアルは観客が戦場にいるかのような“没入感”を感じさせるが、単にカメラが兵士と並走するような安易なものではなく、時に劇中の主人公たちに寄り添い、時に水の上を浮遊しながら引いた位置で彼らの動きを捉え、時に複雑な軌道を描きながら複数のドラマをひと続きのショットでおさめていく。自然光をいかした陰影に富んだショット、暗闇でも決して美しさを損なうことなく荘厳なイメージを保ち続ける“ディーキンスの得意ワザ”も全編に渡って発揮されており、どのショットも目が離せない美しさだ。そして最後に待つのは、兵士たちの苦しみや想いが観る者にまっすぐに届く物語。劇中に登場する誰もが仲間の命を救うために自身の命をかけて戦い、この戦争が一刻も早く終わるのを願っている。本作は映像や没入感について多く語られているが、過酷な戦場の中で生きる人間の“ハートに触れる”かのような繊細なドラマにも注目だ。『1917 命をかけた伝令』本日より全国ロードショー
2020年02月14日オホーツクの流氷に触れることができる企画展「オホーツクの流氷に触れてみませんか」が、名古屋港ポートビル隣にある南極観測船ふじで開催される。会場には、オホーツク海の流氷が展示されるほか、知床の自然について紹介するコーナーもある。なお、開催日は流氷の状態によって決定し、流氷の状態によっては中止となる場合もある。オホーツクの流氷展「オホーツクの流氷に触れてみませんか」南極観測船ふじ(名古屋市港区港町1番9号)9時30分から17時まで(最終入場は16時30分)※休館日は毎週月曜(祝日の場合は翌日)入館料/大人300円、小中学生200円
2020年02月14日今年で30回目を迎える大規模イベント「世界らん展2020-花と緑の祭典-」が本日開幕する。蘭を使った美しい展示や世界各地の花々、多肉植物を観覧し、マーケットなどで買い物を楽しむこともできる恒例のイベントが今年で記念すべき30回目を迎える。2020年は8日間の開催で、会場には様々な蘭で彩られた“オーキッド・ゲート2020”や、100万輪の蘭で作られるモニュメント“桜蘭(おうらん)”や、30周年を記念した特別展示、多肉植物を観て、撮って、楽しめるコーナー“TANIKU FANTASTIC!”、オリジナルメニューが楽しめる“FLOWER CAFE & BAR”などが登場。会期中にはステージでのトークイベントや、ワークショップも開催される。世界らん展2020-花と緑の祭典-2月14日12時から21時まで15日・18-20日10時から21時まで16日・17日・21日10時から17時30分まで当日券2300円ナイト当日券1200円東京ドーム
2020年02月14日2月20日(木)から放送がスタートするAbema TVのドラマ『僕だけが17歳の世界で』で共演の佐野勇斗さん・結木滉星さんのサイン入りチェキを2名様に!応募はぴあ(アプリ)にて2月20日(木)まで受付中。ぜひご応募下さい!お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=0&marupiId=5b648559-3b08-47be-88a3-dccb6d22d00c)
2020年02月13日オペラ史上最高の人気作が、ビゼーのオペラ『カルメン』であることに異論を唱える人は殆どいないのではないだろうか。スペインの港町セビリアを舞台にしたこの作品は、オペラ史上屈指の“悪女”カルメンとドン・ホセを軸にしたドロドロの物語を、「ハバネラ」「闘牛士の歌」「アラゴネーズ」などの美しい名旋律で包み込む不滅の名作。まさに人がオペラに求める要素が全て盛り込まれたあたりが人気の秘密と言えそうだ。この名作を、世界の名だたるオペラハウスで名を成してきた巨匠チョン・ミョンフンが指揮するとなれば見逃せない。今回の上演が“オペラ演奏会形式”ときいてがっかりする方がいたとしたらそれは大きな間違いだ。舞台がないことによって、より演奏に集中できることはもちろん、物語の内容をいかに聴衆に伝えるかという演出上のちょっとした工夫が楽しめるのも“オペラ演奏会形式”の楽しさだ。“これからオペラに親しみたい”と言う方には特におすすめしたいステージがここにある。カルメン役:マリーナ・コンパラート●公演概要・2月19日(水)東京オペラシティ コンサートホール「東京フィルハーモニー交響楽団 第131回東京オペラシティ定期シリーズ」・2月21日(金)サントリーホール 大ホール「東京フィルハーモニー交響楽団 第932回サントリー定期シリーズ」・2月23日(日)Bunkamuraオーチャードホール「東京フィルハーモニー交響楽団 第933回オーチャード定期演奏会」
2020年02月13日大林宣彦監督が20年振りに故郷・尾道で撮影した最新作『海辺の映画館-キネマの玉手箱』の公開日が、4月10日(金)に決定。この度、本作の予告編が公開された。尾道の海辺にある唯一の映画館・瀬戸内キネマが閉館を迎え、日本の戦争映画特集を観ていた若者3人が、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれる。彼らはスクリーンの世界にタイムリープするのだった。戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の広島へ……。そこで出会ったのは移動劇団・桜隊。歴史上では原爆の犠牲になった桜隊の未来を変えるため、戦争を知らない3人の若者は、歴史を変えようと奔走する。戦争の歴史を辿りながら、無声映画、トーキー、アクション、ミュージカルと、様々な映画表現で、大林宣彦監督の映画への情熱、平和への想いが凝縮された、大林版『ニュー・シネマ・パラダイス』ともいえる作品で、“大林的戦争三部作”『この空の花-長岡花火物語』、『野のなななのか』、『花筐/HANAGATAMI』を経た大林宣彦監督の集大成となるものとなっているという。主要キャストには、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲(新人)、成海璃子、山崎紘菜、常盤貴子が名を連ねた。この度公開された予告編は、武田鉄矢がエノケンの名曲をカバーした主題歌『武器ウギ<無茶坊弁慶>』をバックに、様々な本編シーンが切り取られたものとなっている。”平和への思い”に賛同して集結した、小林稔侍、高橋幸宏、尾美としのり、武田鉄矢、南原清隆、片岡鶴太郎、柄本時生、稲垣吾郎、蛭子能収、浅野忠信、伊藤歩、中江有里、笹野高史、満島真之介、渡辺えり、窪塚俊介、長塚圭史らキャスト陣が登場する。予告編のラストは、山田洋次監督からのコメントも。「とにかくおもしろい。大林監督と病気を闘いながら、前作『花筐/HANAGATAMI』を上まわる作品を作られたことに、とても勇気づけられました」という、あたたかいメッセージで締めくくられている。『海辺の映画館-キネマの玉手箱』4月10日(金)公開
