フェティコ(FETICO)の2024年春夏コレクションが2023年8月28日(月)に東京・寺田倉庫で発表された。フェイ・ウォンをミューズに、ソフィ・カルの作品集にも思いを馳せて今季のミューズとして捉えたのは、香港のシンガーソングライターで俳優のフェイ・ウォン。ウォン・カーウァイが監督を務めた青春映画『恋する惑星』などに出演したフェイ・ウォンは、1990年代にアジアン・ポップスの女王として名を馳せた人物だ。また、ステージ上では前衛的な衣装を、プライベートでは90年代らしい洗練された衣服を身に纏い、当時のファッションアイコンとしても注目を集めた。そしてもう1つの着想源となったのは、フェティコのデザイナー・舟山瑛美が久しぶりに訪れたパリでふと手に取ったという、フランスの現代美術家ソフィ・カルの作品集『THE HOTEL』。イタリアのクラシカルなホテルでメイドとして働いていたソフィが、旅行客が過ごした空間をカメラで記録した非常にプライベートな作品集で、好奇心とスリルが混ざり合う刺激的な一冊となっている。今季は、そんなフェイ・ウォンと作品集『THE HOTEL』にヒントを得ながら、舟山が追求する女性の美しさを引き立てるコレクションを提案していく。ステージ衣装を思わせるドレスやジャケットまず最初に注目したいのは、フェイ・ウォンのステージ上の衣装を思わせる、90年代のシルエットを落とし込んだアイテム。レースのように繊細なサマーウールのミニドレスや、透け感のあるシルクコットンに艶のある素材を合わせたジャケットやパンツなど、センシュアルな肌見せを叶えるエレガントなピースが展開された。壁紙やベッドフレームをイメージパジャマ風のシャツとパンツのセットアップやベロアのボディスーツに落とし込まれた芍薬柄は、作品集『THE HOTEL』に登場する壁紙から着想を得たもの。また、ベッドフレームの装飾をパンチング加工によって表現した、ワイドなデニムパンツも提案された。ランジェリーディテールこれまでのコレクションでも繰り返し提案されてきたランジェリーディテールは、パープルとブラックでコントラストを効かせたキャミソールドレスや、コルセットのラインを取り入れたロングドレスなど随所に。また今季は、サイドのカットアウトが印象的なスイムウェアも展開される。ブランド初のバッグブランド初となるバッグとして、がま口のクロージャーがアクセントになったハンドバッグと、ボクシーなトートバッグもランウェイに。いずれも『THE HOTEL』のインテリアを思わせる薔薇柄がエンボス加工で表現された、エレガントなデザインが魅力的だ。さらにブラン(BLANC.)とのコラボレーションサングラスや、ラインストーンとスタッズが施されたクロッグシューズも発表された。
2023年08月31日ヴィルドホワイレン(WILDFRÄULEIN)の2024年春夏コレクションが、楽天ファッションウィーク期間中の2023年8月28日(月)に、渋谷ヒカリエにて発表された。テーマは「The Prayer」。アメリカでの日常や文化を取り入れてヴィルドホワイレンがショーを開催するのは、ニューヨークで開催して以来6年ぶり。アメリカと日本の2カ国を拠点とするデザイナー・ループ志村は、日曜の午前中に教会へ訪れるのが習慣だという。家族を大事にすること、仲間を思いやること、そんなことを頭に描きながら流れる教会での時間が好きだというループ志村は、教会での様子を表現すべく、「The Prayer」に沿ったコレクションを展開する。“祈る人”でショーは幕開けテーマよろしくショーは手を合わせて祈りを捧げるモデルからスタート。光を浴びて祈る姿を見ると、まるで会場が教会になったかのような錯覚を覚える。清廉な印象を受けるホワイトのシャツドレスに身を包み、バックには天使と口づけする人物が描かれたタペストリーを配した。ちなみに、コレクションアイテムの随所に見られる絵は、幼い頃から多ジャンルな芸術に囲まれて育ったループ志村のバックグラウンドを表すように、すべて彼が描いたものだ。世界を旅する中で描き続けてきたものを採用し、その試みは今後も続けていくという。ミリタリー要素を日常に落とし込んで身近な出来事、すなわち日常や文化をコレクションに落とし込むことも目指した今季。アメリカでは、メッセージ性などは一切なしにミリタリー要素を当たり前のようにファッションに取り入れる人が多いと感じたループ志村は、ミリタリーなディテールをウェアの中に取り入れた。大きなポケット4つをフロントで繋ぎ合わせたベストを、カーゴパンツやメッシュ素材のトップスと組み合わせている。荘厳なゴールドの刺繍繊細な輝きを放つのは、ロングTシャツなどに施されたゴールドの刺繍だ。ホワイトのトップスにはドラゴンの刺繍を、タイダイ柄のロングTシャツにはフロント全面に、中央で羽を広げる鳥や草花などの刺繍をあしらい、荘厳な雰囲気をプラスしている。レザーのキーケースなど小物類小物類にも注目したい。ボックス型ハンドバッグや、表面に生地の重なりが見える大きなショルダーバッグなどが登場する。また、レザーのキーケース兼ネックレスには、あるストーリーが込められている。デザイナーがやんちゃだった頃、全く家に帰らなかったことにちなみ、家に帰ることを促すかのようにコレクション内では鍵を首から下げることにしたそうだ。なお、セットしている鍵は、ブランドがスタートしてからの10年間の中で使用してきたアトリエや事務所の鍵を使用している。
2023年08月31日ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)の2024年春夏コレクションが2023年8月28日(月)、上野・東京国立博物館の法隆寺宝物館にて発表された。儚く美しい夏の情景を切り取って「親密な日常のポートレート」をテーマに掲げる今季のハルノブムラタ。着想源となったのは、1960・70年代の華やかな社交界をフィルムに収めた写真家スリム・アーロンズと、青年2人の一夏の恋を描いた映画『君の名前で僕を呼んで』だ。いずれの作品も夏のバカンスを情景として美しく、儚く切り取り、観る者にエレガンスを感じさせる。カジュアル×エレガンスの出会いデザイナー・村田晴信は今季、そんな夏らしいカジュアルさが融合した、"軽やかなエレガンス"を纏った女性像を提案する。ブランド初となる春夏のランウェイショーは、法隆寺宝物館の風通しの良い水盤を囲んで開催。静寂かつミニマルな空間に、映画『君の名前で僕を呼んで』のサウンドが心地よく流れていた。軽やかな素材で、気分まで軽快にファーストルックには、“ふわりとした”ジャージー生地の純白ショートドレスが登場。足元にはオーエーオー(OAO)とのコラボレーションスニーカーを合わせ、素材から足取りまで軽快な様を表現している。また、シアーなブロックチェックが目を惹くロングワンピースや、濃いブルーのシルクコットンのセットアップなど、こだわり抜いた軽やかな素材のルックも散見された。鮮やかなカラーパレットさらに、鮮やかなカラーパレットも今季ならでは。モノトーンを基調に重厚なムードでまとめ上げた2023年秋冬コレクションから一転、夕焼けをイメージさせる赤く染まったシルクドレスや、ブルーの海のようなグラデーションを施したチュールトップスなど明るい色使いが印象的だ。ゆったりと過ごす時間の中でデザイナー・村田晴信が意識したのが、ゆったりと過ごすバカンスで生まれるエレガンス。描く女性像はそのままに、朝はフレッシュなコットンを使用したシャツ、昼はパイル生地のローブ、夜はドレッシーなブラックドレスといった、時間の移ろいとともに変化する空の色やオケージョンに合ったウェアを展開する。ラストルックは、華奢な3本の肩紐が女性らしさを引き立てるブラックのナイトドレスで締めくくった。
