チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (12/342)
8月26日(土)・27日(日)の2日間、兵庫県・三田アスレチック 野外ステージで開催される『ONE MUSIC CAMP 2023』の第2弾出演アーティストが発表された。『ONE MUSIC CAMP 2023』 チケット情報以前から『ONE MUSIC CAMP』への出演希望の声が多かった男女2人組ロックユニット、GLIM SPANKYがついに登場!さらに、00年代生まれの次世代クリエイター Mega Shinnosuke、日本国内だけでなく中国や台湾などアジア各国で飛ぶ鳥を落とす勢いの3人組オルタナティブバンド She Her Her Hers、LAと日本を往復しながら制作を続けZ世代のボーダレスなポップスとして高い評価を得ている23歳のシンガーソングライター Kenta Dedachiの4組の出演が決定した。本イベントは“みんなであそぶフェス”をコンセプトとしたキャンプイン野外音楽フェスティバルで、兵庫県三田市の山中にあるプールやアスレチックを備えたキャンプ場で開催される。チケットは発売中。
2023年06月01日パリ・オランピア劇場での歴史的コンサートを大成功に終わらせたばかりの辻仁成が、日本凱旋ツアーの開催を発表した。公演は、8月29日(火)愛知・ダイアモンドホール、8月30日(水)東京・EX THEATER ROPPONGI、9月3日(日)京都劇場にて開催。「辻仁成 アコースティック セレナーデ フロム パリ 2023」 チケット情報日本ツアーのタイトルは『辻仁成 アコースティック セレナーデ フロム パリ 2023』。タイトル通り、パリを流れるセーヌ川の河岸にともるガス灯のオレンジ色の光の下で、ギターとピアノの演奏によるアコースティックなサウンドに載せて、辻が歌い奏でるイメージ。情感豊かな歌唱、ミュート・トランペットの切ないメロディ、ピアノの美しい旋律に酔いしれるセレナーデを楽しんでほしい。チケットは、6月11日(日)23:59までオフィシャル最速先行(抽選)を受付中。※辻のしんにょうの点は、ひとつ
2023年05月30日此元和津也原作の同名コミックを舞台化した『セトウツミ』が2023年5月27日(土)から東京芸術劇場プレイハウスで、6月9日(金)から梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開幕する。原作は、2013年〜17年まで「別冊少年チャンピオン」(秋田書店)にて連載された人気コミック。メガネをかけたクールな風貌で、放課後、塾にいくまでの時間を河原で過ごす内海想(牧島輝)と、ある事情からサッカー部を辞めて河原で暇を潰す、ギザギザの髪が特徴的な瀬戸小吉(有澤樟太郎)は何故か気が合い、“ハイレベルな無駄話”を繰り広げている。瀬戸が片思いをしている一期(佐藤日向)、瀬戸に片思い中のハツ美(同)、何となくいる田中(納谷健)らとの人間模様も含め、高校生の何気ない日常を中心に描いているコメディ作品だ。開幕にあたって、牧島輝は「カンパニー全員で仲睦まじく稽古ができた。長期間稽古が出来たことで、いつもよりセリフが身体に馴染めている印象がある」とコメント。その上で「河原に2人がいて、2人に関わってくる誰かがいて、そんな景色を見る感覚で舞台を観ることができる、なかなかない舞台。どこにでもあるような場所だが、2人にとってはかけがえのない場所。自分にもこんな場所があったなとセットを含めて懐かしんで楽しんでいただけたら嬉しい」。一方、有澤樟太郎は「瀬戸と内海の掛け合いが主だが、他のキャラクターが出てくることで雰囲気が変わり、またいろいろな空気感を感じられる作品だと思う。2人の掛け合いももちろん、登場人物とのやりとりや関係性も楽しめて、そこでさらに瀬戸や内海というキャラクターがより分かると思う」と舞台の魅力を語る。「大阪が舞台である『セトウツミ』。たくさん稽古をしたことで、キャスト全員がどんどん大阪に馴染んで、ネイティブ大阪になっている。全国にいるお客様、海外にいるお客様にもぜひ楽しみにしていただきたい」とも語った。上演時間は2時間10分(休憩なし)とやや長めだが、「ムカーとスッキリ」などのように場面タイトルとともに、ショートコントのようなスタイルで展開していく。その上牧島の巧みなセリフ捌きと有澤の憎めないキャラ作りが見事にはまっていて、飽きずに観劇できると思う。東京公演は6月4日(日)まで。なお、英語字幕があり/なしが選択できるライブ配信も予定されている(アーカイブ配信あり)。取材・文:五月女菜穂
2023年05月30日『フィガロの結婚』などの名作オペラを生み出した、詩人のロレンツォ・ダ・ポンテと作曲家のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。若き天才ふたりの創作を巡る絆と葛藤を描き出す、音楽劇『ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~』が、6月のプレビュー公演を経て、愛知、東京、大阪で上演される。その開幕を前に、有観客による歌唱披露イベントが開催。キャストの海宝直人、平間壮一、相葉裕樹、井上小百合が登壇した。まず披露されたのは、ダ・ポンテ役の海宝が歌う「この静かな夜に」。こちらは本作のテーマ曲でもあり、海宝の透明感のある、伸びやかな声が胸を打つバラードだ。さらに平間によるモーツァルトの決意を表明するナンバー「僕が拍手するんだ」。アントニオ・サリエリ役の相葉による、祖国イタリアのオペラの素晴らしさを高らかに歌い上げる「ヴィヴァ、イタリア!」。ダ・ポンテの恋人フェラレーゼ役の井上が、自身の生き方を力強く歌う「街角の女の子」。そしてデュエットナンバー「最高の相棒」では、海宝と平間が息の合った美しいメロディで、最高の相棒に出会えたふたりの喜びを生き生きと表現してみせた。続いては、観客からの質問にキャストが答えるトークコーナーへ。ここで一気に主役に躍り出たのが、サリエリ役の相葉だ。「ダークなイメージのあるサリエリを演じる上で意識することは?」という質問に、「正直ダークなイメージはなく、わりと愚直に、音楽に熱い、真っ直ぐな男だと思います」と答えると、「確かに“ヴィヴァ!”なイメージがね」と海宝は言いつつ、直角に曲げた右手を掲げ、相葉の歌唱時のポーズを真似る。するとその瞬間、平間と井上もニヤリ。「この曲をやると、稽古場のみんながニヤニヤするんですよ~」と相葉は苦笑いだったが、結果的にカンパニーの仲の良さを伺わせる一幕に。そしてそれは、「この配役でしか作れない作品になっていると思います」という井上の言葉を裏づけるものにもなった。「本作のイチ押しポイントは?」という質問にも、海宝と平間がサッとサリエリポーズを取った瞬間、会場に笑いが。相葉にツッコまれつつ、「それぞれのキャラクターがとてもドラマチックな人生を送っているので、そのドラマを楽しんで欲しいです」と海宝。平間も「メインテーマとなるのはやっぱり人間模様。そこを細かく見てもらえると、より作品を楽しめるんじゃないかと思います」とアピールした。取材・文:野上瑠美子
2023年05月30日「週刊少年マガジン」(講談社刊)で連載された、春場ねぎによる大人気コミック『五等分の花嫁』。1人の男子高校生が五つ子の女子高生の家庭教師を務めるというラブコメディだ。『五等分の花嫁』超特大メモリアル缶バッジ発売情報5月5日は中野家の五つ子(一花、二乃、三玖、四葉、五月)の誕生日ということで、これを記念して、直径25cmの超特大メモリアル缶バッジの抽選販売を実施。映画『五等分の花嫁』で見せた五つ子の名シーンをデザインに盛り込んだ缶バッジとなっており、飾るだけでいつでも映画を思い出すことができる。また、スタンド付きなので、卓上に置いたり壁に掛けたり、お好みの形で楽しんでみては。抽選販売期間は、5月30日(火)12:00から6月16日(金)23:59まで。販売ページURL
