チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (29/342)
横山だいすけが主演するリーディング舞台『おばけのアッチ リーディングミュージカル~本の世界に飛び込んでアッチと遊ぼう!アッチと歌おう!~』が開かれる。子どものころから原作の絵本を読み、今回は語り部となって舞台を引っ張る横山に話を聞いた。「おばけのアッチ リーディングミュージカル」チケット情報『魔女の宅急便』で知られる角野栄子が文を、佐々木洋子が絵を手掛ける『アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけ』シリーズが原作。絵本は1979年に第1作『スパゲッティがたべたいよう』が始まって以来、43年続くロングセラー作品で、世代を超えて多くの人に親しまれてきた。舞台では、第1作のほか、『フルーツポンチ はいできあがり』『おばけのアッチとドララちゃん』を上演。レストランに住んでいる食いしん坊のコックのおばけのアッチと、その友人のおばけやネズミ、人間などを取り巻く物語だ。「小さいころは、アッチのいたずらにただ胸をワクワクさせていたんですが、大人になり、改めて読み返すと新たな視点が見つかるんです」と横山。「例えば『フルーツポンチ はいできあがり』では、アッチは兄弟がいないことに孤独を感じ、自分はどこから来たんだろう、どこで生まれたんだろうと原点を探す旅に出る。こんなに深い物語だったんだと。そして、物語の随所に愛がこもっていて温かい気持ちになれる。絵本が長い間、愛されてきた理由が分かります」。同作では、生演奏のクラシック曲やオリジナル曲に乗せ、出演者が演じたり歌ったりする。横山は歌も歌うが、終始語り部に徹する。「2年前も上演したんですが、読み手の僕がキャラクターみたいに話し、自分の色を出しすぎると、出演者のキャラクターが立たなくなるんです。もっと自分の色をなくしたほうがいいのか、正解はない。今回はそのバランスや、お客さんが物語に入りやすいテンポ感、間を皆と一緒に探っていきたいです」と意欲を燃やす。2017年にNHK Eテレ『おかあさんといっしょ』の11代目歌のお兄さんを卒業後、出演したミュージカルが『魔女の宅急便』だった。「その時から角野先生には『いつかアッチも舞台でやってね』と言われていました。初演では、子どもたちが目をキラキラ輝かせているのを見て、すごく喜んでくださいました」。角野のライフワークとして、アッチのシリーズは毎年新刊が発表されている。「本当にすごいですよね。先生はいつも生命力にあふれ輝いている。僕も先生のように常にフレッシュな気持ちで物事にチャレンジしたい。今回も角野先生から作品をお預かりし、いい舞台を届けるという責任があります。だいすけお兄さんがアッチを読むとどうなるのか。さらに、音楽に乗せると絵本の世界観がどう変わるかを劇場でぜひ、体感してほしいです」。公演は9月23日(金・祝)大阪・松下IMPホール、9月25日(日)東京・ニッショーホール、10月30日(日)兵庫・西神中央ホールにて。チケット発売中。取材・文:米満ゆう子
2022年08月18日現在、新宿・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演中のこまつ座『頭痛肩こり樋口一葉』。演出の栗山民也が初日を迎えて「もう何度も出会ってきたはずの劇が、そのたびにその時の時代の空気感で違って見えてきます」と言うように、こまつ座の旗揚げ作品として上演を重ねる本作は、いまの現代を生きる人々の目にはどう映るのか。観劇のみでも十分楽しめる本作だが、様々な視点から作品を読み解く場としてスペシャルトークショーが開催される。8月18日(木)13:00終演後は、麻上洋子名義で声優としても活躍し、現在では講談師としても活動中の一龍斎春水氏。21日(日)13:00終演後には、文芸評論家としてメディアでも活躍の明治大学文学部教授の伊藤氏貴氏が登壇予定だ。「奇跡の14カ月」といわれる短い期間に多くの名作を残した天才女流作家・樋口一葉の新たな魅力をみつける貴重な機会になるだろう。◆こまつ座『頭痛肩こり樋口一葉』スペシャルトークショー◆8月18日(木)13:00公演後一龍斎春水(麻上洋子)氏 (講談師・声優)声優として麻上洋子名義で活躍し「宇宙戦艦ヤマト」森雪役など多数。現在は講談師としても活躍半井桃水の元へ「闇桜」を届ける所から始まる「樋口一葉伝」を創作。8月21日(日)13:00公演後伊藤氏貴 氏 (明治大学文学部教授)大学で教壇に立つほかに、新聞での連載や高校生直木賞の企画など多岐に活動。「お金に嫌われた一葉でなければ、歴史に残る名作は生まれなかった」という視点から、貧困という環境ゆえに生まれた一葉の名作を読み解く。※スペシャルトークショーは、≪今こそ劇場へ行こう≫キャンペーンの一環として、開催日以外の『頭痛肩こり樋口一葉』、7月の『紙屋町さくらホテル』のチケットをお持ちの方も参加可能。
2022年08月18日篠井英介、深沢敦、大谷亮介の3人が女優として女性を演じる“3軒茶屋婦人会”。「3人のおじさんが、絶対いつも女しか演じないぞという志のもとに20年近くやってきたユニットです」(篠井)。2003年に結成し不定期に上演を重ね、前作から7年を経て『アユタヤの堕天使』を上演する。演出は、篠井が「4番目のおばさん」と言うG2が初回から担当。今回は作・演出の3作目で、前回に続き3話のオムニバスだ。東京公演は「笑った後に胸がキュンとした」という声が多かったそう。篠井は、映像では悪役などクセの強い役柄が多いが、舞台では女形の役者として35年のキャリアを持つ。そんな彼が好評の東京公演を終えて来阪、大阪公演に向けて作品の見どころや意気込みを語った。3軒茶屋婦人会 第7回公演「アユタヤの堕天使」チケット情報今作は一昨年の上演予定がコロナ禍で中止、G2は全編新しく書き直した。「おじさんたちがやるからこそ立ち上がってくる女性の本質、喜怒哀楽のようなものがよく出ている作品になったのではないかな」と篠井。違う時代、違う場所に生きる3人の女たちの3つの物語。1作目は、明治時代末期の京都・祇園が舞台の『モルガンお雪の決断』。アメリカの大富豪・モルガン家に嫁いだ芸子・お雪の史実に基づく話。「雪子がお嫁に行くことを、どう決心したかというフィクションです」。篠井は23歳のお雪を演じ、3人全員が花街の京言葉に挑む。2作目は昭和初期の中国・上海の女優たちを描く『上海ハニートラッパー』。「20代の女スパイ3人が出会って…というお話。チャイナドレス姿をお楽しみください(笑)」。3作目が『アユタヤの堕天使』。タイに移住し、風俗にハマった3人のアラフォー日本人女性の話。チラシは「深沢君がタイマニアで『タイ舞踊の格好をしたい』と言うから。僕たちいつもチラシに命懸けなんです。でも、物語の中であの格好はいたしません(笑)」。3作を通して「どう生きるか、もがいたり、おもしろがったりしている女性たち」がいる。3作で3パターンの女性を演じる3人。「もう、いっぱいいっぱいで大変!」と言いつつ「3人のおっさんたちが9人の女をどう演じ変えていくか。きっとお楽しみいただけると思います」。笑いも多く、ほかにも「私の日舞、深沢君の歌、そして大谷さんのウクレレ。1人一芸、持ってるものは全部出すぞ、と(笑)。フィナーレには3人で歌ったり踊ったり、短いショーを1曲。ファンタジーの中で、皆さんの心に染みる、あるいは暑気払いになったと楽しんでいただくのが僕らの目的。上演時間は1時間40分、日頃の憂さ晴らしに最適です」。公演は8月27日(土)・28日(日)、大阪・近鉄アート館にて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2022年08月17日5年ぶり、3度目の上演となる『気づかいルーシー』が幕を開けた。松尾スズキの絵本を原作に誕生した、子どもから大人まで楽しめる音楽劇は、どんな進化を遂げているのか。脚本・演出・出演のノゾエ征爾(劇団はえぎわ)が、待望の再再演を語った。今回の上演にあたってはまず、「ワクワクして臨むためにも、演者自身がちょっと焦るくらいの負荷をプラスしたい」と考えたノゾエ。楽器を鳴らしたり、前は動きのなかったところで動いたり、役者はやることが増えた。もちろん、ただ増やそうとしたわけではなく、「やればやるほど、まだ奥があったなというところが見つかる。それくらい松尾さんの絵本には、一見くだらないけど(笑)本質的なことが描かれていて、果てしないんです」。だから、例えば歌詞が増えた歌もある。