2023年08月31日ナノアット(NaNo Art)の2024年春夏コレクションが発表された。テーマは「Rest in peace」。「Rest in peace」――“終わる”ことの美しさ今季のコレクションの着想源となったのは、特定の堆肥に埋めると約1年で水と二酸化炭素に分解される「生分解ポリエステル素材」だ。リサイクルやリユースと違い、生分解はそこに一度終わりが存在している。廻り続けるのではなく、自らの役割を終えて美しく消えていく――その姿に、デザイナー・後藤と田中は自らの人生や死生観を重ね合わせたのだという。洋服を人体に見立てて散見されたのは、洋服を人体に見立て、命を吹き込んだかのようなデザイン。たとえば、心房や心室のモチーフを襟のデザインに投影したポリエステルのシャツは、今季のテーマを体現したアイコニックなアイテムのひとつだ。上品な光沢を湛えた優美なキャミソールドレスは、肩ひもの部分が三つ編みの髪の毛のように編み込まれているのがユニーク。そのほかにも、静脈に見立てたシャーリングなど、ルック全体に人体を思わせるディテールが散りばめられていた。パジャマやガウンなどの“寝具風”ウェアパジャマやガウンといった寝具風のウェアは、「Rest in peace(=安らかに眠れ)」というテーマをそのまま反映させた、ウィットに富んだアイテムだ。パジャマはエレガントなセットアップ、ガウンはシックなコートとして着こなすことで、“部屋着感”を払拭。中にロングシャツをレイヤードするなど、意外性のあるシルエットを組み合わせたスタイリングもまた、シティライクな雰囲気を加速させる。履き口の一部を切り取ったシューズコーディネートにアクセントを添えるシューズにも注目したい。2023-24年秋冬コレクションのルックにも登場した鹿革のシューズは、デザインをアップデートして今季もお目見え。“輪廻転生からの解脱”を示唆するかのように、本来環状であるはずの履き口の一部が切り取られている。ニュアンスカラーに鮮烈な青を差し込んでカラーパレットは、荘厳な雰囲気を演出するホワイトとブラックを中心に、くすんだグリーンやベージュ、ペールグレーなどのニュアンスカラーを織り交ぜているのが印象的。そんな中、ひときわ視線を奪ったのが鮮やかなブルーのパジャマジャケット。彩度の低い世界に差し込まれた強烈な青が、コレクション全体を引き締めるのに一役買っていた。
2023年08月31日カナコ サカイ(KANAKO SAKAI)の2024年春夏コレクションが、楽天ファッション・ウィーク東京1日目の2023年8月28日(月)、東京・渋谷のヒカリエホールにて発表された。カナコ サカイ、初のショーを開催ショーを通して、ルックブックでは伝えきれないカナコ サカイというブランドの精神性を、世界に向かう姿勢を表現したかった──2022年春夏シーズンにデビューしたカナコ サカイが、今季ブランド初のランウェイショーを行うに際して、デザイナーのサカイカナコはそう語る。では、その精神性とは何かというと、ひとつには自由が、肯定の身振りがあるのではなかろうか。サカイはなるほどウィメンズウェアを手がけているが、しかしそれは単に女性に向けた服であるというより、カナコ サカイというブランドと出会い、ふと魅了された人すべてに向けられている。そこにはだから、本当はウィメンズ/メンズという区分もない。サカイはこうした姿勢を、「自由を纏う」と言い表している。ランウェイを歩いたモデルのおよそ半数が男性モデルであるのも、サカイ自身のそうした姿勢の自然な表れなのだ。さて、コレクションにおいて自由は、たとえばカナコ サカイを代表するアイテム、洗練された佇まいのテーラリングに見て取れる。ハリのある素材で構築的なフォルムをかたち作るという、テーラリングのいわばソリッドな側面を、いかにして開くか──それは文字通りに衣服の面を開くことであり、具体的にはフロントの両側に施したスリットや、バックに深く入れたベンツなどによって、ジャケットやロングコートは歩みに合わせて律動的に揺らめき、生き生きとしたダイナミズムを示すことになる。硬さを開かれ、柔かな表情を獲得したジャケットは、そのスリットの下に繊細なレース、さらにはそれらを身に纏う身体の存在を、層に層を重ねて繊細に指し示す。きらめきを帯びたフリンジをティアード状に連ねたドレスは、刻一刻と波打つように光を反射し、定まった表情を見せることなく偶然が織りなす表情を引き出す。あるいは市松模様を編み目で表したワンピースは、身体のシルエットを心地よくなぞる。だから、ここでは衣服を着る人の身体そのものが肯定されているのだといえる。サカイが自らの製作においてもうひとつ強調するのが、出会いの偶然だ。今季、そこにたとえば、軽快なチェスターコートの市松模様に用いた「螺鈿織り」を挙げることができる。螺鈿織りとは、貝殻を使った伝統的な装飾技法「螺鈿(らでん)」を、織物に用いたものだ。七色にきらめく硬い貝殻が、自在に形をなす柔らかな織物になる──そんな新鮮な驚きが、今季、サカイと螺鈿織りの出会いにはあったという。螺鈿織りを手がけるのは、日本海を望む京都・丹後の織元「民谷螺鈿」。揺れうごく丹後の海のきらめきを、織物にできないか──そうした発想から生まれた螺鈿織りは、丹後の織物の歴史のなかで紡がれてきた伝統技法「引き箔」に、海が育んだ貝殻を交叉させるものだ。螺鈿織りでは、薄く削りだした貝殻の真珠層を、フィルムの上に貼り付ける。これを、細かな柵状に裁断する「引き箔」の技術で糸となし、織物の緯糸として織りこんでゆくのだ。丹後ならではの歴史と自然が交錯することで生まれる螺鈿織りは、素材との出会い、その魅惑にふと捉われては突き詰めてゆく、カナコ サカイの姿勢を象徴するものだといえるではなかろうか。
2023年08月31日08サーカス(08sircus)の2024年春夏コレクションが、楽天ファッションウィーク期間中の2023年8月28日(月)に発表された。内なる強さとエレガントさを共存させて今季の08サーカスは、“レイヤードとバランス”に着目。とりわけ今季は、ウィメンズの素材感やバランスをメンズウェアに取り入れることで、従来よりもジェンダーレスの世界観をエクスパンド。静かに佇む強さと、ウェアの動きによって生まれるエレガントさを共存させたコレクションを展開する。レイヤードでシルエットを変化まず始めに注目したいのは、“レイヤードとバランス”にフォーカスし、レイヤードすることで形を変化させることが可能なルック。たとえば、メンズライクなパープルのジャケットの上にビスチェを合わせることで、ボリュームをシェイプさせフェミニンな印象を与えたり、透け感のある素材によって着る人の身体のラインをあえて見せたりと、シルエットに変化を生じさせている。前後で魅せる異なる表情“前と後”の関係性にフォーカスを当て、二面性のある洗練された空気を纏っているのも今季の特徴だ。それを象徴する、前後で異なる表情を魅せるアイテムの例となるのは、ファーストルックとして登場したトレンチコート。正面から見ると、縦にすっきりとしたロングトレンチコートだが、後ろから見ると、マントのディテールによってまるでポンチョのようにも見えるのがポイントだ。柔らかで透け感のあるファブリック素材は共通して、柔らかで透け感のあるものが多く見られる。エアリーで軽やかな着心地のシルク素材を用いたワンピース、ブランドが得意とする流動的な模様が美しい“墨流し染め”を施したヴィンテージサテンのパンツなどが例として挙げられる。黒を中心にベージュやアイスグレーを差し込んでカラーは、質感や透け感を通して様々な表情を魅せるブラックを中心に、美しさを際立たせるニュートラルなベージュ、落ち着いた色味のサックスやアイスグレーで、よりエレガントさをプラス。全体的にプリーツを施したトップスやスカートなどに、スタイリングに奥行きを与えるアイスグレーのカラーを採用した。
2023年08月31日KAMIYAは8月28日、国立競技場内の駐車場に設けられた特設会場で2024年春夏コレクションを発表しました。Courtesy of KAMIYA2015年にスタートしたMYneが、デザイナーである神谷康司の名を冠して「KAMIYA」とブランド名を変え、新たな歩みを始めたのが先シーズン。KAMIYAとして初の展示会を終えたばかりの神谷は、ビリー・プレストン(Billy Preston)の歌う「Nothing From Nothing」に出会い、彼の頭に去来したのは、ブランドとしての次のステージ、「ファッションショー」に挑戦してみたいという衝動でした。Courtesy of KAMIYAそして8月28日に開催された初のショーは、KAMIYAのロゴを施し、造作された壁を巨大なスピーカーを積んだトラックが破壊して登場するド派手な演出で幕を開けます。©FASHION HEADLINE©FASHION HEADLINE激しいダメージ加工やブリーチ加工を施したカットソーや、ダック地のワークジャケット、ペインターパンツやコットンニットなど、神谷が青春時代を過ごした大阪のアメリカ村にある古着屋をルーツと感じさせるアイテムが目立ちます。また、ショーの終盤には、バブルが舞う演出も。幻想的な雰囲気の中、「いかにリアリティをもってストリートで消化できる服であるか」という神谷の創作の根底を垣間見ることができたショーとなりました。Courtesy of KAMIYACourtesy of KAMIYACourtesy of KAMIYACourtesy of KAMIYA