2020年02月13日昨年春、大阪、金沢、松本を大いに沸かせた劇団☆新感線の舞台『偽義経冥界歌』が、いよいよ2月15日(土)に東京・TBS赤坂ACTシアターで幕を開ける。劇団結成39周年を記念した“39(サンキュー)興行”として上演される本作は、劇団が複数展開する路線の中でも中心的な“いのうえ歌舞伎”の最新作。1986年に初めてその名を銘打ち、以降、神話や史実などをモチーフに、ケレン味を効かせた時代活劇を展開し続け、今や日本を代表する人気劇団となった新感線の真骨頂が堪能できるステージだ。まずは、漢字が並ぶ今作のタイトルは「にせよしつねめいかいにうたう」と読み、少し歌舞伎風を意識。座付作家・中島かずきがゼロベースから立ち上げた鎌倉時代を舞台とする物語で、“奥州三代”と“義経黄金伝説”をモチーフにした世界を、いのうえひでのりが演出する。タイトルにもなっている源義経と言えば、数多くの物語に登場し、実は偽物説、影武者説などで、ドラマチックな謎が多いとされる人物だ。本作では、その義経が実際に奥州に匿われていたという史実と、奥州三代の盛衰の行方を絡めたドラマが展開される。主人公の偽義経を演じるのは、もはや“準劇団員”とも呼ばれる生田斗真。繊細でナイーブな演技から、振り切ったテンションでおバカな役柄までを演じ切る彼が、いのうえ歌舞伎初主演でどんな境地に達したのか注目したい。そして、2017年に初めて新感線に参加し、以降、自ら出演を希望するようになったりょうは、奥州・奥華一族の巫女長(みこおさ)役で謎めいた美しさに磨きをかける。さらに、偽義経の弟役の中山優馬は、初参加で本格的な殺陣にも初挑戦。シンガーソングライターの藤原さくらは、初舞台となる本作で大陸渡りの歌うたい役を演じる。ほか、粟根まこと、山内圭哉、早乙女友貴、三宅弘城、橋本さとしと、強力な布陣が顔を揃えた。一足早く上演された公演地では「オープニングから引き込まれる展開で、物語、立ち回りに圧倒される」と評判を呼んだ舞台。新感線ならではの笑い、殺陣、アクションが満載で、人間ドラマも描き込まれている。いのうえが時代劇でできることの新たな可能性を探ったという『偽義経冥界歌』は、3月24日(火)までTBS赤坂ACTシアター、4月4日(土)から28日(火)まで福岡・博多座で上演される。文:伊藤由紀子
2020年02月13日『奇蹟の芸術都市 バルセロナ展』が東京ステーションギャラリーにて開幕。4月5日(日)まで開催されている。スペイン、カタルーニャ自治州の州都バルセロナ。芸術、食、スポーツ、世界遺産サグラダ・ファミリアなど、さまざまな点で世界中の人々を惹きつけている、スペインで最も人気のある観光都市だ。同展は、そんな都市の魅力を探るべく、都市の近代化が進んだ1850年代から、万博開催を経てスペイン内戦に至るまでの約80年間にカタルーニャに花開いた芸術文化を辿る。アントニ・ガウディをはじめとする建築家や、ここで若き日々を過ごしたピカソ、同じくここを足掛かりに世界的に活躍したミロやダリ、そして、カフェ「四匹の猫」を文化発信の場としたラモン・カザスやサンティアゴ・ルシニョルなど、多くの芸術家による絵画、ドローイング、彫刻、家具、宝飾品など約130点が紹介される。会場は全6章で構成。第1章「都市の拡張とバルセロナ万博」では、1859年から始まった都市の拡張計画と、1859年に開催された万博の様子が紹介され、急激な近代化が都市や人々もたらした変化が見て取れる。東京ステーションギャラリー( )
2020年02月13日シェイクスピア作『ヘンリー八世』が2月14日(金)に彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで開幕する。演出家・蜷川幸雄のもと、1998年に、シェイクスピア全37戯曲の完全上演を目指して始動した「彩の国シェイクスピア・シリーズ」。蜷川なき後は、ドラマ『花子とアン』『おっさんずラブ』などで大ブレイクする以前からシェイクスピア作品にライフワークとして取り組んできた俳優・吉田鋼太郎が演出を担い、シリーズ2代目芸術監督として『アテネのタイモン』『ヘンリー五世』を上演。そして、カウントダウンも迫った第35弾として、『ヘンリー八世』がこのたびお目見えする。どうも取っつきづらいと言われがちな、シェイクスピアの歴史劇。しかし本作は歴史劇には珍しく、戦争の描写がない。舞踊会や戴冠行列、エリザベス女王洗礼の祝賀など、華やかな場面が芝居全体を彩っている。それでいて、影でうごめく、英国王家のスキャンダル。観客は手に汗握って、ことの行方を追うことになる。主人公のヘンリー八世役には、ドラマ『まだ結婚できない男』の好演も記憶に新しい阿部寛。彩の国シェイクスピア・シリーズでは『シンベリン』(2012年)、『ジュリアス・シーザー』(2014年)に主演している。英国王ヘンリー八世(阿部寛)の宮殿では、ウルジー枢機卿(吉田鋼太郎)が勢力を強めている。高慢な態度で公爵たちの非難の的になっているウルジー。ある晩、ヘンリー八世はウルジー邸の晩餐会で、王妃に仕える女官アン・ブリン(山谷花純)に心奪われる。王妃キャサリン(宮本裕子)との結婚を無効にしようとするヘンリー八世だったが、キャサリンは自身の敵であるウルジーが審判する離婚裁判への出廷を拒否。ウルジーもまた、自分の得にもならない離婚裁判の延期を謀る……。熾烈な権力争いと、それに伴う謀略の数々。男と女がそれぞれの方法で、それぞれの幸福にかじりつきしがみつく姿をすみずみまで見届けたい。3月1日(日)まで彩の国さいたま芸術劇場で上演の後、3月14日(土)・15日(日)に福岡・北九州芸術劇場 大ホール、3月19日(木)から22日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演される。文:小川志津子
2020年02月13日男の子同士のわちゃわちゃは見ているだけで楽しくなる。佐野勇斗&結木滉星のふたりも口を開けば仲良しトークで大盛り上がり。昨年、舞台『里見八犬伝』で共演して以来、すっかり心許し合う仲となった。そんなふたりが親友役で共演するのが、2月20日からスタートするAbemaTVによるオリジナル連続ドラマ『僕だけが17歳の世界で』。幼なじみの今野芽衣(飯豊まりえ)に「好き」という想いを伝えられないままこの世を去った主人公・染谷航太役を佐野が、その親友で芽衣に想いを寄せる石川伊織役を結木が演じている。親友同士が織りなす切なくて複雑な三角関係。冬の終わりの雪解けの季節に、最高にピュアでノスタルジックなラブストーリーが生まれようとしている。役でもプライベートでも仲良し。勇斗はいきなり『おい、ブス』って言ってくる佐野勇斗、21歳。結木滉星、25歳。事務所に入ったのも結木の方が先輩だが、そんな結木に対し、佐野は屈託なくイジり倒す。「勇斗は本当生意気なんですよ。最初はそうでもなかったんですけど、心を開いたと思ったら本当失礼(笑)」(結木)「そうなっちゃうんだよね。仲良くなって、この人大丈夫だと思ったら、めちゃくちゃイジる(笑)。だから、あんまり人に心を開けない。僕がイジるのは、相当気を許しているってことかもしれないです」(佐野)「普通、挨拶は『おはようございますです』じゃないですか。けど、勇斗はいきなり『おい、ブス』って言ってくる。そう言いながら胸ぐらを掴み合うのが、僕ら流の挨拶です(笑)」(結木)そうやって軽口を叩き合えるのも、根底に信頼があるからこそ。近い世代の俳優として、お互いにリスペクトを寄せ合っている。「勇斗は真面目だし、自分で曲げないと決めたところは絶対に曲げない。そして、何があっても必ずやり遂げる。『里見八犬伝』のときは主演だし出ずっぱりで、体力的にもキツかったと思うけど、何回足がつろうが音を上げずにやり遂げた。そういう姿を見て、すごいなと思いました」(結木)「滉星くんのすごいところは、僕がこんな態度でも受け入れてくれるところ(笑)。僕がここまでいけるのは、人類で滉星くんひとりくらいですよ。なのに、この前、『ふたりで服屋さん行こうよ』って誘ったら、『行きたくない』って断られて!」(佐野)「ちゃうやん? 