マーク・ウォールバーグが、『Ballers』に主演することになった。バスケットボールをテーマにした映画で、NBAのスター選手レブロン・ジェームズも出演する。その他の情報企画は3年ほど前からあり当初は、今大人気のコメディアン、ケビン・ハートが主演する予定だった。脚本は、ウォールバーグがプロデュースしたテレビ番組『アントラージュ★オレたちのハリウッド』のクリエイター、ダグ・エリンが執筆する。監督はわかっていない。ウォールバーグの次回公開作は、今月のトロント映画祭でプレミア上映された『ディープウォーター・ホライズン(原題)』。メキシコ湾原油流出事件をテーマにした実話スリラーで、ピーター・バーグが監督する。北米公開は今月30日。また年末には、やはりバーグと組む『Patriot Day』が控えている。こちらも実話もので、ボストンマラソン爆弾テロ事件を描く。文:猿渡由紀
2016年09月24日現在86歳のクリント・イーストウッド監督が最新作の題材に選んだのは、2009年に発生した航空機事故にまつわる奇跡の生還劇だ。すでに全米で大ヒットを記録し、アカデミー賞候補入りも確実視される感動巨編『ハドソン川の奇跡』で主演を務めるトム・ハンクス、共演するアーロン・エッカートが揃って来日し、取材に応じた。ともにイーストウッド監督との仕事は初めて。誰もが憧れる“至宝”と仕事する栄誉とは?その他の写真マンハッタン上空で制御不能となった旅客機をハドソン川に不時着水させたサリー機長(ハンクス)は、乗客乗員155人全員を救った英雄と称賛される一方、そのとっさの判断が「乗客を危険にさらした」として事故調査委員会から厳しい追及を受けることに…。長年、“アメリカの英雄”の知られざる真実を描き続ける、イーストウッド監督の本領が発揮された一級品のサスペンスにして、極上の人間賛歌に仕上がった。「クリントとの仕事は、素晴らしいの一言に尽きるね。アメリカ映画の歴史を振り返っても、彼ほど洗練された映画監督がいない。これほどの栄誉はないよ」と敬意を示すハンクス。自身も監督業をこなすだけに、「現場にやってきて『じゃあ、始めよう』とカメラを回すだけ。俳優に何かをくどくど説明したりしないし、テストもほとんどしないから、時間の無駄が一切ない。おかげで役者も身が引き締まり、演技に最大限のエネルギーと集中力を注げるんだ」とイーストウッドの姿勢に多くを学んだそうだ。副操縦士のジェフを演じるエッカートも「まったく同意見だね」と大いにうなずき、「難なく仕事をこなしている姿が印象的だった。そこには、入念な準備で備えるクルーとの信頼関係がある。だから、初めて(イーストウッドの現場に)参加しても、すぐに家族の一員になれた気がするし、『最高の仕事をしたい』と自然に思えるんだ」と感慨深く振り返る。果たして命を救ったベテラン機長の判断は、無謀だったのか?物語は現代人が避けては通れない、“人間の直感”と“機会が弾き出す想定”をめぐる争いを浮き彫りにする。「テクノロジーが生活を効率化しているのは事実だし、その波は映画製作の現場にも押し寄せている。それでも人間が培った経験は必要だし、映画が描く危機的状況であれば、なおさらだ。機械が99パーセントの正解を出せても、最後は人間が絞り出す1パーセントがものを言うんだ」(ハンクス)、「技術の進歩は驚くべきものがあるし、人間の生き方にも大きな影響を与えているけど、やはり大切なのは人間の心だ。この映画にはそんなメッセージが込められている」(エッカート)『ハドソン川の奇跡』9月24日(土)新宿ピカデリー 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年09月23日山上たつひこ原作・いがらしみきお作画のコミック『羊の木』(講談社イブニングKC刊)が、錦戸亮主演で実写映画化されることが発表された。錦戸のほか木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平が出演し、吉田大八監督がメガホンを執る。その他の情報原作『羊の木』(既刊5巻)は、過疎化した港町を舞台に、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちの身元引受人となり、町に移住させた自治体と、何も知らされていない町の人々の日常がにわかに狂い始めていく様を描いた、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞の問題作。錦戸は、犯罪者の受入担当となった市役所職員の月末一役。木村は、月末の同級生・文(あや)役を演じ、北村、優香、市川、水澤、田中、松田は、新仮釈放制度によって出所し、素性を隠して港町で新たな生活を始める元受刑者を演じる。錦戸は「僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています。監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に“月末”として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!」と意気込みをコメント。吉田監督は「善と悪、普通と異常、自分と他人、地方と中央、生と死。原作『羊の木』に出会ってしまった結果、そういう境目たちとまとめて向き合うことになりました。もちろん怖いのですが、間もなく撮影が始まるので覚悟を決めなければいけません。とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです」と語っており、“普通の人の輪に入り込む異物”という設定はそのままに、原作を大胆にアレンジし、全く異なる新しいエンディングを描くという。映画化にあたり、原作者の山上といがらしは、「不安は朦朧とした人の姿に似ている。恐怖は陽光の中の微笑に似ている。ぼくは、それを呪文のようにつぶやき、いがらしみきおはそれを震える描線で刻印した。映像はリレー競技の最終ランナーだ。それがゴールしたとき、ぼくたちは触れるはずである。窓から差し込まれた見知らぬものの手に」(山上)、「映画化の話をいただいた時は驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとてもうれしいです。原作とはまた違った『羊の木』を見られるのを山上先生とともに楽しみにしています」(いがらし)とコメントを寄せている。本作は10月より撮影を開始し、アスミック・エースの製作・配給で2018年に公開される。『羊の木』2018年 ロードショー
2016年09月23日『L.A.コンフィデンシャル』(1997年)の監督カーティス・ハンソンが亡くなった。71歳だった。ハリウッドヒルズの自宅で、眠っている間に亡くなったという。ハンソンは長い間、体調がすぐれない状態だったということだ。その他の情報ハンソンはネバダ州生まれのロサンゼルス育ち。70年代にインディーズ映画の監督や脚本を手がけるようになる。80年代には、『ホワイト・ドッグ』(81年)、『ネバー・クライ・ウルフ』(83年)などの脚本を書く。90年代には、監督に力を入れるようになり、『ゆりかごを揺らす手』(91年)、『激流』(94年)などを経て、『L.A.コンフィデンシャル』でオスカー脚本賞を受賞、監督部門にもノミネートされる。その後も、『ワンダー・ボーイズ』(00年)、『8Mile』(02年)、『イン・ハー・シューズ』(05年)、『ラッキー・ユー』(07年)などを監督した。私生活のパートナー、レベッカ・イールドマンとの間に、息子をひとりもうけている。文:猿渡由紀
