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女性映画批評家サークル賞の結果が発表された。女性についてのベスト映画は、フランス映画『Portrait of a Lady on Fire』。今作は、女性についての外国語映画部門でも受賞した。女性によるベスト映画は『Harriet』。今作では、シンシア・エリヴォが主演女優賞を受賞、また作品はアメリカの有色人種女性の状況を語る映画に贈られるジョセフ・ベイカー賞も受賞した。女性脚本家部門は、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ。主演男優部門は『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバー、女性についてのドキュメンタリー部門は『アニエスによるヴァルダ』が受賞した。文=猿渡由紀
2019年12月11日全世界で大ヒットを記録している『アナと雪の女王2』は、心に響くストーリーやキャラクター描写だけでなく、大スクリーンの隅々まで広がる“ビジュアル”もこだわって制作が進められた。背景や衣装はもちろん、魔法や自然現象を描くエフェクトも劇中のエルサとアナの物語を描く上では欠かせないものだからだ。ディズニーのアーティストが長い時間をかけ、試行錯誤を繰り返しながら『アナと雪の女王2』の映像世界を作り上げるのは、観客が物語を最高の状態で楽しむため、そしてディズニーが長年に渡って築き上げてきた伝統と想いを引き継ぐためだ。.dcinemaWrap__link { margin-top: 16px; padding: 0 20px;}.dcinemaWrap__link__btn { width: 48%; display: inline-block; margin: 0px calc(1% - 1px); border: 1px solid rgb(0, 112, 192); border-radius: 5px; background-color: rgb(0, 112, 192); box-sizing: border-box;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut { background-color: #777; border: 1px solid #777;}.dcinemaWrap__link__btn p { font-size: 1.4rem; background-color: rgb(0, 112, 192); padding: 6px 0; text-align: center; margin-top: 0;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut p { background-color: #777;}.dcinemaWrap__link__btn p a { color: white !important; display: block; width:100%; height: 100%;}.md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2):before, .md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2) ~ .md-gallery__thumbnail:before {padding-top: 66%;}アレンデール王国に秋が来た!導入 (dpia-app://contentAll?contentId=1376221f-c494-4733-ac9e-9babcd01fb27&contentTypeId=2)第1回 (dpia-app://contentAll?contentId=4d7b527d-2f4e-4a1a-b18d-6a55cc4f7acb&contentTypeId=2)第2回 (dpia-app://contentAll?contentId=d0813fd0-1ea5-4543-bfc2-ff48803f5aa6&contentTypeId=2)第3回 (dpia-app://contentAll?contentId=0e5f4543-c09d-4000-9665-90a1338aa73c&contentTypeId=2)第4回 (dpia-app://contentAll?contentId=95e53fc5-26d8-43e6-8def-4d5491da8524&contentTypeId=2)第5回 (dpia-app://contentAll?contentId=393c5365-074b-4c9f-8c59-50c651e01152&contentTypeId=2)第6回
2019年12月11日『ウォレスとグルミット』シリーズや『アーリマン』など人気作を次々に生み出している英国アードマン・アニメーションズの最新作『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』が13日(金)から公開になる。テレビシリーズでも大人気の『ひつじのショーン』の映画版第2弾で、ショーンと宇宙からやってきた女の子ルーラの友情と冒険のドラマが描かれるが、監督を務めたウィル・ベチャーは「今回の映画では初期段階から“映画的な表現”で物語を描くことを目指した」という。『ひつじのショーン』シリーズは、牧場で暮らすショーンをはじめとする羊たち、牧羊犬のビッツァー、ちょっとボンヤリしている牧場主たちの騒動を描く人気作。人形を少しずつ撮影していくストップ・モーション・アニメの手法で描かれ、劇中には人間が理解できるセリフはなく、すべてがキャラクターの動き、表情の変化、ストーリー運びだけで描かれる。彼らは短いエピソードをテレビで発表し続けた後に『映画 ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』を製作し、高い評価を集めた。『…バック・トゥ・ザ・ホーム』でキャラクター・クリエイションを、『アーリーマン』ではアニメーション監督を務めたベチャーは映画第2弾を任されることになり、前作同様にセリフやテロップなしのまま、さらに複雑な物語を描くことを目指した。「前作は“ショーンが都会に出ていく”というシンプルなコンセプトの作品でしたが、新作では複数のレイヤー(層)をもつ映画にしたいと考えて創作を始めました。映画の主軸になるのは、ひつじのショーンと宇宙人の女の子ルーラの友情と冒険の物語です。そこに、ショーンが禁止ばかりいうビッツァーの気持ちを理解して少しだけ成長するドラマを入れ、牧場主が“ファーマゲドン”と呼ばれる人生最大のアイデアを思いつく物語を盛り込みました。実はサイドストーリーは別々に開発していって、物語の構造を直感的に把握できる脚本家マーク・バートンがすべてをバランスよく脚本にまとめてくれました」さらに彼らは創作の初期段階である野望を抱く。それは愛らしいショーンたちの世界を描きながら“映画的な表現”を目指すことだ。「きっかけはアートディレクターが描いてくれたイメージ画でした。それはワイド画面で描かれていて、ムードがあって、美しく、様々な感情を喚起させるものでした。そこで、僕たちは初期段階から“映画的な表現”で物語を描くことを目指したわけです」そこで彼らは前作よりも画面がワイドなスコープサイズで撮影することを決め、セットや照明も細部まで作りこんで重層的で映画的なルックを目指している。「撮影監督のチャールズ・コッピングが本当に素晴らしい仕事をしてくれました。ストップ・モーション・アニメですから、実写映画ほどカメラを自由に動かしたりできるわけではありません。しかし、アニメーター、照明、撮影、セット……すべての面を可能な限り進化させ、アニメーションでは難しい“映画的な映像”を目指したわけです。何よりも自分が映画館で観たい作品にしたいという想いがありました」スピルバーグ作品を思わせるショーンとルーラの出会いの場面、ボンド映画に登場しそうな巨大基地のデザイン、レンズの効果を活かして遠近感を強調した構図など、本作は大スクリーンで“映える”ショットの連続だ。