2023年05月30日映画監督でもある山田佳奈が書き下ろした新作を、音楽劇「海王星」、「ドリームガールズ」など幅広く活動する眞鍋卓嗣が演出する「楽園」が6月8日(木)より新国立劇場で上演される。開幕が迫る5月下旬、稽古場に足を運んだ。年に一度、女性だけで行われる神事、改革派と保守派が対立する村長選挙のさなかにある小さな島を舞台にした本作。7名の登場人物は全員女性で、特異なのは彼女たちが固有の名前で呼ばれることがない点。世話好きの「おばさん」(中原三千代)、移住してきた「若い子」(豊原江理佳)など“年齢”を基準にした役名を与えられた者もいれば、「村長の娘」(清水直子)、「区長の嫁」(深谷美歩)と属性(しかも、村では男性が就いている役職)に沿った名を付された者、神事を隠し撮りしようとする「東京の人」(土居志央梨)、神職の「司さま」(増子倭文江)など誰ひとりとして個人としての名前(そして立場)を与えられていないところに書き手の強い意志が感じられる。「おばさん」(劇中、そう呼ばれることはないのにこの役名を与えられている!)の「娘」(西尾まり)も、単に血縁関係を表すのではなく、親の視点から“孫の顔を見せてくれるはずの存在”、“いずれ介護を託す存在”といった「役割」を意識して与えられた呼称であることがわかる。閉鎖的な“ムラ社会”ならではの因習やいざこざが面白おかしく描かれるのかと思いきや、そんな狭い話ではない。村は日本社会の縮図であり、結婚、出産、不妊、離婚、介護、セックスレス、パワハラ、ブラックな労働環境、男らしさの押し付け…など、彼女たちの会話を通じて見えてくるのは、都会も地方も関係なく、現在進行形で多くの女性たちが直面している(そして、多くが男性中心の社会に起因する)様々な問題である。稽古場で演出の眞鍋は、俳優陣の提案を聞き入れつつ、ひとつひとつのセリフのニュアンスを細かく微調整していく。山田の本の面白さはもちろん、言い方ひとつで、“毒”の含有量、ユーモアのバランスが大きく変わりそうなセリフが盛りだくさんであり、どんな味付けに仕上げていくのか完成が楽しみだ。取材・文:黒豆直樹
2023年05月29日名古屋発、激情の3ピースロックバンドMakiが、全国13か所を回るツアー「Maki Tour 2023-’24『清老頭』」を開催することを発表した。10月27日(金)の千葉LOOKを皮切りに、東名阪公演ではOSAKA MUSE、名古屋クラブクアトロ、Zepp Shinjuku(TOKYO) にて、自身初となるワンマンライブを行う。Maki チケット情報その他公演のゲスト・アーティストは後日発表予定とのことなので、今後の情報をチェックしてほしい。チケットは、6月4日(日)23:59までオフィシャル1次先行(抽選)を受付中。
2023年05月29日太宰治の初めての長編小説は、あのシェイクスピアの『ハムレット』の翻案だった。戯曲形式で書かれたその作品に以前から惹かれていたのが、第30回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞したばかりの五戸真理枝である。その思いが叶い、自身の上演台本と演出で『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』が上演される。ハムレットを演じるのは、ミュージカルからストレートプレイまで自在に活躍する木村達成。演出家と俳優が、“太宰版ハムレット”の魅力を語る。太宰の小説「新ハムレット」を読んだとき、「太宰治といえば暗くて内向的なイメージがありましたが、シェイクスピアの『ハムレット』という有名な戯曲を自分で語り直そうと闘う強さを感じた」と五戸は言う。その闘いの結果できたものに、「笑えるところもいっぱいある、パロディとしての強烈さ」も感じ取った。「その従来のイメージとは違う太宰治の息遣いが、実際に立ち上げることで聞こえてくるのではないかという興味があって」、いつか上演したいと、長すぎるセリフを削るなどした上演台本を自身で作っていたそうだ。その台本を読んで、ハムレットを演じる木村はまず、「太宰治さんは僕に当て書きしたんじゃないかと思うくらい(笑)、ハムレットのセリフが僕が普段口にしていることと同じでびっくりした」のだそう。この大役のオファーについても、「僕は、作品が決まった瞬間が喜びのピークで、その後それがどんどん苦しみに変わっていくタイプなので、そこも悩み苦しむハムレットに似ている」と語る。まさしくハムレットに適任だ。そんな木村を、「ハムレットにも太宰にも似ている」と評し、「木村さんの、繊細で正直でストレートで、弱みも出せるところは、太宰版ハムレットを演じていただくうえで一番重要かもしれません」という五戸。木村が演じるハムレットに期待が募る。それと同時に、現代の日本で生きる俳優がそれほどシンクロするという太宰版ハムレットへの興味も尽きない。五戸は、「今回の上演は、シェイクスピアというビッグネームの、なかでもビッグネームな『ハムレット』を、いかに日本人感覚、お茶の間感覚に引きずり下ろせるかが最大のテーマ」と話す。ハムレットや彼を取り巻く登場人物たちが、今の私たちと変わらず悩んでいる。それも目の前で。劇場にはきっと、演劇ならではの共感が広がっていくだろう。取材・文:大内弓子
2023年05月29日第30回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞した五戸真理枝が上演台本と演出を手がける『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』。あのシェイクスピアの『ハムレット』を、あの太宰治が翻案した、いわば“太宰版ハムレット”である。太宰の手によって、日本人の感覚にフィットするものに語り直されたこの作品で、主人公ハムレットを慕うオフヰリヤを演じるのは島崎遥香。ハムレットの学友ホレーショ―を加藤諒が演じる。新たな『ハムレット』にふさわしい華と個性のあるふたりは、この注目作にどう臨むのか。太宰版の『新ハムレット』について、まず島崎は、「シェイクスピアの『ハムレット』には復讐劇という恐ろしいイメージがあったんですけど、『新ハムレット』はユーモアにあふれていて。王子のハムレットと王のクローヂヤスの対立も、親子喧嘩に思えてしまうくらいポップに描かれているので、観やすいものになるんじゃないかなと思いました」と話す。高校生のときに『ハムレット』がテキストのワークショップに参加していたという加藤も、「シェイクスピアは詩的なセリフを理解する難しさがあったんですけど、太宰版はこのセリフはどういう気持ちで言っているんだろうと考えさせられるところがあって、そこが逆に、人間味があって面白いなと感じました」と、本家と比較しながらその魅力を語る。島崎が演じるオフヰリヤも人間味にあふれ、ただハムレットに翻弄される女性にはならないようだ。「本当の感情を話しているのか、嘘を言っているのか、本音が見えづらいんですけど、要所要所では思っていることをズバッと言って人の心を刺していくので(笑)。そのポイントをつかめたらいいなと思っています」。一方、加藤が演じるホレーショ―はハムレットの親友で、「唯一ハムレットにストレートにものが言える存在。ハムレットを演じるたっちゃん(木村達成)とはもう8年くらいの仲なので、僕たちの人間関係も作品に投影していけたら」と意欲を見せる。ふたりはハムレットを巡る恋と友情を演じることになるが、島崎は言う。「愛とは何だろうといった答えが出ない悩みはいつの時代にもあって、人間は悩み苦しみ続けていくんだなと思ったら、逆に、明るく生きていこうと勇気づけられます」。そして、「噂話に翻弄されたりするのも今と変わらない。今に通じるところをきちんと表現できたら」と加藤。すでに様々なものを感じ取っているふたりが、それをどう深め広げていくか。楽しみである。取材・文:大内弓子