芝居にも動きにも音楽にも、よりいろいろな要素が散りばめられて、どこを楽しんでも良しの懐の深い劇になっている。それぞれを悲しませまいと気づかうことで、どんどん複雑に、面白いことになっていくこのお話。その中心にいるルーシーを演じる岸井ゆきのについては、「無邪気さの純度が上がっていて、そこに細やかな表現の力が加わっているので、人としての輪郭がくっきりとしてきた」とか。ルーシーが恋に落ちる王子様役の栗原類は、「ますます唯一無二感が深くなっていてサイケデリックで、ルーシーと並んだときの独特な絵面は最高です」。ルーシーのおじいさん役の小野寺修二は、「ご本人は若々しくなった感じなのに、落ち着いたおじいさん感を出してくださっている」という。そしてそこに新しく加わったのが馬を演じる大鶴佐助だ。「いろんな角度からトライしてくれるのがみんなの刺激になっていますし、しなやかな身体でまさしく動物だと感じる動きもやってくれているし。期待以上でした(笑)」。“気づかい”というテーマも、コロナ禍において、「気をつかわなければいけないとか、気疲れするといったことが、より生々しくリアルになってきた」。だからこそ、ここで描かれるやさしくハッピーな世界は、人が人と生きるうえでの希望でもある。「演劇は、観劇も含め、人と人が出会うということだと思っています。人と関わるのは面倒くさくて大変ですけど(笑)。でも、この人と人が交わる行いから、いいものもあるでしょと、肯定できる空気感が届けばいいなと思っているんです」。取材・文:大内弓子
2022年08月17日自然の中でゆったり音楽を楽しむミュージックフェス『Chillin’ Vibes 2022』が、10月15日(土)・16日(日)の2日間、大阪城公園 西の丸庭園にて開催される。「Chillin’ Vibes 2022」 チケット情報現在発表されている出演アーティストは、阿部真央、絢香、UEBO、eill、大橋トリオ and THE CHARM PARK、GLIM SPANKY、KREVA、kojikoji、SKY-HI、田島貴男、Chara、藤巻亮太。日割りは後日発表される。忙しなく、時にストレスフルな日常から離れてのんびりとリラックスして寛ぐチルタイムは、至福のひと時。広々とした緑あふれる公園の芝生の上にシートを広げて座り、大好きな音楽と豊かな思いに浸りながら、2日間にわたって“極上のGOOD TIME”を!現在、チケット先行先着プリセールを受付中。
2022年08月17日学ラン姿で、ダンス×生演奏×人形劇×パフォーマンス×映像×コントを展開する、男性のみの熱いダンス集団・コンドルズ。福岡公演21年目(20回目)となる『GIANT STEPS』(9月3日(土))は、これまでのイムズホールから西鉄ホールへ会場を移しての初公演となる。“コンドルズ福岡新始動公演2022”と銘打たれた本公演への抱負と見どころを、プロデューサーでもある勝山康晴、福岡出身の団員ぎたろーに聞いた。コロナ禍の2020年以外、毎年欠かさず福岡公演を行ってきたコンドルズ。イムズの閉館に伴い、会場が西鉄ホールに変わるにあたり、「ずっとイムズホールで公演してきたので、福岡で他のホールに立つこと自体が新鮮。劇場が変わると、雰囲気もやることも変わるので、今からどんなことができるかとドキドキしています」と勝山。新たな試みとして、地元劇団『万能グローブ ガラパゴスダイナモス』(通称ガラパ)を中心とする福岡演劇人にも出演してもらう予定だと語る。「2018年・2019年に博多座さんで市民参加型の舞台をプロデュースさせてもらった際、ガラパのメンバーとも知り合いました。今回は、彼らにオープニングアクトとコントにも一部出演をしてもらう予定です。できれば、本編ともつながる構成にして一体感が出せるといいな、と思っています」。現在、団員16名。平均年齢40代中盤~後半というコンドルズは、名実ともに周囲に一目置かれるベテラン集団。だからこそチャレンジできるテーマもあるという。コンドルズらしい笑いを盛り込みながら、真っ向から反戦というメッセージを打ち出した、6月の埼玉公演『Starting Over』もその一つだ。「91歳になる義理のおばあちゃんがこの舞台を観て、『すごい熱量を感じた。良かったよ』と言ってくれたんです。それを聞いて、コンドルズのパフォーマンスは、世代を超えて伝わると実感しました」。そう語るのは、6月に福岡市内(筥崎宮)で挙式したばかりのぎたろー。「コンドルズのダンスは、ただの踊りではなく、自分たちの思いを表現するもの。熱くてヘンテコな人ばかりだけど、それぞれの美学があり、そこがコンドルズのかっこいいところだと思います。『GIANT STEPS』は個人的に入団13年目にして、(福岡で在籍していた)ギンギラ太陽’s時代のホームである西鉄ホールに再び立てる記念すべき公演。結婚後初の凱旋公演でもあります。ぜひご祝儀代わりに観に来てください(笑)」。最後に、勝山からもひと言。「見どころは、何といっても“福岡でしかできない地元アーティストたちとのコラボレーション”です。コンドルズが、これから福岡の仲間たちと新しいケミストリーを生み出していく“偉大なる一歩”になると思うので、ぜひ期待してください!」公演は2022年9月3日(土)14:00/18:00開演福岡・西鉄ホールにて上演。チケットは発売中
2022年08月17日2022年秋、ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』日本版が東京と大阪で再再演される。経営不振に陥った靴工場の跡取り息子チャーリーと、ドラァグクイーンのローラが出会い、ブーツ作りに奮闘する物語だ。初演・再演に引き続き出演する小池徹平と、新たにローラ役に決まった城田優は、高校の同級生同士で初共演となる。だからこそ小池は「頼もしい。夢のよう。気心が知れている。彼(城田)ならやってくれる」と信頼を寄せる。一方の城田は、日本版オリジナルメンバーの中に飛び込むプレッシャーから「不安しかないけど、頑張ります」と少し小声になる。しかし、小池が「大丈夫か!弱気じゃない!?」と明るく声をかけると、城田はほぐれた声で「弱気よ、弱気~」と素直に返す。互いへの安心感が感じられる2人だ。城田がローラ役のオーディションを受けるにあたり、小池からは「やってほしいな」と連絡をしたという。「気心が知れてかつローラをやれる実力を兼ね備えた人じゃないと無理だなと思って、優しか浮かばなかった。今、いろんな思いを乗り越えて、優がローラにチャレンジしてくれて、一緒に挑戦できるのは非常に嬉しい。優のおかげでより楽しみになった」(小池)。また2人は、初演からローラを演じていた三浦春馬への思いを丁寧に語る。小池は「最初は「できない」って思った。でも『キンキーブーツ』のプロデューサーの思いが強く、(自分も)やると決めたのでブレることはない」と言い切る。城田もまた「彼(三浦)への思いはすごく強い」と語る。「でもコピーするわけでなく、しっかりと自分なりのローラを演じないと。ぽっかり開いてしまった穴は、誰がやるにしても大きなプレッシャーがかかる。彼の素晴らしい才能と努力をふくめ完成したローラ、その舞台が本当に素晴らしかった。他の作品とは話や気持ちがまったく違うので、まっとうしないといけない。やるからには楽しまないと。ローラは自分を肯定することが大切な要素だから、体現しないといけない」(城田)。本格的な稽古を前に、城田は「既に本番を経験しているカンパニーの中に新しく入っていく。本稽古の初日にどこまであげられるか」と意気込む。その様子を微笑んで見ていた小池は「優を含めたニューカンパニーをどう楽しんでいただけるか。緊張や萎縮をしている時間はもったいない。このカンパニーにきたら楽しいよと思ってほしいから」と、力強く語った。取材・文河野桃子
2022年08月17日今年で6回目となる、the band apart(以下、バンアパ)主催イベント『SMOOTHLIKE GREENSPIA 2022』が、10月9日(日)服部緑地野外音楽堂で開催される。「the band apart SMOOTHLIKE GREENSPIA 2022」チケット情報追加出演アーティストとして、Age Factory、MUSIC FROM THE MARSの2組が発表された。緑に囲まれた会場で気持ちの良い風を感じながら、生ライブを堪能してほしい。チケットは一般発売に先駆け、8月17日(水)昼12:00から21日(日)23:59までオフィシャル2次先行(抽選)を受付中。先行限定で、木暮栄一(ds)デザインのロングTシャツ付チケットを販売!この機会にぜひ!!