2016年09月23日“HiGH&LOW”プロジェクトの劇場版第2弾『HiGH&LOW THE RED RAIN』の完成披露試写会が9月21日、都内で行われ、雨宮三兄弟を演じるTAKAHIRO、登坂広臣、斎藤工が揃い踏み。メガホンをとる山口雄大監督、企画プロデューサーであるEXILE HIROも駆けつけ、作品の完成を盛大に祝った。その他の写真大歓声に包まれながら登場した長男役の斎藤は、「誰もがこの2人に挟まれたいと思う位置に、長男の特権で立っております」とTAKAHIRO&登坂の間で、ご満悦。ファンに対し「いいでしょ?実は2人とも、すごくいい匂いです!」と自慢していた。もともと本シリーズのファンだったといい、「一視聴者として、『雨宮兄弟に長男がいるんだあ』と勝手にキャスティングしていたほど(笑)。シンプルで力強い、エポックメイキング的な作品に関わることができて光栄」と語っていた。「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」と名乗る5つのチームが激しく争い合い、各チームの頭文字をとった危険地帯“SWORD地区”を舞台に、男たちが熱きドラマを繰り広げる。ファン待望の続編映画では、新キャストの斎藤演じる長男・尊龍(たける)を加えた、雅貴(TAKAHIRO)、広斗(登坂)の雨宮三兄弟にスポットをあてる。TAKAHIROは「斎藤さんが参加してくださると知り、ミーハー心がくすぐられた。違和感なく(兄弟に)入っていただき、3人が揃った瞬間は感動しました」と長男の登場に感慨しきり。登坂も「以前から親交があり、いつかご一緒したいと思っていたので、こんなに早く実現し驚きました。しかも、兄役ですから」と大喜び。斎藤のキャスティングについて、HIROは「この2人の兄ですからね、相当カッコ良くて、相当存在感がある人でなければダメだった」と太鼓判を押した。『HiGH&LOW THE MOVIE』公開中『HiGH&LOW THE RED RAIN』10月8日(土)公開取材・文・写真:内田 涼
2016年09月21日ジョニー・デップ主演の人気シリーズ最新作『Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales』(5月26日全米公開)の邦題が、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』に決定し、来年7月1日(土)に日本公開されることが発表になった。本作でジャック・スパロウの前に立ちはだかるのは、ハビエル・バルデム演じる全海賊の滅亡を謀る“海の死神”サラザールだ。『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』/その他の画像シリーズ5作目になる『…最後の海賊』には、デップ、バルデムのほかバルボッサ役のジェフリー・ラッシュ、ウィル・ターナー役のオーランド・ブルーム、ブレントン・スウェイツ(『マレフィセント』)、そして、物語の鍵を握るヒロイン役でカヤ・スコデラーリオ(『メイズ・ランナー』シリーズ)が出演する。監督は『コン・ティキ』のヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリ。タイトルの『最後の海賊』とは一体どういう意味なのか? 最新作の詳しいストーリーはまだ明かされていないが、海賊船ブラック・パール号の船長にして、決して北を指さないコンパスを持つ孤高の海賊ジャック・スパロウの新たな戦いと冒険は多くの観客を楽しませることになりそうだ。『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』2017年7月1日(土)全国ロードショー
2016年09月21日ケヴィン・コスナーが主演を務めるアクション大作『クリミナル 2人の記憶を持つ男』が来年2月に公開されることが決定した。ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ、ライアン・レイノルズ、ガル・ガドット、アリス・イヴら主役級キャストが顔を揃えた作品だ。予告編映像本作は、米軍の核ミサイルでさえ遠隔操作できる脅威的なハッカー“ダッチマン”の居場所を知るCIAのエージェントが極秘任務中に死亡するところから物語が始まる。重要な情報はすべて亡きエージェントの頭の中にあり、CIAは“ダッチマン”の居場所を突き止めるべく亡くなったエージェントの記憶を、死刑囚ジェリコに移植することを決意。ジェリコは、犯罪者である自身の記憶と、CIAエージェントの記憶の間を行き来しながら捜査を開始。ジェリコは、記憶が消えてしまうまでの48時間で“ダッチマン”を見つけ、世界を救うことができるのか?近年のコスナーは『マン・オブ・スティール』の重厚な演技で高い評価を集め、『ラスト・ミッション』では主演を務めた。さらに名優ゲイリー・オールドマンと、トミー・リー・ジョーンズ、『デッド・プール』のライアン・レイノルズ、『ワンダーウーマン』のガル・ガッド、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のアリス・イヴら豪華キャストが集結しており、映画ファン注目の作品になりそうだ。『クリミナル 2人の記憶を持つ男』2017年2月25日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
2016年09月21日『ジェニファーズ・ボディ』のカリン・クサマが、ホラー映画『Breed』を監督することになった。フォックスが製作配給する。原作は、スコット・スペンサーが書いた小説。その他の情報子供が欲しいのにできないニューヨークに住む裕福なカップルは、東ヨーロッパにあるクリニックを訪れ、妊娠に成功。双子が生まれるが、それから10年後、夫妻にも子供たちにも、その施術の影響が現れ始めるという物語らしい。脚本は、2015年のクサマのホラー映画『The Invitation』を執筆したフィル・ヘイとマット・マンフレディが手がける。キャストはわかっていない。女流監督でアジア系のクサマは、今年、アカデミーから新会員に招待されている。文:猿渡由紀