2023年05月29日イギリス出身の気鋭の演出家で、日本でもナショナル・シアター・ライブ『リチャード二世』の上映などで注目を集めるジョー・ヒル=ギビンズ。彼と日本人キャストによる初タッグが実現、アーサー・ミラーの傑作『橋からの眺め』に挑む。そこで初来日中のギビンズに、現段階の構想を訊いた。この取材前の数日、日本の俳優たちとワークショップを行っていたというギビンズ。「とても素晴らしい3日間でした」と切り出し、「『橋からの眺め』のいくつかのシーンを抜粋して彼らと取り組んだのですが、例え文化が違っていても、この戯曲が我々に語りかけるものが多いということを改めて確信しました」と満足気な表情を浮かべる。物語の舞台となるのはアメリカ・ブルックリン。波止場で人夫として働くエディのもと、シチリア系の違法移民である従兄弟家族がやって来る。だがその弟が、エディの溺愛する姪と恋に落ちてしまい…。「この戯曲が模索する領域」とギビンズが語るのは、「まずは家族と生きていくことの大変さ。あとは“忠誠心”と“裏切り”ということへの問いかけ。そして性的な欲求。これら私自身がこの戯曲に対して感じ、反応したことを、日本のお客様も同じように感じ、反応してくれるかもしれない。そう今回のワークショップを通じ知れたことは、非常に心強く、励まされる思いでした」さらに本作に出演予定の3人の俳優とはすでに話し合いの場が持たれたそうで、「私の役割のひとつに、俳優たちがどんな方々なのかを探り、彼らが創作をする上でなにが必要かを考えることがあります」と、演出家としてのスタンスを明かす。そしてそれはもちろん単純なものではなく、「俳優によっては対話を必要としている人もいれば、それを嫌がる人もいますし、役の内面を知りたい人もいれば、そういったことにまったく興味がない人もいます。その中で私はサッカーチームのコーチのように、一人ひとりの能力を引き出すためにはどうすればいいかと考える。それは大変なことでもありますが、その根底には“人間を理解する”ということがあるので、非常に魅力的です」自らの演出法について、「古い戯曲にありがちなパターンのようなもので観る者の視界をふさいできた埃を吹き払い、現代の観客に向け、生き生きとした作品に作り変えること」と語るギビンズ。アーサー・ミラーの不朽の名作が、ギビンズの手でどう現代で生まれ変わるのか。そこにはきっと新たなる劇体験が待っているはずだ。取材・文:野上瑠美子▼PARCO PRODUCE 2023 「橋からの眺め」 A View from the Bridge公演日程:2023/9/2(土) ~ 24(日) 東京芸術劇場 プレイハウス他 北九州、広島、京都にて上演作:アーサー・ミラー 演出:ジョー・ヒル=ギビンズ[出演]伊藤英明 / 坂井真紀 / 福地桃子 / 松島庄汰 / 和田正人 / 高橋克実
2023年05月29日新国立劇場の《サロメ》(R.シュトラウス)が5月27日(土)に幕を開ける。舞台リハーサルを取材した。劇場の開場2シーズン目の2000年に新制作上演された故アウグスト・エファーディング演出の舞台は、再演を繰り返している人気レパートリーで、これが7度目の上演。劇場を代表するプロダクションのひとつだ。ヘロデの宮殿はタマネギ・ドームの巨大テント。ヨハナーンが幽閉されている井戸も巨大で、ロープで引き上げて開閉する蓋がついている。舞台装置はほぼこの2つだがインパクト大。圧倒的な主役であるサロメ役は、新国立劇場初登場のブルガリアのソプラノ、アレックス・ペンダ。ドラマティックで強靭な声を持つ16歳の王女というキャラクターが要求される難役だ。強いけれどもしなやかさも併せ持ったペンダの声は、小柄な体躯とあいまって、16歳とはいかないまでも、サロメの若さを感じることができた。しかしそれ以上に共感できたのは、リアルタイムで進む1幕100分のドラマの中で、少女が狂気の魔女に刻々と変貌していく様子を、説得力のある表現で演じていたこと。官能的な「7つのヴェールの踊り」のあと、ヨハナーンの首を所望する無表情な歌と演技にはぞっとした。一方の主役とも言えるヨハナーン役はこちらも新国立劇場初登場のトマス・トマソン。話題を呼んだ昨秋の東京交響楽団の演奏会形式の《サロメ》でも同役を好演していたが、やはり舞台上演の面白さは格別。井戸から声だけが聴こえていた彼が姿を現して歌う時の威厳や精悍さには、サロメならずとも魅了されるはず。アメリカのスター歌手ジェニファー・ラーモアがサロメの母ヘロディアスを歌っているのにも注目だ。いかにも憎々しい悪女ぶりを見せつける。なお、このプロダクションではヨハナーンの生首の造形がとてもリアルで怖いのだが、今回は客席からはあまり見えないような演技プランに変わっていたのでちょっと安心。演奏はシュトラウスなどドイツ・オペラを得意とするコンスタンティン・トリンクス指揮の東京フィルハーモニー。4管超の巨大オーケストラを3管編成に縮小した版での上演。音楽が濃厚なので、一度聴くとなかなか抜けない。帰り道、作品に登場するいくつもの動機が、頭の中にヘビロテで渦巻き続けた。新国立劇場の《サロメ》は6月4日(日)まで全4公演。新国立劇場オペラパレスで。文:宮本明新国立劇場オペラ「サロメ」のチケット情報はこちら■新国立劇場オペラ「サロメ」※東京公演後、札幌にて上演2023年5月27日(土) ~ 6月4日(日)新国立劇場オペラパレス (東京)管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団2023年6月11日(日)・13日(火)札幌文化芸術劇場hitaru (北海道)管弦楽:札幌交響楽団
2023年05月26日8月11日(金祝)・12日(土)に北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージで開催されるオールナイト野外フェス『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZO』(以下、『RSR』)の入場券が、RSRの開催地である、石狩市と小樽市の「ふるさと納税返礼品」として登場することが決定した。返礼品対象となる券種は通し入場券(97,000円)、11日券(47,000円)、12日券(64,000円)の3券種。※()内は寄附金額。様々な制限が解除されつつ、RSRとしても通常に近い形での開催となる今年。両市のふるさと納税返礼品としてRSR2023の入場券を取り扱い、さらに多くの方に石狩市・小樽市に興味を持っていただけるよう、新たな試みが実施される。ライブはもちろん、豊かな自然に囲まれた広大な会場で北海道ならではの味覚も楽しめるRSR。石狩市・小樽市へのふるさと納税で満喫しよう。返礼品受付は6月10日(土)12:00~7月9日(日)23:59にチケットぴあ限定にて受付予定。・取扱チケット:通し入場券(97,000円)、11日券(47,000円)、12日券(64,000円)・石狩市ふるさと納税受付※石狩市在住の方はお申込いただけません。・小樽市ふるさと納税受付※小樽市在住の方はお申込いただけません。≪ふるさと納税とは?≫ふるさと納税とは、出身地や応援したい自治体に寄附ができる制度のことで、手続きを行うと、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。<イベント情報>『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZO』8月11日(金・祝)・12日(土) 北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