予定があったんやん? ちなみにその連絡が来たのが当日朝の5時台ですよ!てっきり朝まで飲んでて、酔った勢いで連絡してきたのかと思った(笑)」(結木)「いや、普通に朝早く目覚めちゃって、これはどこか行くしかないなと。で、結木滉星なら暇だろうと思って連絡してみた」(佐野)「誰が暇人やねん!」(結木)次々と飛び出るボケとツッコミの応酬。まさに親友役にぴったりだが、もしドラマと同じように三角関係に陥ったら、ふたりはどうするのだろうか。「僕は正々堂々タイプです。『俺も好きなんだよね』って友達にも伝えはします」(結木)「マジで?僕は結構姑息なタイプです(笑)。友達には伝えずに、さりげなく相手の女の子の相談とかに乗って徐々にジャブを入れていく感じ。で、すっと距離をつめて捕獲みたいな(笑)」(佐野)「でも、勇斗と同じ子を好きになることはまずないよね。僕の好きなタイプは、綺麗というよりも、よく笑ってくれる可愛らしい女の子。そこは同じだけど、勇斗とはストライクゾーンが違うというか」(結木)「たぶん僕のストライクゾーンが広すぎるんです(笑)。結構惚れやすいかもしれない」(佐野)「僕は狭いんですよ。すぐ好きにならない。というか、最近まったく好きな人ができない」(結木)「大丈夫?感情失ってない?」(佐野)「だから失礼だろ!(笑)」(結木)主人公・航太と似ていて僕は告白するのに1年ぐらいかかります主人公の航太は、幼なじみの芽衣に対して、ずっと「好き」のひと言が伝えられないまま過ごしてきた。そんなもどかしい恋に対し、ふたりの意見はまっぷたつ。「僕はすぐ言っちゃいます。3回目か4回目のデートで告白するって決めてるんです」(結木)「早っ!僕は1年ぐらい言わないです」(佐野)「遅すぎるだろ!」(結木)「めちゃくちゃ奥手ですね。と言うのも、ストライクゾーンが広いから、誰でも魅力的で可愛いって思っちゃう」(佐野)「最低ですね。ここ、絶対書いてくださいね!」(結木)「違う違う!なんていうか、『可愛い』と『好き』の違いがわからなくて……。可愛いなと思うストライクゾーンが広いから、みんな好きになる可能性がある。だから性格とか含めて見極めようとすると下手したら1年くらいかかるんです(笑)。基本的に惚れやすいし勘違いしやすい。すぐ勘違いするんで、みなさん、気をつけてください(笑)」(佐野)「そう言えば、こういう話したことあるよね。『里見八犬伝』の地方公演のときにホテルに泊まってたら、部屋番号教えてないのにいきなり勇斗が俺の部屋にやってきて。いろいろ恋愛観について話したりして」(結木)「あった〜!」(佐野)家が隣で、小さい頃からずっと一緒に過ごしてきた航太と芽衣。幼なじみというラブストーリーの王道要素が、観る人の胸をときめかせてくれる。「僕はそういう幼なじみがいなかったから憧れていたんですよ」(結木)「好きだもんね、恋愛映画」(佐野)「大好き。少女漫画原作の恋愛映画とか何でも観てる。『僕の初恋をキミに捧ぐ』とかいいよね。感動する」(結木)「そんな観てるの?じゃあ、俺が出てるのは?」(佐野)「……ごめん。お前のだけ唯一観てなかった」(結木)「おかしいだろ! むしろいちばん観ろよ。超いいから!」(佐野)「(さらっと流して)勇斗は何かある?幼なじみとの思い出とか」(結木)「ある。小学1年の頃からずっと両想いだった女の子がいて、よく一緒に遊んでたんだけど、小4のときにその子が急に引っ越すことになっちゃって、それで別れちゃった。で、高1のときに友達と水族館に遊びに行ったら、偶然再会して。マジかってテンション上がったら、その子は彼氏と一緒でした(笑)」(佐野)17歳の頃といちばん変わったのは、恋愛観です17歳でこの世を去った航太。それから7年後、24歳になった芽衣の前に、心も体も17歳のままの航太が現れる。もしも奇跡が起こるなら、もう一度会いたい。本作はそんな願いを形にしたファンタジー・ラブロマンスだ。「17歳の頃は男子校だったんで、甘酸っぱい想い出とか何にもない。体育のあととか、共学だったら着替えなきゃいけないけど、うちは男しかいないから皆上裸で授業受けたりしてた」(結木)「いいなあ、男子校。面白そう」(佐野)「唯一の甘酸っぱい想い出と言えば、文化祭。うちは全然よその学校の女の子とか来てくれなくて、だから僕らの方から行くしかなかったんですよ。で、チケットをもらって近くの女子校に遊びに行ったんだけど、何にも起きなかった。あれ?全然、甘酸っぱくないな(笑)」(結木)「高校時代は学生生活の中でもいちばん楽しかったなあ。クラスの男子がみんな仲良くて、よくヤンチャしてました。高1の文化祭とか、他のクラスが焼きそばとか作っている中、僕らのクラスは当時流行っていたツルツルピカピカの泥団子を作って1個100円で売ろうぜってことになったんだけど。それがめちゃくちゃ難しくて、ちょっと上手な幼稚園児の泥団子しかできなくて……。2日間で1個も売れませんでした(笑)」(佐野)「今振り返ると、もっと勉強しとけば良かったとは思うかなあ。マジで勉強苦手だったから(笑)。みんな言うじゃないですか、もっと勉強しておけば良かったって。その気持ちが大人になってよくわかった。あの頃は将来のことなんて何も考えていなくて。なるようになるとしか思っていなかったから」(結木)「僕も本当に何も考えていなかった。別に嫌なこともなかったし、学校も楽しかったし、希望しかなかった、人生に。悩みなんてゼロ。だから周りの子たちが『悩みがあるんだよね』と言っているのがよくわからなくて。悩むってこういうことかってわかるようになったのは、20代になってからな気がする」(佐野)24歳になった芽衣や伊織と、17歳のままの航太。その間には、埋められない違いも見え隠れする。17歳の季節が遠く過ぎ去った今、自分はいったい何が変わったのか。それぞれの立場から考えてもらった。「何が変わっただろう……。あ、純粋な心がなくなりましたね(笑)」(結木)「最低。染まったか、芸能界に(笑)」(佐野)「その言い方はやめろ(笑)。あの頃って一途だったし、僕はサッカーをやっていたんですけど、サッカーのことしか頭になくて、周りなんて何も見えていなかった。それが今では行動する前にあれこれ考えるようになったりして。そういうことを考えると、17歳の頃の純粋な気持ちは忘れたくないなって思います」(結木)「僕は恋愛観がめっちゃ変わりました。当時は女性のことが苦手というか分からなくて。だから、なんでみんな彼女ほしいって言っているのか意味わからないっていう感じだったんです。でも、今はね、デートとかしてみたい(照)」(佐野)勇斗に厳しくしておけば良かったって後悔しています(笑)演じる本人たちはときめきとは無縁の毎日を送っているようだけど、ドラマの中ではせつなくてもどかしい初恋の続きが繰り広げられる。「『この人にもう一度会えたら』っていう想いは、僕も含めみんなあると思うんですよね。それが叶うという意味ではすごく夢のあるお話。きっと『こんな恋愛したい』と思ってもらえる作品になっているんじゃないかと思います。だけど、僕がこの脚本を読んでいちばん強く感じたのは、“人間、何が起こるかわからないから、後悔しないように生きよう”っていうこと。登場人物がみんないろんな後悔を抱えながら生きていて。それぞれがどういう選択をとっていくのかを見守りながら何かを感じ取ってもらえたらうれしいです!」(佐野)「僕も『今、本当に大切なことを言えているか?』『言いたいことを言えているか?』っていうメッセージはすごく感じました。