2022年08月17日ゾンビをテーマにしたパフォーマンスが集結する『ゾンビフェス THE END OF SUMMER 2022』が2022年9月22日、CBGKシブゲキ!!(東京都渋谷区)で開催される。ゾンビフェスは、ゾンビをテーマにした作品を数多く手掛けてきた俳優の入江雅人がホストを務め、2017年にスタートした。今年で6年目となるが「もう10年ぐらいやっている気持ち」と入江は笑う。「全員そろわないときもあるけど、いつもの皆さんとシブゲキに集まる。ゾンビフェスは僕の人生においても大事な1日です。誰よりも僕が楽しみにしているし、毎年必ず観に来てくれるお客さんもいて、夏の終わりの風物詩的なイベントになりつつあります。もっと大いに盛り上げていきたいですね」と話し、思い入れが深いことが分かる。入江には、このゾンビフェスで毎年大切に上演してきた『帰郷』という一人芝居がある。「『帰郷』は毎年進化していると思う。去年は演目の直前が中村中ちゃんの弾き語りで、テンションが上がって、集中力が出たのか、今までにない設定をどんどんアドリブで入れた。とても楽しかったし、新鮮だった」と振り返る。ゾンビフェスの“常連”である清水宏(スタンダップコメディ)は「初めて見る人にはもちろんスタンダップコメディの面白さを知ってほしいんですけど、それぞれのジャンルに面白い人がいるんですね。自分が普段見ないものをざっくり見るいいチャンスだと思います」とゾンビフェスの魅力を語る。その上で「(他の演者には)できるだけ負けないようにやりたいけど、みんな変な見栄がないのがまたいい。お互いがお互いを面白がれるんです。僕に求められているのは、きっとどれだけ関係のないことをやるか。鋭く散らかしにいきたいですね」と意気込んでいた。そのほかの出演者は、オクイシュージ(演劇)、立川志ら乃(落語)、玉川太福/曲師:玉川みね子(浪曲)、ピアニカ前田と塚本功による「二人ピラニアンズ」(鍵盤ハーモニカとエレキギター演奏)。チケット発売中。取材・文:五月女菜穂
2022年08月17日9月23日(金・祝)・9月24日(土)北海道赤平市エルム高原リゾートにて初開催される秋のキャンプイベント「AKABIRA CAMP BREAK」の追加出演アーティストが発表された。追加発表されたアーティストは「おかしなふたり(奇妙礼太郎 × Sundayカミデ)」「Keishi Tanaka」「七尾旅人」 「フレンズ」「Homecomings」「Ryu Matsuyama」。既に発表されていた「GLIM SPANKY」「サニーデイ・サービス」「bonobos」「FIVE NEW OLD」を含め、合計10組が決定。音楽ライブ出演アーティストはこちらで全出演者が発表となった。どのアーティストも秋空広がる緑豊かな会場にて気持ちよい音楽を楽しめるアーティストばかりで、キャッチコピーにもある「深呼吸みたいな、ひとときを。」を体現してくれそうだ。キャンプをしながら、時間を気にせずに楽しんでもらいたい。今後、最寄り駅や札幌からの交通アクセス、またタイムスケジュール・会場MAPも発表を予定している。≪イベント概要≫『AKABIRA CAMP BREAK』■日程:2022年9月23日(金・祝)・24日(土) 最大2泊3日可能■会場:北海道赤平市 エルム高原リゾート■出演:≪9/23(金・祝)≫おかしなふたり(奇妙礼太郎 × Sundayカミデ)、GLIM SPANKY、Keishi Tanaka、七尾旅人、フレンズ、Ryu Matsuyama≪9/24(土)≫Keishi Tanaka、サニーデイ・サービス、FIVE NEW OLD、bonobos、Homecomings■料金:・各日入場券8,500円・通し入場券16,000円・フリーサイト券4,000円、区画指定サイト券7,000円、オートキャンプサイト10,000円、ケビンサイト16,000円 ※各日料金・会場内駐車券2,000円、会場外駐車券1,000円※各日料金※小学生以下無料※詳細はオフィシャルHP(にて。
2022年08月16日森麻季は、日本を代表するスター・ソプラノだ。透明感あふれる美声と端麗な容姿で圧倒的な人気を誇る。その森麻季が企画し、今年で12回を数える人気のコンサートシリーズが「愛と平和への祈りを込めて」。きっかけは9.11や東日本大震災だった。「9.11や3.11に衝撃を受け、同時に『音楽の力』に気付きました、それで、音楽をだけでなくメッセージを届けるコンサートをやりたいと思ったのです。今もコロナ禍やロシアのウクライナ侵攻などいろんな出来事が起こって、皆さん先が見えない不安を抱えている。そんな時代に音楽によって悲しみや苦しみが浄化され、ホッとする時間を持っていただけたらと願って始めました」。今回は、世界的なハーピストのグサヴィエ・ド・メストレを共演者に迎える豪華版。オペラアリアから日本歌曲、ハープ独奏まで多彩なプログラムだ。「独奏ハープとコンサートをやるのは初めてです。メストレさんはオペラも大好きで、曲をハープに起こした時のイメージをはっきり持っていらっしゃるので、今回はメストレさんの意見を入れたプログラムになっています。ロッシーニの《オテロ》の「柳の歌」は初めて歌うのですが、これはメストレさんが私の声に合った曲だと太鼓判を押してくださいました」。SNSでは普段の生活も積極的に発信。ペットや息子さんたちとの生活が綴られ、スターの素顔が覗ける。「家事はやりはじめるときりがないので、楽しんでやるように心がけています。お料理やお裁縫は達成感もありますし、仕事とのバランスで良いメリハリになっていますね。息子は中学2年生と小学4年生です。子供がいなかったらもっと自分のことに没頭して海外でキャリアを築けたかもしれませんが、子供のおかげで別の幸せをもらえています。歌を歌う時も、作品に込められたいろいろな思いや行間にあるもの、さまざまな『愛』の形を理解できるようになったかなと」。10月には、究極の「愛」のオペラである《椿姫》に主演する。「声が充実し、以前は気づかなったことを楽譜から読み取れるようになった」とのこと。こちらも楽しみだ。コロナ禍では仕事のない時期も経験。コンサートが再開され、「ホールで音楽をお客様と共有することのありがたさ」を噛み締め、「1回1回のコンサートに全力を尽くす気持ちが以前より大きくなりました」という。森麻季の新たな充実に注目したい。(音楽物書き・加藤浩子)
2022年08月16日大阪ミナミ一帯のライブハウス20会場以上を舞台に繰り広げられる、関西音楽シーンの秋の名物イベント『FM802 MINAMI WHEEL』。今年も10月8日(土)・9日(日)・10日(月・祝)の3日間にわたり開催される。「Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2022」チケット情報先日発表した第一弾アーティストに続き、今回は第二弾アーティスト241組と、出演日程を発表!まだ見ぬアーティストとの新しい出会い、大好きなアーティストのライブをハシゴして回る楽しみ。ミナミの街全体が一大ミュージックパークと化す『MINAMI WHEEL』が今年もやって来る。チケットは、8月26日(金)23:59までオフィシャルHP先行(先着)受付中。