2023年05月24日6月17日(土)から9月6日(水)まで大阪・堂島リバーフォーラムで開催される『Immersive Museum OSAKA』。本イベントの公式アンバサダーに、女優・山之内すずが就任した。『Immersive Museum OSAKA』チケット情報『Immersive Museum』は、最新のテクノロジーにより、モネらをはじめとする「印象派」の芸術作品の世界を蘇らせる没入体験型ミュージアムだ。日本開催第一弾となる今回のテーマは“印象派”IMPRESSIONISM。世界的に人気の高いクロード・モネの「睡蓮」やドガの「踊り子」、ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」といった、印象派の名画の数々を映像化した。高さ6メートル、約450平方メートルの巨大空間(※)に、印象派の作家たちの視点で見た作品世界を再現し、アートの“鑑賞”体験を大きく進化させる。※高さ、面積とも空間面積全体を指します。投影面積は異なります。チケットは発売中。[山之内すずProfile]2019年AbemaTVの恋愛リアリティーショー「白雪とオオカミくんには騙されない♡」の出演をきっかけに芸能界デビュー。TVCM、地上波テレビ番組、更に女優として映像作品にも活動の幅を広げている。[アンバサダー就任コメント]このような素敵なイベントのアンバサダーに選んでいただき、とても光栄に思います。絵画というと、少し硬いイメージがある方も多いのかなと感じます。そんな考えを覆してくれるこのImmersive Museumの魅力をみなさんに伝えられるよう、私自身もまっさらな気持ちで絵画の世界に没入しようと思います。
2023年05月24日ファッション界の革命児にしてレジェンド、ジャンポール・ゴルチエの半生を描くランウェイ・ミュージカル『ファッション・フリーク・ショー』が開幕。2018年にパリで初演、約25万人を動員した話題作の初日直前に、作・演出・衣裳を手がけたジャンポール・ゴルチエが来日、報道陣にいまの思いを明かした。開口一番、「日本でこの公演を実現することは長い間の夢でした」と朗らかな笑顔のゴルチエ。2020年春夏オートクチュールコレクションをもってファッション界から電撃引退、世界に衝撃をもたらした彼だが、「引退後も引き続き何かやりたいと考えていた。それが、エンターテインメントのショーなんです」という。舞台に登場するのは、実際にパリコレを飾った200着を超えるオートクチュール。毎シーズン、その自由でアヴァンギャルドな世界を展開してきた彼の世界が、再び舞台に立ち上がるというのだから刺激的だ。「ストーリーは、幼少期、自分のぬいぐるみのくまにどんな衣装が似合うかなと絵を描いていた頃から、ピエール・カルダンで修業し、デザイナーとして独り立ちして──という私の50年のキャリアです。このショーで、ファッションには驚きがあるということを伝えたい」ちなみにゴルチエ少年のくまのぬいぐるみは、あの先端が尖った彼独特のブラジャー“コーンブラ”を最初に着用した張本人。「段ボールをぐるぐる巻いて作ったんです。ぬいぐるみは今も靴箱に大事に保存してある。アイシャドウやチークを入れたりしていたから、状態は良くないけれど(笑)。今回のショーに、その姿が写真で登場します!」ステージを彩る、ナイル・ロジャースの1978年のヒット曲「Le Freak」はじめ、70年代後半から80年代のディスコシーンを彩った名曲も、自ら選曲したという。エイズで他界したパートナー、フランシス・メヌージュとの出会いも描かれるが、「とてもロマンティックで、うまく表現できていると思う。モデルたちを集めて、様々なポージングをしてもらう場面も面白いでしょう。これは日本公演で初めて披露するシーンなんですよ!」と熱い語り口でアピールした。東京公演は5月19日(金)〜6月4日(日) 東急シアターオーブ、大阪公演は6月7日(水)〜11日(日)、フェスティバルホールにて。江口拓也、城田優、七海ひろき、美弥るりからが日替わりで特別出演する回も設けられる。チケットは発売中。文:加藤智子
2023年05月24日東京オリンピック開会式クリエイティブチームのクリエイターとして参加し、その創作表現が話題になったパントマイム・アーティストのが~まるちょば、HIRO-PON。前回の大阪公演では半数以上の観客がその舞台を初めて体験した。新しいファンも増え、今回の新作公演『シネマティック・コメディー JAPAN TOUR 2023』は大阪と姫路で開催する。セリフなしでドラマチックにストーリーを展開して約2時間、笑って泣けるパフォーマンスで観る人を引き込む。世界35か国以上で公演し、海外でも人気の高いが~まるちょばならではの舞台だ。今回の公演について、HIRO-PONが意気込みを語った。「が~まるちょば シネマティック・コメディー JAPAN TOUR 2023」チケット情報パントマイムは、例えば何もない空間にまるでそこに壁があるかのように表現するイリュージョン的なパフォーマンス。これまで広く知られたこのパントマイム表現を、が~まるちょばは魅力的なエンタテインメントに昇華させた。「今までは“サイレント・コメディー”と言っていましたが、ストーリーのあるパントマイムと知っていただくために“シネマティック・コメディー”と言っています」。舞台は2部構成。前半は“ショート・スケッチ”と呼ぶストーリー仕立ての短い作品集、後半に新作の長編1本という構成だ。作品は、コメディーにラブストーリー、サスペンスやSFなど、ジャンルは多彩。言葉も舞台セットもない空間で、たったひとりのパフォーマンスにもかかわらず、そこにほかの人物や部屋、登場人物の状況やその思いまでが立ち上がってくる。物理的にはないものを観客は自らの想像力でそこに作り上げ、登場人物に感情移入して笑い、泣き、感動するのだ。「想像の中で楽しむことのできる表現。観る人がそこに何を感じるかで、見えるものが変ってくる。だから、パントマイムの表現には言葉も舞台セットも必要ないんです。言葉以上のいろいろなものを感じ取って心が動くんだ、ということを知ってもらいたい。お客さんと劇場で一緒に空気を作って楽しむという、ライブならではのパフォーマンスなんです」。コロナ規制の緩和は「『待ってました!』という感じ」だけに、「大阪は特別」という観客とのコミュニケーションの復活も期待したい。「ぜひ、生で観てほしい。言葉を発さない舞台を文字や言葉で伝えるのはなかなか難しいので、百聞は一見にしかず、です。オリンピックやメディアで、が~まるちょばをご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、全然違うことをやりますので、それを楽しみにワクワクしながら舞台を観に来ていただけたらうれしいです」。関西公演は、6月17日(土)・18日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、7月16日(日)アクリエ姫路中ホールにて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2023年05月23日時雨沢恵一による大人気小説「キノの旅」。昨年、初の舞台版が上演され話題を呼んだが、その待望の続編となる「キノの旅Ⅱ - the Beautiful World-」が6月15日(木)より上演される。前作に続いて主人公のキノを演じる櫻井圭登、キノの相棒であるモトラド(二輪車)のエルメスに扮する辻凌志朗が本作への思いを語ってくれた。昨年、舞台版の制作が発表された当初、原作では“女性”であるキノを男性の櫻井が演じること、話をすることができる二輪車のエルメスを生身の役者(辻)が演じることなどについて、制作前から否定的な声もあった。櫻井は「長年、愛されてきた作品だからこそ、そういう声があるのは当然」とファンの心情を受け止めつつ、ただならぬプレッシャーを感じながら稽古に臨んでいたと明かす。「それでも、稽古をする中で、支えてくださるカンパニーのみなさんを信じて舞台『キノの旅』をつくってきたという思いはあったし、初日を迎える頃には自分がキノだという実感を持って板の上に立てていました。初日を終えて、お客さまから『キノがキノだった』という嬉しいメッセージをいただいて、やってきたことが間違ってなかったと思えたし、改めて演劇の面白さを実感させてもらった作品になりました」。