僕らってつい明日もあるからまた今度でいいやって思っているところがあると思うんですけど、この作品を観ていると、ちゃんと伝えたいときに伝えたいことを伝えなきゃって気持ちになる。どの人物もみんなそれぞれ苦しんでいるので、いろんな視点から観てもらえたらより楽しめるんじゃないかと思います」(結木)そんなふたりの答えにちなんで、最後に最近後悔したことを聞いてみると……。「部屋の中に緑がほしいなと思って、観葉植物を買ったんですよ。でも、仕事で1週間ぐらい家を空けちゃって。久しぶりに帰ったら、植物が残念な姿に…(笑)」(佐野)「マジで?ひどいな」(結木)「ちゃんと対策しておけば良かったって後悔しました(泣)」(佐野)「俺は、勇斗にもう少し厳しくしておけば良かったなって今まさに後悔しています」(結木)「おい(笑)」(佐野)「こんな生意気になるなんて……(絶句)」(結木)「もう手遅れ?」(佐野)「手遅れだね。ちょっと調子に乗せすぎました」(結木)「まあ、僕は生意気言えて良かったと思っていますけど」(佐野)「いや、お前がいちばん後悔しろよ!(笑)」(結木)最後まで楽しいボーイズトークで取材陣を笑わせてくれたふたり。元気いっぱいの佐野&結木がドラマではどんなせつない表情を見せてくれるかにも注目だ。(撮影/高橋那月、取材・文/横川良明)
2020年02月12日英語以外の言語の作品として史上初めてオスカー作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』が、アメリカでテレビのミニシリーズになることがわかった。ただし、映画とは別のストーリー。ポン・ジュノが映画の脚本を考えているうちに出てきたアイデアはいろいろあったそうで、それらも何らかの形で活かされることになるようだ。また、言語は英語になるという。プロデューサーは『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『バイス』のアダム・マッケイ。製作放映はHBOだが、正式契約はこれからとのことだ。文=猿渡由紀『パラサイト 半地下の家族』全国公開中
2020年02月12日現地時間9日のアカデミー賞授賞式で外国語の映画としては史上初めて作品賞に輝いたのを受け、『パラサイト 半地下の家族』のアメリカでの公開スクリーン数が倍近く増やされることになった。現在は1,060スクリーンでの上映だが、この金曜日からは2,000スクリーン以上となる。『パラサイト』は、アメリカでは10月に公開されており、先月末にはDVDもリリースされているが、受賞の勢いに乗って、さらにボックスオフィスの成績を上げるねらいだ。北米での現在までの売り上げは3,550万ドル。外国語映画で北米史上最高記録を持つのは『グリーン・デスティニー』の1億2,800万ドル。2位は『ライフ・イズ・ビューティフル』の5,720万ドルだ。『パラサイト』がそれらにどこまで迫れるか、注目される。文=猿渡由紀『パラサイト 半地下の家族』全国公開中
2020年02月12日『ハゲタカ』シリーズの真山仁による、国家財政の危機を描いた作品『オペレーションZ』が、『連続ドラマW オペレーションZ ~日本破滅、待ったなし~』として、3月15日(日)よりWOWOWプライムにて放送される。作品のテーマとなるのは“日本の財政”。増え続ける国の借金を減らすためには、歳出を減らすか、歳入を増やすかのどちらか。時の総理大臣、江島隆盛は、歳出を減らすことを提案。それも「半減」させること。 江島は日本を再生させるべく、財務省のエリート4人を集め、歳出半減を目的とする特命プロジェクト「オペレーションZ」を密かに立ち上げる。主人公・江島隆盛を、草刈正雄が自身初の総理大臣役として演じるほか、そプロジェクトのキーパーソンとなる財務省官僚・周防篤志役を溝端淳平、さらに同じく財務省官僚・中小路流美役を高橋メアリージュンが熱演する。この度公開されたポスタービジュアルは、暗雲が立ち込める国会議事堂、財務省をバックに、江島、周防、中小路の3人の姿が切り取られた一枚となっている。あわせて公開された特報映像では、江島総理が発した「日本政府は再来年度の予算で歳出を半分にする」の言葉にオペレーションZのメンバーが愕然とする表情が映し出されている。オペレーションZのメンバーは江島が総理と共に日本の破滅を回避するために邁進していく。『連続ドラマW オペレーションZ ~日本破滅、待ったなし~』3月15日(日)よりスタート(全6話)※第1話無料放送毎週日曜 夜10時よりWOWOWプライムにて放送
2020年02月12日宮崎駿監督の名作『天空の城ラピュタ』が2月14日(金)に開幕する「映画のまち調布 シネマフェスティバル2020」で上映される。本作は1986年の作品で、制作時はフィルムで撮影され、35ミリのプリントで上映されたが、今回は多くの新作映画と同じようにDCP(デジタル・シネマ・パッケージ)での上映になる。数多くの人気作・名作を擁するスタジオ・ジブリはこれまでの作品をどのように保管・管理し、現代の映画館で上映可能なデジタル上映素材を制作しているのだろうか? ブルーレイともテレビ放送とも違うDCP版『天空の城ラピュタ』の注目ポイントは?ジブリファンならずとも気になる話を、スタジオ・ジブリ映像部の部長で、エグゼクティブ イメージング ディレクターを務める奥井敦さんと、同じくスタジオジブリの制作部で副部長を務める古城環さんに聞いた。なお、当日は大スクリーンで『天空の城ラピュタ』のDCP全編の試写が行われた後にインタビューが行われた。(以降、敬称略)―スタジオジブリ作品の映像素材のデジタル化はいつからスタートしたのでしょうか?奥井旧作のブルーレイを発売する際に、フィルムからデジタルのマスターをつくったんですけど、その時にブルーレイのためだけではなく、長い目で見て“アーカイブ”の観点からも考えて作業したんです。まずは『風の谷のナウシカ』からスタートして、次は『ラピュタ』で……現在にいたっています。―今回、調布シネフェスで上映される『ラピュタ』もその時の素材が元になっている?奥井そうです。スキャンは6Kで行いました。ジブリ作品の最初のブルーレイは『崖の上のポニョ』なんですけど、その頃は映画館でのデジタル上映が広まりつつあった時期で、先のことを考えていくと“フィルムからデジタル”へ全部切り替わっていくことが見えていました。だからブルーレイ発売はきっかけのひとつではあるんですけど、将来にDCPをつくることを見据えた上でスキャンしてデータ化していったんですね。―『ラピュタ』のDCP上映は今回が初ですか?奥井愛媛でこの1月に上映したので、都内では初になります。―近年、デジタル化された映画の上映が増えていますが、そのクオリティは本当に玉石混交で“デジタル・リマスター”になった途端、オリジナル版とは似ても似つかぬ画質になっている映画も多くあります。ジブリはどのような方針や考え方でデジタル化を行っているのでしょうか?奥井基本的には“スクリーンで観たもの”をそのまま残したいということですね。フィルムの上映品質は映画館だったり、フィルムそのものの問題もあったりするので複雑ではあるんですけど、一番クオリティのいい状態は、映画が完成して初めて上映する“初号試写”の時。この時にスクリーンで見えているものを最良のものだと考えています。ですから、そこを目指してデジタル・マスタリングしようというのが基本ですし、その状態を超えて過剰にキレイにすることは考えていません。