2016年09月21日人気ゲームをハ『アングリーバード』/その他の画像リウッドが映画化した3Dアニメーション『アングリーバード』のジャパンプレミアが9月20日、東京・新宿ピカデリーで行われ、日本語吹替え版で主人公の“怒りんぼうのレッド”を演じる坂上忍、ベイビーバード役のりんかちゃん&あんなちゃん、プロデューサーのジョン・コーエン(『怪盗グルーの月泥棒 3D』)、クレイ・ケイティス監督(『アナと雪の女王』アニメーション担当)が出席した。怒りんぼうのレッド、お喋りでお調子者のチャック、体は大きいが小心者のボムの3匹が、いじわるなピッグたちに盗まれた大切な“たまご”を取り返すために大冒険を繰り広げる。坂上は「正直、ヤバイです。僕の声じゃなければ、泣いています。自分の声なので、照れくさいですけど」と太鼓判。自身が演じるレッドについては、「怒りんぼうで、ひねくれているけど、愛がある」と共通点を語り、「鳥たちが助け合い、繋がる姿にグッときますね。お子さんが楽しめるのはもちろん、大人が忘れかけた勇気と信頼の大切さが描かれている」と魅力をアピールした。日本のファンを前にしたコーエン氏は、「この作品を、日本の皆さんと分かち合えることにワクワクしています。今日はスタッフ、キャストを代表し、皆さんにお礼を申し上げたい」と感謝の意。 ケイティス監督も「完成までに約4年を費やしましたが、作っていて非常に楽しい作品でした。同じように、皆さんにも楽しんでもらえれば」と胸を高鳴らせた。2人から坂上、りんかちゃん&あんなちゃんに、絵のプレゼントが贈られると、坂上は「超うれしい。帰ったら、家に飾ります」と大喜び。また、ジャパンプレミアにはダチョウ倶楽部の肥後克広、寺門ジモン、上島竜兵がサプライズ登壇。坂上と上島が“お約束”のキスを披露し、「意外と唇が柔らかい」(坂上)と会場を盛り上げていた。『アングリーバード』10月1日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年09月20日「ぴあ」調査による2016年9月17日のぴあ映画初日満足度ランキングは、大今良時のベストセラーコミックを映画化したアニメーション『映画「聲の形」』がトップに輝いた。その他の画像本作は、“いじめ”や“障がい”といったテーマを題材に、少年少女たちの青春を描いた感動ストーリー。物語は、小学生の主人公・石田将也と転校生で聴覚障がいを持つ西宮硝子の出会いから始まる。互いに歩み寄れないまま高校生になったふたりが再会を果たし、過去の自分や周囲の人々と向き合っていく様が描かれる。劇場に訪れた原作ファンからは、「ボリュームのある漫画が2時間に上手くまとまっていた」「どのシーンも丁寧に作られている。涙をこらえるのが大変だった」「原作と異なるシーンも満足できる仕上がりだった」「キャラクターの面白さもしっかり出ていた」と好評。一方で、原作は知らないが「予告編を観て気になった」という観客も多く、「思っていたより深い作品」「登場人物ひとりひとりが人間臭くてリアルに感じた」「登場人物それぞれの個性や考えに共感することもあった。見ごたえのある作品」などのコメントが寄せられた。“見ごたえのある作品”を作り出したのは、数々の人気を輩出してきた京都アニメーション。『映画 けいおん!』『たまこラブストーリー』など青春ドラマを多数手掛けており、本作でも少年少女の悩みや葛藤がリアルに描写されている。主人公たちと同じ10代の観客からは「いじめる側が、いじめられる側になってしまうシーンは心に刺さった」(19歳)、「主人公が過ちを償っていく姿が心に染みた。自分と重なる部分もあった」(15歳)、「いじめる側、いじめられる側の関係の変化が感動的」(16歳)などの声が寄せられた。なお、満足度ランキングは、佐藤泰志の原作小説をオダギリジョー、蒼井優の共演で描く『オーバー・フェンス』が2位に、『悪人』の李相日監督が再び作家・吉田修一の長編小説を映画化した『怒り』が3位に入っている。(本ランキングは、9/17(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『映画「聲の形」』公開中
2016年09月20日2016年9月17日、18日の全国映画動員ランキングは、TOP3に新作2本がランクインするも、公開4週目の『君の名は。』(全国298館)が首位を守った。その他の画像初登場2位は、大今良時の人気コミックを京都アニメーションが映画化した『映画 聲の形』(全国120館)。初登場3位には、吉田修一の同名小説を李相日監督が、渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛らの競演で映画化した『怒り』(全国324館)が入った。そのほか、スティーヴン・スピルバーグ監督の新作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(全国348館)が初登場8位にランクインしている。次週は『真田十勇士』『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』『ハドソン川の奇跡』『メカニック:ワールドミッション』『闇金ウシジマくん Part3』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『君の名は。』2位『映画 聲の形』3位『怒り』4位『スーサイド・スクワッド』5位『四月は君の嘘』6位『シン・ゴジラ』7位『超高速!参勤交代 リターンズ』8位『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』9位『ペット』10位『キング・オブ・エジプト』
2016年09月20日『Mr.インクレディブル』『 ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のブラッド・バード監督が1999年に手がけた傑作『アイアン・ジャイアント』がリマスターされ“シグニチャー・エディション”として10月に劇場公開されることが先ごろ発表になったが、本作のブルーレイが12月7日(水)にリリースされることが決定した。『アイアン・ジャイアント シグネチャー・エディション』/その他の画像本作は、自分が何者かを知らない鋼鉄の巨人アイアン・ジャイアントと、9歳の少年ホーガースの友情と冒険を描いた作品。のちにピクサーでオスカーを受賞し、実写映画でも活躍するバード監督の手腕は本作でもいかんなく発揮されており、キャラクターとストーリーの巧みさ、アクションシーンの迫力、感涙必至の結末は現在まで語り継がれている。新版では、約2分のシーンを追加し、全編をリマスターしたもので、12月7日(水)に発売されるブルーレイ スペシャル・セットには、本編だけでなく音声解説やメイキング、各種映像特典が収録され、40ページのオリジナル・ブックレット、5種類のアート・カード、バード監督からの手紙が封入される。『アイアン・ジャイアント シグネチャー・エディション』Blu-ray スペシャル・セット初回限定生産4990円+税12月7日(水)発売発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント(C)1999 THE IRON GIANT and all related characters and elements are trademarks of and Warner Bros. Entertainment Inc.