“相棒”の辻は「演じる役が難しければ難しいほどヒリヒリとして燃えてくる(笑)」という言葉通り、強い思いを持ってこの作品に挑んだ。「最初は独りよがりに『どうやろうか?』と考えていたんですが、ふと横を見ると、圭登くんをはじめ、信頼の置ける仲間たちがいました。良い意味で責任から解放されて、自由にやらせてもらえたし、やってみて、演劇だからこそ伝えられたものがあったと感じました」。キノたちは様々な国を訪れるが、国ごとに文化も慣習も価値観も全く異なり、人々とのやり取りを通じて、愚かさや醜さも含め、人間の姿が描き出されていく。今回の続編でも、現代社会を暗示するような物語が展開する。本作の魅力について櫻井が「正解がない中で、ひとりひとりに何かを考えさせてくれる」と言えば、辻は「どんなに機器が進歩して生活が便利になっても、実は人間の本質は変わらないんじゃないか? ということを教えてくれる」と頷く。今回の続編で楽しみにしていることは?そう尋ねると櫻井は「今回、キノが笑うシーンがあるんです。そういえば、初演でキノとして笑ったことがなかったなと思って、舞台上でどんな感情になるのか? 今から楽しみです」と明かしてくれた。新しい旅路を通じて、観客にどんな感情を届けてくれるのか? 公演を楽しみに待ちたい。取材・文:黒豆直樹
2023年05月22日“現代版ジャズ・ロック”をコンセプトとしたピアノ・トリオ、fox capture plan。2015年に発売された90年代ロックの名曲群をまとめあげた究極カバー集『COVERMIND』の続編となる『COVERMIND Ⅱ』のリリースがついに決定した。発売日は、CD限定盤 (サイト・会場・数量限定生産) が7月7日(金)、配信日は8月2日(水)となる。fox capture plan チケット情報今作は90年代ロックの枠組みを外れ、主に2000年代の楽曲をカバー。今年初めから4ヶ月連続で先行配信されたシングルを含む全11曲。2000年代のヒットソングを再構築し、新たなサウンドスケープを生み出した、革新的な1枚となっている。また、7月7日(金)より全国ツアーも開始され、全6か所で公演予定。2023年のfox capture planからも目が離せない。ツアーのチケットは、5月19日(金)20:00から6月4日(日)23:59までオフィシャルHP先行(抽選)を受付中。「fox capture plan tour 2023 “DELIGHT”」※全会場ワンマン公演となります。【北海道公演】▼7月7日(金) BESSIE HALL【宮城公演】▼7月16日(日) LIVE HOUSE enn 2nd【東京公演】▼7月23日(日) 新宿ReNY【愛知公演】▼9月10日(日) 新栄シャングリラ【大阪公演】▼9月15日(金) 梅田Zeela【福岡公演】▼10月9日(月・祝) Gate’s7
2023年05月19日東京・大阪で5年ぶりの来日公演が行われる、カンテレ開局65周年記念『バーン・ザ・フロア BE BRAVE. TOGETHER.』。「バーン・ザ・フロア」 チケット情報日本公演に、スペシャル・ゲストシンガーとして西川貴教が出演する。抜群の歌唱力とパワフルなパフォーマンスで、ダンサーと共に圧巻のステージを披露。過去ダンサーに日本人がキャスティングされたケースはあるが、シンガーとして参加する日本人アーティストは初めて。溢れるエネルギーを、自身のヒット曲やQUEENの名曲にのせ、熱いパフォーマンスで会場を盛り上げる西川に期待してほしい。また、『バーン・ザ・フロア』特別番組の放映も決定している。公演の見どころや、今年の公演に期待したいことなど、ファンを公言する芸能人数名にインタビュー。さらに、西川貴教と海外から来日したダンサーが参加して行われた製作発表の様子や、披露された迫力のパフォーマンスもお届け!西川の本音に迫るインタビューも!!こちらもお見逃しなく。東京公演は6月14日(水)から18日(日)まで日本青年館ホールにて、大阪公演は6月20日(火)から25日(日)までCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて開催。チケットは発売中。《西川貴教歌唱楽曲》・Never say Never(西川貴教)・HIGH PRESSURE(西川貴教)・HOT LIMIT(西川貴教)・Bohemian Rhapsody(QUEEN)・We Will Rock You(QUEEN)ほか≪番組概要≫特別番組「バーン・ザ・フロア」(仮題)<関西テレビ>6月4日(日) 6:30~7:00<フジテレビ>6月9日(金) 27:55~28:25
2023年05月19日NHK『おかあさんといっしょ』の第11代“歌のお兄さん”の横山だいすけと、『魔女の宅急便』『シュレック・ザ・ミュージカル』などを手掛ける脚本・演出の岸本功喜が、「親子が一緒に楽しめる、初めてのミュージカル体験にふさわしい作品をお届けしたい」という想いで制作したファミリー向けミュージカル『世界迷作劇場』。“世界の名作を、ちょっと不思議なミュージカル・コンサートに仕立て”というコンセプトで2017年に始まった本公演は、来場者数10万人を突破した人気公演だ。『世界迷作劇場 2023~24』チケット情報5月20日(土)には約3年ぶりの全国ツアー『世界迷作劇場 2023〜24』が大阪・豊中市立文化芸術センターからスタート。『アラビアンナイト』をミュージカルテーマに、名作のモチーフをふんだんに散りばめたステージを展開する。前日にはゲネプロが公開され、その全貌を明かした。幕が開くと、アラビア風の衣装に身を包んだ横山だいすけと、この3月に『おかあさんといっしょ』を卒業したばかりの第12代“体操のお兄さん”の福尾誠が登場。だいすけお兄さんはシンドバッドに、まことお兄さんはアラジンに扮し、歌とダンスで冒険の旅へといざなう。だいすけお兄さんの伸びやかな歌声が響くと、風に乗っているような浮遊感が漂い、まるで魔法のじゅうたんに乗っているよう。まことお兄さんは飛んだり、跳ねたり、得意のアクロバットも披露。客席に登場するシーンもあり、目が離せない。もちろん歌唱シーンも用意されているので、みずみずしい歌声を堪能してほしい。ミュージカルのクライマックスでは、シンドバッドとアラジンが客席みんなの力を借りる一幕もあるので、ぜひ、だいすけお兄さん、まことお兄さんを応援してほしい。第二部の前には、まことお兄さんによる『明日もげんき』の振付レクチャーも。まことお兄さんから直接、振付指導をしてもらえるという夢のような時間が待っている。歌パートの第二部では、だいすけお兄さんと、こころお姉さんことのだこころがメインボーカルを務め、おなじみの楽曲を次々と歌唱。途中、まことお兄さんがキレキレのダンスと迫力あるアクロバットを披露する楽曲も。大人気『ぼよよん行進曲』もみんなで参加しよう。約3年ぶりの全国ツアーに向けて気合十分のだいすけお兄さん、まことお兄さんたち。関西・豊中公演を皮切りに日本全国50カ所をめぐり、歌とダンスの元気いっぱいのステージを届ける。取材・文:岩本