2023年08月30日2024年春夏コレクションのウィメンズ・ショーサーキットの皮切りとなる「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」が8月28日にスタートした。初日トップを切ってブランドスタート2年目、5シーズン目となる「カナコ サカイ(KANAKO SAKAI)」が初のランウェイショーを行った。Courtesy of KANAKO SAKAI同ブランドは日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が昨年よりスタートした「JFW ネクスト ブランド アワード(JFW NEXT BRAND AWARD)」のグランプリアワードを受賞。デビューシーズンより評価の高い日本独自の伝統工芸技術を素材開発に活かすオリジナル性を、今シーズンは京丹後の織元「民谷螺鈿」の貝を素材とする螺鈿織りのコートドレスで表現。水面や光の動きをテーマにしたカラーテクニックや、西洋と日本のカルチャーギャップをミックスしてデザインに落とし込むコンセプトをさらに昇華させた。ブランドの精神性はRCサクセションのライブチューン「ようこそ」のバックグラウンドテーマに乗せて、軽やかなコレクションにまとめ上げた。Courtesy of KANAKO SAKAI初日はこの他に「ナノアット(NaNo Art)」「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」「ヴィルドホワイレン(WILDFRÄULEIN)」「カミヤ(KAMIYA)」「フェティコ(FETICO)」がショー形式でコレクションを発表。9月2日の最終日までオンラインでの発表を含めて50ブランドが東京でのファッションウィークに参加する。Courtesy of KANAKO SAKAICourtesy of KANAKO SAKAICourtesy of KANAKO SAKAItext: tatsuya noda
2023年08月29日ティート トウキョウ(tiit tokyo)の2024年春夏コレクションが2023年8月24日(木)、新豊洲ブリリアランニングスタジアムにて発表された。アメリカ西部のフロンティア時代に立ち返って映画『ノマドランド』からインスパイアされたという今季のティート トウキョウ。"NOSTALGIA"をテーマに、アメリカ西部で過酷な労働をしながら旅をする遊牧民・ファーンの生き方を投影したコレクションを展開する。ランウェイは、アメリカの雄大な自然を感じさせる、落ち葉が一面に敷き詰められた会場で幕を開けた。ウエスタンファッション今季のムードを最も体現しているのが、ウエスタンファッションの要素を盛り込んだルック。ウエスタンホースを総柄でプリントしたジャンパースカートを、黒のひもで引き締めている。また。ジグザグ柄に刺繍されたジャケットやざっくり編みのメッシュニット、麻のベルトを合わせた水玉のオールインワンなど、開拓者時代を思わせるディテールも印象的だ。メリハリのあるディテールまた、光沢のあるシアーな肌見せシャツでウエスタンシャツを再解釈したり、温かみのあるコーデュロイ生地のシャツの胸元下とショートパンツに大胆なフリンジをあしらったり…とメリハリのあるルックも散見された。まるで遊牧民が厳しい環境の中でも強く生き抜いていく姿勢を表しているようだ。自然をイメージしたカラーパレットカラーパレットは、アメリカ西部の広大な大地を連想させるナチュラルなベージュのワントーンを中心に、カーキのスカートやグレーのジャケットを採用。さらに差し色として、空をイメージしたブルーのワンピースやキャミソールを取り入れることで、アクセントを加えている。
2023年08月27日エンジニアド ガーメンツ(ENGINEERED GARMENTS)は、2024年春夏コレクションを発表。ユニークな素材が多彩に登場多彩な素材使いにより、幅広いコーディネートの可能性を見せるエンジニアド ガーメンツの2024春夏コレクション。ナイロンリップストップや、さらりとしたヘンプ素材、プリントデニムなどアクティブな素材から、クラシカルなグレンチェックのリネン、艶やかな光沢を備えたサテン、ソフトなコットンポリエステルのベロアなど、ユニークな風合いの生地を用いたウェアが目白押しとなっている。賑やかなパッチワーク中でも目を引くのは、華やかなパッチワークのウェア。ピンクをメインカラーに、花柄や幾何学模様を組み合わせ、レースを装飾したセットアップやジレは、春夏らしい明るさを装いにもたらしてくれる。また、コーデュロイのパッチワークブルゾンやハーフパンツは、三角形のパネルを繋ぎ合わせジオメトリックなデザインを際立たせることで遊び心のある表情に。様々な色のチェック地を組み合わせたシャツもまた、鮮やかさの際立つエネルギッシュなアイテムだ。プレイフルなアクセントを加えたアイビールックスタイルは、アイビールックをメインに構成。アクセントをさりげなく取り入れた、プレイフルな装いを提案している。例えば、上品なグレーのジャケットとパンツには、花柄のネクタイとアニマルモチーフのカラーブロックベストをコーディネート。また、銀色のボタンが光るネイビーのブレザーには、緩やかにギャザーを寄せたパンツを合わせることで抜け感をプラスした。さらに、表情豊かなデニムジャケットとパンツ、ブルーのシャツのコーディネートには、幾何学柄のネクタイを結んでアクセントを加え、チェックオンチェックのセットアップにはストライプシャツ、ドットネクタイを合わせることで、異なる柄同士の調和を楽しむスタイリングに。この他にも、セットアップスタイルに賑やかさをもたらしてくれる、ロゴプリントのオフィサーパンツや、シアサッカーのジャケット、キャンディストライプのボタンダウンシャツ、薄く柔らかなポロシャツなど、アイビースタイルにぴったりのアイテムが充実している。アイキャッチなクロシェ編みニットまた、ウィメンズにおいては、クロシェ編みのニットジレやカーディガン、ワンピースがアイキャッチなポイントに。ホワイトのワンピースに重ねた、淡いピンクとパステルブルーのニットジレはチャーミングなエッセンスをもたらしている。一方で、ブルーとホワイトを基調した刺繍ドレスには、ネイビー、グレーのクロシェ編みカーディガンを羽織ることで、涼しげな佇まいを演出した。
2023年08月14日特別付録で選べる3種類の最新号集英社が発行するビューティ月刊誌『MAQUIA(マキア)』の9月号が発売された。今号には通常版と付録違い増刊、プレミアム版があり、立体大特集『マスクオフの今こそ見つけよう! 垢抜けメイクも好調肌も叶えるのは私だけの「最適バランス」』などを掲載する。通常版と付録違い増刊の表紙は桐谷美玲さん、プレミアム版の表紙は吉沢亮さんが担当。通常版の特別付録はディーアップ「エアクリームペンシル ピーチブラウン」、付録違い増刊はディーアップ「シルキーリキッド アイライナー ピスタチオラテ」となっている。また、プレミアム版はTHREE「バランシング クレンジング オイル N(3mL)」「バランシングネクター クリーム ウォッシュ(1g)」「バランシングネクター ローション(1.5mL)」「バランシングネクター モイスチャライザー(1mL)」が付属している。通常版と付録違い増刊の価格は980円、プレミアム版は800円である。全顔のメイクバランス・水分油分バランスなど3年以上にもなるコロナ禍では、マスク着用が当たり前であり、メイクもマスク前提で行っていた。ただ、マスクオフの時間が増えるにつれ、コロナ禍のブランクが意外と長かったことに気づく。特にメイクのバランスの取り方で苦労しがちである。最新号の立体大特集では、ナチュラルメイクのつもりがただの「疲れた顔」になってしまった、肌つやを出そうと思ったらテカっているだけになってしまったなど、「バランス迷子」の女性たちを救うプロたちのメイクバランス、夏の潤い肌の水分油分バランスなどを紹介する。なお、貼り込み付録のコスメデコルテ「ゼン ウェア フルイド N22、N26(各1包)」は、通常版、付録違い増刊、プレミアム版のいずれにも付属している。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※2023年7月22日発売号 ‐ マキアオンライン ‐ 美容・コスメ情報満載の願望実践ビューティサイト