もちろん「ストーリーとキャラクターが何よりも大切」だと断言するアードマンの流儀はブレていない。本作でもこれまで通り、ショーンもビッツァーも愛らしく、牧場主は想像の斜め上をいく行動で爆笑させてくれる。さらにベチャー監督は「アードマン映画の魅力のひとつは“シンプル”であること」だという。「シンプルさの中に美しさがあるのがアードマン作品の魅力だと思っています。もし、すべての部署が自分のやりたいことを考えなく画面の中に盛り込んでしまったとしたら、映画は複雑で凝り過ぎたものになってしまうでしょう。ですからストーリーも技法も画面設計も可能な限りシンプルにして、一番大事にしているストーリーとキャラクターに観客が集中できるようにすることは常に心がけました」アニメーション表現が豊かで、複数のドラマが絡み合う複雑な構成でありながら、観客に“一番伝えたいこと”は絶対にブレることがない。『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』は前作をさらに映画的に前進させる作品に仕上がった。「観ている間に様々な感情を味わえるのが映画体験の醍醐味だと思っています。だからプレミア上映の際に来場していた子供たちがすごく反応してくれていたのは本当にうれしかったです!」『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』12月13日(金) 全国ロードショー
2019年12月11日SKY-HIが本日12月11日から2日間、豊洲PITで「Round A Ground」を開催する。日高光啓としてパフォーマンスグループAAAで活躍しながら、ソロアーティストとしても多大な人気を誇るSKY-HI。彼が毎年恒例で行っているライブイベントが「Round A Ground」である。今年は初日が「~Count Down SKY-HI~」と題し、ファンからリクエストを募った楽曲の上位20曲をセットリストに盛り込む。これを自身のバンドSUPER FLYERSとともにエンタテインメント性あふれるライブを披露する予定だ。自身の誕生日でもある2日目は「~YO! SKY RAPS~」とタイトルされ、KEITA(w-inds.)、KEN THE 390、eill, Novel Core、韓国のラッパー・Reddy、TARO SOUL、タイのポップスターSTAMP、同じくタイのラッパー・DaBoyWayなど多彩なゲストとのパフォーマンスが展開される。さまざまな角度からSKY-HIの魅力を堪能できる、この機会をお見逃しなく。■公演情報「SKY-HI Round A Ground 2019 〜Count Down SKY-HI〜」12月11日(水)豊洲PIT開場17:30/開演18:30「SKY-HI Round A Ground 2019 〜YO! SKY RAPS〜」12月12日(木)豊洲PIT開場17:30/開演18:30
2019年12月11日KISSが本日12月11日、東京ドームで「KISS END OF THE ROAD WORLD TOUR」の東京公演を行う。40年以上に渡りハードロックを鳴らし続けているロックバンドのKISS。2015年の、ももいろクローバーZとの異色のコラボも記憶に新しい。その彼らが今年1月からスタートさせているワールドツアーが「KISS END OF THE ROAD WORLD TOUR」だ。世界をめぐる巡演の終着地点が日本となる。これが最後の来日とアナウンスされており、日本でKISSのパフォーマンスを見るラストチャンス。70歳のジーン、67歳のポール、61歳のエリック、59歳のトミー、彼らは4年ぶりの日本でどの様なステージを展開してツアー人生を終えるのだろうか。今夜は完売となった、ゼビオアリーナ仙台での初日公演を経ての公演。最後の東京ドームでのライブに世界中からの注目が集まっている。■公演情報「KISS END OF THE ROAD WORLD TOUR」12月11日(水)東京ドーム開場17:30/開演19:0012月14日(土)盛岡タカヤアリーナ開場16:30/開演17:3012月17日(火)京セラドーム大阪開場17:30/開演19:0012月19日(木)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)開場18:00/開演19:00
2019年12月11日歌舞伎の真髄はしっかりと押さえつつ、庶民の娯楽だった往時のように“なんでもあり”なエンタメとして、さまざまな手法で作品のもつ魅力を伝え続けてきた花組芝居。『婦系図』などの泉鏡花作品から『かぶき座の怪人』などのパロディ、漫画原作ものやシェイクスピアものまで多彩に取り組んできた同劇団が、いよいよ歌舞伎の大作『義経千本桜』に挑む。“ネオかぶき”が、古典の大作をどう料理するのか注目されるなか、12月13日(金)に東京・あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)で初日の幕が開く。時は平安時代末期。源平合戦で手柄を立てた源義経は英雄となるが、それによって兄・頼朝より謀反の疑いをかけられる。天下を狙う藤原朝方はふたりの離反を企て、義経に後白河法皇からの褒美だとして「初音の鼓」を渡す。鼓を「打つ」は、兄を「討つ」との意味が込められていると伝える朝方。法皇の命だけに拒めないものの、鼓を打たなければその意を汲んだことにならないと考える義経だったが、鎌倉方は依然として義経との敵対を深め……。物語は義経と頼朝の対立を主軸に置きつつ、源平合戦で死んだはずの平家の武将、知盛・維盛・教経の驚くようなエピソードが絡み、義経を慕う静御前や孝行狐まで加わって、息もつかせぬ展開が続く。碇を担いで海に沈んでゆく知盛の雄々しくも鬼気迫る姿が胸に迫る『渡海屋・大物浦』、庶民ながら維盛に忠義を尽くす“いがみの権太”に涙が絞られる『すし屋』。さらには、旅を続ける静御前に付き従う佐藤忠信が、実は「初音の鼓」を巡る孝行狐だったことがわかる『道行初音旅』など、歌舞伎ではひとつひとつの段が独立して上演されるほどクライマックス続きの本作。今回は約2時間半(予定)にギュギュッとまとめての上演だ。1987年に俳優・演出・脚本を兼ねる加納幸和を座長として設立された、花組芝居。32年の活動を経て、ますます深度と熱量を増すその舞台から目が離せない。公演は12月22日(日)まで。文:佐藤さくら
2019年12月11日DEAN FUJIOKAが本日12月11日、ニューシングル『Shelly』を発売する。俳優としてだけではなく、アーティストとしても活躍するDEAN FUJIOKA。今年1月には2ndアルバム『History In The Making』をリリースし、10月からは3カ月連続リリースを行ってきた。その第3弾となるのが『Shelly』だ。ディーン自身が出演するドラマ『シャーロック』の主題歌であるタイトル曲をはじめ、同ドラマのオープニングテーマである『Searching For The Ghost』、『サタデーステーション』『サンデーステーション』エンディングテーマの『Made In JPN』など全5曲が収録されている。ぜひ手に取ってミュージシャンのDEAN FUJIOKAの魅力を味わってほしい。■CD情報DEAN FUJIOKA『Shelly』12月11日発売<収録曲>1. Shelly(フジテレビ系 ドラマ「シャーロック」主題歌)2. Searching For The Ghost(フジテレビ系 ドラマ「シャーロック」オープニングテーマ)3. Made In JPN(テレビ朝日系「サタデーステーション」/「サンデーステーション」エンディングテーマ)4. Chasing A Butterfly (feat. Nao Matsushita)(映画「エンジェルサイン」主題歌)5. Send It Away (feat. GONG)