2022年08月15日赤堀雅秋の書き下ろし舞台『パラダイス』が、2年前の中止を乗り越えついに上演決定。そこで演出も務める赤堀に、現在の胸の内を語ってもらった。正体不明の感染症の脅威に、世の中が言い知れぬ不安に包まれていた2年前。赤堀は当時をこう振り返る。「劇作家の仕事って、今の世の中をどう感じ、どう表出するか、だと思うんです。ただ当時はとても混乱してしまって。語弊はありますが、東日本大震災の時と同じような感覚というか。こんな状況の中、自分はなにを描き、なにを世の中に提示すべきなのか。正直まだわからないですし、今、とても重い気持ち(苦笑)。ただなにを核として描くべきか、ちょっとでも自分の中で掴むことが出来たら、前へ進んでいけそうな気がします」とはいえ赤堀は、コロナ禍以降すでに2作の新作舞台を発表している。「確かに『白昼夢』も『ケダモノ』も、自分の中ではそれなりに納得出来るものが書けたという思いはあります。それがなんなのかよくはわかりませんが、根源的なところでは変わっていないのかなと。人間はどうあるべきかとか、豊かさってなんなのかとか、すごく単純な言い方をすれば幸福のあり方とか。そういうことを改めて考える機会にはなっていますし、なにを描くべきかってことに関しては、コロナ禍以前よりも進化はしているつもりです」主演を務めるのは関ジャニ∞の丸山隆平。赤堀とは初の顔合わせとなるが、2年前から交流は始まっているそうで…。「機会を設けて何度か食事に行ったり、すでにちゃんと仕事したんじゃないかってくらい、仲良くはなっていますね(笑)。それが作劇になにか関係するわけではないですが、自分自身はどうしても当て書きという書き方をするので、丸山くんの中のなにを抽出したら面白くなるのか。そんな自分勝手な妄想が膨らむ機会にはなっています。別にそれは丸山くんに限らず、どんな役者さんでも、今までにない一面を見せたいという思いは常にあって。例えば八嶋(智人)さんをひと言もしゃべらない役にしようか、とかね(笑)」主演が丸山という点では、こんな点にも期待していると言う。「とにかく若い人に観てもらいたいですね。それは別に良いとか悪いとかではなく、僕みたいな世界観の作品に触れてこなかった人も多いでしょうから。そういう若い人たちに、こんな演劇もあるんだと。そしてそこからなにか少しでも感じてもらえるものがあれば、すごく嬉しいなと思います」取材・文:野上瑠美子
2022年08月09日ピアニスト河村尚子が、「シューベルト プロジェクト」の第2夜を開く[9月13日(火)紀尾井ホール]。シューベルト晩年のソナタ4曲を2回に分けたリサイタル。今年3月に続く今回は第20、21番の傑作2曲を軸に3曲の小品を組み合わせた。「晩年のソナタは音楽的にもドラマ的にも充実していますし、インテンシヴな瞬間がある、メッセージとしてすごい強い音楽です。病気に悩まされた晩年の苦しみや孤独が伝わってくるのを感じます。愛に憧れて、でも応えてもらえなかったシューベルト。孤独を感じることは誰にもありますが、シューベルトのように、それを音で表現した、〝孤独な音楽〟というのは多くありません。それが聴衆の心を摑むのだと思います」シューベルトを〝歌曲王〟のイメージで考えると、つい旋律に目が向くが、それだけではないという。「ものすごく挑戦的な和声を使っていたりするんですね。とても穏やかだったところで、えっ、こんな和声を使うの?という、突然すごく落胆するような表現をする。そこがスパイスになっているのがシューベルトの聴きどころだと思います。旋律の美しさだけではないのです」2018年から2年間、全4回のリサイタルで集中的にベートーヴェンと向き合った。その経験から、あらためて見えてきたシューベルト像もある。「晩年のシューベルトが、ベートーヴェンの作品から受けた刺激を、より意識するようになりました。たとえば調性。シューベルトの第20番はベートーヴェンの作品101(第28番)と同じイ長調。第21番と《ハンマークラヴィーア》(第29番)は変ロ長調です。3月の第1夜で弾いた第18番はピアノ協奏曲第4番と同じト長調で、始まり方もそっくり。シューベルトが、『ベートーヴェンは素晴らしい。でもここに僕がいるんだ!」とアピールしているのを感じます。あとは弾き方ですね。アーティキュレーションとかペダルとか。ロマン派に振り分けがちですが、より古典的な要素を持っているのを感じるようになりました」取材では、「シューベルトのことを話せてうれしい」と作曲家への愛を丁寧に語ってくれた。シューベルトに必要なのは、自然な声で歌える範囲の表現と、弦楽合奏をイミテーションしながら作る広がりのある音色だという。6年後の2028年には生誕200年を迎えるシューベルト。そのカウントダウンを彼女のコンサートから!第1夜を聴き逃した人もまだ間に合う。(宮本明)
2022年08月08日2019年の『どれミゼラブル!』、2021年の『コムサdeマンボ!』に続く、シリーズ第3弾『コムサdeMANZAI!』の上演が決定。そこで3作連続の参加で、放送作家のコムサ真二を演じる室龍太と、脚本・演出を手がける品川ヒロシに話を訊いた。演じるコムサについて、「どんな役も自然体で臨むようにしているので、コムサに関しても、僕の年齢とともに、一緒に成長している感じです」と振り返る室。だがここにきて意外な事実も…。「チラシに“ラストチャンス”って書かれていたんです!僕、『Endless SHOCK』並みの超大作になっていくと思っていたんですが…」と寂しげに笑うも、「まぁまた帰って来られたらいいなと願いつつ、今回も自然体を目指して頑張ります!」と意気込む。シリーズ初参加ながら、脚本と演出を担う品川。「演出をするなら、自分で書きたいと思いました。その方が説得力を持たせられる、責任を持って役者さんと対話出来ると思うので」と、自らの創作スタイルに触れ、さらに「これって要は巻き込まれ系なお話なんですよね。コムサがいると周りがなにかを起こし、コムサはそれを解決しようと奮闘する。主役がツッコミという点ですごく書きやすかったですし、室くんにはいい感じで巻き込まれてもらえたらと思います」と続けた。コムサを巻き込んでいくのは、元AKB48の大島麻衣や芸人のあべこうじなど、室いわく「豪華ってひと言に尽きます!」という強力な顔ぶれ。品川も、「大島麻衣ちゃん演じるのは、ある意味一番ぶっ飛んだ、僕が女装してやるようなキャラクター(笑)。でも彼女、すごく思いっ切りがいいですから。あべちゃんとはつき合いも長いですし、彼への信頼はものすごく厚い。芸人の中でも相当器用な人だと思います」と絶賛。さらにあべが演じる進とコムサは漫才をするかも…とのことで、室は「胸を借りるつもりです!」と姿勢を正し、すると品川は、「室くんとあべちゃんってバランスいいよね」とひと言。それを聞いた室は、「成功決定です!」と喜びを爆発させていた。ふたりのやり取りのように、爆笑必至の一作。室は「日常の嫌なことや悲しいことも笑って吹き飛ばす。そんな作品を、みんなで力を合わせてお届け出来たらと思います」と抱負を述べ、品川も「コムサって大きく言えば、エンタメを愛する、“グレイテスト・ショーマン”みたいな人(笑)。だからコロナのことはありつつも、思いっ切り笑ってくれたら嬉しいなと思います」と期待を寄せた。取材・文:野上瑠美子