目標はあくまでも映画が完成して、スタッフ全員で初めて観た時のスクリーンを再現することです。古城いまの技術を使えば“くやしかった過去を取り消す”みたいなこともできなくはない。でも、宮崎監督が過去のものを修正したりイジることに否定的なんです。だから“デジタル・リマスター”とか“リニューアル”と言ったフレーズがひとり歩きしてしまう可能性もあったので『ナウシカ』の時は宮崎さんには完成した映像の一部を観てもらって“制作時の初号試写を再現しようと思っています。それ以上は手を入れません”と説明しました。ブルーレイもDCPをもそこを前提にしていて、正直にいうと、セルの塗り間違えなども修正することはできるんですけど“歯がゆい想いはしたかもしれないけど一度は良しとして世に出したものを、別の人間が改変するのはダメだろう”ということです。―結果として今回のDCP版でも撮影時の画面の細かな揺れやフォーカスの甘い部分は修正されず残っています。奥井そうですね。古城当時は劇場のピントが甘かったりすることが多くて、元が甘くても目立たなかったりしたこともあると思うんですけど、いまはそれがないので、元のピントがちゃんと合ってないとどうにもならないんです。奥井実は作業している我々もフィルムをスキャンしてみて初めて“ハッ!”と気づくことがたくさんあるんですよ(笑)―とはいえ、デジタルスキャンしたデータをそのまま上映しても、目指す映像にはならないわけですよね?奥井ならないですね(笑)。ですから、かなりの手間はかかっています。古城まず一番大きいのは原版のダメージですよね。劇場公開当時、相当な数の(ポジ)フィルムを焼くために機械を通過しているオリジナル・ネガだと相当なダメージがあるんですよ。奥井だから、撮影した時に写っているものではない、現像以降に不可抗力で入っているキズであったり、パラ(フィルムが上映されることで削れたり、切れたりすることで発生する細かな破片)であったりは基本的に取り除くことが大前提です。ただ、撮影した時点で写り込んでいるものに関しては、丸っきり手をつけていないとは言いませんけど、極力残すようにしています。―フィルムは時間が経つほどに劣化していくことを考えると、10年前にスキャンしていたのは先見の明があったということですね。奥井当時は映像を4Kで処理することはほとんどなかったと思うんです。HDの処理が一般的で、4K以上でスキャンして、4Kで処理していくのはお金もかかりますし、時間もかかるんですね。今でこそPCも速くなりましたけど、10数年前は今よりは遅かったので、『ナウシカ』で作業を始めた頃はデータの取り回しで相当苦労しました。―音響についてはDCPを作成する上でどのような処理を行っていますか?古城映画の最後のクレジットに“DOLBY STEREO”って出てきたと思うんですけど、ドルビーステレオはステレオ(左右2チャンネル)ではなくサラウンドなんです。DCPでは(そもそもチャンネル数や音響の仕様が異なるため)そのままでは入れられないので、5.1チャンネルの器の中にドルビー・ステレオの音を広げたものを落とし込んでる状態です。元は、左・中央・右・サラウンドの4トラックで、劇場のプロセッサで音を広げていたんですけど、いまは劇場のプロセッサに音を広げる機能がないので、完全に広げた状態を入れている感じです。それに昔はフィルムのピックアップ(35ミリフィルムのサイドに音声トラックが焼き付けられていて、それを上映時にアナログで拾って再生していた)だったので、静かな場面でも“サーッ”ってノイズが入っているんですね。今回のDCPではそのノイズはあえて残しています。というのも、あのノイズが鳴ることを前提に効果音が仕込まれていないシーンもいっぱいあるんですよ。あれが“空気感”になっているので。それをあえて残すことで、DCP上映でもフィルムで観ている時の感覚を残しています。それから、昔の機械だとフィルムでは高音があまり出なかったので、ミックスする段階で高音を少しだけキツ目に入れていたりするので、DCPでは逆にフィルターを入れて、音を少しだけ丸くしてあげたりとかもしています。―音響も映像と同じく“初号時の再現”が目標になっているんですね。古城そうです。できるだけフィルム風にしたい。というのも、前に一度『となりのトトロ』で“ノイズをすべて消したバージョン”を試したことがあるんですけど……トトロがサスペンス映画になっちゃうんですよ(笑)。サツキとメイが雨の日の夜のバス停でお父さんの帰りを待っている場面があるんですけど、あのシーンは効果音も少ないですし、雨水が地面に落ちる音がして、夜のお稲荷さんが出てきて……これじゃ完全にサスペンス映画なんです(笑)。ノイズを消すとすごい緊張感で「あ、これは間違ったことをやっているんだな」と。そこで当時にミックスを担当した方にも相談しながらノイズを戻してみて……そういうことを繰り返して現在の方法に行きついているんですよね。―本作も意外と音が鳴っていない瞬間が多いですよね。古城そこは家でテレビで観ていたりすると、なかなか気づかないところですよね。―これまでにお話いただいた方針はジブリ作品すべてのデジタル化に貫かれていますか?奥井そうですね。宮崎や鈴木(敏夫プロデューサー)の考え方がそうだということもありますけど、現場としてもそこが目標になっていると思います。―日本だとジブリ作品はテレビ放送を通じて観る方が多いと思うのですが、海外では映画館でジブリの過去作がしばしば上映されているようです。古城そうですね。最近だと中国本土で『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』が大規模公開されましたが、あれはこれまで上映がなかったからです。それ以外だと、過去作の大きな企画上映をやっている所もあるようです。たとえばいま、北米で月に1作、数百スクリーンで過去作を上映しているんですけど、それは全部DCPです。海外で上映される際も基本的にはこちらで作ったDCPを海外に送っているので。だから、実は海外の一部の観客の方が日本より先にDCPを観ているんですよ。奥井DCPは一通り作り終わっていて……2年ぐらい前?古城2、3年前でひと段落してますね。だから海外の一部の方はDCP上映を堪能されているはずです(笑)―ジブリ作品は全米はHBO Maxが、日本と北米と中国を除く世界190か国はNETFLIXが配信することが発表になっています。とは言え、こうして大きなスクリーンで『ラピュタ』を観てしまうと、改めてジブリ作品は可能であれば映画館で観たい!と思ってしまいます。古城いろいろな考え方はあると思うんですけど、やっぱりスクリーンで観たい!という欲求をつくっていきたいという想いはあります。ネット配信でスマートフォンで観てもらうと「このサイズの画面で観る映画じゃないな」ってなると思うんですよ。だから、わたし個人の勝手な希望としては小さな画面では観てほしくはないなぁというのもあります。特に宮崎はスマートフォンで映像を観ることに否定的だったりするので、自分たちの作品がそこに出ていくことは日本では……当面はないのかなぁ。―これまでのジブリ作品はすべてDCPが作られているわけですから、映画館で上映するための“備え”は整っているわけですよね?古城配給会社の方がどう考えてらっしゃるのかはわからないですけど、劇場は新作がたくさんありますからスクリーンがなかなか空かないという部分もあるんじゃないでしょうか。上映は、企画内容によって決まってきているとおもいます。今回は調布シネフェスで上映されますけど、愛媛での上映もありましたし。