2023年08月13日ネイプ(NAPE_)の2024年春夏コレクションが、2023年8月6日(日)に下北沢・アドリフトにて発表された。中立で居続けるための強さ「中立であるためには、中立で居続けるという強い意志が必要」──ネイプのデザイナー・山下達磨はそう語る。争うわけではなく、反骨精神を持ちながらも他者との接続を志向すること。ネイプはその難しさと尊さを、“neutral position”と名付けた2024年春夏コレクションによって我々に訴えかけてくる。ミリタリーの存在感今季のキーワードは3つ。一つ目は、ミリタリーテイストに託された“強さ”だ。中でも立体的なポケットを複数配したパンツや、紐を交差状にあしらったブラックボトム、ゆったりとしたシルエットのカーゴパンツなどのボトムス類が、着用者の足取りに確かな存在感を与えている。砂上に落とされた水二つ目は精神的余裕から来る“慈愛”。例えばそれはカラーリングに表れており、先述したミリタリーテイストに由来するカーキ色やサンドカラーをベースとしながらも、ときおり曖昧なブルーがペイントやプリント、スカーフ等に差し込まれることで、淡く優し気な表情が浮かび上がる。なお、ジャカード織にはギリシャ神話の“パエトンの墜落”から着想したアフガンストール柄が採用されている。青空にひるがえる旗三つ目は、精神的余裕があって初めて成立する“反骨精神”。ホワイトorブラックのシングルブレストジャケットの背面には、布に覆われた人物がプリントされており、あたかも何かを扇動しているかのように見える。しかしその人物が持っている赤い旗には、実はアラビア語で“昼寝”と書かれている。ブランド名“NAPE_”の“E”を抜くと“NAP(=昼寝)”になる、という発想から生まれたこのプリント。どんな状況であろうと、自分自身を支配できる強さと余裕を持ち、荒ぶる川の流れに逆らうことも流されることもしない──眩しいほどの青空に、その決意が赤々とはためいている。コラボレーションシューズ&テックアクセサリーもさらに、2023-24年秋冬コレクションでも好評を博したスニーカーブランド「フラワーマウンテン(Flower MOUNTAIN)」とのコラボレーションシューズや、「シーショアインク(seashoreinc.)」とタッグを組んだiPhoneケース、ストラップ等が発表された。
2023年08月10日「SPECIAL EDITION」にはNEWSが登場7月22日、美容情報を掲載する小学館の月刊誌『美的』の9月号が発売された。最新号では大特集『夏の美容「困った!」をプロがサクッと解決!』などを掲載。「通常版」「付録違い版」「SPECIAL EDITION」の3種類がある。「通常版」「付録違い版」は土屋太鳳さんが表紙であり、「通常版」はアスレティア「最新アイクリームとオイル&ローションセット」が付属、「付録違い版」はレナレビ「クリアブラック眉マスカラ(現品)」が付属している。また、「SPECIAL EDITION」はNEWSの3人が表紙であり、「SPECIAL EDITION」に限り「NEWSスペシャルグラビア&インタビュー」も掲載。キュレル「新ローション&名品シートマスク」、ファチュイテ「大人気エッセンス&ローション」が付属する。「首元すっきり シーン別ヘアアレンジ」ほか夏のメイクの悩みといえば、「くずれ」ではないだろうか。くずれにくいメイクをしたいし、くずれたとしてもキレイなままでいたい。9月号の特集では、paku・chanさん、笹本恭平さん、福岡玲衣さんが「くずれにくい」と「くずれてもキレイ」を両立する夏のベースメイクを提案する。また、暑い夏は自分の髪にもうっとうしさを感じるもの。夏のヘアスタイルには、首元の涼しさが必要で、もちろん、見た目のすっきり感もほしい。快適で手軽な「暑い日でも首元すっきり シーン別ヘアアレンジ」を掲載。難しい部分は記載の二次元コードから動画で確認できるようになっている。そのほか、内科医・皮膚科医の友利新さんなどによる「夏本番、あなたのジャストUVはこれ!」などを掲載する。なお、別冊付録「2023秋冬新色 Colorful BOX」は3種いずれにも付属。「通常版」の価格は820円、「付録違い版」は870円、「SPECIAL EDITION」は750円である。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※美的最新号 ‐ 美的.com
2023年08月04日BOSSブランドアンバサダーの大谷翔平選手が、2023年春夏コレクションのキャンペーンヴィジュアルで着用したショートスリーブのブラックシャツの販売を開始しました。Courtesy of HUGO BOSSヴィジュアルではブラックシャツの下にプレーンな白Tシャツとキャメルのチノパンツを合わせ、BOSSアイコニックカラー(ブラック、ホワイト、キャメル)を体現しています。Courtesy of HUGO BOSS品番:50515972カラー:ブラック価格:2万900円(税込み)全国のBOSS取扱店舗で購入可能です。BOSSとHUGO BOSSBOSSは、情熱、スタイルそして目標を持って自分らしく生きる、大胆で自己決定力のある人たちのためのブランドです。コレクションでは、ダイナミックでモダンなデザインを展開し、BOSSとして、自分らしさを全面的に、そして堂々と受け入れる人々を応援します。ヘリテージテーラリング、パフォーマンススーツ、カジュアルウエア、デニム、アスレジャー、アクセサリーなど様々な商品を展開しています。また、フレグランス、アイウエア、ウォッチ、キッズウエアのライセンス商品も取りそろえています。また、世界各地の400 以上の直営店でBOSSの世界を体験することができます。BOSS は、世界のアパレル市場のプレミアムセグメントに位置するリーディングカンパニーであるHUGO BOSS の中核ブランドです。BOSS とHUGO の2 つのブランドで形成されており、グループは132カ国の約7,400の販売拠点でコレクションを提供し、70カ国ではhugoboss.comを通じてオンラインで販売しています。メッツィンゲン(ドイツ)に本社を置く同社は、全世界で約17,000人の従業員を擁し、2022年度の売上高は37億ユーロを計上しています。BOSS.COMINSTAGRAM: instagram.com/bossFACEBOOK: facebook.com/hugobossYOUTUBE: youtube.com/bossTIKTOK: tiktok.com/bossお問い合わせ:ヒューゴ ボス ジャパン株式会社TEL: 03-5774-7670
2023年08月02日アロマテラピーの魅力や役立て方を学ぼう公益社団法人 日本アロマ環境協会(以下、AEAJ)は2023年9月30日(土)、『アロマ大学2023 Vol.2』をオンラインで開催します。同大学は、アロマテラピーの魅力とその役立てを学ぶ架空の大学で、アロマ初心者もアロマを深めたい人も楽しく学べる学科を提供しています。『アロマ大学2023 Vol.2』では、「AEAJ Greetings」「アロマ環境学科」「ローズ学科」の3学科を実施します。1人につき、複数学科を受けることが可能です。「AEAJ Greetings」では、「世界中から集めた最大約300種の精油の楽しみ方 ~アロマラボラトリー活用のヒント~」をテーマにした授業を行います。講師はAEAJアロマサイエンス研究所が務めます。参加費はAEAJ会員、一般ともに無料です。嗅ぎ比べが楽しめる2学科「アロマ環境学科」では、香りのデザイナーで芳香 植物蒸留技師の嶋崎毅氏が、「知りたい、深めたい!ブルガリアンローズの世界と日本での広がり」をテーマに授業を行います。開催時間は13:00から14:30までです。ローズ精油とローズウォーターの資材が付いて、参加費はAEAJ会員が2,000円、一般が4,000円となっています。「ローズ学科」のテーマは「香って、飲んで、五感で楽しむ「和ばら」の魅力」で、ローズファームケイジ代表の國枝健一氏が講師を務めます。開催時間15:00から16:05までです。「和ばら」の生花・生体水・乾燥花びらの資材が付いて、参加費はAEAJ会員が2,000円、一般が4,000円となっています。(画像は公益社団法人 日本アロマ環境協会 アロマ大学特設サイトより)【参考】※公益社団法人 日本アロマ環境協会 アロマ大学特設サイト