2022年08月08日2016年、19年と日本中を熱狂の渦に巻き込んだブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』が2022年秋、東京・東急シアターオーブ 、大阪・オリックス劇場で上演される。三浦春馬が日本初演から2度にわたって演じたローラ役を、今回は三浦とも親交が深く、オーディションに自ら参加した城田優(36)が演じる。2月某日、都内で行われたビジュアル撮影の現場を取材した。撮影現場を盛り上げるため、繰り返し流れていたのは、本作の代表曲『Raise You Up』。そこにローラの扮装ーーロングヘアーのウィッグとドラァグクイーンメイクをまとい、赤いスパンコールのドレスと、ハイヒールの赤いロングブーツで現れた城田。個人的な第一印象を言えば「あぁローラがいる」という一言に尽きる。さまざまな期待と思いを背負っている城田ローラだが、その美しさと覚悟に見惚れた。最初はやや表情が硬かった城田。しかし、「もっと自由奔放に!」「目を見開いて!」「きれいよ!」などと、カメラマンの下村一喜氏の盛り上げもあって、一気に表情豊かなローラに変貌を遂げる。本人もモニターに映し出される写真を見て「一瞬、自分の母ちゃんに見える」などと笑う余裕も。首の角度から足の組み方まで、何通りも試して、その中からベストショットを選んでいく。ビジュアルは想像以上の仕上がりで、スタジオにいたスタッフたちも大絶賛していた。続いて、初演からチャーリー・プライス役を演じる小池徹平(36)と城田の2ショット撮影。小池は3回目のチャーリー役ということもあり、カメラの前では、とびきりのスマイルで応えた。高校の同級生だった二人の息はぴったり。城田が「当時の自分たちに20年後はこんなことやっているよと見せてやりたいよな」と話す場面や、小池が本作の振付をさり気なくレクチャーする場面も見られた。12cmを超えるヒールを履きこなすのはなかなか難しそうだが、城田は「春馬も家で履いてたもんな」とぽつり。城田と小池をはじめ、カンパニー一同がどんな新生『キンキーブーツ』を私たちに見せてくれるのか。楽しみにしていたい。取材・文:五月女菜穂撮影:石阪大輔
2022年08月08日ウォルト・ディズニーが愛したジャズ音楽をたっぷりと堪能できる『ディズニー・ワールド・ビート 2022』が2022年8月5日(金)の東京・サントリーホールでの公演を皮切りに、全国11都市で14公演開催される。ディズニー音楽のエキスパートとして知られるブラッド・ケリーは『ディズニー・オン・クラシック〜まほうの夜の音楽会』の第1回(2002年)より指揮・編曲をつとめ、18年の全国ツアーをもって、同公演の指揮者を勇退。19年よりジャズを中心とした新しいディズニーコンサートである『ディズニー・ワールド・ビート』シリーズを始動した。3年ぶり2回目となる今年は「JAZZ ANIMALS〜夢を奏でる動物たち」をテーマに、『ライオン・キング』、『おしゃれキャット』、『ダンボ』といった素敵なヒーロー/ヒロインに光をあて、彼らが奏でるジャズのリズムにのせて、夢見る姿をスクリーンの映像と音楽で描く。バンドリーダー、音楽監督、そしてMCを務めるブラッド・ケリーは「本当に日本を恋しく思っていました」と3年ぶりの来日を喜ぶ。「これまでディズニー・オン・クラシックで毎年のように来日して、(日本を)第二の故郷のように感じていましたから。全国にいる熱心なファンの皆さんとまたお会いしたいです」。今回の「JAZZ ANIMALS」というテーマに込めた思いを尋ねると「ディズニーのアニメーションにおいて、人と動物との関係性を描いたものがいかに多いか。例えば『白雪姫』も『シンデレラ』なども、多くが登場と同時にジャズのサウンドを使って登場するんです。彼ら動物たちにオマージュを捧げつつ、ジャズの作曲家たちへも敬意を払いたいと思っています」と話す。自身が好きな曲を尋ねると「みんな僕の子どもだから」と笑いながら、一部の一番最後に演奏する『Mr.インクレディブル』メドレーを挙げたブラッド。「私がこの『ディズニー・ワールド・ビート』を企画したいと思ったきっかけの曲なので、全ての基礎になっている楽曲だと思う」という。また『ピノキオ』の「星に願いを」は、ブラッドがディズニー・オン・クラシックのために一番最初に編曲した曲で、何百回と演奏を重ねてきたこともあり、「非常に私にとって大切な曲」と語った。最後にブラッドは「プログラムを提示する側として、やはりジャズファンではない人にも楽しんでいただけるようなものをご用意したいなと思っています。料理でいえば、私はいわばシェフのような立場。お客様には好きなものを食べて楽しんでもらえるようにしたいと思っています。ジャズの中にも“難しいジャズ”もありますが、そうではなくて、ディズニーの音楽をご存知であれば、きっと楽しめるであろうという思いで演奏する予定です」と観客へのメッセージを送った。取材・文:五月女菜穂
2022年08月05日8月にトライアウト公演が行われる『シュレック・ザ・ミュージカル』。全役オーディションで1300人を超える応募者から見事タイトルロールを射止めたspiが、7月中旬に行われた取材会で胸中を語った。ドリームワークス製作によるアドベンチャーコメディ映画『シュレック』シリーズの第1作(2001年)を、デヴィッド・リンゼイ=アベアーの脚本・作詞、ジニーン・テソーリの作曲でミュージカル化した本作。米ブロードウェイ初演版(2008年)を凝縮した90分のトライアウト公演として日本へ初上陸するにあたって、翻訳・訳詞・音楽監督を小島良太、演出を岸本功喜が手がける。「自分の考える“シュレックらしさ”はいったん脇に置いて、この音楽を楽しんじゃえ!と突き抜けた瞬間がありました」とオーディションのハイライトともいえる二次審査を振り返ったspi。「審査員も自分も恥ずかしくなるくらい弾ける笑顔で歌って踊って、時にはフェイクまでかましちゃって。自分の殻を破れたことを評価していただいたのかもしれません」とシュレックを掴み取るまでの手応えを語る。シュレックはどんなキャラクターか、改めてspiに尋ねてみた。すると「世間から汚いと忌み嫌われているものを愛する審美眼の持ち主で、周りとズレているコンプレックスから社会に馴染めない」「だからあえて孤独を選び一人で暮らしている」とコメント。同時に「個人的に好きで毎日買っていた自動販売機のドリンクが、売れ筋じゃないからといって突然別の商品に入れ替わってしまった。これも世の中とのズレ。僕をはじめ30~40代男性がよく苛まれる小さな絶望の究極体みたいな存在が、シュレック」と自身の境遇に置き換えて例え、報道陣を笑わせることも忘れない。劇中ではそのシュレックが、囚われの身である姫・フィオナ(福田えり)を救い出す冒険に出る。道中で出会う喋りが達者なロバ・ドンキー(吉田純也)の「一人で大丈夫なやつなんていない」という意見に同意しつつも強がってしまうシュレックに、spiは「共感する」という。「一般的な価値観とのズレにコンプレックスを感じつつも、どこかでみんなと繋がっていたい気持ちがあるんです。なので僕の中にある感情のボリュームを上げるイメージでシュレックと向き合えたら」と率直に胸の内を明かし、インタビューを結んだ。公演は8月15日(月)~28日(日)に、東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2022年08月05日即完売となったtoeとtricotのツーマンに続き、FLAKE RECORDS16周年企画第二弾が決定した!マイペースな活動ながら、どんどん世界でも発見され続けている、揺らぎ。素晴らしき2ndアルバム『ROMAN CANDLES / 憧憬蝋燭』を発表以降、加速を続けているLaura day romance。「FLAKE RECORDS 16th Anniversary TONE FLAKES Vol.148」チケット情報初共演の2組だが、その相性の良さというか、組み合わせの妙は安易に想像できるはず!濃厚ツーマン是非ともお見逃しなく!!『FLAKE RECORDS 16th Anniversary TONE FLAKES Vol.148』は、10月29日(土)大阪・Live House Animaにて開催。チケットは、8月5日(金)18:00から11日(木・祝)23:59までオフィシャル先行(先着)受付を実施。