2019年12月11日シリーズ累計50万部を超える織守きょうやの小説を映画化した『記憶屋 あなたを忘れない』の完成披露イベントが12月10日、都内で行われ、主演の山田涼介(Hey! Say! JUMP)をはじめ、共演する芳根京子、佐々木蔵之介、蓮佛美沙子、泉里香、濱田龍臣、平川雄一朗監督が出席した。大学生の遼一(山田)は、プロポーズした年上の恋人・杏子の記憶から自分が消えていることを知り、都市伝説だと思われていた記憶屋の足取りを探す。果たして、記憶屋と出会い、恋人の記憶を取り戻すことはできるのか。難役に挑んだ山田は「どの登場人物にフォーカスするかで、受け取り方が全然変わってくる作品。こうして作品を皆さんにお届けし、どう受け取っていただけるか、そこが一番楽しみです」と期待を寄せ、“忘れられない”出来事として、台場で撮影したデートシーンを挙げ「まったくバレず、自分はまだまだだなと(笑)。でも、帽子もマスクもなしで歩けるなんて、楽しいものですね」と笑顔を見せていた。「監督は『これでいい』でOKを出す人じゃないので。すごく戦ったなという印象が強い現場」と振り返る芳根に対して、共演シーンが多かった山田は「悪く捉えないでね。いい意味で」と前置きし、「バケモノの類い。演技に引っ張っていただいた」と芳根の女優魂を称えていた。また、山田は佐々木との初共演に「とある映画のお芝居が大好きで、それ以来ずっと共演したかった」と感無量の面持ち。「蔵之介さんがクランクアップの日に、日本酒をくださって。とてつもなくおいしいお酒で、あの味は“忘れたくない”」と振り返ると、佐々木は「この冬もいい酒ができている」とニンマリ。その佐々木は、広島で山田との共演シーンを撮影した後、「福岡まで行ってライブを見た」とHey! Say! JUMP公演に参戦したことを告白。「マネージャーがインフルエンザになって、ひとりでヤフオクドームに行ったんですよ」と話していた。同日、中島みゆきの『時代』が映画の主題歌に起用されたことが発表された。時代を超えて人々の“記憶”に残る名曲として、中島本人が歌うバージョンが初めて映画の主題歌に選ばれた。取材・文・写真:内田 涼『記憶屋 あなたを忘れない』2020年1月17日(金)全国ロードショー
2019年12月10日ゴールデン・グローブのノミネーションが発表になった。最多ノミネーションを受けたのは、ノア・バームバックの『マリッジ・ストーリー』で、4部門。作品部門(ドラマ)の候補は、今作のほかに、『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『アイリッシュマン』『2人のローマ教王』。作品部門(ミュージカルまたはコメディ)の候補は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ロケットマン』『ルディ・レイ・ムーア』『ジョジョ・ラビット』『ナイヴズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』。監督部門は、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)、ポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)、クエンティン・タランティーノ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)、マーティン・スコセッシ(『アイリッシュマン』)、トッド・フィリップス(『ジョーカー』)。主演男優部門(ドラマ)は、クリスチャン・ベール(『フォードVSフェラーリ』)、アントニオ・バンデラス(『Pain and Glory』)、ジョナサン・プライス(『2人のローマ教王』)、アダム・ドライバー(『マリッジ・ストーリー』)、ホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)。そして主演女優部門(ドラマ)は、レネー・ゼルウィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)、スカーレット・ヨハンソン(『マリッジ・ストーリー』)、シャーリーズ・セロン(『スキャンダル』)、シアーシャ・ローナン(『Little Women』)、シンシア・エリヴォ(『Harriet』)。主演男優部門(ミュージカルまたはコメディ)は、タロン・エガートン(『ロケットマン』)、エディ・マーフィ(『ルディ・レイ・ムーア』)、レオナルド・ディカプリオ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)、ダニエル・クレイグ(『ナイヴズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』)、ローマン・グリフィン・デイヴィス(『ジョジョ・ラビット』)。さらに主演女優部門(ミュージカルまたはコメディ)は、オークワフィナ(『The Farewell』)、アナ・デ・アルマス(『ナイヴズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』)、エマ・トンプソン(『Late Night』)、ケイト・ブランシェット(『Where’d You Go, Bernadette?』)、ビーニー・フェルドスタイン(『Booksmart』)だった。受賞発表は1月5日。文=猿渡由紀Netflix映画『マリッジ・ストーリー』配信中
2019年12月10日「子どもたちに豊かな音楽体験を」という願いの下、2002年にスタートした日本初のこどものためのオーケストラ定期演奏会「東京交響楽団&サントリーホールこども定期演奏会」では、大人たちが通う定期演奏会と同じように、毎回異なる指揮者が登場して年間4回のコンサートが開催される。2019年の最後を飾る第72回定期演奏会(12月15日:サントリーホール)のテーマは「リズム」。東京交響楽団正指揮者の飯森範親と同団首席チェリストの伊藤文嗣の共演でピアソラの『リベルタンゴ』が披露されるほか、「こども奏者」の参加による『美しく青きドナウ』、そしてラヴェルの『ボレロ』といったリズム表現豊かな作品が楽しめる。実は本格的な内容ながら、子供たちが集中してコンサートを楽しめるように、1曲は長くても15分、指揮者やソリストから作品や楽器についてのトークも入るこの公演。全体で約90分のコンサートを、司会の坪井直樹(テレビ朝日アナウンサー)がナビゲート。堅苦しくなく楽しい雰囲気の中で、本物の芸術に触れるひとときを、親子でも、大人だけでも過ごせるコンサートだ。※小学校1年生以上入場可●公演概要12月15日(日)サントリーホール東京交響楽団&サントリーホール「こども定期演奏会」第72回『リズム』
2019年12月10日8月に「福島三部作・一挙上演」で話題を集めたDULL-COLORED POPの第21回本公演『マクベス』が、12月12日(木)から22日(日)までKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオで上演される。シェイクスピアの四大悲劇のひとつとされる『マクベス』。スコットランドの王になるという野望のために罪を重ねていくマクベスの姿を描くこの作品は、これまでに数え切れないほどの上演がなされてきた。主宰・谷賢一はこれまで、海外の演出家による『マクベス』『リチャード3世』の演出補を務めるほか、『ロミオとジュリエット』『ふたりマクベス』といった作品の作・演出も行っている。さらにさかのぼって学生時代にも『マクベス』を上演しているというから、彼はかなり長い間『マクベス』に向き合ってきた演出家といえる。今回は「マクベスの人物像について大いに翻案を試みた」という谷。キャストはたった6人、さらに一般的に長い時間をかけて上演されることの多いこの演目において、90分というタイトな時間での上演が予定されている。それだけでも戯曲をそのまま上演するものとはかなり違う作品になるであろうことが予想できる。なお、今作ではドレスコーズの志磨遼平が劇中音楽を担当。歌詞にシェイクスピアのセリフを引用した書き下ろしの楽曲『マクベスのうた』も劇中で披露される予定という。谷の目を通して現代に立ち上がるマクベスがいったいどんなものになるのか、その変容に期待したい。文:釣木文恵