2023年08月01日今年は、カラフルな色使いがビッグトレンド。春の立ち上がりから、鮮やかビタミンカラーがいっぱいでしたね。そんな春に続く夏。春以上に明るい日差しに映える、鮮やかなカラーアイテムを使う絶好のシーズンです。カラフルコーディネートは難易度が高く、挑戦するのに躊躇してしまう。そんな人へ。今回は夏に映えそうな【コーデカラーチャート】をご紹介。カラーコーデ初心者の方でも比較的挑戦しやすい色の組み合わせを厳選しましたので、ぜひこの夏の着こなしの参考にしてみてくださいね。【ピンク】×【ホワイト】出典:Instagram昨年から人気継続中のピンクは、白のシアーワンピースを重ねて今どきに♡ ピンクに合う色は、グレーやベージュにネイビーとたくさんありますが、夏はやっぱり爽やかさと抜け感を出せる白がおすすめ! 甘すぎが心配な方は、黒の小物で引き締めたり、デニムをレイヤードするなど程よくカジュアルダウンさせるのがポイント。【イエロー】×【サックスブルー】出典:Instagram華やかなイエローのワンピースには、ブルーのストライプシャツをたすき掛けして夏らしく。イエローのワンピースは1枚で着映えする華やかアイテム◎ サックスブルーの色を加えることで、より涼しげな印象に仕上がります。ヌーディなサンダルで足元に軽さを出すのがポイント。【ミントグリーン】×【ブラック】出典:Instagramニュアンシーなミントグリーンには、あえて黒のパンツを合わせてキリリとした表情に。フェミニンなブラウスの甘さをおさえることで、モード感溢れるワンランク上の着こなしを狙います。レザーのクラッチバッグを添えて、都会的なアクセントを加えるとさらにおしゃれ上級者見え。【ホワイト】×【グレー】出典:Instagram爽やかムードたっぷりのホワイトには、グレーを合わせて洗練カジュアル。シンプル見えする白は、ついコーデを盛ってしまいがちですが、周りと差をつけるならホワイトコーデでスッキリまとめるのが正解◎ グレーの小物を添えてカジュアルな味付けをすると、一気に旬度も加速します。【ネイビー】×【レッド】出典:Instagramネイビーで作る夏のマリンルックには、ワンポイントで赤のバッグを添えて女性らしく。ネイビーは品よくカジュアルスタイルを楽しめる大人女子にうってつけのカラーですが、夏感に物足りなさを感じることも……。そんな時は、小物で季節感を上乗せするのがおすすめ◎ ビビッドな赤のバッグやヌーディな白のサンダルをとり入れて、脱・無難な夏の着こなしを目指します。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※こちらの記事では@mguu__m様、@renge_wear様、@2323son様、@asakokoko10様、@sakura.031358様のInstagram投稿をご紹介しております。※記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございます。最新の商品情報は各お店・ブランドなどにご確認くださいませ。writer:sasemayu
2023年07月29日アレキサンダー・マックイーンは、クリエイティブディレクター Sarah Burtonによる2024年メンズ春夏コレクションのルック画像を公開しました。Courtesy of Alexander McQueen今回のコレクションは、洗練されたシンプルさ、カット、プロポーション、シルエットに重点を置きました。解剖学的構造に対する継続的な探求により、より柔らかく、カーヴィーに作りこまれたデザインが特徴的。伝統的なウールテーラリングのアイテムは、丸みのあるシルエットまたはすっきりとしたシャープなショルダーラインと細いウエストのアイテムが登場します。Courtesy of Alexander McQueen衣服は、一見継ぎ目のないように体に巻き付けられています。儀式用に用いられる刺繍や柔らかなアップリケのハーネスは、マックイーンのアーカイブからインスピレーションを得て制作され、オランダの巨匠の絵画からインスピレーションを得た、立体的な手編みニットやコントラストの明暗法を用い描かれた花が特徴的です。マックイーンの長年のコラボレーターであるサイモン・アンドレスが開発した抽象的な折り目を表現したプリントは、ジャカードや刺繍でも表現され、身体つまり解剖学的構造を包み込む形で表現されています。Courtesy of Alexander McQueenCourtesy of Alexander McQueenCourtesy of Alexander McQueenお問い合わせ:アレキサンダー・マックイーンtel. 03-5778-0786
2023年07月23日TOGA(トーガ)のユニセックスライン「トーガ トゥ(TOGA TOO)」から、2024年春夏の新作バッグやウォレットが登場。“ブランド最小”のミニバッグTOGAから生まれたジェンダーレスライン「トーガ アーカイブス」が、今季より正式名称を「トーガ トゥ」へとチェンジ。引き続き、アクセサリーシリーズもバッグをはじめとする多彩なラインナップを揃える。中でも注目は、ブランド最小となるミニバッグ「Chain mini bag」だ。メタルコンチョを並べたミニバッグは、チェーンストラップが付属しているため、シンプルなコーディネートのアクセントにぴったり。カラーは、ホワイト、ダークレッド、ブラック、スネークの全4色を用意する。スカーフプリントのトートバッグスカーフのように美しいプリントが目を惹く「Print tote bag」は、A4サイズもしっかり収納できるトートバッグ。ハンドルの留め具にはメタルパーツを採用するなど、ブランドらしいディテールもポイントだ。また調節可能なストラップもあしらわれているので、ショルダーとしても楽しむことができる。ウォレットの新作人気のウォレットシリーズにも新作が仲間入り。メタルコンチョをアクセントに、スマートな二つ折りや、ショルダーストラップ付きモデルがラインナップする。いずれもシンプルなホワイトとブラックの2色を用意。スマホストラップなどそのほか、日常のスタイルのおしゃれ度をUPさせてくれる、アクセサリー小物も登場。レザー製のスマートフォンショルダーをはじめ、Apple Watch対応のチェーン付きベルト、コーディネートのアクセントにぴったりなピンなどが展開される。【詳細】トーガ トゥ2024年春夏新作アクセサリー発売時期:2024年春夏シーズン※アイテムごとに発売日が異なる。販売場所:トーガ 直営店、公式オンラインストア<アイテム例>Chain mini bag 59,000円Print tote bag 各23,000円Leather shoulder wallet 各45,000円Leather phone strap 各18,000円Watch belt 各25,000円【問い合わせ先】トーガ 原宿店TEL:03-6419-8136
2023年07月17日TOGA(トーガ)のユニセックスライン「トーガ トゥ(TOGA TOO)」から、2024年春夏の新作アクセサリーが登場。新生「トーガ トゥ」デビュー2023年春夏コレクションからTOGAのジェンダーレスラインとしてスタートを切った「トーガ アーカイブス」が、今季より正式名称を「トーガ トゥ」へとチェンジ。これまで同様、人気のアクセサリーシリーズが、充実のラインナップを揃えて展開される。イヤーアクセサリー注目は、多彩なデザインを揃えるイヤーアクセサリーだ。例えば、ブランドの定番“フリンジイヤリング”には、鮮やかなグリーンのフリンジと同色のメタルパーツを配した新色や、モノトーンのフリンジにシルバーのメタルパーツを組み合わせた新モデルがラインナップ。また、本来“ふさふさ”のフェザーを、ハードなメタルで表現したエッジィなピアスや、色とりどりのコンチョをモチーフにしたイヤリングなど、ブランドらしいエッジィなムード満点のアクセサリーも揃う。チョーカーやループタイ大ぶりのパールや、天然石を並べたチョーカーは、留め具の代わりに、シルバーのメタルを各エンドにセット。中にはワイヤーを入れたことで、首元にかけるだけの簡単な装着を叶えている。おしゃれ度をグンとUPさせてくれる、ループタイネックレスも要チェック。今季はレザーやチェーンをベースに、フリンジや大振りのメタルをコンビネーション。存在感溢れる仕上がりなので、シンプルなシャツにスタイリングするのがおすすめだ。カチューシャの新型もそのほか、ヘアーアクセサリーとして前回人気を集めたカチューシャの新型もお目見え。すっきりと細みのシェイプに仕上げているので、デイリーからパーティーシーンまで、幅広く活躍してくれるはずだ。【詳細】トーガ トゥ2024年春夏新作アクセサリー発売時期:2024年春夏シーズン ※発売日はアイテムによって異なる。販売場所:トーガ 直営店、公式オンラインストア<アイテム例>Metal fringe earrings 各16,000円Fringe pierced earrings 16,000円Metal feather pierced earrings 各17,000円pearl choker 14,000円Leather cord loop tie 29,000円Leather headband 3 20,000円【問い合わせ先】トーガ 原宿店TEL:03-6419-8136