2022年08月05日いま、多くの才能あるバレエ・ダンサーたちが海外で活躍する中で、ひときわ注目される兄弟がいる。英国ロイヤル・バレエ団でファースト・ソリストとして活躍するアクリ瑠嘉と、その弟で米国のヒューストン・バレエのデミ・ソリスト、アクリ士門。彼らが初めて、二人揃ってのインタビューに応えた。コロナ禍で約2年間、直接会うことのなかった二人だが、「兄はいまでも僕の憧れ」と弟の士門。兄の瑠嘉は「テレビで見た熊川哲也さんに憧れて、家のリビングで二人で踊っていましたね」と懐かしそうに目を細める。両親が営むバレエ教室で幼い頃からバレエに親しんだ兄弟。瑠嘉がローザンヌ国際バレエコンクールでチャンスを掴み、熊川が学んだ英国ロイヤル・バレエ学校に留学すると、3学年下の士門は「言葉は必要なかった。帰国のたびに成長している兄を見て、僕も同じ道を目指すように」と振り返る。瑠嘉がロイヤル・バレエ団に入団した数カ月後、兄の背中を追うように、士門はロイヤル・バレエ学校へ。「ロンドンに兄がいたのは本当に心強かった。バレエ団に兄がいると皆に自慢できましたし(笑)!最終学年では何度かバレエ団の公演に出演させてもらう貴重な経験も」(士門)。「そう、『ロミオとジュリエット』では同じ舞台に立ちました。僕がキャピュレット家、弟がモンタギュー側の役。嬉しかったですね。舞台上の二人が一緒に写ったレアな写真もあるんです」(瑠嘉)。卒業後、士門は兄とは別の道を選び、米国のタルサ・バレエに入団。「僕はこのバレエ団で地道に上を目指していく方が合っている、タルサバレエ団では一年目から沢山良い役をもらえました。大きなカンパニーではなかなかできないことです。」(士門)。4年後の2020年にはより規模の大きいヒューストン・バレエに移籍し、次々と新たな役柄に挑戦している。「いい役を踊ったり昇進したり、彼はいま、本当に頑張っていて、僕も嬉しく思います。いつか日本の舞台で二人で踊りたい!」という瑠嘉。これからも常に弟の目標でありたいとも明かした。ヒューストン・バレエはこの秋、『白鳥の湖』を携え、初の日本公演を行う。士門は「このウェルチ版は男性の活躍の場が多いヴァージョン。僕もソリストの役を練習しています!」と目を輝かせた。ヒューストン・バレエ『白鳥の湖』は10月29日(土)、30日(日)、東京文化会館にて。チケットは発売中。取材:加藤智子
2022年08月05日作曲家・渡辺俊幸が東京フィルを指揮して「渡辺俊幸シンフォニック・ガラ・コンサート~音楽家活動50周年の祝典~」を開く[9月21日(水)東京芸術劇場コンサートホール]。渡辺に聞いた。キャリアのスタートは1972年。大学入学と同時に、伝説のフォーク・グループ赤い鳥にドラマーとして加入した。始めからいきなり音楽界の最前線だったわけだ。しかしまもなく赤い鳥が解散。編曲家として歩き始めた渡辺が出会ったのがさだまさしだった。さだのプロデューサー兼アレンジャーとして順調にキャリアを積んでいくなか、今度は「作曲家・渡辺俊幸」に大きな転機が訪れる。「アメリカで『未知との遭遇』を見て、ジョン・ウィリアムズの音楽に魅了されました。自分の能力をはるかに超えたすごい音楽を書く人がいる。こういう音楽が書きたい!」勉強したい。しかしそれには仕事を中断しなければ。悩んだ末にさだに相談すると、「わかった。俺の分まで勉強してきてくれ」と暖かく送り出してくれた。ボストンのバークリー音楽院に留学する。「ボストン交響楽団の音楽監督だった小澤征爾さんが地元でとても愛されていること、クラシックが人々の身近な存在であることに驚きました。そしてシンフォニーホールで聴くオーケストラの素晴らしさ。ポップスの世界しか知らなかった私にとって、マイクを使わないストリングスの響きは感動的でした。自分のやりたいことはこれだ!生のオーケストラの美しさ。今に至るまでずっとそこにこだわり続けています」つまりまさに今回のようなオーケストラ・サウンドこそが、作曲家・渡辺俊幸の原点なのだ。大事にしているのは、音楽の持つ、ある種宗教的な力だと言葉を強める。「音楽は人々の心を崇高なところに持ち上げて、気持ちを前向きにさせる力を持っています。人間を超えたもの。宗教で言えば神様のような。音楽を書く時には、必ずどこかにそれを込めようとしています」公演には活動50年のエッセンスが詰まっている。大河ドラマ『毛利元就』『利家とまつ』や朝ドラ『おひさま』、アニメ『シンカリオン』『宇宙兄弟』など、惜しげもなく続々と登場する人気作の数々。今年6月に逝去した父・宙明のアニメ・特撮作品の音楽も、壮大な合唱付きで演奏する。ゲストも豪華。まずはもちろんさだまさし。そして平原綾香。代表曲《Jupiter》を、今回書き下ろしの新アレンジで。間違いなく、感動を呼ぶコンサートになるはずだ。(宮本明)
2022年08月05日大阪・堺出身のTHE→CHINA WIFE MOTORS(以下、CHINA)とGOOD4NOTHING(以下、GOOD4)が「地元に恩返しをしたい!」という強い想いで2013年にスタートした大型音楽フェス『SAKAI MEETING』。今年はイベント発足10周年を記念して、『SAKAI MEETING 2022 10th ANNVERSARY』と題し、始まりの場所、泉ヶ丘ビッグアイで2DAYS開催が決定した。『SAKAI MEETING 2022 10th ANNVERSARY』チケット情報さらに、「最速」出演者発表でFULLSCRATCHの出演が決定している。チケットは、オフィシャルHP「最速」先行(抽選)を8月15日(月)23:59まで受付中。