2019年12月10日造形作家・近代美術史研究者の岡崎乾二郎が監修する『坂田一男捲土重来格納された世界のすべて、風景のすべて』が、東京ステーションギャラリーにて開幕。2020年1月26日(日)まで開催されている。キュビスム以降の抽象絵画の展開を核心で理解し、その可能性を究極まで推しすすめた画家、坂田一男。同展は、これまで大きく紹介されることの少なかった坂田の画業の全貌を提示する初めての展覧会だ。1889年に岡山県に生まれた坂田は、中学卒業後に絵の道を志し、第1次世界大戦終了後の1921年に渡仏。キュビスムの巨匠、フェルナン・レジェに師事して本格的に抽象画を学び、のちに助手を務めるまでになる。フランス滞在中は複数のサロンの会員となり、国際展への参加や大規模なギャラリーでの個展を開催するなど一線で活躍。1933年に帰国すると岡山県にアトリエを構えて抽象絵画の制作に打ち込み、前衛美術集団「アヴァンギャルド岡山(A.G.O)」を主催するなど精力的な活動を続けた。日本の抽象画家の先駆者として高く評価されたのは没後で、これまでブリヂストン美術館や、岡山県立美術館などで回顧展が開催されている。同展は、そんな坂田を再評価する造形作家・近代美術史研究者の岡崎乾二郎氏が監修を務め、坂田の複雑な空間操作を解析すべく、坂田と同世代の画家や意外な作家たちを組み合わせて比較展示を試みる。坂田の作品に加えて、彼が師事したフェルナン・レジェ、坂本繁二郎、ル・コルビュジエ、ジョルジオ・モランディ、ニコラ・ド・スタール、ジャスパー・ジョーンズなど、国内外の作家たちの作品約200点を紹介。20世紀絵画表現の問題群として各作品を読み解いていく。また、坂田のアトリエは二度の大きな水害に見舞われ、多数の作品が破損、または損失の被害を受けたという。会場には、冠水のため剥がれ落ちた画面を修復・加筆を行った作品だけでなく、そうした被害の形跡を模すかのように創作に生かした作品も並ぶ。展覧会のタイトルにもなっている「捲土重来(けんどちょうらい)」とは、一度失敗した者が再び力を盛り返すこと。歴史に埋もれてしまった坂田一男という画家を掘り起こす意味とともに、ひとたび受けた破壊を復活に転化させるような、驚くべき坂田の作品を目撃してほしい。【開催情報】『坂田一男捲土重来格納された世界のすべて、風景のすべて』2020年1月26日(日)まで東京ステーションギャラリーにて開催【関連リンク】 東京ステーションギャラリー()※岡崎乾二郎の「崎」は「たつさき」が正式表記。《コンポジション》1936年個人蔵《アンサン》1954年個人蔵《コンポジションA》1948年個人蔵《コンポジションのエスキース》制作年不詳個人蔵《コンポジション(メカニック・エレメント)》1955年岡山県立美術館《静物I》1934年大原美術館《静物II》1934年大原美術館《コンポジション》制作年不詳個人蔵《構成》1946年宇フォーラム美術館
2019年12月10日現代美術界で20年以上、さらに演劇界でも10年近くも意欲的に活躍しているやなぎみわ。初期作品から最新作まで俯瞰する展覧会『やなぎみわ展 神話機械』が、静岡県立美術館で12月10日(火)~2020年2月24日(月・振休)まで開催される。約10年ぶりの個展では、やなぎの初期である1990年代からの写真やインスタレーション、近年手掛けている演劇プロジェクトなど、49点の作品が並ぶ。これまでのやなぎみわ作品をあますところなく見ることができる、またとない貴重な展覧会である。やなぎみわは1990年代、写真作品《エレベーター・ガール》シリーズで注目を浴びた。また、公募した女性に「50年後の理想の自分」をイメージした老女像に扮してもらうポートレート作品《マイ・グランドマザーズ》シリーズ、世界各地に伝わる老女と少女の物語を元にした《フェアリー・テール》シリーズなど、やなぎは独特の世界観をもった作品を発表してきた。2010年以降のやなぎは、本格的な演劇プロジェクトをスタートさせる。2016年には、台湾で製造したステージ・トレーラーを母体にした野外劇を日本各地で巡回したり、この展覧会では、日本各地の大学と連携協力して制作した4種のマシンによる演劇「モバイル・シアター・プロジェクト」を行うなど、活躍の幅が広がっている。この展覧会は、20年以上にわたるやなぎみわの多様な活動を紹介するだけに留まらない。古今東西の神話や物語といったモチーフやテーマを通して、やなぎのスペクタクル性とドキュメンタリー性が行き来する世界観、その創造や創作の源を知ることができるだろう。【関連リンク】 静岡県立美術館( )《My Grandmothers: YUKA》2000年 作家蔵《次の階を探してⅠ》(部分)1996年 高松市美術館蔵《グレーテル》2004年 作家蔵《神話機械・タレイア》2019年 作家蔵 撮影:表恒匡《神話機械・ムネーメ―(投擲マシン)》2019年 被災地からの発信・心の復興支援事業実行委員会蔵 撮影:表恒匡
2019年12月10日“精力的”という言葉では、今の彼女の勢いは表現できないのではないか?根本宗子のことを形容しようとすると、そんなことすら思わせる。彼女のホームグラウンドである「月刊『根本宗子』」、その最新公演『今、出来る、精一杯。』が、12月13日(金)に東京・新国立劇場 中劇場で開幕する。近年はプロデュース公演でも活躍中の根本だが、「月刊『根本宗子』」は根本が主宰する劇団で、今年旗揚げ10周年を迎える。しかし、他劇団の10年に比べ、彼女のその期間はずいぶんと濃密だ。劇団公演やその派生ユニット、実験公演の作・演出をすべて根本が務め、その数はなんと40作近い。2019年を軽く振り返ってみただけでもプロデュース公演の作・演出を2本、10月には「別冊『根本宗子』」名義で福原充則の名戯曲『墓場、女子高生』を上演。その一方で毎月トークイベントも開催している。ある意味、“満を持しての”劇団公演と言えるかもしれない。この『今、出来る、精一杯。』はこれまでも2013年、15年と劇団の節目に上演されてきた、劇団の代表作といえる存在。こう聞くと「プロデュース公演で注目されてきたところだし、劇団公演は過去の自信作にしたんだな」と思うかもしれないが、そんな分かりやすい作戦は取らないのが彼女のすごさ。代表作を音楽劇としてリメイク、しかも音楽を手がけるのは、今作に俳優としても出演する清竜人!この人もシンガーソングライターとしてデビューしたと思ったら“一夫多妻制アイドル”を手がたりとトリッキーな活動で知られた存在だけに、当然過去作とは違った感触のものになるはず。もともと音楽を使用した舞台作品では定評のある根本だけに、そのあたりも期待できそうだ。今作に出てくるのはとあるスーパーのバックヤードと、男がヒモ状態の同棲カップル。登場人物たちは決して清廉潔白ではなく、弱い部分やダメな部分、ずるい部分や欲望、そんな負の側面を皆抱えている。エンタテインメントとしてそんなドロドロした部分を描き出しつつも、どこか生きていることを肯定されたような、そんな気分にさせてくれるのが根本作品。今観ておくべき作り手の作品で2019年を締めくくる、そんな年末もいいではないか。12月19日(木)まで。文:川口有紀
