脳腫瘍を患ったことがあっても生命保険に入れる? 脳腫瘍の治療費についても解説

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▼この記事を読んでほしい人
  • 脳腫瘍でも入れる生命保険を探している人
  • 脳腫瘍で必要になる治療費が気になっている人
  • なぜ脳腫瘍だと生命保険に入りにくくなるのかを知りたい人

▼この記事を読んでわかること
  • 脳腫瘍の経験があっても、告知項目によっては生命保険に入れる可能性がある。特に引受基準緩和型保険や無選択型の保険なら入れる可能性が高くなる
  • 病状や経過年数によって入れる保険が変わるのでよく検討したい
  • 脳腫瘍の治療費は程度で、先進医療費が高額になりやすい
脳腫瘍になると一般的に生命保険には入りにくくなりますが、なかには引受基準緩和型保険や無選択型保険のような病気を経験した人でも入りやすい保険があります。また脳腫瘍の症状や経過年数によっても生命保険に加入できるかどうかが変わるので、内容をよく検討しましょう。

内容をまとめると

  1. 脳腫瘍があると一般的に生命保険に入るのは難しくなる
  2. 症状や経過年数、また保険の種類などによっては入れる可能性がある
  3. 治療費は入院の場合、1回あたり約76万円が必要で、先進医療を選択すると数百万円かかることもある
  4. 脳腫瘍は生命に関わる病気であり、手術後に後遺症が残ることが多いため、生命保険に入りにくくなる
  5. 悪性の脳腫瘍だけが、がん保険の保障の対象
  6. 無料保険相談を利用すれば、プロと一緒に複数の保険を比較して入る保険を決められる
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脳腫瘍だと診断されても生命保険に入れる?


脳腫瘍とは、頭蓋骨の中に発生する腫瘍の総称です。脳腫瘍が発生し、大きくなるとその周りに脳浮腫という「むくみ」が現れます。


脳腫瘍や脳浮腫ができると、脳の機能が影響を受け、さまざまな症状が見られるようになります。症状は多岐にわたりますが、たとえば頭痛、吐き気などのほか、運動麻痺や失語などが見られることもあります。


治療方法は脳腫瘍の性質や患者の体の状態に合わせて、手術や放射線、薬物療法などが用いられます。(国立がん研究センターがん対策情報センターより)


一般的に脳腫瘍ができると生命保険には入りにくくなります。しかし、脳腫瘍のタイプや、手術後の後遺症の有無、また手術からの経過年数などによっては生命保険に加入できる可能性があります。

脳腫瘍でも病状などによって入れる可能性がある


脳腫瘍ができてから生命保険に加入するのは難しいことが多いですが、それでも症状や治療後の経過、また生命保険の種類によっては入れる可能性があります。


まずは保険の種類と脳腫瘍でも入れる可能性をまとめましたので以下の表をご覧ください。


保険の種類脳腫瘍でも加入できる可能性
一般の保険難しいが、場合によっては加入可能
引受基準緩和型保険告知項目によっては可能
無選択型保険基本的に可能


脳腫瘍でも生命保険に入れるかどうかのポイントになるのは、それぞれの保険に設定されている告知項目です。ここでは、保険の種類ごとに脳腫瘍でも入れる可能性があるかどうかを見分ける方法を解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

一般の保険の場合

生命保険に加入するときに必要になのが告知書の記入です。告知書には通常、保険加入者の住所や氏名といった基本的な情報に加えて、健康状態に関する情報を申告する欄が設けられています。健康状態に関する情報とは、たとえば
  • これまでにがんと診断されたことがあるかどうか
といった内容です。

脳腫瘍の経験がある人の場合、この健康状態の告知内容によって残念ながら保険加入を断られることが多くなってしまいます。

健康状態の告知が必要なのは、過去に病気を経験した人の場合、健康な人に比べて病気が再発して手術や入院が必要になり、保険料が支払われる可能性が高いためです。そのような人を保険に加入させるのは保険会社にとってはリスクが高いため、加入を断られてしまうのです。

しかし逆に言うと、脳腫瘍の経験があっても告知項目に該当しなければ一般の保険に入れる可能性はあります。告知項目は保険によってさまざまななので、気になる保険があれば告知項目を確認してみると良いでしょう。

引受基準緩和型の保険の場合

引受基準緩和型の保険とは、告知項目を絞り、持病や病歴があって一般の保険に入れない人でも加入しやすくした保険です。

そのため、脳腫瘍を経験していても引受基準緩和型の保険なら入れる可能性があります。

引受基準緩和型の険の告知項目の例としては
  • 過去5年以内に、がんなどで入院や手術をしたことがあるかどうか
などがあります。

このような告知項目であれば、脳腫瘍を経験したことがあってても、治療から5年以上が経過していて、加入時点で主だった症状がなければ保険に入れる可能性があります。

ただし、引受基準緩和型の保険は保険会社にとってややリスクの高い人が加入することが多いため、一般の保険に比べると保険料は割高になる傾向があることを気に留めておきましょう。

無選択型の保険の場合

脳腫瘍を経験した人で、引受基準緩和型保険に加入できなかった人に検討していただきたいのが無選択型の保険です。

無選択型の保険とは、加入に際して健康状態に関する告知が必要ない保険です。健康状態に関する告知がありませんので、原則として脳腫瘍を理由に加入を断られることはないでしょう。

ただし、職業や年収など健康状態以外の理由で加入を断られる可能性はありますので注意してください。

そして誰でも加入がしやすい分、無選択型の保険の保険料は高く、保険金や給付金の上限額は低いのが一般的です。また保険金が支払われないケースを定めた、免責事項が多く設けられていることもあるので無選択型の保険に加入の際はよく確認しましょう。

脳腫瘍の症状や治療からの経過年数などを勘案して、なるべく条件の良い生命保険を選びたいですね。

脳腫瘍の治療費は?