2022年08月05日ミュージカル『東京ラブストーリー』の製作発表会見が2022年8月2日(火)、東京都内で行われた。原作は、日本のみならず、アジア諸国で今もなお絶大なる人気を誇る漫画『東京ラブストーリー』(作:柴門ふみ、小学館『ビッグスピリッツコミックス』刊)。原作はバブル時代の東京を舞台としているが、ミュージカル版では設定を2018年春から19年春という設定に置き換え、オリジナルのキャラクターも登場する。コロナ禍前、希望を持って東京で暮らす完治、リカ、三上、さとみの4人を中心とした恋愛模様を描いていく。本作は〈空キャスト〉と〈海キャスト〉の2チームで上演される。〈空キャスト〉として永尾完治役を演じる柿澤勇人は「ミュージカル化すると聞いたときに、不安とかそういうことではなく、どうなっちゃうんだろうというワクワクがあった」と話す。柿澤は、自身が出演した『デスノート THE MUSICAL』での成功を引き合いに出しながら、「この『東京ラブストーリー』をまずは日本で成功させて、いつか海外に進出できるような作品にしたい」と気合を見せていた。〈海キャスト〉として同じく完治役を演じる濱田龍臣は「本当に緊張してて、今も頭が真っ白」と話すなど、会見では終始緊張していた様子だったが、「令和の今の時代だからこそ見せられる『東京ラブストーリー』になっていると思う。自分自身まだまだ未熟な部分が多いので、完治と一緒に歩んで成長していきたい」。和賀夏樹役の高島礼子は、原作漫画やドラマがヒットした頃を振り返りつつ、「デビューして間もない頃で、仕事にも恋愛にも何か思い悩んでいたときだったが、この『東京ラブストーリー』にすごく力をもらった記憶がある」。そして「年齢問わず絶対に楽しんでいただける作品。多くの人に当時私が受けた感動を伝えられたら」と語っていた。音楽はジェイソン・ハウランド、脚本・歌詞は佐藤万里、演出は豊田めぐみ。そのほか、笹本玲奈、廣瀬友祐、夢咲ねね(以上、空キャスト)、唯月ふうか、増子敦貴、熊谷彩春(以上、海キャスト)、綺咲愛里らが出演する。東京公演は2022年11月27日(日)~12月18日(日)、東京建物BrilliaHALL。大阪公演は12月23日(金)~25日(日)、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ。愛知公演と広島公演の詳細は今後発表される。取材・文・撮影:五月女菜穂
2022年08月04日お祭りや芸能でおなじみのお囃子のうち、歌舞伎や日本舞踊などの舞台で演奏されるのが、“邦楽囃子”だ。望月秀幸と望月左太寿郎が主宰する「お囃子プロジェクト」(通称オハプロ)は、この“邦楽囃子”の魅力を広く伝えたいと始まったライブユニット。2010年の始動以来、洋楽やアジア、演歌とさまざまなジャンルを取り入れ、好評を博してきた。今回のコラボは「民謡」。初めて歌が入る、そのステージに注目だ。お囃子と民謡。海外の音楽に比べれば、だいぶ“距離”は近いように思えるが……。「曲をただ演奏するのではなく、毎回、幅広い世代のお客様に楽しんでもらえるようにアレンジを施しているので、今回も苦労はたくさんあります」と笑う秀幸。今回予定されているのは、クイーンの「We will rock you」と民謡の黒田節をミックスした「黒田節ロックユー」や、美空ひばりの「お祭りマンボ」と民謡の「おてもやん」を混ぜ合わせた「お祭りマンボやん」、さらにプロレス選手の入場曲を民謡で歌うものまで、どれも気になるラインナップ。確かにどんな音になるのか予想がつかないが、公式YouTube「お囃子プロジェクトチャンネル」で公開されている映像を観ると、過去のコラボは意外なほどにスピード感とライブ感にあふれた仕上がりだ。「本当に、一度観ていただけたらイメージが変わるかもしれないです(笑)。邦楽囃子は締太鼓や大鼓、小鼓、笛の4つがメインなのですが、音の出し方がとても繊細なので、演奏方法が細かく決まっているんですね。そこは守りつつ、毎回コラボする音楽も大切にするのがオハプロ。今回も民謡ならではの“縛り”がありますので、細かく工夫を重ねてお送りしたいです」と左太寿郎。「ゲストは民謡三味線や歌手の方はもちろん、パーカッションやギター、チェロの方をお呼びしています。僕はバンド経験があるのでアレンジを担当しているんですが、邦楽と洋楽の2種類の楽譜を用意しなくちゃいけないんです。どちらも読めて幅広いジャンルに対応できるパーカッションのジャイアン谷口さんにはいつも助けていただいています!」と秀幸も語る。東京藝術大学で同級生だったふたり。20代後半となって邦楽の未来を考える中で、オハプロをスタートしてから12年。「普段は歌舞伎や日本舞踊の舞台がよりよい作品になるようにと演奏するのですが、オハプロでは、客席のお客様に満足してもらうことが目標」と秀幸が話せば、左太寿郎も「これからも新しいことにどんどん挑戦していって、お客様にはお囃子だけでなく、他の邦楽の面白さも発見してもらえたら」と話す。今回もオハプロならではの、肩の力を抜いて楽しめる演目が満載。歌舞伎や邦楽好きの人も、そうでない人も、気軽に楽しめるライブになりそうだ。取材・文/藤野さくら
2022年08月04日第二回となる豪華音楽祭。DUO ACROSS(広田勇樹/矢野雄太)が毎年様々なトップアーティストを招聘し、色々な角度から楽しめる贅沢な室内学プログラム。最終日8/19(金)公演では須田祥子、小林美樹を迎える。どんなサウンドになるかご期待ください。チケットぴあにて絶賛発売中。▼第2回浜の町音楽祭/Grand Finale!極上の室内楽須田祥子、小林美樹を迎えて[日時]8/19(金)[開演]19:00[開場]18:00[場所]あいれふホール(福岡)[料金]3,000円[出演]小林美樹、須田祥子、広田勇樹、矢野雄太[プログラム]ベートーベン:弦楽三重奏曲 ト長調 Op.9-1ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 Op.26他
2022年08月04日歌舞伎や日本舞踊などの舞台で演奏される“邦楽囃子”。締太鼓や大鼓、小鼓、笛のメイン4種の演奏のほか、さらに山奥のこだまや雷の音、亡霊が登場するときの曲など、50種類近くの楽器を使い分けるのが“囃子方”だ。「佐幸会」は、その邦楽囃子演奏家・田中佐幸を代表として、“邦楽囃子”の伝承と普及を目指して活動。田中佐幸の息子で、「お囃子プロジェクト」主宰としても活躍中の望月秀幸は、今回の特別公演について「古典邦楽の貴重な演目を選んでいます」と意気込む。演目は3つ。まず「長唄 翁千歳(おきなせんざい)」は、五穀豊穣・国土安穏を祈る儀式的祝言曲として知られ、その格式の高さから上演されること自体が希少だという。続く「素囃子 三番叟(さんばそう)」は、足踏みによって土を耕し、大地を目覚めさせる存在の“三番叟”を表した演目。邦楽囃子のみで演奏することはこちらもまれだそうだ。「もともと、長唄『翁千歳三番叟』というひとつの楽曲なのですが、今回は冒頭から翁送りまでを『翁千歳』、揉みの段・鈴の段を『三番叟』としてお送りします。どちらも古典奏法を重視した演目で、演奏する側からするととても難しくて、今からプレッシャーで胃が痛いくらいなんですよ(笑)」という秀幸。「演奏は僕も含めて若手メンバーですが、そこは大先輩の梅屋福太郎先生にご指導いただいて、必死にお稽古をしているところ。大元である能楽の『翁』を勉強して、それから邦楽囃子としての演奏を稽古して、と時間はかかりますが、大きなチャレンジなのでぜひ成果を残したいですね」と表情を引き締める。3つめの「日本舞踊 七福神」は、イザナギやイザナミ、恵比寿などが登場し、華やかに展開する人気の演目だ。「田中佐幸は中村勘三郎(十八代目)さんの公演で演奏することが多かったのですが、『七福神』は、特にその勘三郎さんとご一緒させていただく機会が多かった演目。舞踊と共に送る明るい曲なので、最後は肩の力を抜いて楽しんでいただければ」と秀幸は話す。さらに当日は、歌舞伎座イヤホンガイドを担当している鈴木裕里子氏が演目解説をした冊子を、無料で配布する予定だ。「邦楽に興味を持っている方が“もう一歩”を踏み出す手助けになればうれしい」(秀幸)と、こんなところにも工夫をこらしている。「芸歴55年の父・田中佐幸の世代と、いま40歳の僕の世代では、邦楽が置かれている状況はかなり変わりました。父ともよく話すのですが、この状況下だからこそ、僕らの世代が積極的に活動をしていかなければ(邦楽が)無くなってしまうよ、と。この特別公演もそんなところから始まったので、ぜひ幅広いお客様に観ていただきたいです」と秀幸。本作は“邦楽囃子”の奥深さを見て、聴ける、貴重な機会になりそうだ。取材・文/藤野さくら