2023年05月19日400年の歴史があり、徳島市の夏の風物詩として世界に誇る「阿波おどり」。今年も、8月11日(金・祝)から15日(火)まで開催される。「2023阿波おどり」 チケット情報女踊りは優雅で繊細に。男踊りは激しく大胆に。この日のために踊り子は自らの踊りに鍛錬を重ね、見る者を魅了し、街全体を阿波おどり一色に染め上げる。8月11日は「前夜祭」、8月12日から15日までは、昼は「選抜阿波おどり」、夜は演舞場での「阿波おどり」と、1日を通して阿波おどりを楽しむことができる。前夜祭は、通常では見ることのできない、各連を代表する踊り子たちの共演を堪能できる貴重な機会だ。有名連から選ばれた踊り子たちは、それぞれ所属する連の踊りの特徴を持ち寄り、ひとつの舞台を作り上げる。ショーアップされた豪華な踊りは阿波おどりファンならずとも必見である。そして、所属連以外の踊りを持ち帰るという、もうひとつの歴史の舞台でもあり、こうして今日の阿波おどりが成り立っている。今年の前夜祭は曜日の並びもよく、遠方からも訪れやすい絶好のチャンス!ぜひこの機会に足を運んでほしい。12日から15日にかけて、日中は「選抜阿波おどり」が、夜は市内に特設される各演舞場で「阿波おどり」が開催される。演舞場では隊列を組んで前に向かって進みながら踊る「流し踊り」を観ることができる。演舞場には有料チケットが必要な有料演舞場と、自由に入場できる無料演舞場があり、その他おどり広場と呼ばれる場所でも阿波おどりを楽しむことができる。また、大勢の踊り手が一斉に踊る「総おどり」が、今年は南内町演舞場のみ(二部公演最終盤)で実施される。祭のクライマックスとなるこちらもお見逃しなく!5月26日(金)23:59まで、有料演舞場阿波おどり(藍場浜演舞場・南内町演舞場)、選抜阿波おどり(あわぎんホール)、前夜祭(アスティとくしま)の団体チケット2次募集の申し込みを受付中(※8月12日(土)1部公演は受付対象外)。詳細は阿波おどり公式ホームページ()をご確認ください。「2023阿波おどり」【日程】8月12日(土)~15日(火)※8月11日(金・祝)は前夜祭【会場】前夜祭(アスティとくしま)選抜阿波おどり(あわぎんホール)有料演舞場(藍場浜・南内町)無料演舞場(両国本町・新町橋)おどり広場等(新町橋東・両国橋南・アミコドーム・シビックセンターさくらホール)
2023年05月19日モーツァルトと組み、『フィガロの結婚』『ドン・ジョバンニ』などの名作オペラを生み出した台本作家のロレンツォ・ダ・ポンテ。ダ・ポンテとモーツァルトとの出会いや別れ、その軌跡を描くオリジナルの音楽劇『ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~』が初演を迎える。ダ・ポンテ役の海宝直人に話を聞いた。音楽劇『ダ・ポンテ ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~』 チケット情報「音楽に詳しくない人でも曲は聞いたことがあるぐらいモーツァルトは有名なのに、ダ・ポンテは意外に皆、名前を知らない。彼について調べていくうちに、濃い人生を送った人だと知りました」と語る海宝。1782年のウィーンで、女好きで詐欺師のダ・ポンテは、その才覚と計算高さで宮廷劇場詩人の座までのぼり詰める。しかし、作曲家サリエリにオペラの処女作を酷評され、行き場を失う中、モーツァルト(平間壮一)と出会い意気投合する。「ダ・ポンテはとにかく名声や評価がほしくて、いろんな手段を使って這い上がろうとする。でも、あともう少しというところでタイミングを逃して、一向にうまくいかない。名声がないまま80歳を過ぎても諦めないで学校やホールを作り、自分の思いに貪欲に生きた。なかなかできない生き方ですし、そのアンバランスさとバイタリティに魅力を感じます」。自身との共通点は、好きなことを一途に追い続けるところだと言う。「僕も音楽やミュージカルが好きだから。こういう仕事は自分の思い通りにならなかったり、表現がつかめなかったりと、苦しみは分かるんです。モーツァルトに出会い、お互い刺激し合いながら、有名なオペラを作れたのは幸運ですよね」。7歳で子役としてデビュー後、『ライオンキング』の初代ヤングシンバ役に抜擢された。以来、伸びやかな歌唱力と表現力で様々な役を演じ、ロンドンでも舞台デビューを果たしている。最近では難解で有名な作曲家スティーヴン・ソンドハイムのミュージカル『太平洋序曲』に出演、その安定した歌声で観客を魅了した。海宝に歌えないジャンルはあるのだろうか?「何でも歌えるように頑張っていますけど、日本語で歌っていないのはラップですね。ロンドンではやったんですけど。うまくできたかというと、それは分かりません(笑)。ラップのミュージカルも増えているからチャレンジしたいなと思います」と意欲的だ。今作でもダ・ポンテにどんな光をあててくれるのか楽しみだ。「不遇な人だと思われがちですけど、素晴らしい瞬間もある。いろんなことがあるけれど、人生って生きるに値すると人間賛歌になる作品です。ぜひ、観に来てください!」。6月21日(水)から25日(日)まで東京・シアター1010にてプレビュー公演、7月9日(日)から16日(日)まで東京建物ブリリアホール、6月30日(金)・7月1日(土)愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、7月20日(木)から24日(月)まで大阪・新歌舞伎座にて。取材・文:米満ゆう子
2023年05月19日梅沢富美男が人情芝居・歌謡ショー・舞踊と豪華3本立てで、東京・明治座の創業150周年を祝う。その相棒には10年以上、同じステージを踏んでいる親友・研ナオコに加えて、初顔合わせとなる三山ひろしの姿も。4月上旬、三者が一堂に会したタイミングで稽古前の想いを聞いた。第一部の「ナオコ婆ちゃんより『清水の次郎長旅日記』」は、梅沢が作・演出を手がける人情芝居。借金取り(梅沢富美男)の脅しに怯え、夜逃げを決意した宿屋のお玉(研ナオコ)と娘・お花(小川菜摘)のもとに「宿を貸してほしい」と清水の次郎長(三山ひろし)が現れる。事情を聞いた次郎長は母娘を助けるべく、とあるアドバイスをして──。「ナオコ婆ちゃん」と聞くと、かつて日本テレビ系列で放送されていたバラエティ番組『カックラキン大放送!!』(1975〜86年)で繰り広げられていた「ナオコお婆ちゃんの縁側日記」を連想する読者がいるかもしれない。が、梅沢と研は「別物」と一蹴する。長きにわたるツアー公演で苦楽をともにしている互いについて、梅沢は「研さんはお笑いの呼吸やツボをわかっている“名優”。こちらはお客さんを笑わせるために一生懸命、芸を磨いているのに……登場するだけで爆笑をかっさらってしまう存在感が腹立たしい!」と悔しさを露わにしてみせる。「それはそれは失礼しました」とマイペースに受け流す研は、事あるごとに「私は役者じゃないから」と謙遜する。主戦場の歌と芝居で心構えは異なるのか尋ねると「形は違えど、お客さんに想いを届ける意味では一緒。私は歌という“幹”を持っていますから、そこから“枝”を伸ばすような感覚でお芝居をやらせてもらっています。梅沢さんと同じ舞台に立つことでたくさんの学びが得られるんですよ」と座長に花を持たせることも忘れない。梅沢に対する研の言葉にうなずいていた三山も「座長の一挙手一投足を尊重しながら、スポンジのように一滴も残らず吸収したい」と意気込む。芝居についても「歌っている時も演じながら世界観を届けることがありますし、僕という人間性が出たりするんですよね」と等身大の想いを率直に述べる。ビジュアル撮影では「広沢虎造さんの浪曲『清水次郎長伝』を聴き、粋で気っ風のよい次郎長像を思い浮かべながらカメラの前に立ちました」とコメントした。第二部「夢の歌謡オンステージ」は60分ほど。梅沢が司会・演出を務め、ヒット曲を多数抱える研と三山の個性を前面に出す構成になるそうだ。第三部「華の舞踊絵巻」は明治座の新たな門出を寿ぎ、「娘三番叟」をモチーフにした豪華絢爛な衣装やステージングで観客を圧倒するという。明治座創業150周年記念『梅沢富美男劇団 梅沢富美男・研ナオコ特別公演 三山ひろし特別出演』は、6月23日(金)から7月23(日)まで。チケットぴあでの一般発売は、5月21日(日)10時よりスタートする。取材・文:岡山朋代