2019年12月10日「ぴあ」調査による2019年12月6日、7日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは『ルパン三世THE FIRST』が第1位になった。本作は山崎貴監督が監督と脚本を務めた、シリーズ初の3DCGアニメーション映画。ルパン一世が唯一盗み出すことに失敗した因縁のお宝“ブレッソンダイアリー”の奪取に挑むルパン三世と一味の活躍が描かれる。上映後の出口調査では「ルパン復活!って感じで楽しかったし、謎ときがおもしろかった」(40代)、「アクションがカッコイイ!CGはリアルで自分がルパンと同じ世界にいるような感じがした」(19歳)、「臨場感があるので、ルパンなんだけどちょっとルパンじゃないみたいで、観ているこっちがルパン大丈夫かな?ってソワソワヒヤヒヤした」(24歳)、「ストーリーは王道だったけれど、いつもとは少し違った展開があったり、各々が能力を発揮する姿が観られてよかった」(51歳)、「ピンチから抜け出すところは感動した。女の子が元気で努力しててカッコイイなあと思った。元気が出た!」(12歳)などの声があがり、小学生から60代までの幅広い層から高い満足度を集めた。また中には「子供が観たがっていたので一緒に来ました。すごく懐かしかったです。時代設定が70~80年代で自分の世代だったから、当時の事件とリンクして楽しかった」(52歳)、「CGは自然だし、ルパンがすぐそこにいて生きてるって感じでよかった!ルパンは徐々に変わってるから今のルパンという感じでまったく違和感がなかったし、続きがあるなら観たい!」(40代)と話す人もいた。1位『ルパン三世THE FIRST』91.5点2位『ゴーストマスター』90.7点3位『午前0時、キスしに来てよ』90.5点4位『ラスト・クリスマス』86.7点5位『“隠れビッチ”やってました。』85.4点6位『私のちいさなお葬式』85.3点7位『ジョン・デロリアン』81.5点(本ランキングは、12/6(金)、12/7(土)に公開された新作映画10本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年12月09日12月7日、8日の全国映画動員ランキングは、ベスト10に新作が2本ランクインするも『アナと雪の女王2』(全国382館)が公開3週目も首位を守った。山崎貴監督が手がけたフルCGアニメーション『ルパン三世THE FIRST』(全国349館)は初登場2位に。みきもと凜の人気少女マンガを片寄涼太と橋本環奈の主演で映画化した『午前0時、キスしに来てよ』(全国255館)は初登場3位になった。公開5週目の『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(全国126館)は先週2位から4位に。公開3週目の『決算!忠臣蔵』(全国338館)は先週3位から5位になった。そのほか公開7週目の『冴えない彼女の育てかた Fine』(全国121館)は先週と変わらず9位に。公開10週目の『ジョーカー』(全国258館)は初めてベスト10から外れ11位になった。次週は『ある女優の不在』『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』『カツベン!』『屍人荘の殺人』『ジュマンジ/ネクスト・レベル』『ぼくらの7日間戦争』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『アナと雪の女王2』2位『ルパン三世THE FIRST』3位『午前0時、キスしに来てよ』4位『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』5位『決算!忠臣蔵』6位『ターミネーター:ニュー・フェイト』7位『ドクター・スリープ』8位『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』9位『冴えない彼女の育てかた Fine』10位『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』
2019年12月09日放送映画批評家協会賞のノミネーションが発表になった。最多ノミネーションを受けたのは、マーティン・スコセッシの『アイリッシュマン』で、14部門。次に多かったのはクエンティン・タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』だった。作品部門の候補は、この2作品のほかに、『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『フォードVSフェラーリ』『ジョジョ・ラビット』『パラサイト半地下の家族』『マリッジ・ストーリー』『Uncut Gems』『Little Women』。監督部門は、このふたりのほか、サム・メンデス(『1917』)、ノア・バームバック(『マリッジ…』)、グレタ・ガーウィグ(『Little Women』)、ボン・ジュノ(『パラサイト』)、ジョシュ&ベニー・サフディ(『Uncut Gems』)。主演男優部門は、アントニオ・バンデラス(『Pain and Glory』)、ロバート・デ・ニーロ(『アイリッシュマン』)、レオナルド・ディカプリオ(『ワンス…』)、アダム・ドライバー(『マリッジ…』)、ホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)、エディ・マーフィ(『ルディ・レイ・ムーア』)、アダム・サンドラー(『Uncut Gems』)。主演女優部門はレネ・ゼルウェガー(『ジュディ 虹の彼方に』)、スカーレット・ヨハンソン(『マリッジ…』)、シャーリーズ・セロン(『スキャンダル』)、ルピタ・ニョンゴ(『アス』)、シアーシャ・ローナン(『Little Women』)、シンシア・エリヴォ(『Harriet』)、オークワフィナ(『The Farewell』)。受賞発表は2020年1月12日。文=猿渡由紀Netflixオリジナル映画『アイリッシュマン』配信中
2019年12月09日LDHに所属するアーティストや俳優、モデルなど総勢34名が出演する朗読劇『BOOK ACT』が、来年2月5日(水)から東京・日本青年館ホール、18日(火)から兵庫・兵庫県立芸術文化センターで開催されることが決定。あわせて、脚本と演出を務める鈴木おさむ、EXILEのNAOTO、GENERATIONSの小森隼のコメントが公開された。本公演は、オリジナルストーリーの『ヒーローよ安らかに眠れ』『もう一度君と踊りたい』、鈴木の小説が原作の『芸人交換日記』の3つの作品を、期間ごとに上演するもの。日替わりでキャストを組み替えながら、全17公演を予定している。今回発表されたキャストには、EXILEをはじめ、GENERATIONSやTHE RAMPAGE、FANTASTICSといったJr.EXILE世代のメンバー、さらにはE-girlsや劇団EXILEなど、グループやジャンルの垣根を超えた豪華な面々が集結。まさにLDHのオールスターキャストによる公演となる。4人の男とひとりの女の人間模様を描いた『ヒーローよ安らかに眠れ』には、EXILEの黒木啓司、NAOTO、白濱亜嵐、関口メンディーに加え、モデルの佐田真由美や俳優の天野浩成、勝矢が出演。また本作の劇中歌には、EXILEのATSUSHIが今回のために書き下ろしたオリジナルソングが起用される。『もう一度君と踊りたい』には、GENERATIONSの佐野玲於のほか、THE RAMAPGEやFANTASTICSのメンバーが出演。トップダンサーを目指す若者たちの葛藤や絆、友情を描いた感動ストーリーだ。GENERATIONSの数原龍友が劇中歌を務める。GENERATIONSの小森と中務裕太が出演する『芸人交換日記』では、E-girls、劇団EXILEのメンバーやDream Shizukaが共演。2013年に内村光良監督により映画化もされた名作を、LDHアーティストと俳優陣が入り乱れ演じる。過去にも、総合エンタテインメントプロジェクト『HiGH&LOW』シリーズや『PRINCE OF LEGEND』シリーズで、多数のLDHアーティストや俳優らがドラマや映画に出演。絶大なインパクトで話題を集めてきた。来年はLDHの6年に一度の総合エンタテインメントの祭典『LDH PERFECT YEAR 2020』も開催。舞台を朗読劇に代え、“LDH流エンタテインメント”で新たな形の朗読劇を仕掛ける。チケット販売は、12月13日(金)からオフィシャルファンクラブ『EXILE TRIBE FAMILY』『E.G.F.C.』『We are D.I』で先行販売がスタート。一般販売は2020年1月18日(土)より開始される。あわせて、脚本と演出を担当する鈴木、NAOTO、小森らのコメントが公開された。■鈴木おさむ(脚本・演出)ただの朗読劇ではなく、読み手が必ず心を震わせながら読みすすめる、『BOOK ACT』。普段はなかなか見ることのできない、LDHの人たちがさまざまな組み合わせでチームを作る。すべての作品を通して新たなエンタテインメントをお見せできると思います。このために書き下ろす『ヒーローよ安らかに眠れ』は、みなさんと“考える”大人な物語。なにが正解か?この選択は間違っているのか?ヒーローたちの選択に、きっと、熱い涙を流していただけるはずです。