2016年09月20日ウィル・フェレルが、撮影開始直前になって、映画『Captain Dad』を降板した。降板の理由はわかっていない。カリブ海に旅行に出かけた家族を描くインディーズのコメディ映画で、ほかにキャサリン・キーナー、マイケル・セラが出演する。その他の情報監督と脚本は、セバスチャン・シルヴァ。撮影は26日にコロンビアでスタートの予定だったが、主演俳優を失ってしまったことで、どうなるのか不明だ。フェレルは昨年末北米公開されたコメディ『Daddy’s Home』でも父を演じ、大ヒットさせている。共演はマーク・ウォールバーグで、続編の企画も動き出している。次回作『The House』での役柄も、父親。こちらの共演は、エイミー・ポーラーで、北米公開は来年7月。文:猿渡由紀
2016年09月20日第41回トロント映画祭の受賞結果が発表された。その他の情報カンヌやヴェネツィアと違い、審査員ではなく観客が投票するトロントでは、観客賞が最高賞となる。この栄誉に輝いたのは、多くが予測したとおり、デイミアン・チャゼル監督の『La La Land』だった。現代のL.A.を舞台にしたミュージカルで、主演はエマ・ストーンとライアン・ゴズリング。ストーンは、今作で、ヴェネツィア映画祭の女優賞を受賞したばかり。この観客賞受賞で、オスカーに向けて、さらにはずみがついた。次点はガース・デイビスの『Lion』と、ミラ・ナーイルの『Queen of Katwe』。また、昨年始まった、審査員が決めるプラットフォーム賞には『Jackie』のパブロ・ラレイン監督が選ばれた。今作では、主演のナタリー・ポートマンにも絶賛が集まっており、アワードシーズンでの健闘が期待できそうだ。トロントで観客賞受賞から、オスカー作品賞につながった作品には、『アメリカン・ビューティ』『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』『それでも夜は明ける』などの例がある。昨年の受賞作『ルーム』は、受賞こそ逃したものの作品部門にノミネートされ、ブリー・ラーソンが主演女優賞を受賞している。『LA LA LAND(原題)』2017年2月 TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー取材・文:猿渡由紀
2016年09月20日マーク・ウォルバーグ主演、ピーター・バーグ監督の『Deepwater Horizon』が、トロント映画祭でワールドプレミアを行った。その他の情報本作は、2010年のメキシコ湾原油流出事件を描く、実話物。原油が流出で起こった大爆発のため、海上で作業をしていた11人の従業員が命を失った。ウォルバーグが演じるマイク・ウィリアムズは、その悲劇を間近に体験した生存者。ウィリアムズ本人も、映画の製作に深くたずさわった。「彼に脚本を彼に見せて、『これは本当に起こった。これは、むしろこんなふうだ』というように、いろいろ指摘してもらったんだ。そうすることで、映画は事実に正確になる。人命が失われた実話を語るのは、いつだって、とても難しいことだよ。一方で、大きな充実感も伴う。その人たちに、敬意を払うことができるんだから」(ウォルバーグ)当時、事件は大きく報道されたが、主には環境汚染の側面が語られ、この11人の人々の話は、それほど聞かれなかった。「人が死んだのに、そこに一番の焦点が当たらなかったなんて、それもまた悲劇だよね」とウォルバーグ。だからこそ、この映画を作って彼らの話を伝えたかったのだと、バーグも認める。「製作にあたって、僕は11人全員の遺族に会い、僕がこれをどんな映画にしようとしているのかを説明した。これはあなたが誇りに思えるような映画になる、『私の夫はこんな人だったのよ』『これが僕の父なんだ』と、孫たちに見せられる映画になると、彼らに言ったんだよ。撮影現場に来たいという人がいれば来てもらったし、プライベートの試写を組んで、誰よりも先に完成作を見てもらうこともした」(バーグ)ウォルバーグとバーグは、やはり実話に基づく『ローン・サバイバー』でも組んでいる。今年末に北米公開されるボストンマラソン爆撃事件についての『Patriots Day』も、このコンビによるものだ。「ピーターと僕は、お互いから最高のものを引き出す。お互いに対して、とても多くを期待するし、言いたいことは遠慮せずに言える関係だ。僕は彼のすべてが好きだよ。彼がニューヨーク・ジャイアンツのファンということを除けばだけどね(笑)」日本公開は来年。『Deepwater Horizon(原題)』2017年公開取材・文:猿渡由紀
2016年09月20日俳優の渡辺謙が9月17日、都内で行われた主演作『怒り』の初日舞台あいさつに登壇。2013年に公開された『許されざる者』に続き、再タッグを組んだ李相日監督に対し「役作りして演じるだけじゃなく、その先にあるものを待ってくれる。正直に役者と向き合い、心を開かせてくれる存在」と深い敬意を示した。『怒り』舞台あいさつ/その他の写真一方、李監督は「いつも役者さんには『こういう風に…』とストレートな指示はせず、役についてどう思っているのか質問することが多い。なので、とことん苦しみながら、面白がってくれる忍耐強い俳優じゃないと付き合いきれない」と語り、「お互いの存在があって、成り立っている」とキャストへの感謝を述べた。犯人が現場に“怒”の血文字を残した夫婦殺害事件から1年。整形した犯人が逃亡を続けるなか、東京、千葉、沖縄に素性不明な3人の青年が現れ、その正体をめぐり、周囲の人間が疑心暗鬼に陥る。李監督と原作・吉田修一氏の『悪人』コンビが再び集結した。舞台あいさつには渡辺と李監督に加えて、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡が登壇。渡辺と親子役で共演した宮崎は、「現場では私の居場所を作ってくれた。今日で“お父ちゃん”に会えなくなるのは、さみしいですが、謙さんの娘を演じられて幸せ」と涙ぐんだ。