奥井徐々に増えてきている気がしますね。古城そういう意味ではジブリはかなり“受け身”なところがあって、現在も新作をつくってますから、熱心に過去作を上映していこうという動きはないんです。新しい作品に向かって集中していこうというのがベースにあるので、社内に旧作上映を仕切ろうという人はいない。結果として、調布シネフェスみたいに熱量をもってプレゼンしてくださって、それが実を結ぶことが多いのかもしれません。―このインタビュー前にスクリーンで試写が行われましたが、改めてDCP版はブルーレイやテレビ放送で観るのと違うと感じましたか?古城そもそも、テレビサイズで観ていると飛行石の中の模様みたいなものはまず見えないし、気づかないと思うんですよ。意外とそういうものが視界に入ってくるのは大きいと思います。ただ光っているだけではなくて、そこにはデティールがあったりする。それは随所にあると思います。奥井知ってればわかるんだろうけどね。古城僕もフィルムで観たことはなかったですし、このプロジェクトに関わることになって初めて観たわけですけど、何回か観た段階で初めて「あれって」と気づく部分もありました。―海外ではデジタルを使って修復・復元しても、最後には保管のことを考えて35ミリフィルムをつくるケースも多いようです。デジタルの記録媒体が本当に100年後も正しく残るのか誰も保証できないからです。古城アメリカの映画会社だと1作品ごとに“アーカイブ費”が予算に入っていたりするので、デジタル上映であってもフィルムを作ることがあるようですね。だからジブリもフィルムのスキャンはしましたけど、継続的にオリジナルのネガはこれまで以上に厳密に湿度・温度管理された倉庫に保管しています。奥井だから製作から時間は経ってはいるんですけど、そこまで劣化は進んでいないと思います。15年ほど前にスキャンした時点ではそれほど劣化していませんでしたし、管理もキチンとしています。デジタルで作るようになってからの作品の方が心配で、デジタル上映のみになってからの作品はネガをつくっていなかったんですよ。そこで昨年、デジタル上映しかしなかった作品も改めてネガを作りました。古城『風立ちぬ』からが完全デジタル上映でフィルムがなかったので『風立ちぬ』『かぐや姫』『思い出のマーニー』のオリジナルネガをつくってプリントをおこす作業をしました。―現在ジブリは最新作を制作中ですが、それと並行して過去作を保存し、上映するための作業も行っていたんですね。古城古い作品は難しいですけど、ジブリでは基本的にデジタル版を作成する際にはオリジナルを担当したスタッフが担当しています。社内の人間がちゃんと確認できるというのは大きいです。単に外のプロダクションさんにお願いして、完成品を観るだけ……ということではないので、試行錯誤しながら自分たちで確認して、次のステップに進んできた感じです。―だからこそ“ラピュタはテレビで何度も観たよ”という人にこそ、大きなスクリーンで観てもらいたいですよね。奥井かなり古い作品ですから映画館でご覧になったことのある方は少ないはずですからね。古城映画館で観てもらうと必ず新しい発見があると思います!なお、調布シネフェスの『天空の城ラピュタ』特別上映は早くも注目を集めており、シアタス調布の最大スクリーンで3月6日(金)、7日(土)、8日(日)に追加上映が決定。2月14日(金)の0時15分からオンラインでチケット発売が開始される。映画のまち調布シネマフェスティバル20202月14日(金)から3月8日(日)まで会場:調布市文化会館たづくり、調布市グリーンホール、イオンシネマシアタス調布
2020年02月12日あいみょんが本日2月12日から2日間、大阪城ホールで「AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORY-」の追加公演を開催する。あいみょんは2016年にメジャーデビューし、瞬く間に幅広い年代から支持を集めた。代表曲である『マリーゴールド』のミュージックビデオの再生数は現在1億5000万回を突破。2019年は2ndフルアルバムとなる『瞬間的シックスセンス』のリリース、初の武道館公演の成功など躍進の年となった。前述アルバムの名が冠された「AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORY-」は昨年10月からスタートした、彼女にとって最大規模の全国ホール&アリーナツアー。このステージの模様は、横浜アリーナ公演で披露された『空の青さを知る人よ』の映像で確認することができる。東京に続き開催される追加公演は各場所のチケットが即日完売したことを受けて決定したもの。あいみょんは観客を巻き込んで楽しませてくれるライブにも定評があり、かけがえのない時間となることは間違いない。■公演情報「AIMYON TOUR 2019 -SIXTH SENSE STORY-」追加公演大阪・大阪城ホール2月12日(水)開場18:00/開演19:002月13日(木)開場18:00/開演19:00
2020年02月12日2003年に始まった連載が今なお続く、ひぐちアサによる人気野球漫画『おおきく振りかぶって』。アニメ化やゲーム化に続き、2018年2月には『おおきく振りかぶって』、さらには同年9月に『おおきく振りかぶって 夏の大会編』と、2度にわたって舞台化されたことも話題を呼んだ。そして2月14日(金)、『おおきく振りかぶって』の再演と、第3弾となる新作『おおきく振りかぶって 秋の大会編』を交互に上演するダブルヘッダー公演が東京・サンシャイン劇場にて開幕する。脚本・演出は今回も、演劇集団キャラメルボックスの成井豊が手がける。主人公は、中学時代は野球部のエースだったものの、祖父が経営する学校だったため「ヒイキでエースをやらせてもらっている」と言われ続け、弱気で卑屈な性格になってしまった三橋廉。隣県にある西浦高校に入学した彼は、部員わずか10名の弱小野球部に強引に入部させられ、はからずもエースを任される。西浦高校の挑戦の始まりを描く『おおきく振りかぶって』から、春の大会を経て大きく成長した彼らが次なる戦いに挑む『秋の大会編』へ……。11日間の日程中には、両作を1日で観られる日も用意されており、文字通り“ダブルヘッダー”を楽しんでみるのも一興だ。ダブルヘッダー特別公演 『おおきく振りかぶって』『おおきく振りかぶって 秋の大会編』はサンシャイン劇場で2月24日(月)まで上演。文:町田麻子
2020年02月12日Little Glee Monsterが2月12日に5thアルバム『BRIGHT NEW WORLD』をリリースする。Little Glee Monsterは、昨年10月にメジャーデビュー5周年を迎え、12月にはEarth, Wind & Fireとコラボレーションした『I Feel The Light』をリリース。今年も更なる活躍が期待される。『BRIGHT NEW WORLD』は「新しい時代の幕開けに、歌で希望に溢れた未来をつくり、聴く方の心に明かりを灯す」という想いが込められたアルバムだ。アルバム発売に先駆けて収録曲『STARTING OVER』のミュージックビデオがYouTubeで公開されている。こちらはグループの原点である、生歌にこだわって制作された、さわやかな楽曲。アルバムに関してメンバーの芹奈は、「『BRIGHT NEW WORLD』というアルバムは2020年東京でオリンピックも開催される新しい時代に、私たちの歌で世界を明るくしたい新しい時代を切り開いていきたいという思いを込めました。デビュー5年を迎えた私たちにとって5枚目という節目にもなるアルバムで、新しい時代の日本の音楽シーンに爪痕を残せるようなLittle Glee Monsterにしか作れないアルバムになったと思います。ぜひたくさんの方に聴いていただきたいです」とコメントしている。2020年のLittle Glee Monsterの道を指し示す、新作をぜひチェックしてほしい。■リリース情報Little Glee Monster『BRIGHT NEW WORLD』2月12日(水)発売<収録曲>1ECHO2I Feel The Light featuring Earth, Wind & Fire3Baby Baby4Love Yourself5君に届くまで6STARTING OVER7move on8SPIN9Classic10Symphony11夢がはじまる12In Your Calling