2022年08月03日日本を代表するアーティストたちが結集して全国を縦断する「クラシック・キャラバン2022~クラシック音楽が世界をつなぐ~」が、昨年に続いて開催される。9月から12月まで全国13地域で21公演。都内で発表会見があり、出演者代表の田中祐子(指揮)、仲道郁代(ピアノ)、福井敬(テノール)と、「プロジェクト・アンバサダー」に任命された俳優・宮崎美子らが出席した。オーケストラや合唱も出演する、大ホール向けの「華麗なるガラ・コンサート」と、室内楽アンサンブルが中心となる小ホール向けの「煌めくガラ・コンサート」で構成されるが、それぞれの内容は公演ごとにヴァリエーション豊か。各音楽事業者が手を携えて、オリジナリティ溢れる公演が各地で繰り広げられる。「昨年、地元・愛知での公演を両親と一緒に客席で聴いた感動は言葉にできない。家族や友人をコロナで失った方もいて、いろいろなことを忘れることはできないかもしれないが、その瞬間だけは、お客様、出演者、スタッフとともに集中して音楽に没頭したい」(田中)「昨年今年とクラシック業界をあげてこれだけのことをして、では私たちが来年どう歩んでいくのかということも考えなければ。華やかな公演の次に、世の中にとってクラシック音楽が本当の意味で何なのかを提示すること、それを全員で考える機会になればいい」(仲道)「音楽界のオールスター戦が北海道から沖縄まで全国で。これをずっと、社会とコラボレーションしながら続けて行けたら、最高に素晴らしい芸術的なエンタテインメントが出来上がっていくだろうと期待している」(福井)「日頃クラシックになじみのない方にもアピールして、幅広い層の皆さんに足を運んでいただけるように発信するお手伝いする役割。責任は重いと思っている。音楽との初めての出会いが幸せなものになりますように」(宮崎)文化庁が支援する、コロナ禍からの文化芸術活動再興事業。聴衆のためであるのはもちろんだが、コロナ禍で窮地に立たされた演奏家や関係スタッフに仕事の機会を創出する目的もある。昨年の全国のクラシック公演数は、コロナ前の2019年比85%と回復傾向にあるものの、集客数は、なんと同35~40%と落ち込んだまま。ここはわれわれ音楽ファンも手を取り合って、再興の輪に加わりたいところだ。豪華な「饗演」に身を委ねることでそれができ、耳と心の消毒にもなるのだから、言うことはない。(宮本明)
2022年08月03日9月17日(土)・18日(日)・19日(月・祝)・23日(金・祝)に大阪城音楽堂で開催される『KANSAI LOVERS 2022 -15th Anniversary-』の全出演者が出揃った。最終発表としてアナウンスされた出演者は、18日【DAY1】にSHE’S、mol-74、ヤユヨ、my sister circle(オープニングアクト)。19日【DAY2】にOchunism、climbgrow、超能力戦士ドリアン、EVE OF THE LAIN(オープニングアクト)。23日【DAY3】にキュウソネコカミ、DENIMS、LOCAL CONNECT、DAYBAG(オープニングアクト)の計12組。【DAY1】から【DAY3】の出演順は、開催前に発表予定となっている。また、17日にはカンラバ15周年の幕開けとしてSaucy Dog、WOMCADOLE、reGretGirlの3組による【再会】も決定しており、関西にゆかりのある総勢33組が大阪城音楽堂に集結する。詳しくはオフィシャルホームページをチェック。チケットは、8月13日(土)10:00より一般発売開始。
2022年08月02日泣き虫が、アコースティックライブツアー『日々爛々』(読み:ひびらんらん)を開催することが決定した。新曲『おやすみヘブン。』のアートワークとミュージックビデオを担当したフォトグラファー・増田彩来と共に京都、広島、東京の3か所を回る。本ツアーは、増田の写真展と泣き虫によるアコースティックライブを融合させたものになるという。泣き虫 チケット情報公演は、10月29日(土)京都・紫明会館、11月6日(日)広島・光明寺會舘、11月27日(日)東京・WALL&WALLにて。チケットは、8月14日(日)23:59まで「泣き虫」オフィシャルHP先行(抽選)を受付中。
2022年08月02日カンテレ企画・主催のお笑いライブ『TOKYO GEININ COLLECTION』が9月17日(土)、18日(日)に大阪工業大学 常翔ホール(大阪市北区)にて開催される。東京を代表する人気芸人が集結するこのイベントのMCをナイツとともに務めるモグライダーの芝大輔とともしげが、大阪市内で開かれた取材会で意気込みを語った。「TOKYO GEININ COLLECTION」チケット情報出演は、モグライダーのほか、所属するマセキ芸能から“東京の劇場番長”ナイツをはじめ、三四郎、かが屋、さらに人力舎からは、数々の賞レースで結果を残している実力派ピン芸人、吉住も出演する。芝は、「超豪華なメンツだと思います。お祭り感もありますし。そういうときは僕らも調子があがります。期待してください」とネタの仕上がりにも自信を見せ、「今年、僕らの母校がどちらも甲子園に出場することになったんです。このイベントは夏の甲子園のイメージ。高校球児に負けないように頑張りたい」と、ともしげも闘志を燃やしている様子。昨年のM-1グランプリ決勝からブレイクし、売れっ子芸人の仲間入りを果たしたモグライダーだが、大阪の舞台には苦手意識があるという。芝は、「初めて大阪でネタをしたときはまったくウケなくて。毎回来るたびに緊張してます。去年のM-1でキャラを知ってもらえたと思うので、いい思い出に塗り替えたい」とコメント。テレビ局主催ながら“地上波放送ではできない尺とネタ内容”を楽しんでもらうおうと企画されたこのイベント。モグライダーの“本気ネタ”について芝は、「その日その時だけ飛び出す動きやハプニングを楽しんでほしいです。出番後、自分たちが何を言ったか覚えてないときが一番出来がいいとき。その感じを思いっきり出せたら」と語った。大阪ではあまり見ることができないモグライダーのMCにも注目。ともしげは、「東京のライブシーンでは芝くんはMC王ですが、いつも僕はマスコット的に動くだけ…。ゆくゆくは冠番組をやりたいので、ギャラ泥棒と言われないように頑張ります!」と目標を掲げ、MC力の向上に気合十分。9月17日(土)の13時からは、本公演に先駆けたスピンオフ公演「モグライダーと仲間たち」も開催。M-1グランプリのファイナリスト経験もあるウエストランド、真空ジェシカに加え、同じ事務所の後輩であるカナメストーン、赤もみじ、ひつじねいりなどモグライダーと親交の深い芸人5組が出演する。ともしげは「友達ばかりです。東京でいつも楽しくやっている感じをそのままやれたら。これだけの人がいたらみなさんがなんとかしてくれると思うので、僕は健康管理をしっかりして美味しいもの食べて頑張ります!」とマイペースに挑むことを宣言した。本公演は、9月17日(土)、18日(日)それぞれ2回、計4公演を開催。チケットは発売中。取材・文:岡田あさみ
2022年08月01日