松山とは約10年ぶりの共演だといい「私をリードしてくださり、頼りがいのある存在だった」と語ると、松山は「ある女優さんが『あおいちゃんは変人』って言ったんですが、今回その意味がよくわかりました(笑)」と笑いを誘った。「見終わってこんなに愛おしい涙が流れたのは何年ぶりか」(綾野)、「私にとっては戦いのような撮影でしたが、今は財産になりました」(広瀬)、「怒りについて考える作品ですが、最終的には救いの映画なんだと思う」(妻夫木)、「すずちゃんがくしゃくしゃになる姿を、俯瞰で見ているしかなかった。心中お察しします」(森山)と共演陣も本作への強い思いを語った。『怒り』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年09月17日ロマン・ポランスキーの次回作に、エヴァ・グリーンが出演することがわかった。ポランスキーの妻エマニュエル・セニエも出演する。その他の情報心理スリラーで、タイトルは『Based on a True Story』。ある女性ライター(セニエ)に執着をもつ女性(グリーン)が現れ、危険な状態へと追い詰められていくという物語らしい。脚本は、ポランスキーとオリヴィエ・アサイヤスが共同執筆する。撮影はパリで11月にスタート予定。ポランスキーの最近作は、2013年のカンヌ映画祭でお披露目された『毛皮のヴィーナス』。主演はセニエ。アサイヤスの最近作は、今年のカンヌ映画祭で上映された『Personal Shoppers』。グリーンの最近作は、今月末北米公開されるティム・バートン監督作『ミス・ペレグリンズ・ホーム・フォー・ペキュリアー・チルドレン(原題)』。文:猿渡由紀
2016年09月17日大学進学以来、スクリーンからややご無沙汰しているダコタ・ファニングが、2作品を引っ提げてトロント映画祭を訪れた。ひとつは、ユアン・マグレガーが監督デビューを果たす『American Pastoral(原題)』。もうひとつは、マーティン・クールホーヴェン監督の『Brimstone(原題)』だ。その他の情報いずれも暗い役。とりわけ『Brimstone(原題)』は、女性に対する暴力を描く時代物のスリラーで、ダコタが演じるリズは、数々の信じられないような苦難をくぐり抜けていく。映画のはじめで彼女は、耳は聞こえるが口をきけない女性として登場。時間が逆戻りする形で話が展開する中、どうしてそうなったのかが次第にわかっていく。「『Brimstone』は、これまでに読んだどんな脚本とも違っていた。こういう役には、めったにめぐり会えないものよ。今作と『American…』は立て続けに撮影したの。『American…』にはずいぶん前から出演を約束していたけど、実現に時間がかかった。今作の方はすぐ実現して、これを半分撮影し、『American…』を撮ってすぐ残りの『Brimstone』を撮る、というスケジュールになったのよ。それでずいぶん長いこと、暗い役にどっぷり浸かることになった。それは平気。私は自分をプッシュしてくれるような作品が好きなの。そういう作品は、絶対ではないけれど、暗い作品であることが多いのよ」とダコタは話す。久々のレッドカーペットも、純粋に楽しんでいるという。「あれも女優の仕事の一部よ。ファッションは自分という人間を見せる手段。映画には、いつも本来の自分ではない姿で出るでしょう?だから、私は本当はこういう姿です、と見せる機会があるのは楽しいことよ」。すでに、その次の作品も撮り終えている。「学業と仕事の両立は、昔からやってきたこと。むしろ学校が終わってしまったら、時間ができすぎちゃって、どうすればいいかわからないかもね(笑)」。取材・文・写真:猿渡由紀
2016年09月16日とびきりチャーミングな等身大ヒロイン・ブリジットのドタバタな恋模様を描くシリーズ3作目『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』の日本版本予告映像が解禁になった。公開された予告編映像『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ2作から11年。マーク(コリン・ファース)と結ばれ結婚するハズだったブリジット(レニー・ゼルウィガー)は、40代になり、テレビ局の敏腕プロデューサーへと昇進するもプライベートでは未だ独身で、ひとりさびしく自分の誕生日を祝っていた…。過去に彼女が愛したダニエル(ヒュー・グラント)は、なんと事故で亡くなっており、5年前に別れたマークは別の人と結婚するも現在、離婚調停中で、ブリジットは今もマークのことを忘れられずにいた。このほど公開になった日本版本予告映像では、そんなブリジットに訪れる、新たな出会い、マークとの再会、そして妊娠……と目まぐるしい変化が描かれる。自分に甘くて立ち直りがやたらと早く、恋に夢中だがキャリアも大事。元カレとIT企業の社長・ジャックの間で揺れ動くブリジットはこのモテ期の中で、どのような選択をするのか? 誰もがきっと、ブリジット今度こそ幸せを掴んで! と思わずにいられない内容になっている。『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』10月29日(土)全国ロードショー