2020年02月12日相沢沙呼の同名小説を映画化する『小説の神様 君としか描けない物語』が、5月22日(金)に全国公開される。この度、作品の内容を表現する本ビジュアルが公開された。『小説の神様』は、ナイーブで売れない作家×ドSな売れっ子作家という、すべてが真逆なふたりの高校生小説家が、まさかの共作を果たし、大ベストセラーを目指すという青春ストーリー。「僕は小説の主人公になり得ない人間だ」中学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない……。自分を見失い思い悩む、ナイーブで売れない高校生小説家・千谷一也。一方、同じクラスの人気もので、ドSな性格でヒット作を連発する高校生小説家・小余綾詩凪。性格、クラスでの立ち位置、売れている、売れていない。すべてが真逆のふたりに、編集者から下されたミッション……。それは、ふたりで協力し、ひとつの物語を作り、世の中の人の心を大きく動かすベストセラーを生み出すことだった。売れない高校生小説家・一也役を演じるのは、EXILE/FANTASTICSのパフォーマーとして活躍する一方、『ママレード・ボーイ』『センセイ君主』などに出演し、俳優としても人気を集める佐藤大樹。ヒット作を連発する高校生小説家・詩凪役を、『銀魂』シリーズ、『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』をはじめ、数々の話題作に出演し、幅広い役を演じる橋本環奈が務める。そして監督には、『HiGH&LOW』シリーズの久保茂昭を迎えた。この度公開された本ビジュアルは、一也のどこか自信なさ気なパッとしない表情と、“ドSな人気小説家”詩凪の誇らしげで余裕を感じさせるふたりの相反する表情が確認できる。色合いや背景からは、それぞれの個性だけでなく、小説が生み出す想像の世界の広がりを感じさせ、これまで500本以上のMVを手掛けてきた久保監督による、本編の映像美への期待感を煽る。ふたりが手にする本の中には、共作をしていく中で明らかになっていく重要なシーンが表現されているという。果たして、真逆なふたりはどんなふうに一緒に物語を描いていくのか。共作ミッションへ向かうふたりのやりとりや、心通わせ次第に互いに影響を受けていく様にも期待したい。『小説の神様 君としか描けない物語』5月22日(金)全国公開
2020年02月11日2018年、FUKAIPRODUCE羽衣が上演した二人芝居『春母夏母秋母冬母』。母と子の関係を描いた今作は、初演時「FUKAIPRODUCE羽衣の新たな代表作」とも言われ、大きな反響を呼んだ。この作品に惚れ込んだCBGKシブゲキ!!のラブコールに応えるかたちで、2月13日(木)より再演が行われる。オリジナルキャストである深井順子、森下亮のふたりに加え、声優でもある土屋神葉、東京パフォーマンスドールの上西星来が参加。オリジナルのふたり、新しいふたりのペアだけでなく、深井と土屋、森下と上西の組み合わせもあり、じつに4バージョンの『春母夏母秋母冬母』が上演されることとなる。舞台は、夜中の公園で中学生カップルが遊ぶシーンからスタートする。公園に置かれた遊具は夢で見る景色のように、非現実的にぐにゃぐにゃとしている。ふたりの男女はそれぞれ、自分と母との物語を紡ぎながら、14歳から40歳までを自在に行き来する。自らの作品を妙なミュージカル、「妙ージカル」と称するFUKAIPRODUCE羽衣。ふだんは性愛の部分もたっぷり描くことが多いが、今作では母子の愛が中心。あたたかく優しい、けれど決してそれだけではない母という存在……。観ていくうちに、自然と観客が自分の母についてあらためて考えるような作品だ。また、劇中では作・演出の糸井幸之介がつくるオリジナルの楽曲がいくつも披露される。彼の曲はいつも、孤独な気持ちにひっそりと寄り添ってくれるようなメロディと歌詞で、胸を打つ。初演は、主宰である深井順子の40歳記念公演と銘打たれていた。糸井も森下も、深井と同じ77年生まれ。あのとき3人が作り上げた舞台が、共に96年生まれの若いふたりの息吹を得て、再び立ち上がろうとしている。CBGKシブゲキ!!presents『春母夏母秋母冬母』は、2月13日(木)から19日(水)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて上演。文:釣木文恵
2020年02月11日昨年から“結成30周年記念シリーズ”と銘打ち、新作や初の試みとなるコントを披露してきたMONO。そのラストを飾る公演『その鉄塔に男たちはいるという+』が2月13日(木)から全国5都市で上演される。タイトルに“+”がついていない『その鉄塔に男たちはいるという』は、1998年に初演。映画化もされた『約三十の嘘』(1996年)や『―初恋』(1997年)などで、一躍、注目劇団となる中、笑いを散りばめながらも“戦争”というハードな設定を取り入れ、これまでとは異なる新たな一面を発信した作品だ。物語は、とある戦争で外国に駐留する部隊に、4人の芸人たちが慰問部隊として送り込まれる。だが、恐怖心から彼らは逃げ出してしまい、近くの森の中にある鉄塔内に隠れる。戦争が終わるのを待ちながら、やるあてのないショーの練習を繰り返す芸人たち。そこに、脱走した新人隊員がやってきて……。「最初は“鉄塔の上”という不安定な場所で芝居をするのが面白そうだという、単純な着想からスタートしたんです」と作・演出の土田英生。だが、その当時、日本を騒がせたニュースにも意識が向く。「テポドンが発射されて、戦争すればいいじゃん、というような意見が出てきて、すごく衝撃的で恐怖心を抱きました。それで万が一、戦争になったら……という不安を“鉄塔の上”という設定で書きました」。この戯曲で、土田はOMS戯曲賞を受賞し、2001年にプロデュース公演として再演。以降、さまざまな団体が上演してきたが、MONOでは今回が約20年ぶりのオリジナルキャストでの上演となる。30代だったメンバーが現在50代となったことから、違和感のあるセリフや設定は改訂するという。さらに、タイトルに“+”とつけ、原作で描かれた物語の40年前の話を前編として加え、2018年に加入した4人の新メンバーも出演する。「初演時はある程度のリアリティを持ちつつもファンタジーの物語として捉えることができたんですが、今の日本の現状でそのまま上演すると、想像力のない、そのままな話になってしまうことがひっかかりまして。新たな短編をつけることで、現在ともっと地続きになるんじゃないかと」と土田。戦争というワードが加わると、イメージが偏ってしまいがちだが、そこは土田作品。「説教くさい芝居はしたくない。基本的には愚かで間抜けな登場人物たちがバカバカしい会話を交わす、愉快な話です」。2月13日(木)から17日(月)まで兵庫のAI・HALL(伊丹市立演劇ホール)、2月22日(土)・23日(日)に長野・サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大スタジオ、3月1日(日)に三重・四日市市文化会館 第2ホール、3月7日(土)・8日(日)に北九州芸術劇場 小劇場、3月13日(金)から22日(日)まで東京・吉祥寺シアターにて上演。文:伊藤由紀子