そして、『芸人交換日記』は、1月に小森隼×芸人さんで上演しますが、ここでは、LDHの所属メンバー同士で、やることにより、新たな熱量と爆発が起きると思っています!■NAOTO(EXILE)この度『LDH PERFECT YEAR2020』の中の演目のひとつでもある『BOOK ACT』に出演させて頂くこととなりました。EXILE TRIBEの面々やLDH所属の役者、アーティストが織りなすさまざまなドラマを是非直接感じに来て頂けたら嬉しいです。個人的にも久しぶりの朗読劇でもありEXILE TRIBEメンバーと同じ舞台に立つのはなかなかないチャンスですので楽しみにしております!■小森隼(GENERATIONS)今回の『BOOK ACT』は、LDHキャストオンリーで繰り広げられるのですが、今までに無かったような組み合わせでの朗読劇が観れるのが、何よりの見どころだと思います。そして同じ演目でも配役が変わることによって、舞台の色が変わっていくと思います。自分の演目でさえ客席から観たいくらい、全部の組み合わせが楽しみです。毎公演、新しい形でチャレンジし続けているLDHの朗読劇ですが、今回の『BOOK ACT』は今までにない公演数、そしてキャストで繰り広げられます。僕自身も未知の部分への挑戦もあり、凄くワクワクしています。■公演概要・タイトル『BOOK ACT』:『もう一度君と踊りたい』『芸人交換日記』『ヒーローよ安らかに眠れ』・日程東京公演:2020年2月5日(水)~2月16日(日)兵庫公演:2020年2月18日(火)~2月23日(日・祝)・会場東京公演:日本青年館ホール兵庫公演:兵庫県立芸術文化センター 中ホール
2019年12月09日「ロシア・ピアニズム」という言葉を聞いたことがおありだろうか?ロシアの2大音楽院(モスクワ音楽院とサンクトペテルブルク音楽院)を創設したアントン&ニコライ・ルビンシテインからチャイコフスキーへと継承された偉大なるロシアの音楽教育の中でも、特に際立つ個性を発揮してきたピアノ教育。それを称した「ロシア・ピアニズム」は、旧ソ連が生み出したリヒテルやギレリスの登場によって西欧諸国のピアニストたちを圧倒したことが思い出される。そのリヒテルにも薫陶を受けたピアニスト、エリソ・ヴィルサラーゼの来日公演が開催される。同時代を生きた作曲家プロコフィエフのほか、チャイコフスキーとシューマンが並べられたプログラムは、まさにリヒテルを始めとしたロシア・ピアニズムの継承者たちが好んで演奏してきた名曲ばかり。これを70代後半の円熟期にさしかかったヴィルサラーゼがいったいどのように聴かせてくれるのだろう。明確なタッチとメロディラインを浮き彫りにするテクニックを信条とする伝統の技とはいったいどのようなものなのか。様々な思いが交錯するステージが目前だ。●公演概要1月13日(月・祝)神奈川県立音楽堂(木のホール)1月15日(水)青山音楽記念館(バロックザール)1月17日(金)浜離宮朝日ホール●エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ)グルジア(現ジョージア)の首都ティフリス(トビリシ)生まれ。代々グルジアの芸術文化に深いかかわりを持つ家系に生まれ育つ。ピアノの手ほどきを、祖母のアナスターシャ・ヴィルサラーゼ教授から受けた後、モスクワへ移り、ゲンリフ・ネイガウスおよびヤコフ・ザークに師事。20歳で、チャイコフスキー・コンクール3位入賞を果たし、24歳の時にシューマン国際コンクールで優勝。モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンなど、18世紀および19世紀後期の作品に対し深い愛着を持ち、とりわけシューマンの作品の最も優れた解釈を行う現代の演奏家のひとりとして、高い評価を得ている。また、現代の作曲家を含む、ロシア音楽の幅広いレパートリーを持ち、旧ソ連の権威ある芸術賞を多数受賞している。ヨーロッパの主要音楽都市にて定期的にリサイタルを行うほか、ナタリア・グートマンとのデュオ・リサイタルも各地で展開している。室内楽およびサンクトペテルブルグ・フィル、ロイヤル・フィル等のオーケストラとの共演では、北米、日本、ヨーロッパで大規模なツアーを行う他、各地の一流オーケストラと定期的に共演している。今までにルドルフ・バルシャイ、キリル・コンドラシン、リッカルド・ムーティ、クルト・ザンデルリング、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、エフゲニー・スヴェトラーノフ、ユーリー・テミルカーノフなど、多くの著名指揮者と共演。2017-18シーズンはミラノ、パリ、モスクワなどにおけるリサイタル、室内楽活動とともに、ロンドンのフィルハーモニア管、サンクト・フィルなどとの共演が予定されている。優れた教育者としても知られており、モスクワ音楽院およびミュンヘン音楽大学の常任教授を務めるほか、主要な国際音楽コンクールの審査員にしばしば招かれている。ライヴ・クラシックス・レーベルからは多くの録音をリリースしている。
2019年12月09日おとな向け映画ガイド今週のオススメはこの4作品。ぴあ編集部 坂口英明19/12/9(月)イラストレーション:高松啓二この週末に公開の作品は22本(ライブビューイングを除く)。全国のシネコンで拡大上映されるのが『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』『ジュマンジ/ネクスト・レベル』『屍人荘の殺人』『カツベン!』『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!』5本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が17本です。この中から、おとなの映画ファンにオススメしたい4作品をご紹介します。『カツベン!』活動写真と呼ばれた無声映画に、芝居がかった解説をつけて上映する、この日本オリジナルスタイルから生まれたスターが活動弁士、略して「カツベン」です。いまもその芸を受け継ぐ弁士がいますし、坂本頼光のようにお笑いライブで活躍する人もいて、ひそかな人気になっています。それはさておき。その活動弁士を主人公に、無声映画黄金時代の大正から昭和初期の映画館を舞台にした極上のドタバタコメディに仕立てたのは『Shall we ダンス?』の才人、周防正行監督です。とても凝っています。劇中で使われる無声映画をまず、オリジナルで製作するところから始まり、撮影場所も、全国の古い芝居小屋、映画館、日光江戸村、東映の京都撮影所など、らしく見える場所を探しまわったそうです。中心になったロケ地は福島市にある旧廣瀬座という、国の指定重要文化財の劇場です。カツベンがどう演じられていたか、欠かせなかったという楽隊がどこに配置され、どんな風に演奏したか。この辺りの再現には力が入っています。サイレント映画の上映なのに、まるで寄席か大衆演劇のような話芸あり、ヴォードヴィルのようなライブありと、音に溢れていたのです。活動弁士を目指す染谷俊太郎役に成田凌、女優志望の栗原梅子役に黒島結菜、この若いふたりを中心に、周防組らしく芸達者が顔をそろえています。カツベンの先輩弁士に永瀬正敏、高良健吾。竹中直人と渡辺えりは映画館の気のいい館主夫婦。そのライバル館の社長で悪玉が小日向文世など、名前を挙げるとキリがないですが、特に徳井優、田口浩正、正名僕蔵の楽士三人組がてんやわんやの狂言回しふうな役割で、大笑い。スラップスティック・コメディっぽいといいますか、アクションで楽しませてくれる、最近には珍しい映画です。『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』ガウディのサグラダ・ファミリア、アンコールワット遺跡など、写真で見るだけでも、ただひたすら感嘆し、凄い!とうなるしかない建造物があります。この映画にでてくる、フランスの片田舎に建つ「宮殿」にも驚きます。シュヴァルという郵便配達員が、33年かけ、たった一人で手造りした理想宮です。実際にあった話で、この建造物はその後きちんと修復管理され、いまもフランス南東部の小さな村にあり、観光名所になっているのだそうです。