2016年09月16日ナタリー・ポートマンが、またもやオスカー候補にあがるか?『Jackie(原題)』を観た批評家やジャーナリストの間で、早くもそんな予測が飛び交っている。その他の情報本作は、ファーストレディ、ジャクリーン・ケネディの伝記映画。だが、彼女の一生を追うものではなく、ケネディ暗殺事件の直後に焦点を当てる。目の前で愛する夫が射殺されるという究極のショックを体験し、深い悲しみに浸りながらも、何も知らない子供たちに説明したり、葬儀や公務に携わらなければならなかった。「それがどれほど辛いことなのか、想像するのは難しくなかった。ひどく残酷で打ちのめされるようなことを、彼女は公が見守る中、体験したの。状況を思い浮かべただけで、その心境にたどりつくことができたわ」と、ポートマンは振り返る。今作のプロデューサーは、ポートマンが『ブラックスワン』で組んだダーレン・アロノフスキー。アロノフスキーは当初、私生活のパートナーだったレイチェル・ワイズを主演に据え、自分が監督をするつもりで、このプロジェクトを立ち上げた。しかし、カップルは破局を迎え、アロノフスキーは主演の話をポートマンに持ちかける。同時に彼は、監督の座を降り、プロデューサーにとどまることも決めて、ポートマンに相談しつつ、新しい監督を選んでいった。その結果、決まったのが、チリ出身のパブロ・ララインだ。アロノフスキーは昨年のベルリン映画祭で審査員を務め、パブロの『ザ・クラブ』を見て、彼だと思ったらしい。映画の評判を見る限り、その判断は正しかったようだ。ポートマンも「パブロははっきりしたビジョンを持っていると同時に、俳優が即興をしたり、現場で何かを勝手に変えたりすることを許してくれる。彼との仕事は最高に楽しかった」と告白する。来年2月、彼らは共にオスカーのレッドカーペットを歩くだろうか。日本公開は来年。取材・文・写真:猿渡由紀
2016年09月16日『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のブルーレイやDVDがおさめられたMovieNEXが本日リリースされるのを記念して、主演のクリス・エヴァンスのインタビュー映像と未公開シーンが公開になった。『シビル・ウォー』インタビュー&未公開映像エヴァンスが演じるキャプテン・アメリカは、アイアンマンやブラック・ウィドウらが所属する“アベンジャーズ”のリーダーで、これまで数々の危機を救ってきたが、本作ではある事件を機にチームが二手に分かれて対立してしまう。このほど公開になったインタビュー映像でエヴァンスは「今回戦う相手は敵ではなく、家族同然の友人だ。兄弟のように大切に思ってきた仲間だからこそ、なおさら大きな葛藤と迷いが生じる」と説明する。アベンジャーズは国際的な政府機関の管理下に置かれるべきか? この問題を巡ってキャプテン・アメリカとアイアンマンは対立。ふたりとも互いを憎く思っているわけではないが、意見の違いは新たに起こる事件や、勘違い、ボタンの掛け違いによって大きくなっていき、ついに“対決”を選ばざるを得ない局面が訪れてしまう。インタビュー映像では、この重厚なドラマを、アンソニー&ジョー・ルッソ監督がどのように描いたかも解説している。また、未公開シーンは、キャプテン・アメリカのトレードマークにもなっている“シールド”にちなんだシーンで、アクロバティックなアクションシーンに合間にユーモアのあるやりとりが挟み込まれ、思わずニヤリとしてしまう削除するには惜しいシーンになっている。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』MovieNEX発売中デジタル配信中
2016年09月16日『スター・ウォーズ』サーガの知られざる物語を描く映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の新ポスターが公開になった。主人公ジン・アーソ、美しい砂浜、そして帝国軍の巨大兵器デス・スターが描かれている。その他の画像『ローグ・ワン…』は、最初に劇場公開された映画『スター・ウォーズ』でレイア姫がR2-D2に託した帝国軍の巨大要塞“デス・スター”の設計図を反乱軍が入手するまでの物語で、ジンと仲間たちが生還不可能な作戦に挑む姿が描かれる。本作は『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』』につながる物語で、一部メディアで『…新たなる希望』のオープニングの10分前まで描かれると報道されたが、本作を手がけるギャレス・エドワーズ監督は「『ローグ・ワン』が『新たなる希望』に繋がる出来事について描いている事は確かだ。『新たなる希望』の冒頭にどこまで近いかというと……いや、やめておくよ、ネタばれになるといけないから、どこまで直前かは観客に本作を観てその目で確かめて欲しい」とコメントしている。『…新たなる希望』の冒頭には“反乱軍の宇宙艦隊は秘密基地から奇襲攻撃を仕掛け、初めての勝利を手にした”、“反乱軍のスパイは帝国の究極兵器に関する秘密の設計図を盗み出すことに成功した”という記述があるため、『ローグ・ワン』はこの部分がドラマに中心になることは間違いない。その一方で、それ以外の部分でアッと驚く設定やドラマ、ファンを歓喜させる描写が含まれている可能性は高く、ファンの期待は日々、膨らんでいる。公開を迎えるまで詳細なストーリーや描写に関する予想やウワサが飛び交うことになりそうだ。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』12月16日(金) 全国ロードショー『スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)』2017年12月15日(金) 全国公開