2023年05月19日2022年度より本格的な活動をスタートした、松竹芸能所属の落語家、笑福亭鉄瓶、笑福亭喬介、笑福亭生寿、桂咲之輔、笑福亭呂好の5名で結成された落語家ユニット五楽笑人(ごらくしょうにん)。『五楽笑人~参上~』チケット情報昨年は関西を中心に大阪・心斎橋PARCOでの公演など関連イベント約40公演を行い、関西での知名度を着実に積み上げてきた。そして今年2023年7月1日(土)・2日(日)に5人揃って出演者もメンバー5人だけの初の東京単独公演を2日間開催する。会場は流行発信地の渋谷にある、渋谷ばぐちかというライブスペース。1日目は2部制で、第1部は五楽笑人の目標である「上方落語を全国に」というメンバーの思いから上方落語の古典演目に軸をおいた「古典落語編」。第2部は落語を聴いてみたいが少し敷居が高いと思われる方にピッタリな現代落語を軸ににした「新作落語編」。そして2日目は、落語の可能性を広げるために五楽笑人メンバーがオリジナルで考えた新ジャンル「ラクゴノソノゴ」を披露する「ラクゴノソノゴ編」。「ラクゴノソノゴ」とは古典落語のその後のストーリーを五楽笑人が創作し、音と映像を交えながら5人で物語をリレー形式で演じる新感覚の落語だ。また「ラクゴノソノゴ」だけではなく5人それぞれの古典・新作にしばられない自分のベストの落語5席も行う。2日間を通して落語の過去(古典落語)・現在(新作落語)・未来(ラクゴノソノゴ)を五楽笑人のフィルターを通して感じられるイベントとなるに違いない。今最も関西で勢いのある落語家ユニットをぜひ生でご覧いただきたい。チケットは発売中。
2023年05月19日パントマイム・アーティストのが~まるちょばが、約3年ぶりの新作を発表。『が~まるちょば シネマティック・コメディー JAPAN TOUR 2023』として、6月3日(土)の東京を皮切りに、全国7か所で公演を行う。そこで現在稽古中のが~まるちょばに話を訊いた。劇場という生の空間にこだわるが~まるちょばにとって、コロナ禍はまさに冬の時代だったと言える。「改めて感じたのは、結局はライブには勝てないということでした。僕はパントマイムをやっていますが、媒体や方法を変えてしまうと、やっぱりパントマイムとは違うものになってしまう。まぁその間に国際的な体育祭があり(笑)、初めて僕の舞台を観に来てくださるお客さんも増えて。その方々にまた足を運んでいただくためにも、しっかり結果を出さないといけないなと思っています」今回はショートスケッチと言われる短編数本と、ストーリー性のある長編1本で構成。その長編に対する想いが、『シネマティック・コメディ』というタイトルに凝縮されている。「多くの人の頭の中に、“パントマイムとはこういうものだ”という既成概念があると思うんです。でもそうではない、映画のようにストーリーのあるものが観られますよ、と。内容に関しては、やはり予備知識なし、無垢のままで観に来ていただきたいので、当日までのお楽しみにさせてください。ただまったくしゃべらないのに、ストーリーが伝わって、観た人の心が動くというのは紛れもない事実。ぜひそれを体感してもらいたいですね」パントマイムのイメージを打破すべく、さまざまな表現に挑んできたが~まるちょば。だが決してパントマイムを嫌っているわけではなく、むしろその逆だ。「僕がやっているのは間違いなくパントマイムです。そして誰より僕はパントマイムを愛していますし、信じていますし、絶対に面白いという自負があります。が、世の中的には“つまらない”と思われているのも事実で、そういった概念を僕ひとりで変えるのは正直無理だと思っていて。ただ知ってもらいたいのは、僕はが~まるちょばであり、が~まるちょばってこういうものなんだよということ。そして僕を観た人が『が~まるちょばって面白い』と言ってくれるのが目標であり、つまりそれイコールパントマイムなんだよっていうのが、あとからついてくればいいのかなと思っています」彼にしか出来ないパントマイムの世界。ライブでしか味わえない極上のパフォーマンスを、ぜひ劇場で。取材・文:野上瑠美子
2023年05月19日6月10日(土)・11日(日) の二日間、SENNAN LONG PARK(泉南りんくう公園)にて開催される『GREENROOM BEACH’23』のオールコンテンツが発表された。『GREENROOM BEACH’23』チケット情報10日(土)のヘッドライナーは、国民的人気を誇るHIP HOPアーティストKREVA。11日(日)のヘッドライナーは、幅広い世代から人気を誇るDef Tech。[Sandy Stage]、[Palmtree Stage]のふたつのステージから構成され、総勢20組のアーティストが熱いパフォーマンスを繰り広げる。ほかにも会場内には、ビーチで日帰りキャンプが楽しめる[Beach Day Camp]や、砂浜で最高の音楽を聴きながら、贅沢にビーチを楽しめる[Beach Lounge]を設置。好きな音楽を聴きながらゆったりと過ごす時間は極上そのもの。また、お洒落なサーフグッズやアウトドアアイテムが揃った[Beach Market]や、美味しいフードやお酒が自由に楽しめるフードエリアが設けられ、グッドミュージックを聴きながら、好きなようにショッピングや食事を楽しむことができる。いよいよ開催まであと1か月!チケットは発売中。
2023年05月18日2023 年 7 月、SHIBUYA WWWにてXAI FIRST ONEMAN LIVE「TO THE MOTHERSHIP.」開催が決定した。XAIは伸びやかでソウルフル、そしてどこか神秘的 な独特の歌声を持つシンガー。第 8 回「東宝シンデレラ」オーディションでアーティ スト賞を受賞、劇場版アニメ「GODZILLA」三部作の 主題歌に抜擢され、BOOM BOOM SATELLITES の中野雅之氏プロデュースにより、2017年『WHITE OUT』でCD デビュー。以降近年では MAN WITH A MISSION や THE SPELLBOUND の楽曲などにも参加、スマホゲーム「ヘブンバーンズレッド」に登場する キャラクター・茅森月歌の歌唱パートを担当し、SawanoHiroyuki[nZk]:XAI「LEMONADE」で澤野弘之ボーカルプロジェクトにも参加するなど、精力的に活動、幅を広げている。デビューから6年の歳月を経て、本人の念願にしてファンにとって待望となる FIRST ONEMAN LIVE の 開催が決定。記念すべき FIRST ONEMAN LIVE のタイトルは「TO THE MOTHERSHIP.」。観客の皆様と一緒に「母船」=自分の原点に戻って、ここから新たにスタートしようというメッセージがこめられた今回の FIRST ONEMAN LIVE では、彼女のこれまでと、そして今を、バンド編成でお届けする。XAI FIRST ONEMAN LIVE「TO THE MOTHERSHIP.」■上演期間:2023年7月26日(水)■会場:Shibuya WWW■出演:XAI■チケット(税込):全席指定 5,500 円※ご入場時、別途ドリンク代が必要です※未就学児入場不可<オフィシャル先行予約>5/26(金)12:00~6/4(日)23:59一般発売:2023 年 6 月 17 日(土)10:00 より主催:DISKGARAGE企画:東宝芸能問い合わせ:DISKGARAGE ■オフィシャル HP