2023年07月17日ダイリク(DAIRIKU)の2024年春夏コレクションが2023年7月12日(水)に国立競技場の駐車場で発表された。テーマは“MY HERO”。映画のヒーローたちに、愛を捧げてダイリクのデザイナー・岡本大陸は、子供の頃、父親の隣に座りながらよくテレビを観ていたという。そこに映っていたのは『大脱走』の名優スティーヴ・マックイーンであり、『燃えよドラゴン』のブルース・リー、そしてイタリア製西部劇・マカロニウエスタン映画から黒澤映画まで。当時、“古い映画だ”とさえ思っていたこれらの作品は、気が付くと自身の“ヒーロー”になっていたそうだ。そんな“映画のヒーローたち”に思いを馳せた今シーズン。ショーは「ハリウッドサイン」を模したオブジェの裏からヴィンテージカーが現れるという、まさに映画のようなドラマチックな演出によって幕を開けた。“MY HERO”のロゴ入りトップスまず目を引くのは、今季のテーマ“MY HERO”のロゴをあしらったシースルートップス。ある時は大胆に一枚で、またある時はスーツジャケットやスカジャンのインナーとして提案された。ブルース・リーの衣装を思わせるオールインワン『燃えよドラゴン』でブルース・リーが披露したトラックスーツを彷彿させるアイテムもランウェイに。イエローのボディにブラックのラインという劇中のアイテムと同様のカラーリングで仕上げたオールインワンは、ファスナーを大胆に開けて中のロゴを見せることで、ストリートなテイストに。ブラックのボディにグレーのラインでシックに仕上げたバージョンは、ブラックのロングコートを合わせることで上品な印象にまとめ上げている。ウエスタンファッションフリンジが大胆に揺れるアイテムは、マカロニウエスタン映画の登場人物たちを思わせるもの。長めのフリンジが目を引くデニムパンツはその好例。トップスには、フリルの装飾がフレッシュなムードを演出するチェック柄のウエスタンシャツを合わせている。スカーフを取り入れたスタイリング今季は、スカーフを取り入れたスタイリングが繰り返し提案されたのも印象的。長年愛用されたようなルックスのレザージャケットとパンツのセットアップは、スカーフを取り入れることで、無骨な中にクリーンなムードをプラス。首元が大胆に開いたブラックドレスは、スカーフを巻くことでアクセントを加えている。なお、ショーノートのあとがきは、長寿番組『日曜洋画劇場』の解説者として映画の魅力を伝え続けた淀川長治の名台詞、「さよなら、さよなら、さよなら…!!」の言葉で締めくくられており、細部に至るまで映画愛を感じられるコレクションとなっていた。
2023年07月15日文:八木 奈々写真:後藤 祐樹皆さん、最近、胸が熱くなるような想いをしましたか?大人になると、子供の頃に比べ毎日の生活の中で心を動かされる機会が少なくなります。平凡な毎日の繰り返しでつまらないなと感じているなら、この夏だけは騙されたと思って、じっくりと本の世界と向き合ってみてください。読み終わる頃には、来年の夏が待ち遠しくなっているかもしれません。※ 画像はイメージです。来年の夏も待ち合わせしたくなるような“夏に読みたい/夏を感じる小説”を今回は紹介させていただききます。1.道尾秀介(みちおしゅうすけ)『向日葵の咲かない夏』生まれ変わりを信じる少年の“ある夏休み”を舞台にした物語です。登場人物それぞれがどこか怪しく、読み進めるにつれてだんだんとその違和感が私達読者を襲ってくる、いい意味で不快感MAXの物語です。疑問を抱かせられる場面も多いのですが、最終的に「そうだったのか」と、腑に落ちると同時に、ブルっと全身寒気に襲われます。何度読み返しても飽きがこない道尾さんの技法がとにかく素晴らしく、思い出しただけでもぞわぞわする、なんともいえない読後感は唯一無二で、きっと来年の夏も、私は、この本を手に取ると思います。私のもうひとつの夏休みを、皆さんも、ぜひ。2.ロバート・A・ハインライン『夏への扉』言わずと知れたSFの金字塔(きんじとう)ともいえるこの作品。1956年出版にも関わらず、古さを感じさせず、今もなおさまざまな媒体で紹介され続け、年代問わず多くの人を魅了しています。私がこの本と出会ったのは中学一年生のとき。人気のSF小説として書店で紹介されており手に取りました。はじめは冷凍睡眠、タイムトラベルといったSF要素に目がいき、当時は思い描いていた作品を読めたことに満足感を抱いていたのですが、大人になって読み直してみると、SFとして括ってしまうにはもったいない人間的な要素を多く感じ、表紙から受けるイメージさえも大きく超えた感動を与えてくれました。60年以上経っても色あせない輝きを、ぜひ堪能していただきたいです。3.鷺沢萠(さぎさわめぐむ)『少年たちの終わらない夜』青春真っ只中の10代の主人公を描く4つの物語。あと少ししたら、大人としてひとりで人生を歩まなくてはならない。もう戻ることはできない。分かってはいるけれどいまこの瞬間は何者にもならず仲間とただ笑っていたい。思春期を生きる主人公たちの心の葛藤と10代最後のきらめきを閉じ込めたような一冊。1990年代出版の作品のため時代や性差の違いが感じられる反面、時代が変わっても少年少女の抱く焦燥は変わらないという現実を突きつけられます。何より、いつかは忘れてしまうような一瞬の感情や光景を掬いあげている鷺沢さんの言葉は子供にも大人にも真っ直ぐに作用します。ぜひいろいろな年代の方に手に取って頂きたい一冊です。■暑い夏に、熱い物語を夏に読みたくなる作品、まだまだ沢山ありますが、今回は“今夏の私”が読みたくなった三作品をご紹介させていただきました。冷たい麦茶でも飲みながら「 夏」の暑さを全身に感じて読書するのはとても気持ちの良いものです。ぜひ、暑い夏だからこそ楽しめる熱い物語を皆さんに味わっていただきたいです。皆さんの夏がより濃く色づきますように。↓ 前回の記事はこちらから ↓■「TheBookNook」について今連載は、書評でもあり、“作者”とその周辺についてお話をする隔週の連載となります。書店とも図書館とも違う、ただの本好きの素人目線でお届けする今連載。「あまり本は買わない」「最近本はご無沙汰だなあ」という人にこそぜひ覗いていただきたいと私は考えています。一冊の本から始まる「新しい物語」。「TheBookNook」は“本と人との出会いの場”であり、そんな空間と時間を提供する連載でありたいと思っています。次回からはさらに多くの本を深く紹介していきますのでお楽しみに。↓ 八木奈々さんご紹介作品の購入はこちらから ↓
2023年07月14日マリーン・セル(MARINE SERRE)の2024年春夏コレクションが発表された。高鳴る鼓動を鮮やかに身にまとって“HEARTBEAT”—―「高鳴る鼓動」をテーマに2024年春夏シーズンでマリーン・セルが表現したのは、活気あふれるパーティに集まった多様な人々が、同じ脈打つリズムに合わせてグルーヴする世界観。デッドストック素材を再生したアップサイクルアイテムを中心に、フェミニニティとストリート要素が交錯するエネルギッシュなコレクションを展開する。官能的なリゾートムード散見されたのは、ハワイの美しさにインスピレーションを得たハイビスカス、鳥や動物など、南国を思わせるリゾート風の色鮮やかなモチーフ。これらはブランドのアイコニックな“三日月”モチーフと共に、ユニセックスで着用されるスカートや露出度の高いカットアウトドレスに配されることで、フェミニンなムードにどこかミステリアスでエキゾチックなテイストを加えている。表情豊かなドッキングドレスドレスアイテムには、大胆で遊び心あふれるドッキングを施して。中でも象徴的だったのは、プリーツスカーフやアップサイクルTシャツなどの表情豊かなファブリックをあえて不均一に繋ぎ合わせたロングドレスだ。布の落ち感と呼応したギャザーとドレープを効かせることで、メリハリのあるシルエットに仕立てている。ざっくりニットでエフォートレスなムードをプラス流れるような生地の使いかたとは対照的に、カントリー調で素朴なムードのニットウェアが織り交ぜられているのも面白い。かぎ針編みによってざっくりと編まれたカラフルなニットは体のラインを際立たせる端正なシルエットのドレスやミニスカート、再構築されたカーディガンなどに取り入れられ、コレクション全体に意外性のあるコントラストを生み出していた。ドレスやブルゾンなど、豊富なバリエーションのデニムウェアまた、ブランドのアイコニックなブルーデニム生地を用いたウェアは5ポケットジーンズをはじめ、セットアップやボクシーベスト、ミニスカートなど、カジュアルからフォーマルまで様々なスタイルで登場。デットストック生地を繋ぎ合わせることで、クラシックなシルエットを再構築していた。たとえば、デニム生地を斜めに紡いだクチュールライクなドレスは、ウエストラインを強調するステッチや、肌を大胆に露出するカットアウトなど、デットストック生地を繋ぎ合わせることで再構築。ブランドのアイコンである“月”はバストを象るようにあしらわれ、センシュアルな雰囲気を強調する手段として取り入れられている。