2016年09月16日デイミアン・チャゼル監督の『ラ・ラ・ランド(原題)』に、早くも「観客賞最有力候補か?」との声が上がっている。その他の画像本作はエマ・ストーンとライアン・ゴズリングが主演する、L.A.を舞台にしたミュージカル。ビビッドでカラフルな映像、ジャズの音楽など、あらゆる感覚を刺激してくれるが、ここまで人の心をつかむのは、若い主人公ふたりの恋、葛藤、夢を追いかける姿などが、リアルで切なく、共感を呼ぶからだ。ストーン演じるミアは女優志望。スタジオのカフェでアルバイトをしながら、オーディションを受けては落ちるという日々を送っている。一方、ゴズリングが演じるセバスチャンは、ジャズピアニスト。黄金時代のジャズを崇拝し、最近流行の軽いジャズを嫌う彼は、いつか自分のジャズクラブを開きたいという夢を持っている。そんなふたりが恋に落ちるが、それぞれが自分の夢のために努力を重ねるうちに、ふたりの前には、障害が立ちはだかっていく。オスカー作品部門に候補入りした2014年の『セッション』で注目されたチャゼルは、まだ31歳の若さ。今作は『セッション』よりも前から抱いていた企画だが、当時無名だった彼がミュージカルという今の時代には難しいジャンルの映画を作らせてもらうことは困難で、「自分にはちゃんと映画を監督できる力があるのだと証明しようと思って『セッション』を作った」と告白する。一時は『セッション』に主演したマイルズ・テラーとエマ・ワトソンが主演に決まっていたが、スケジュールや資金繰りの関係でふたりは降板。その後もいくつかの名前が浮上し、最終的にストーンとゴズリングに落ち着いた。しかし、結果的にこのふたりは最高の選択肢だったようだ。チャゼルは「ライアンはセバスチャンの役にさまざまな良いアイデアを持ち込んでくれた」と、ゴズリングに感謝を表明。ストーンの演技は、先のベネチア映画祭で女優賞に輝いた。オスカーでも、彼女の主演女優部門候補入りは間違いないだろうとささやかれている。日本公開は2017年2月。TOHOシネマズみゆき座ほか全国公開。『ラ・ラ・ランド(原題)』2017年2月公開取材・文・写真:猿渡由紀
2016年09月15日現在開催中のトロント映画祭で、アン・ハサウェイが主演するSFスリラー『Colossal』の北米配給権を中国企業が買い付けたことが、業界で話題を呼んでいる。その他の情報その中国企業の名前は、現在、明らかにされていない。買い付け金額は、500~700万ドルあたりではないかと見られている。2017年に大規模な公開をすることも約束しているようだ。もちろん、中国企業がアメリカの映画館に自ら配給するのは現実的に難しく、この会社はアメリカの新しいスタジオに投資するようで、実際の配給業務は、そのスタジオが行うことになると思われる。最近、中国とハリウッドは急速に関係を近づけているが、このようなディールは、初めてのことだ。『Colossal』には、ほかに『ダウントン・アビー』のダン・スティーヴンスなどが出演。監督は、スペインのナチョ・ビガロンド。文:猿渡由紀
2016年09月15日米国による膨大な個人情報監視の事実を暴いたエドワード・スノーデンの半生を描くオリバー・ストーン監督の新作『スノーデン』(原題:SNOWDEN)が、来年1月27日(金)から全国公開されることが決定した。その他の情報本作は、国を愛するひとりの若者が、なぜ素性を明かし、輝かしいキャリアや恋人と築き上げた幸せな人生のすべてを捨ててまで重大な告発を決意したのか? その過程を映し出して行く衝撃作。CIA(中央情報局)職員で、NSA(米国国家安全保障局)の職員でもあったスノーデンの告発の一部始終を記録したドキュメンタリー映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』から9年前にさかのぼり、平凡な若者だったスノーデンが、恐るべき現実に理想を打ち砕かれていった過程や、長年にわたってパートナーとして寄り添うリンゼイ・ミルズとの出会いを描く。スノーデンを演じるのはジョセフ・ゴードン=レヴィット。恋人リンゼイ役は、『ダイバージェント』『きっと、星のせいじゃない』のシャイリーン・ウッドリー。そのほかメリッサ・レオ、ザッカリー・クイント、トム・ウィルキンソン、リス・エヴァンスが脇を固め、ニコラス・ケイジがCIAの指導教官役で登場する。『プラトーン』『7月4日に生まれて』など、国家の責任やあり方を問う作品を数多く手がけてきたストーン監督が、世界を震撼させた内部告発劇“スノーデン事件”を通して今、伝えたいことは何か? 70歳の巨匠が、世界を変えた29歳の若者の真実に迫る『スノーデン』は来年1月27日(金)に日本公開される。『スノーデン』1月27日(金)TOHOシネマズ みゆき座他全国ロードショー
2016年09月15日吉田羊が主演を務めるドラマWの新作『コールドケース~真実の扉~』と神奈川県警が先ごろ、タイアップポスターを発表したが、吉田が14日に一日警察署長を務めた。その他の写真本作は、神奈川県警捜査一課に所属する主人公・石川百合(吉田)らが未解決事件に隠された真相を見つけ出していくもので、主演の吉田は14日に、加賀町警察署長の吉田忠之署長から“一日署長”として委嘱された。彼女が訴えるのは“振り込め詐欺撲滅”で、友人の家族が被害あったことを紹介し「“お金を取られたことも悔しいけれど、自分を守りたいと思った親心を利用されたことが腹立たしかった”と友人が語っておりました」と語って、注意を呼びかけた。その後、加賀町警察署を出た吉田は、中華街などをパレードしながら“詐欺撲滅”を訴え、集まった人々に「家族の絆を悪用する振り込め詐欺は絶対に許すことができません。ひとりひとりが警戒心を強め、日頃から家族と密に連絡を取り合うことが、撲滅への第一歩になると思います。みなさま、ご協力をお願いします」と語りかけた。WOWOW開局25周年記念『連続ドラマW コールドケース~真実の扉~』10月22日(土)22:00第1話無料放送/全10話