2023年05月18日埼玉初夏の恒例企画、ダンスカンパニー・コンドルズの新作公演。その第16弾『POP LIFE』が、5月末、埼玉会館 大ホールで上演される。そこで構成・振付・演出を手がける近藤良平と、メンバーの古賀剛に、現在の稽古の手応えなどを訊いた。彼らにとっての埼玉公演の位置づけを訊くと、「彩の国さいたま芸術劇場という劇場自体に特殊性があって、普段よりもわりと大仕掛けが出来るんですよね。結果的にいつもとは違う、特別な作品になっていると思います」と近藤。さらに古賀が「作品全体のテーマを色濃く出すようになったのも、埼玉公演の特徴だと思います」と続けると、近藤も「『アポロ』(13年)の時は“丸”にこだわったりね。意外とここまで被らずに、いろんなことをやってきたなぁと思います」と振り返る。そして今回のタイトルは『POP LIFE』。「軽くて浮遊感があり、ワクワクするし、決して絶望するようなタイトルではないですよね?」と近藤は笑いつつ、「時期的なものも含めて、そういうタイトルをつけたかったんです」と明かす。古賀は“あるもの”を並べたセットのミニチュアの写真を披露しつつ、「“POP”って英語で“弾ける”という意味で、しかも明るく、ピチピチと弾けるような感じ。そのイメージがこれと合うんじゃないかと。実際出来るかどうかはわかりませんが、みんなでこうやって無駄な実験をしながら(笑)、夢を見ている最中です」と声を弾ませ構想を語る。しかし現在、彩の国さいたま芸術劇場は改修工事のため休館中。近藤は「埼玉会館でやるのは初めてですけど、お客さんにもいい劇場だって感じてもらえるような気がするんです。きっと集中して観てもらえるんじゃないかな」と期待を寄せる。結成27年。メンバーの多様性も含め、やはり学ラン姿の男性ダンスカンパニーは唯一無二の存在だ。「うまさの質がメンバーでそれぞれ違うのかなと思います。僕たちの尺度の中で、異なるうまさがある。ダンスのダイバーシティというか」と古賀。続けて「コロナ期間中は映像などいろいろなことにもチャレンジしましたが、結局僕ら自体は変わらないなと。もちろん扱う題材はどんどん変わっていきますけど」と語り、近藤も「僕らのことを知らない世代も増えてきましたけど、まずは地道にコンドルズとしての活動を続けていく。それしかないと思っています」と言い切る。変わらないコンドルズの最新の姿。向かうは彩の国さいたま芸術劇場ではなく浦和の埼玉会館、ぜひお間違いなきよう。取材・文:野上瑠美子<公演情報>コンドルズ埼玉公演2023新作『POP LIFE』2023年5月27日(土)15:00開演5月28日(日)14:00開演埼玉会館 大ホール(JR浦和駅西口より徒歩6分)
2023年05月17日本と音楽の、ちいさなフェス『Lotus music & book cafe ’23 in 大阪』が、5月20日(土)大阪・服部緑地野外音楽堂にて開催される。『Lotus music & book cafe ’23 in 大阪』チケット情報気持ちのいい公園のなかで、よい本と、よい音楽に出会う。気になる本を開きながら、ゆったり音楽に浸る。オープンカフェのように、自由に過ごせるイベントだ。本イベントにはGotch、TENDRE、鈴木真海子、さらさ、soraya(オープニングアクト)が出演。「ことばの力を信じたくなる本」をテーマにそれぞれの選書を紹介する。また土井コマキ(FM802 DJ)が出演アーティストと本についてお話しするトークショーも開催される。チケットは発売中。【一足早く選書についてコメントをご紹介!】■Gotch事実や真実が揺らぐような情報量の時代に、虚構=フィクションを書いたり読んだりすることの可能性について考えさせられる本を選びました。■TENDRE2020年に家に籠る時期から以前より本を読むようになりまして、さまざまな著者の言葉の温度感や癖を感知する楽しさを覚えました。そんな中で居心地の良さを感じることばを残してくれた本を選ばせていただきます。誰がどの本を選んだかは当日のお楽しみ!
2023年05月17日「イキウメ」の2年ぶりとなる新作『人魂を届けに』が5月に開幕。作・演出の前川知大に、作品誕生の経緯や稽古の手応えについて訊いた。昨年パリでも上演した『外の道』で、コロナ後の世界を強く意識した作品を発表したイキウメ。今回の新作は、その延長線上に当たる作品になると言う。「もともと前回はすごくシンプルに、“解脱する”みたいな話を作ろうと思っていたんです。ただその解脱した、つまりそれまでの自分の社会から飛び出した先がハッピーかと言えば、全然そんなことはなくて(笑)。結局また現実に戻らなくちゃいけない、そこにはまた違った困難があるだろうなと。そんな人たちのことを想像しながら書き進めました」『人魂を届けに』というのがまた非常に印象的なタイトル。「現実の社会問題をことさら意識して書いたつもりはないですが、どうしてもそちらに寄ってしまうところはあったと思います。だからこそ逆に、フィクション度の高い“人魂”みたいなものをドンと真ん中に持ってきました。あと『魂を届けに』だとスピリチュアルな感じが強く出てしまうのですが、『人魂を届けに』だと、どうしても水木しげるが浮かぶ(笑)。そのちょっととぼけた雰囲気が立ち上がってくるのも面白いと思ったんです」劇中にはその“人魂”も実際に登場するが……。「見えないものを完全に物質化して扱うというのも、水木しげる的かなと(笑)。あと人魂ってやっぱり、白くてふわふわしたものであって欲しいですよね。でもここでは真逆の、重くて黒いものにしています。その人の生き方によって、魂の色も重さも変わっていくのかもしれません」ある政治犯の人魂を届けに、刑務官が森深くに住む彼の母親のもとを訪ねるところから物語は始まる。その母親を演じるのが、イキウメ初参加の篠井英介。「この家には魂が傷ついた人たちが集まって来るのですが、彼らがだんだん浄化され、宗教的に澄んでいく感じになるといいなと思っていて。で、そういうところを担ってくれるのが英介さん。英介さんにひと言『大丈夫?』と言われただけで泣く、みたいな(笑)。いわゆる聖母というか。あとちょっと寓話っぽい雰囲気もある話なので、そこも英介さんが一気にジャンプさせてくれる気がします」さらに作品のキーを握る人物として、同じくイキウメ初参加の藤原季節も出演。前川が「これが今書きたい、イキウメにとっての最新」と自信を持って贈る新作。東京公演は6月11日(日)まで、シアタートラムにて。取材・文:野上瑠美子
2023年05月16日“世界の名作を、ちょっと不思議なミュージカル・コンサート仕立て”をコンセプトに、小さなお子様の“初めて”にぴったりな楽しさいっぱいの『世界迷作劇場』が3年ぶりに全国ツアーを開催する。今回のミュージカルパートは「アラビアンナイト」がテーマだ。『世界迷作劇場』とは、NHK『おかあさんといっしょ』の第11代“歌のお兄さん”で番組卒業後は舞台などに出演している横山だいすけと、脚本・演出・振付の岸本功喜が「親子が一緒に楽しめる、初めてのミュージカル体験にふさわしい作品をお届けしたい」という想いを込めて制作したファミリー向けミュージカル。今回は横山だいすけと、この3月に『おかあさんといっしょ』を卒業した第12代“体操のお兄さん”福尾誠がW主演となる。「この3年間、子どもたちが生の音楽やダンスに触れる機会はすごく少なかったと思うので、劇場でしか味わえないものを大切にしたいと強く思います。一緒に身体を動かしてもらうなどみんなで作るファミリーコンサートにしたいです」と横山は語る。「0歳の赤ちゃんから大人の方まで大歓迎。赤ちゃんが泣いてしまうことを気にされる親御さんもいらっしゃいますが、それも演出の一つ。授乳スペースもオムツ替えスペースもばっちり整っていますので、みんなが笑いあえる空間を目指していきたいです」。福尾は「このチームに参加できることに感謝しています。自分自身、子どもたちに向けて何か楽しいものを作っていきたいという気持ちがありましたから」と話す。本作の魅力については「生で観られるところ。僕は映像の中で体操をすることが多かったので、こういった生のミュージカルは目の前で歌って踊る。“迷”作なので中身は少し違うかもしれないけれど、名作の物語を知っていただけるところもいいなと思っています」。番組時代の共演はないが、番組の60周年記念コンサートで共演経験がある二人。互いについて、横山は「まこ(※福尾さんの愛称)は先輩、後輩の壁を感じさせず、親しみやすさがありますよね。今回はW主演ということで意見を出し合って作品を作っていけたら」と話し、福尾は「だいすけさんは初対面の印象から変わらずとにかく優しい。ずっと僕のことを気にかけてくれます。僕は気を遣いますけどね」といたずらっぽく笑う。横山は「子どもと一緒にいられる時間って人生で見た時にそんなに長くない。お子さんと一緒にどういう思い出を作ろうかと考えているご家族の皆さん、ぜひ家族で来てください。この観劇体験が何十年後かに振り返った時に素敵な思い出になっているように、僕らも一生懸命稽古をしてまいります。劇場でお会いしましょう!」とPRした。取材・文:五月女菜穂
2023年05月16日