2023年07月13日東急ホテルズの新ブランド「ストーリーライン(STORYLINE)」第1号店として、沖縄・瀬長島に「ストーリーライン瀬長島」が2024年春開業。東急ホテルズの新ブランド「ストーリーライン」新ブランド「ストーリーライン」は、東急ホテルズが有するブランド群「ディスティンクティヴ セレクション(DISTINCTIVE SELECTION)」に属し、「Your stay. Your story.」をコンセプトとして展開するホテルコンドミニアム型の宿泊施設。それぞれの土地やホテルと個性溢れるテーマを掛け合わせた、「ここだけのオリジナルストーリー」を提案していく。沖縄・瀬長島に第1号店そんな「ストーリーライン」の第1号店として開業する「ストーリーライン瀬長島」は、那覇空港から1番近い島と呼ばれる瀬長島に位置するホテル。約50店舗が並ぶ商業施設「瀬長島ウミカジテラス」や、サップやビーチヨガを愉しめる遠浅の天然ビーチなど、沖縄の人気観光スポットも徒歩圏内というアクセス抜群の立地だ。那覇市内へも便利にアクセスが可能で、慶良間諸島や粟国島、久米島といった離島も気軽に観光できる。全室オーシャンビューの客室全101室を備える予定の客室は、全室オーシャンビュー。目の前に広がる海と、左右ふたつの滑走路に飛行機が離発着する風景を堪能できる。インフィニティプール&天然温泉スパ8階には、インフィニティプールと天然温泉スパを備えるルーフトップを用意。美しいサンセットや那覇市街地のきらめく夜景など、1日を通して多彩な眺望を楽しめそうだ。なお、「ストーリーライン瀬長島」の個性的な外観は、アメリカ・フロリダ州のカラフルな建物が建ち並ぶ「アール・デコ地区」として知られる、マイアミの「アール・デコ」をモチーフに採用。波のように柔らかな曲線や、シンボリックなネオンサインを取り入れている。【詳細】「ストーリーライン瀬長島」開業時期:2024年春住所:沖縄県豊見城市字瀬長瀬長原155-1施設構成:客室101室(予定)、フロント、ロビー、レストラン、ショップ、インフィニティプール、屋外天然温泉スパ、ジム等
2023年07月03日総力特集「コレがホントの落ちないコスメ!」など6月22日、本音によるコスメ批評誌『LDK the Beauty(エル・ディー・ケー ザ ビューティー)』8月号が発売された。同誌は晋遊舎の月刊誌でA4ワイド判、146ページ、定価は750円である。今号では、巻頭特集で「夏こそ オールインワン使いましょ!」を掲載。総力特集は「コレがホントの落ちないコスメ!」で、第2特集「ちょいテクで即旬顔! アフターマスク時代のかんたんメイクレシピ」、第3特集「2023年上半期 ベストコスメAward」などを掲載する。なお、『LDK the Beauty』にはミニサイズのB5変形判もあり、『LDK the Beauty mini』として同価格で同時発売されている。新作中心のオールインワン18製品をガチテスト肌にうるおいを届けたいけれど、ベタつきはイヤ。夏であればなおさらであるが、夏だからこそ、「うるおう」と「ベタつかない」を両立するスキンケアアイテムを選びたい。時間に追われる朝でも、日中の疲れが押し寄せる夜でもオールインワンなら、時間と手間を少なくすることができる。8月号の巻頭特集では、化粧水、乳液、美容液、クリーム、パックなどが一つになったオールインワンをテスト。新作中心の18製品を比較する。保湿力、成分、使用感のそれぞれで評価、最終的な総合結果を発表する。また、コスメなどにはキャッチコピーや謳い文句がつけられるが、果たして「72時間崩れない!」といった文字は信じられるのだろうか。総力特集では、「ファンデーション」「下地」「日焼け止め」「リップ」「アイライナー」「アイブロウ」について、「落ちないコスメ」の真実を検証している。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※LDK the Beauty 【エル・ディー・ケー ザ ビューティー】 2023年8月号 ‐ 晋遊舎ONLINE
2023年07月03日ウェールズ・ボナー(WALES BONNER)の2024年春夏コレクションが、2023年6月21日(水)、フランス・パリにて発表された。「マラソン」をテーマに今季のウェールズ・ボナーのテーマは「マラソン(MARATHON)」。ランナーへとオマージュを捧げるようにして、ブランドのベースにあるスポーティ、テーラリングを基調としたコレクションを展開した。スポーツウェアは、ブランドのエッセンスであるばかりでなく、今季はそのテーマゆえに直接的な参照源であると言えるだろう。それはたとえばトラックスーツであり、スポーツ用のハーフパンツなどである。トラックスーツはバックの配色を大胆に変えるなど、ベーシックなアイテムの表情を変えている。また、サイドラインには組紐を添わせるなど、アフリカ的な要素を彷彿とさせるディテールが組み込まれている。一方、テーラリングは、ショルダーは端正なセットイン、シルエットは身体に自然に寄り添うラインを描く、洗練された仕立てが貴重。しかし、衿周りの配色を切り替える、ラペルを小さく設定する、デニム素材を用いる、パンツにはスポーティな側章を施すなど、随所にカジュアルな要素を取り込んだ。上で少しふれたように、コレクションにはアフリカの要素を散りばめている。手刺繍を施したラフィア素材は、スカートやベストに採用。ビーズをふんだんに用いたマクラメ編みのベストやスカートも見られる。あるいは、広くスタッズをリズミカルにあしらった装飾も用いられている。カラーは、ベージュ、ホワイトやブラックといったベーシックなものを軸に、ブルーやレッド、イエローといった力強い色味をスポーツウェアに採用。また、アニマル柄や花柄も取り入れ、存在感あるアクセントをもたらした。
2023年06月30日6月24日、 パリの中心部にある歴史的なフランス共和国親衛隊の馬術トレーニングアリーナに設けられた特設会場にてロエベ2024年春夏メンズコレクションショーが開催されました。Courtesy of LOEWEパースペクティブの研究。ものの認識とスケールを決定する「視点」、そして認識とスケールが描きだすシルエットについて。リンダ・ベングリスの巨大な噴水が取り囲む中、観客は広角で、また下から見上げるようにして、ある種の壮大さに圧倒されながらランウェイを眺めます。長いレッグ、高いウエスト、コンパクトなバストからなるシルエットもまた、そのような見方を誘います。Courtesy of LOEWE伸長されたプロポーション、ジェスチャー、製法の探求が、単純なものを婉曲的に、かすかなものを大胆に提示します。コレクションを構成するのはブレザー、コート、バンカーシャツ、ニットポロ、ツインセット、アーガイルニット、ジーンズ、チノパンツ。いずれも捻りをきかせながら、見かけの平凡さが目を欺きます。フィルターのように表面を覆い、緻密なストライプやピンストライプを描くクリスタル。動的カットにより、構築物と化すボディ。シューズはトラウザーへと成長し、地面から生えてきたかのようです。Courtesy of LOEWEこれまで以上にロエベらしく、予期せぬ手法が物事を覆してゆきます。ピンの刺さった、生地見本のような巨大なトップス。アクセサリーは衣類の一部に。切り刻まれたブロケードのトップスの上にクリスタルのハチドリ。きらびやかに装飾されたサングラス。Courtesy of LOEWE熟考されたカラーパレット。柔らかな色合いやソリッドなブルー、ブラックやカーキ。ラウンドトゥのチェルシーブーツやサンダル、バレエシューズ。スエードのペブル バケットバッグやパズルトートなどのオーバーサイズのバッグが、プロポーションに関する研究を深めています。Courtesy of LOEWEアートワークについてショーのセットは、アーティストのリンダ・ベングリス(1941年生、アメリカ・ルイジアナ州)が制作した3つの噴水を中心に展開されています。60年にわたるキャリアの中で、ベングリスは形態と物質性における絶え間ない革新によって芸術作品を再定義し、流体の予測不能な振る舞いを探求してきました。ブロンズ、ポリウレタン、ラテックス、グリッター、紙、プラスター(石灰または石膏を主材料とした塗装材料)、水などといった多様な素材に対して動的かつ物理的にアプローチし、伝統的な彫刻の境界に挑戦してきました。Courtesy of LOEWEベングリスによる最初の噴水は、1984年のニューオーリンズワールドフェアのために制作した《The Wave of the World》です。ショーでは以下の3つの作品が展示されています。《Crescendo》(1983-84/2014-15)は、《The Wave of theWorld》の進化形であり、ドラマティックに張り出した形状はクラッシュする波や火山の噴火を連想させます。3つの巨大な銅製の塔からなるBounty, Amber Waves, Fruited Plane》(2021)は、花のような形状が積み重なり、生命の成長や凍った水の爆発を想起させます。《Knight Mer》(2007-2022)は、藻類に覆われた岩のように水面から突き出ています。壮大でありながら親密なベングリスの噴水は、いきいきと脈打ち、観る者にエネルギーを伝染させながら、感覚と本能を触発します。Courtesy of LOEWEロエベについて1846年スペインにて誕生したロエベは、176年以上にわたって世界的なラグジュアリーブランドの一つとして名を連ねてきました。2013年からはジョナサン・アンダーソンによる指揮のもと、新たな章へ。知的かつ遊び心に満ちたファッションと、大胆でいきいきとしたスペインのライフスタイル、レザーにおける類稀な専門性を背景に、クラフトとカルチャーを重んじるブランドとして存在感を示しています。お問い合わせ:ロエベ ジャパン クライアントサービス電話:03-6215-6116