2020年02月11日Official髭男dismが2月12日にニューシングル『I LOVE…』をリリースする。昨年はメジャー初アルバム『Traveler』をリリース、『紅白歌合戦』に出演するなど、躍進の1年となったOfficial髭男dism。持ち前の高い音楽性で2020年も走り抜けていくに違いない。『I LOVE…』は彼らにとってメジャー4枚目となるシングル。シンセや打ち込みが使われた、変わったサウンドにJポップらしい旋律が乗る1曲だ。またこの曲は佐藤健と上白石萌音が出演する、連続ドラマ『恋はつづくよどこまでも』の主題歌となっている。すでにリリースされているミュージックビデオは、「愛」をテーマに物語が縦に展開。メッセージ性をも備えたユニークな内容だ。再生数は1カ月ほどで1000万回を超えており、人気の高さがうかがえる。今年最初の彼らの渾身のシングルをぜひ手に取ってほしい。■リリース情報Official髭男dism『I LOVE…』2月12日(水)発売<収録曲>M1.I LOVE…M2.I LOVE…〜Instrumental〜
2020年02月11日岡崎体育が本日2月11日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で「岡崎体育ワンマンライブ『OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020』」を開催する。毎回ユニークな活動で注目を集める、岡崎体育。昨年は1月に3rdアルバム『SAITAMA』をリリースし、そして自身がデビュー前より夢と語ってきた、さいたまスーパーアリーナでのワンマン公演も成功させた。事務所に入らずに個人で活動してきたアーティストにとしては快挙である。そして本日の「岡崎体育ワンマンライブ『OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020』」は自身初となる関西初の単独アリーナ公演。タイトルとは裏腹に自身以外にも出演アーティストが発表された。名を連ねるのは、新進ロックバンドのポテト探検隊、当公演で活動を休止するDJツキユビ with 主治医。このメンツでどんなステージを繰り広げられるのだろうか。すでにソールドアウトが発表されているこの公演、エンターテイナーである岡崎がどう観客を楽しませるかに注目だ。■公演情報「岡崎体育ワンマンライブ『OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020』」日時:2月11日(火・祝)開場16:00/開演17:00場所:エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館)
2020年02月11日渋谷PARCOの建替えのための休館を経て、先日1月24日に『志の輔らくご ~PARCO劇場こけら落とし~』でお目見えした新生・PARCO劇場に、同劇場のレパートリー作品が『ラヴ・レターズ ~こけら落としスペシャル~』として登場。ひと組の男女の往復書簡でつづる朗読劇を、豪華キャストで上演する。1990年以来、2019年までの29年間、495回の上演を重ねてきた『ラヴ・レターズ』。2020年は初演から30周年となり、公演回数が500回となる。記念ずくめの今回、顔を揃えたのは実に華やかな面々だ。まず初日の2月12日(水)は、飄々とした存在感で作品に安定感を与える松重豊と、節目節目で『ラヴ・レターズ』に出演してきた常連・大竹しのぶ。2月16日(日)は、ミュージカル界における永遠の貴公子・井上芳雄と、歌手・声優・俳優として絶大な人気を誇る坂本真綾。2月21日(金)では、ベテラン舞台俳優であり、近年は映像作品にも引っ張りだこの市村正親と、大女優として変わらぬ輝きをみせる草笛光子。2月23日(日・祝)は、映画『万引き家族』など俳優としての活躍も目覚ましいリリー・フランキーと、若手女優としての成長著しい橋本愛。そしていよいよ500回目のステージとなる2月25日(火)は、数々の大型ミュージカルから近年ではストレートプレイでも成長ぶりを見せる加藤和樹と、元宝塚娘役トップスターの愛加あゆが出演する。26年間、『ラヴ・レターズ』の翻訳・演出家として作品を支えてきた青井陽治から演出のバトンを受け継いだのは、蜷川幸雄のもとで研鑽を重ねてきた演出家・藤田俊太郎だ。「まっさらな劇場に、響き渡る一通一通のラヴレターを想像するだけで興奮した気持ちを押さえられません」とコメントしている。舞台にはテーブルと二脚の椅子。並んで座った男優と女優が、手にした台本を読み上げるだけなのに、ふたりの心情や移り変わる情景が鮮やかに胸に迫る。各公演19:00開演。文:小川志津子
2020年02月11日2月8日、9日の全国映画動員ランキングは、ふじたによる人気漫画を高畑充希、山崎賢人の主演で映画化した『ヲタクに恋は難しい』(全国304館)が初登場で首位に立った。三吉彩花が主演する清水崇監督の新作『犬鳴村』(全国211館)は初登場2位。公開2週目の『AI崩壊』(全国346館)は先週1位から3位になった。公開5週目の『パラサイト 半地下の家族』(全国217館)は先週3位から4位に。続いて『劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー/魔進戦隊キラメイジャー エピソードZEROスーパー戦隊MOVIEパーティー』(全国244館)が初登場5位に入った。そのほか公開12週目の『アナと雪の女王2』(全国382館)は先週5位から7位につけている。次週は『1917 命をかけた伝令』『影裏』『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』『阪神タイガース THE MOVIE~猛虎神話集~』『MAN WITH A MISSION THE MOVIE ‐TRACE the HISTORY‐』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ヲタクに恋は難しい』2位『犬鳴村』3位『AI崩壊』4位『パラサイト 半地下の家族』5位『劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー/魔進戦隊キラメイジャー エピソードZEROスーパー戦隊MOVIEパーティー』6位『キャッツ』7位『アナと雪の女王2』8位『カイジ ファイナルゲーム』9位『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』10位『バッドボーイズフォー・ライフ』
2020年02月10日