更新日:2021/09/28
脳腫瘍を患ったことがあっても生命保険に入れる? 脳腫瘍の治療費についても解説
- 脳腫瘍でも入れる生命保険を探している人
- 脳腫瘍で必要になる治療費が気になっている人
- なぜ脳腫瘍だと生命保険に入りにくくなるのかを知りたい人
- 脳腫瘍の経験があっても、告知項目によっては生命保険に入れる可能性がある。特に引受基準緩和型保険や無選択型の保険なら入れる可能性が高くなる
- 病状や経過年数によって入れる保険が変わるのでよく検討したい
- 脳腫瘍の治療費は程度で、先進医療費が高額になりやすい
内容をまとめると
- 脳腫瘍があると一般的に生命保険に入るのは難しくなる
- 症状や経過年数、また保険の種類などによっては入れる可能性がある
- 治療費は入院の場合、1回あたり約76万円が必要で、先進医療を選択すると数百万円かかることもある
- 脳腫瘍は生命に関わる病気であり、手術後に後遺症が残ることが多いため、生命保険に入りにくくなる
- 悪性の脳腫瘍だけが、がん保険の保障の対象
- 無料保険相談を利用すれば、プロと一緒に複数の保険を比較して入る保険を決められる
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目次を使って気になるところから読みましょう!
脳腫瘍だと診断されても生命保険に入れる?
脳腫瘍とは、頭蓋骨の中に発生する腫瘍の総称です。脳腫瘍が発生し、大きくなるとその周りに脳浮腫という「むくみ」が現れます。
脳腫瘍や脳浮腫ができると、脳の機能が影響を受け、さまざまな症状が見られるようになります。症状は多岐にわたりますが、たとえば頭痛、吐き気などのほか、運動麻痺や失語などが見られることもあります。
治療方法は脳腫瘍の性質や患者の体の状態に合わせて、手術や放射線、薬物療法などが用いられます。(国立がん研究センターがん対策情報センターより)
一般的に脳腫瘍ができると生命保険には入りにくくなります。しかし、脳腫瘍のタイプや、手術後の後遺症の有無、また手術からの経過年数などによっては生命保険に加入できる可能性があります。
脳腫瘍でも病状などによって入れる可能性がある
脳腫瘍ができてから生命保険に加入するのは難しいことが多いですが、それでも症状や治療後の経過、また生命保険の種類によっては入れる可能性があります。
まずは保険の種類と脳腫瘍でも入れる可能性をまとめましたので以下の表をご覧ください。
保険の種類 | 脳腫瘍でも加入できる可能性 |
---|---|
一般の保険 | 難しいが、場合によっては加入可能 |
引受基準緩和型保険 | 告知項目によっては可能 |
無選択型保険 | 基本的に可能 |
脳腫瘍でも生命保険に入れるかどうかのポイントになるのは、それぞれの保険に設定されている告知項目です。ここでは、保険の種類ごとに脳腫瘍でも入れる可能性があるかどうかを見分ける方法を解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
一般の保険の場合
- これまでにがんと診断されたことがあるかどうか
引受基準緩和型の保険の場合
- 過去5年以内に、がんなどで入院や手術をしたことがあるかどうか
無選択型の保険の場合
脳腫瘍の治療費は?
脳腫瘍に限らず、がんの治療費は治療法などによってさまざまですが、厚生労働省の医療給付実態調査(平成30年度)によれば、入院を伴うがん治療の平均額は約76万円程度です。
先進医療を受けると負担が大きい
- 外科療法
- 放射線治療
- 薬物療法
どうして脳腫瘍があると生命保険に入りにくいの?
脳腫瘍は名前の通り、脳に関わる病気です。脳には体中の運動機能などを司る神経細胞があるため、脳腫瘍は他の病気と比べて命に関わる危険性が高くなります。
それは脳腫瘍が発生し、大きくなるとできる脳浮腫という「むくみ」が頭蓋内の圧力を高めたり、脳の各部分に影響したりするからです。
そのため、脳腫瘍になると治療が必要になったり、最悪の場合は亡くなってしまう可能性が健康な人よりも高く、保険会社としてはリスクが高いと判断せざるを得ないため生命保険の加入が難しくなるのです。
また手術や放射線治療などによって脳腫瘍の治療ができたとしても、後遺症が残る可能性もあります。
脳腫瘍の手術後の後遺症については次の項目で詳しくご説明します。
脳腫瘍は手術後に後遺症を残すことがある
脳には全身の感覚器や筋肉、細胞間などへ情報を伝達する多くの神経細胞があります。脳腫瘍になると、腫瘍に隣接した部位が破壊されてしまい、残念ながら手術や放射線治療のあとに後遺症が残ってしまう可能性があるのです。
脳腫瘍の後遺症には疲れやすい、言葉が出にくいといったもののほかに、
- 記憶障害
- 注意力が散漫になる
- 思考力や判断力が低下する
といった高次脳機能障害が現れることもあり、人によって本当にさまざまな後遺症が見られます。
このように脳腫瘍は手術で除去しても後遺症が残りやすいので、生命保険への加入が難しくなってしまうのです。
参考:脳腫瘍はがん保険の保障の対象?
脳腫瘍イコールがんだと思われている人もいらっしゃるかもしれませんが、実はすべての脳腫瘍ががんであるわけではなく、また、がん保険の保障対象になるわけではありません。
ここでは簡単に脳腫瘍の種類についてご説明します。
脳腫瘍は脳にできる腫瘍の総称であることはすでにご説明しましたが、実は脳腫瘍はさらに
- 転移性
- 原発性
に分けることができます。
転移性脳腫瘍は脳以外の部位にできたがん細胞が頭蓋内に転移してできるもので、脳腫瘍の15%を占めると言われています。そして残りの85%が、脳内の細胞自体ががんに変化する原発性脳腫瘍です。
そして、転移性・原発性のそれぞれにさらに
- 良性
- 悪性
があります。
脳腫瘍が良性か悪性かどうかは、簡単に言うと外科的な手術で全摘出が可能かどうかで分けられます。
悪性脳腫瘍のみが保障の対象
まとめ:病状や経過年数を確認して検討しよう
ここまで脳腫瘍を患っていたことがあっても生命保険に入れるかどうかについて解説していましたが、いかがだったでしょうか。
この記事のポイントは
- 脳腫瘍があると一般的に生命保険に入るのは難しくなるが、症状や経過年数、また保険の種類などによっては入れる可能性がある
- 治療費は入院の場合、1回あたり約76万円が必要で、先進医療を選択すると数百万円かかることもある
- 脳腫瘍は生命に関わる病気であり、手術後に後遺症が残ることが多いため、生命保険に入りにくくなる
- 悪性の脳腫瘍だけが、がん保険の保障の対象
でした。
脳腫瘍でも、症状や治療からの経過年数などによっては入れる保険があります。さまざまな保険を比較したいときやプロのアドバイスが必要なときは、無料でできる保険相談の利用をおすすめします。