2016年09月15日マーベルを代表する2大ヒーローが対決する『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』MovieNEXの発売記念イベントが9月14日、都内で行われ、リオ五輪銀メダリストの吉田沙保里選手、女子円盤投とハンマー投の日本記録を保持する室伏由佳氏が登壇。可愛らしいルームウェアに身を包んだ“最強女子”コンビが同作の魅力を熱弁した。『シビル・ウォー』MovieNEX発売記念イベントの模様キャプテン・アメリカやアイアンマンなどが集結し、数々の世界的危機を救ってきた組織“アベンジャーズ”は、任務の度に甚大な被害をもたらした責任を追及される。国際的な組織の管理下で、自由な活動が制限されることになり、メンバー間の意見が対立し…。吉田選手は「いろいろな要素が詰まった作品で、本当に楽しめました。人と人がぶつかり合い、勝ち負けは別にして、戦い終わった後の友情は最高ですね」とトップアスリートらしく、戦うヒーローたちに共感しきり。室伏氏も「戦う者同士の友情を感じる。どんな決着になるのかドキドキするし、願わくば和解してほしい」と熱く語った。正義感が強く女性には一途なキャプテン・アメリカ、頭脳派でプレイボーイなアイアンマンのうち、どちらが好みか問われると、吉田選手は「もちろん、キャプテン・アメリカ」と即答。「強くてカッコいいですし、リーダーシップもある。(レスリングの)試合では私が引っぱりますが、恋愛は引っぱってもらいたい。甘えたがりなので(笑)」と瞳を輝かせた。一方、室伏氏はアイアンマン派だといい「父も鉄人ですし(笑)、たたずまいや空を飛ぶシーンがとてもカッコいい。モテるけど、結局は1人の女性に一途というのもいいですね」とこちらも女性らしい一面を見せていた。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』デジタル先行配信中9月16日(金) MovieNEX発売取材・文・写真:内田 涼
2016年09月14日ディズニーが1977年に製作したファンタジー映画を、最新の映像技術を駆使して新生させた『ピートと秘密の友達』が12月に公開されることが決定し、予告編映像が公開になった。6年もの間、人と関わらずに森で暮らしてきた少年ピートと、彼の“秘密の友達”の友情を壮大なスケールで描く感動作だ。予告編映像が公開本作の主人公ピートは幼い頃に起こったある出来事がきっかけで、6年もの間、森で暮らしてきた。しかし、彼には秘密の友達“エリオット”がいて、ふたりは深い友情で結ばれていた。そんなある日、ピートは、森を愛する女性グレースに出会い、数年ぶりに“人間”と対面。このことがきっかけで、ピートとエリオットは大騒動に巻き込まれるが、ふたりはお互いを守るため、再び幸福に暮らすために試練に立ち向かう。予告編にはグレースと森で暮らしてきたピートの出会いの場面や、人々の前には姿を見せてこなかった“秘密の友達”も登場。エリオットはどんな姿をしているのか? エリオットは森の中でどんな風に過ごしているのか? がわかる映像になっている。『ピートと秘密の友達』12月23日(祝・金)全国ロードショー
2016年09月14日デヴ・パテル、ニコール・キッドマンが出演する『ライオン(原題)』が、トロントで高い評価を集めている。実話に基づく感動のドラマで、オーストラリアのTVや短編を手掛けてきたガース・デイビスが監督を務める。トロント映画祭 その他のニュース物語の舞台は、インドとオーストラリア。インドの小さな村で、母、兄、妹と、貧しくも平和な毎日を送る5歳の少年サルーは、ある夜、なんとなく停車中の電車に乗り込む。彼が眠っている間に電車は動き出し、2日間も車内に閉じ込められた結果、はるか遠いカルカッタに到着。自分がどこから来たのかもきちんと説明できないサルーは、孤児たちのための施設に入れられるが、まもなく、タスマニアの夫妻に養子として迎えられることになった。血の繋がらない父母はたっぷりと愛情を注いでくれ、サルーは立派に成長。だが、大人になった彼は、故郷で自分を心配している母のことが気になり始め、なんとか探し出せないものかと試みるようになる。キッドマンが演じるのは、サルーを引き取って育てるスー・ブリエリー。記者会見で、キッドマンは「その子がどこから来たにしろ、愛に囲まれた環境で育ててあげるのが、何よりも大事。スーはそれをしてあげたの。私も養子を取った母。共感できる部分がたくさんあったわ。映画の中でも語られるけれど、スーは血のつながった子を産むことができたのに、養子を取る方を選んだの。そう聞くと驚く人も多いでしょうけれど、それが彼女の望んだことなのよ」と語った。大人になってからのサルーを演じるパテルは、無名だった8年前、『スラムドッグ$ミリオネア』でトロント映画祭を訪れている。作品は観客賞を受賞し、ついにはオスカーにも輝いた。「インドの幼い男の子、貧しい場所、という部分は『スラムドッグ…』と共通するけれど、この2作品は全然違う。『ライオン(原題)』は母と子の関係を描く物語。それに今作のサルーはオーストラリア人として育ち、インドに戻っても、現地の言葉をもう喋れなくなっている。とは言え、またトロント映画祭に戻ってこられたのは、とても素敵な気分だよ」(パテル)。北米公開は、オスカー狙いの有力作品が集中的に公開される11月下旬。『ライオン(原題)』2017年公開取材・文・写真:猿渡由紀
2016年09月14日小栗旬が主演を務める11月公開の映画『ミュージアム』の新たな予告編とポスター画像が公開になった。『ミュージアム』新たな予告編本作は、巴亮介の人気コミックが原作で、カエルのマスクを被り、雨の日に猟奇殺人を繰り返す“カエル男”を追う刑事・沢村(小栗)の姿を描くスリラー作品。『るろうに剣心』『秘密 THE TOP SECRET』の大友啓史が監督を務め、尾野真千子、野村周平、丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、大森南朋が出演する。予告編に登場するのは、視界をさえぎるほど降り続ける雨の中で捜査を続ける沢村の姿と、カエル男が生み出した想像を絶する姿になった死体の数々。カエル男は猟奇殺人を自分の美意識に基づいて行っており、それらは彼にとって“作品”だ。次々に作品を生み出していくカエル男、彼を追うもたどりつけない沢村。やがて、カエル男は沢村の家族を標的にする。映像の後半になるにつれ、衝撃的な映像が並ぶ構成で、映像の最後には“あなたは最悪のラストを期待する”という意味深なコピーが登場。なぜ、観客が最悪であることを“期待”するのか? 予想外の展開と罠が仕掛けられた作品になりそうだ。『ミュージアム』11月12日(土) 全国ロードショー
2016年09月14日