2023年06月30日ターク(TAAKK)の2024年春夏コレクションが、2023年6月25日(日)、フランス・パリにて発表された。細部の震え、繊細さとダイナミズム今季のタークのテーマ「GOD IS IN THE DETAILS (神は細部に宿る)」とは、多くの場合、建築家ミース・ファン・デル・ローエの言葉とされている。これに少しだけ補助線を引くと、実はこの言葉は、19世紀後半から20世紀前半にかけて生きたドイツの美術史家アビ・ヴァールブルクによって用いられたものでもある。ヴァールブルクが主に対象としたのが、サンドロ・ボッティチェッリをはじめとするルネサンス絵画である。ルネサンスとは古代ギリシア・ローマの文芸の復興のことであったが、この時ヴァールブルクにとって、古代の造形を甦らせて生き生きとした息吹を与えるのが、波打つ衣裳の裾や、風に揺れる髪といった細部であったのだ。たとえば、ボッティチェッリの《ウェヌスの誕生》を思い浮かべればよい。だから、今季のタークには、あたかも細波が震えるようなダイナミズムと静謐さが交錯している。それは、緻密な刺繍で波のようにファブリックを連ね、あるいは流動的な柄を縫いとったシャツやジャケットであるし、波打つように一面にリボンを織りなしたMA-1ブルゾンやパンツであり、あるいはフリンジのように震えるプリントシャツである。このうち、刺繍という技法が、今季デザイナーの森川が徹底してこだわりたかったものであった。そこには、安直に流行のデザインや技法に従って、日本で培われた技術の数々が失われてゆくことに対する危惧があったという。ダブルブレストのテーラードジャケットに施した装飾模様や、ストライプシャツのフロントにあしらったブレードのようなモチーフにおいては、その精緻な技術によって静かに震えるような表情を織りなされている。静かにたゆたい、その震えでもってダイナミックな息吹を感じさせるウェアには、オープンワークでリズミカルな格子模様を生みだしたベストやプルオーバー、甘くランダムな模様に編みあげたニットなどに観ることができる。また、鮮やかなプリントを施したロングコートやシャツなどには、薄く透け感のあるファブリックを用いるなど、風に繊細にゆらめく官能的な佇まいももたらされている。
2023年06月29日sacai(サカイ)の2024年春夏コレクションが、2023年6月25日(月)、フランス・パリのソルボンヌ大学にて発表された。力強く開く花のように突き抜けるような夏の青空のもとで発表された今季のsacaiは、ミリタリーやワークといったブランドが軸とするテイストを基調に、力強い陽の光を受けて育つ植物、あるいは花さながらにダイナミックな造形を示しているように思われる。たとえば、ショーの幕開けとともに登場したデニムウェアは、リジッドデニムのハリのある質感を活かし、立体的に広がり、起伏をなす造形に。裾にかけて広がるデニムジャケットはもちろん、矩形のファブリックを褶曲させることで花のようにいきいきと膨らむベストやスカートなども展開した。素材のひだを活かすことで生まれるフォルムは、ジャケットやドレスなどにも見ることができる。ニットのカーディガンやトップスは、ショルダー周りに余裕を持たせる一方、ウエスト部分には縦に複数のタックを寄せることで、緩急のついたシルエットに。また、トレンチコートをベースにしたノースリーブドレスは、やはり大胆なタックによってウエストから裾にかけて広がるよう仕上げている。このように、デニムジャケットやミリタリーブルゾン、スカートといったウェアは、ハイブリッド的な要素を交えつつ、全体として裾に向かってダイナミックに広がるシルエットを示している。また、MA-1には大胆なサイドスリットを設けるなど、身体の動きに沿った躍動感も示している。柄としては、植物や花がモチーフとして取り入れられている。いずれも大胆に図案化、平面化されたこれらのモチーフは、プルオーバーのトップス、シャツ、カーディガン、スカートといったアイテムを力強く彩った。また、ノーカラージャケットやスカートにのせたクラシカルなチェック柄、ニットに採用したノルディック調パターンなども挙げることができる。カラーは、ブラックやグレー、ネイビー、カーキ、ベージュといったベーシックカラーを基調としつつ、ヴィヴィッドなレッドやブルー、花柄を彩るオレンジやグリーンなどが、コレクションに生命感あふれる色彩を添えた。
2023年06月28日ダブレット(doublet)の2024年春夏コレクションが、2023年6月25日(月)、フランス・パリにて発表された。テーマは「NOW. AND THEN」。表層の戯れ衣服がすぐれて、それを身にまとう人の印象を作りだすものであるのならば、ダブレットはそのシルエットで、素材で、あるいはディテールで、その印象を──ユーモラスに──戯れてみせる。ジャケットを見てみよう。ショルダーには大胆にパッドを施し、パワーショルダーを超えでた力強いフォルムに。全体としてオーバーなサイズ感を採用することで、その下に覆われた身体のシルエットをはぐらかしてやまない。素材はどうか。リラクシングなロングコートに用いたのは、薄く軽やかなビニール素材。しかし、さながら経年変化を帯びたレザーのような表情に仕上げることで、人工素材が(まあおおよそ)示すことのない時間の変化と、レザーではなしえない軽快な表情を示している。シャネルジャケットの力強いモダンさも、ここでは屈折される。もともとのクラシカルなファンシーツイードは、甘く織られたツイードへと変奏。長く愛用されたタオルを彷彿とさせる、柔らかく軽快な素材をオーバーサイズで採用することで、元来のストレートなラインを気怠い佇まいに仕上げた。また、ミリタリーブルゾンもこうした柔らかな素材を用いることで、テイストと質感のギャップを生んでいる。あるいは、金属的な光沢を示すデニム、トロンプルイユのプリントを施したアイテムなど、表層と実体を戯れてやまないユーモラスさを、コレクションを通して提示したように思われる。
2023年06月28日ケンゾー(KENZO)の2024年春夏ウィメンズ&メンズコレクションが、2023年6月23日(金)、フランス・パリのドゥビリ橋にて発表された。東洋と西洋の往還エッフェル塔とパレ・ド・トーキョーをセーヌ川の上につなぐドゥビリ橋を会場に、陽が沈む本の手前の心地よい時間に開催された、今季のケンゾーのショー。そこでは、東洋と西洋それぞれの要素を取り入れたウェアを展開した。たとえば柔道着は、そのフォルムを踏襲しつつ、素材にワークウェアで使用されるファブリックを採用することで、日常に溶け込む衣服にアレンジ。また、日本の着物で伝統的に用いられてきた文様「青海波」は、ジャカードのブルゾンやフーディといったカジュアルウェアに反映されている。デニムウェアも数多く展開されている。パンツやミニスカートはもちろん、チェスターコート、シングルブレストジャケット、ドレスシャツといったフォーマルウェアにカジュアルなデニム素材を用いることで、テイストの交錯を育んでいる。また、その上にのせたバラの模様が大胆な華やぎを添えた。また、カッティングやパターンにも日本の伝統的な衣服の要素を取り入れているようだ。ブレザーやダウンアウターなどには、着物を彷彿とさせる直線的なカッティングを反映している。カラーは、ベーシックなブラックやベージュ、インディゴなどを軸としつつ、レッドやネイビーの花柄、大きくバラを咲かせたライトブルーやライトピンクなど、日常に馴染む軽快な色味を加えている。
2023年06月28日