郵便配達で1日32キロ歩き、仕事を終えてから10時間が宮殿作り。配達の途中も、理想宮のことを考え、路傍でみつけた石を拾い、これはあそこに使おうとか……。19世紀の終わりから、世紀をまたぎ、第1次大戦もほぼ無縁に、1920年代の半ばまでこつこつと作り続けたのです。実直を絵に書いたような彼が、なぜこういうことを始め、何をめざしたのか。きっかけは、娘に喜んでほしい、娘を驚かせたい、という不器用な男の愛の表現だったのですが。しかし、それにしては抽象的でぶっとんだ着想というか想像力の産物です。ジャック・ガンブランという役者が演じるシュヴァルは、日本でいうとまるで若い頃の笠智衆のようなたたずまい。彼をあたたかく見守り、ともに人生を歩んだ妻フィロメーヌ役のレティシア・カスタの、複雑な表情が印象的です。『再会の夏』フランスの忠犬物語。予告を観たときからうるっときましたが、もうこの黒いワンちゃんがけなげで……。第1次世界大戦後、レジオンドヌール勲章まで受勲した戦争の英雄ジャックが、軍を侮辱したと逮捕、収監されます。弁明を拒絶した彼を尋問するため、軍判事の少佐が留置所を訪れると、その中庭で何かを訴えるように、吠え続ける一匹の黒い犬がいたのです……。第1次大戦では、多くの動物たちが戦場で、地雷処理や攻撃などに参加したといいます。そんな史実もふまえたジャン=クリストフ・リュファンの、仏ゴンクール賞受賞小説を映画化した作品です。監督は86歳の名匠ジャン・ベッケル。軍に忠誠を尽くしてきた、退役間近のランティエ少佐を演じるのはフランソワ・クリュゼ。『最強のふたり』の名優です。かたくなに口を閉ざすジャックに向き合い、彼と暮らしていた女性を訪ね、彼が栄誉を捨ててまでして守ろうとしたのは何だったのか、を探っていきます。この少佐の存在が、心温まる映画、を支えています。もちろん、ボースロン犬(ドーベルマンの一種)、イェーガー君の活躍も特筆ものです。『つつんで、ひらいて』本の装幀、手がけた数は1万5千冊という、この世界の第一人者、装幀家・菊地信義さんを描いたドキュメンタリーです。大江健三郎、吉本隆明など文芸書が多い菊地さんの仕事。一冊一冊、どんなカバーをつけるか、どんな書体でタイトルを表現するか。タイトルがプリントされた紙を、くしゃくしゃにまるめ、それを広げ、またくしゃくしゃにし、広げて、コピーを取る。 文字がかすれた感じになって。うん、これでできた、とうなづく。文字を切り取り、レイアウト通りに貼り込む。それで実際のカバーのように本を包んで、眺めてみる。映画のこのタイトルは、そんな菊地さんの仕事ぶりそのままです。それから、文字を、例えば0.5ミリ右に、とか動かして調整する。もちろん最後はパソコンでの作業になり、そちらは助手の方がやられるので、菊地さんのデスクは筆記具とカッター、のりの手仕事道具のみ置かれています。芸術家でもデザイナーでもなく、本の職人さんです。お弟子さんにあたる、若い装幀家・水戸部功さんの「パソコンでスケッチしている感覚」という、パソコンで完結する仕事の仕方とは好対照です。ものを「こしらえる」ことを、神田生まれの菊地さんの祖母は「こさえる」といっていたそうです。「デザインってそういうことです。“こさえる”なんですよ」と菊地さん。原稿を読み込み、あらゆる手法を試み、著者のイメージを羽ばたかせる装幀。小説家・古井由吉さんによれば「自己模倣したくない、ということでしょう。常に何かちがう」。こういう時代だからこそ、手に取りたくなる、開いてページを繰ってみたくなる本はあります。そんな本と出会いたい、本好きの皆さんにオススメの映画です。是枝裕和さん率いる映像クリエーター集団「分福」の製作、監督は劇映画『夜明け』でデビューした広瀬奈々子さん。首都圏は、12/14(土)から渋谷・シアター・イメージフォーラムで公開。中部は、名古屋シネマテークで近日公開。関西は、1/11(土)から第七藝術劇場で公開。
2019年12月09日2010年に結成し、代表・シライケイタのもとオリジナル作品を作り続ける劇団「温泉ドラゴン」。その第14回目公演となる新作『五稜郭残党伝』が12月11日(水)に東京・サンモールスタジオで開幕する。「国家」「人種」「差別」「侵略」。歴史問題を積極的に手がけてきた温泉ドラゴンが、今回は直木賞作家・佐々木譲の同名小説をシライの脚本・演出で舞台化する。物語の舞台は幕末、戊辰戦争末期の五稜郭。陥落前夜、自由を求めて脱出した旧幕府軍の凄腕狙撃兵・蘇武と名木野が主人公だ。アイヌの土地を蹂躪する新政府の画策を知り、義憤に燃えるふたり。しかしその背後に、新政府軍残党狩り部隊の足音が迫る……。劇中に登場するアイヌ民族の女性役を、イランの児童養護施設で過ごしたサヘル・ローズが演じることも見どころのひとつだ。磨かれたアナウンス技術で、テレビ番組の司会やコメンテーターを明るくこなす彼女。戊辰戦争で行われていた侵略・侮辱的な行為が、過去の出来事としてだけではなく、現在も世界のどこかで起きていることであると、サヘルの演技が知らせてくれる。2019年の東京、1868年の北海道、そしてサヘルが経験した1980年代のイラン。さらには、私たちの未来をも接続する試みだ。戊辰戦争を舞台に、日本人がアイヌ民族に強いてきた歴史を描き出すことで、今なお残る差別意識や歴史修正主義に警鐘を鳴らす今回の公演。社会問題は他人事だと視界を仕切ってしまう前に、これからの私たちと子供たちに直結する風景として、しっかりと見届けたい。12月19日(木)まで。文:小川志津子
2019年12月09日1966年に別役実らと早稲田小劇場を立ち上げて60年代の小劇場運動を牽引し、1976年には拠点を富山県利賀村に移して劇団名をSCOT(Suzuki Company of Toga)と改称、80歳を迎えた今もなお精力的に活動している鈴木忠志。その名を世界に轟かすこの演出家が2007年、全三幕から成る三島由紀夫の名作戯曲から第二幕のみを取り上げて初演した『サド侯爵夫人(第二幕)』が、12月13日(金)から23日(土)まで東京・吉祥寺シアターで上演される。利賀村と武蔵野市が姉妹都市であることからSCOT作品を頻繁に上演している同劇場に、2017年に鈴木による新演出バージョンとして登場して好評を博した舞台だ。三島による『サド侯爵夫人』は、“サディズム”の語源ともなっている実在の小説家サドを巡る、妻のルネ夫人ら6人の女たちのドラマ。鈴木は三島の書いた言葉は変えないまま、美空ひばりの演歌を流すなどの三島の指示通りではない演出によって、三島がルネ夫人に託した芸術家としての思いを浮かび上がらせる。初日と楽日以外は鈴木によるトーク付きの上演となっているほか、中日には演劇評論家・渡辺保と鈴木が観客からの質疑にも応じる「対話」(チケット代は“ご随意に”とのこと)もあり、あわせて楽しみたい。文:町田麻子
2019年12月09日INCOGNITO(インコグニート)が本日12月9日、梅田クラブクアトロで「40th Anniversary Celebration」の公演2日目を行う。ロンドン経由のジャズが90年代の日本で大きな人気となった。アシッドジャズと呼ばれた、このムーブメントの中心となったアーティストのひとつがINCOGNITOだ。彼らが今年、3年ぶりに結成に40周年を記念した新作『Tomorrow’s New Dream』をリリース。日本人ダンサーとのコラボレーション動画も複数アップロードされ話題を集めている。そして昨日、来日ツアー「40th Anniversary Celebration」をスタートさせた。本日の大阪公演は日程2日目。彼らのダンサブルなサウンドに身を委ねてみてはいかがだろう。■公演情報『40th Anniversary Celebration』日時:12月9日開場18:30/開演19:30会場:梅田クラブクアトロ