脳腫瘍に限らず、がんの治療費は治療法などによってさまざまですが、厚生労働省の医療給付実態調査(平成30年度)によれば、入院を伴うがん治療の平均額は約76万円程度です。

健康保険に加入していれば、自己負担3割の人なら実際に支払う金額は約23万円程度ですし、高額医療費制度を利用すれば負担額はもっと減るでしょう。しかし注意しなければいけないのは、約76万円というのは治療1回あたりの平均金額額であって、一人あたりの治療費ではないということです。

つまり脳腫瘍の再発などによって繰り返し入院することになれば、その都度治療費の負担が増えてしまうのです。

先進医療を受けると負担が大きい

脳腫瘍の治療方法には、
  • 外科療法
  • 放射線治療
  • 薬物療法
があります。

どの治療法を取るかは脳腫瘍の状況によって医師と相談しながら決めることになりますが、さらに細かく見ていくと、治療法には健康保険適用のものから、保険適用外の「先進医療」までさまざまな種類があります。

そのひとつが放射線治療の一種である「陽子線治療」です。「陽子線治療」は脳腫瘍に対して効果があると言われていますが、健康保険適用外の先進医療のひとつに指定されています。

そのため、陽子線治療を選択する人は技術料が全額自己負担となります。その治療費は脳腫瘍の症状などによって変わるので一概には言えませんが、数百万円程度が必要となるケースがあります。

どうして脳腫瘍があると生命保険に入りにくいの?


脳腫瘍は名前の通り、脳に関わる病気です。脳には体中の運動機能などを司る神経細胞があるため、脳腫瘍は他の病気と比べて命に関わる危険性が高くなります。


それは脳腫瘍が発生し、大きくなるとできる脳浮腫という「むくみ」が頭蓋内の圧力を高めたり、脳の各部分に影響したりするからです。


そのため、脳腫瘍になると治療が必要になったり、最悪の場合は亡くなってしまう可能性が健康な人よりも高く、保険会社としてはリスクが高いと判断せざるを得ないため生命保険の加入が難しくなるのです。 


また手術や放射線治療などによって脳腫瘍の治療ができたとしても、後遺症が残る可能性もあります。


脳腫瘍の手術後の後遺症については次の項目で詳しくご説明します。

脳腫瘍は手術後に後遺症を残すことがある

脳には全身の感覚器や筋肉、細胞間などへ情報を伝達する多くの神経細胞があります。脳腫瘍になると、腫瘍に隣接した部位が破壊されてしまい、残念ながら手術や放射線治療のあとに後遺症が残ってしまう可能性があるのです。


脳腫瘍の後遺症には疲れやすい、言葉が出にくいといったもののほかに、

  • 記憶障害
  • 注意力が散漫になる
  • 思考力や判断力が低下する

といった高次脳機能障害が現れることもあり、人によって本当にさまざまな後遺症が見られます。


このように脳腫瘍は手術で除去しても後遺症が残りやすいので、生命保険への加入が難しくなってしまうのです。

参考:脳腫瘍はがん保険の保障の対象?


脳腫瘍イコールがんだと思われている人もいらっしゃるかもしれませんが、実はすべての脳腫瘍ががんであるわけではなく、また、がん保険の保障対象になるわけではありません。


ここでは簡単に脳腫瘍の種類についてご説明します。


脳腫瘍は脳にできる腫瘍の総称であることはすでにご説明しましたが、実は脳腫瘍はさらに

  • 転移性
  • 原発性

に分けることができます。


転移性脳腫瘍は脳以外の部位にできたがん細胞が頭蓋内に転移してできるもので、脳腫瘍の15%を占めると言われています。そして残りの85%が、脳内の細胞自体ががんに変化する原発性脳腫瘍です。


そして、転移性・原発性のそれぞれにさらに

  • 良性
  • 悪性

があります。


脳腫瘍が良性か悪性かどうかは、簡単に言うと外科的な手術で全摘出が可能かどうかで分けられます。

悪性脳腫瘍のみが保障の対象

実はがん保険で保障の対象となるのは、脳腫瘍のうち悪性のものだけで、良性の場合は保障の対象外です。 

脳腫瘍が良性か悪性かどうかは、がん細胞と周囲の組織の境界がはっきりしており、手術で全摘出が可能なら良性、一方でがん細胞と周囲の細胞の境界が曖昧で、手術によって完全に摘出するのが難しい場合に悪性と診断されます。

良性の脳腫瘍でも、場合によっては手術などで治療が必要になることもありますが、がん保険の保障の対象外であるため、保険金は通常支払われませんので注意しましょう。

まとめ:病状や経過年数を確認して検討しよう

ここまで脳腫瘍を患っていたことがあっても生命保険に入れるかどうかについて解説していましたが、いかがだったでしょうか。


この記事のポイントは

  • 脳腫瘍があると一般的に生命保険に入るのは難しくなるが、症状や経過年数、また保険の種類などによっては入れる可能性がある
  • 治療費は入院の場合、1回あたり約76万円が必要で、先進医療を選択すると数百万円かかることもある
  • 脳腫瘍は生命に関わる病気であり、手術後に後遺症が残ることが多いため、生命保険に入りにくくなる
  • 悪性の脳腫瘍だけが、がん保険の保障の対象

でした。


脳腫瘍でも、症状や治療からの経過年数などによっては入れる保険があります。さまざまな保険を比較したいときやプロのアドバイスが必要なときは、無料でできる保険相談の利用をおすすめします。

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