2019年12月09日万博記念公園で「Wonder Experienceイルミナイト万博 2019」が開催される。プロジェクションアートとイルミネーションで空間を彩る冬の恒例イベントだ。イベントでは100万枚のデジタル画像が毎秒変化するプロジェクションアート「デジタル掛け軸」とイルミネーションで幻想的な空間が出現。太陽の塔の裏側(お祭り広場)ではプロジェクションアートを、正面からはイルミネーションを楽しむことができる。また、同会場では全国から人気のラーメン店40店が集結する「ラーメンEXPO 2019 in 万博公園」も開催。「第2回 さばEXPO」「第3回 ギョーザEXPO」「ロハスフェスタ蚤の市」「おでかけ!よしもと漫才劇場」などのイベントも予定されている。自然文化園への入園料は必要だが、イベントの観覧は無料。Wonder Experienceイルミナイト万博 201912月6日(金)から8日(日)まで12月13日(金)から15日(日)まで12月20日(金)から22日(日)まで12月24日(火)から29日(日)まで※雨天決行・荒天中止各日 日没から21時(入園は20時30分まで)太陽の広場、お祭り広場 ほか観覧無料(別途自然文化園入園料が必要)
2019年12月08日藤井聡太七段と都成竜馬六段の対局する「将棋プレミアムフェスin名古屋」がヒルトン名古屋の扇の間で開催される。当日は第69期 大阪王将杯 王将戦 挑戦者決定リーグ戦でA級棋士たちと対局を続けている藤井七段と、女性ファンも多い実力派棋士・都成竜馬六段が登場。“師匠やお客様からの注文将棋”や、詰将棋対決・クイズ大会、抽選会、記念撮影など様々なイベントが予定されており、これまでとは少し違った対局模様を楽しめる。なお、当日は杉本昌隆八段が解説を、谷口由紀女流二段が聞き手を務める。将棋プレミアムフェスin名古屋201912月8日(日)ヒルトン名古屋 扇の間開場 14時開始 15時終了 19時(予定)
2019年12月08日日本とハンガリーの外交関係解説150周年を記念した展覧会、『ブダペスト—ヨーロッパとハンガリーの美術400年』が、国立新美術館にて開幕。2020年3月16日(月)まで開催されている。ハンガリーの首都ブダペストは、ドナウ川沿いに壮麗な建物が立ち並び、その美しさは「ドナウの真珠」と称えられるほど。そんなブダペストが誇る2大美術館が、ブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリーだ。同展は、25年ぶりに両館の所蔵品をまとまった形で紹介するもの。16世紀ルネサンスから20世紀初頭のアヴァンギャルドまで、約400年にわたるヨーロッパとハンガリーの絵画、素描、彫刻の名品130点を一堂に集結。「ルネサンスから18世紀まで」と「19世紀・20世紀初頭」の2部構成で、時代順・テーマ別に名品の数々が展示される。前半「ルネサンスから18世紀まで」では、北方ルネサンスの巨匠ルカス・クラーナハ(父)から、ティツィアーノ、エル・グレコ、ティエポロなどを紹介。ブダペスト—ヨーロッパとハンガリーの美術400年()
2019年12月08日『近キョリ恋愛』『きょうのキラ君』などで知られる漫画家・みきもと凜による同名漫画を、片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)と橋本環奈のダブル主演で実写化した『午前0時、キスしに来てよ』が現在公開中。国民的スーパースターと、ごく普通の女子高生の恋愛模様をきらびやかに描いた作品だ。女子高生の花澤日奈々(橋本)は、優等生。その真面目すぎる性格は誰もが認めているが、本当は王子様と恋に落ちるおとぎ話のような恋愛に憧れる、夢見がちな女子高生なのだ。そんな彼女の前に、国民的スーパースター・綾瀬楓(片寄)が現れる。彼は日奈々の高校に、映画の撮影のためにやってきたのだ。運命の出会いを果たしたふたりは互いに惹かれ合い、芸能人と一般人の、誰にも知られてはいけない秘密の恋がスタートする……。国民的スターの楓役を演じる片寄といえば、今年はドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』に、映画『PRINCE OF LEGEND』、初めて声優を務めた劇場アニメ『きみと、波にのれたら』と、絶好調。活動ジャンルを自由に横断し、いま着実に力をつけてきている若手俳優のひとりだ。彼の活動の主軸がGENERATIONS from EXILE TRIBEであることもあって、“スター”という意味では本作で演じるキャラクターと片寄は重なっている。そんな片寄演じる楓に恋をする、夢見がちな女子高生に扮する橋本。彼女もまた、『十二人の死にたい子どもたち』『キングダム』『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』と出演映画が公開され、昨年に引き続き今年も絶好調だ。順調にキャリアを積み上げている彼女が演じる“夢見がちな女子高生”に注目したい。そのほか、日奈々への想いを密かに募らせる幼馴染みの浜辺彰役に眞栄田郷敦が扮する。さらに、八木アリサ、岡崎紗絵、鈴木勝大ら今後が楽しみな若手俳優がずらりと並ぶ。そして監督を務めるのは、『四月は君の嘘』『ひるなかの流星』の新城毅彦。これまでにもこの手のティーン層向けの少女漫画の実写化で手腕を発揮してきた監督なだけに、今回も期待して良さそうだ。誰もが一度は憧れる、おとぎ話のような“あり得ない恋”。ワクワク、ドキドキ、そしてハラハラな展開の連続に、いよいよ冬めいてきた日本の震える寒さの中でも、心だけはホットになれること間違いなしだ。『午前0時、キスしに来てよ』全国公開中
2019年12月08日ケチで意地悪な金貸しスクルージが、クリスマスの精霊が見せる過去・現在・未来によって自身の生き方を見つめ直す様を描く、イギリスの文豪ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』。この名作をミュージカル映画化した『スクルージ』(1970年)が、同じレスリー・ブリカッスの脚本・音楽により舞台化され、日本では1994年に初演された『スクルージ ~クリスマス・キャロル~』が、本日12月8日に東京・日生劇場で6度目の再演の幕を開ける。名曲の数々とにぎやかな演出(井上尊晶)に彩られた、クリスマスにぴったりの心温まるファンタジーだ。スクルージ役を務めるのは今回も、初演以来たびたび同役を演じ、当たり役のひとつとしている市村正親。意地悪な中にもかわいらしさが見える市村スクルージは初演から評判だったが、「だんだんスクルージの年齢に近づいてきて、メイク時間も最近では少なくなっております」と本人が語るとおり、今回はより真実味を増した演技が期待できそうだ。また、四半世紀を超える『スクルージ』の歴史の中でも、日生劇場での上演は今回が初めて。「日生劇場の怪人と言われる市村にとってはベストの劇場」との言葉に、期待はさらに高まる。あわせて注目したいのは、スクルージが営む高利貸し屋で事務員として働くボブ・クラチットを、今をときめく武田真治が演じること。今回が3度目の登板となるが、“筋肉キャラ”で彼の魅力に開眼した新規ファンにとっては、貧しいながらも幸せに暮らしているお父さんという役どころは新鮮に映ることだろう。ほかにも田代万里生、実咲凜音、今井清隆といった実力派キャストが集結、多くの子役たちと共にクリスマスイブの奇跡を描き出す。12月25日(水)まで。文:町田麻子
2019年12月08日12月4日(土)に横浜で一夜限りのスペシャルイベント「YOKOHAMAミッドナイトHARBAR2019」が開催される。夜の横浜ハーバーエリアを満喫できるイベントが開催され、一部のレストランやイルミネーションは営業時間を24時まで延長する。本イベントは、イルミネーションや美しいロケーションが多い横浜の夜をこれまで以上に楽しむために開催される一夜限りの催し。みなとみらいの街並みを船上から一望できる「マリーンルージュ」では特別便を運航。船内で料理やお酒を楽しめるだけでなく、船内で人気アーティストのライブも開催される。また、新港地区を巡る「ル・グラン・ブルー」も深夜に2便を運航する。また、横浜の人気スポットを走る「ミッドナイト・オープントップバス」も登場。大観覧車コスモロック21はこの日に限り、深夜営業を実施し、様々な場所にあるイルミネーション&Xmasツリーも24時まで点灯時間を延長する。YOKOHAMAミッドナイトHARBAR201912月14日(土) 21時から24時まで※ラストオーダーや受付終了時間は店舗・施設により異なります横浜ハーバーエリア各所
2019年12月07日