更新日:2022/08/28
生命保険(死亡保険)はいらない?必要性の高い・低い方の特徴を解説!
内容をまとめると
- 生命保険がいらない方と必要な方の特徴は異なる
- 生命保険の必要性はライフステージ・年代で異なる
- 結婚・出産・住宅購入などのライフイベントに併せて生命保険の見直しが必要
目次を使って気になるところから読みましょう!
生命保険がいらない方の特徴を解説!
生命保険には主に「死亡保険」と「医療保険」の2種類に分けることが出来ます。
それぞれの違いを表で表すと
保険名称 | 補償範囲 | 加入目的 |
---|---|---|
死亡保険 | 被保険者が死亡した場合や高度障害状態になった場合の経済的なリスクを保障する | 主に遺された家族の経済的な負担を軽減するため |
医療保険 | 被保険者が病気やけがになった場合にかかった医療費を保障する | 主に加入者の医療費を軽減するため |
以上のように分けることができます。
そして生命保険に種類があるように、生命保険がいらない方・必要な方の特徴もそれぞれ異なります。
この項では生命保険がいらない方の特徴である
- 独身の方
- 十分な貯蓄がある方
生命保険がいらない方の特徴①:独身の方
独身の方は結婚して家族がいる方と比べたら、比較的生命保険はいらないと言えます。
なぜなら、独身の方は自分が死亡しても家族の生活費などを準備する必要がないためです。
ただし、病気や怪我によって入院が必要となる場合や働けなくなる場合には、医療費や当面の生活費が必要になるので、万が一の備えて生命保険に加入するのも1つの手です。
生命保険がいらない方の特徴②:十分な貯蓄がある方
病気や怪我になった際に、貯蓄で治療費や当面の生活費を賄える方は、生命保険は比較的いらないと言えます。
どの程度の貯蓄額があれば安心か分からないという方は、高額療養費制度を確認し、月額の自己負担上限額を把握するといいでしょう。
生命保険文化センターの「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、直近の入院時の自己負担費用の平均は20.8万円となっています。
支出だけでいえば先述した額ですが、入院中の働けなかった分の収入も合わせると、さらに大きな損失になってしまいます。
このような万が一の際にも、生命保険に加入することを検討してみてはいかがでしょうか。
生命保険の必要性が高い方の特徴を解説!
ここまで生命保険がいらない方の特徴を解説してきましたが、この項では生命保険の必要性が高い方の特徴を解説いたします。
具体的には
- 子育て世代の方
- 家庭の大黒柱の方
- 金銭的に不安がある方
生命保険の必要性が高い方の特徴①:子育て世代の方
子どもを出産して育児の真っ最中という方は、生命保険の必要性が高いです。
死亡もしくは入院が必要になった場合、遺された家族の生活費を準備しておく必要があるためです。
さらに子育て世代の方は、生活費だけでなく教育費も必要になり、子どもの成長と共にその額は高額になります。
よって、これから子育てをする方にとって、万が一の時に備えることが出来る生命保険は、必要性が高いと言えます。
生命保険の必要性が高い方の特徴②:家庭の大黒柱の方
子どもがいない場合でも、自分が家庭を支える大黒柱である場合、生命保険の必要性が高いです。
先述した通り、遺された家族の生活費を賄うこと必要性があるうえに、葬儀の費用も準備する必要があるからです。
また、病気で入院してしまった場合には、生活費のほかにも医療費が必要となるので、必要な費用が高額になってしまうケースがほとんどです。
よって、子どもがいない場合でも家族の大黒柱の方は、万が一に備えて生命保険に加入することをおすすめします。
生命保険の必要性が高い方の特徴③:金銭的に不安がある方
生命保険は万が一に備えて加入するべきものなので、金銭的に不安のある方は生命保険の必要性が高いです。
さらに、生命保険には経済的なリスクに備える以外にも金融資産としての側面も持ち合わせています。
加入期間中に保険金を受け取る必要がなければ、解約返戻金を受け取ることができる保険もあります。
ただし、受け取ることのできる条件が課されているので、事前にチェックしましょう。
生命保険の必要性をライフステージ・年代別に解説!
生命保険の必要性は、ライフステージ・年代ごとに変化します。この項では
- ライフステージ別
- 年代別
生命保険の必要性:ライフステージ別
まずは、ライフステージ別でどのように生命保険の必要性が変化するのか解説します。
ライフステージ | 必要性 | ポイント |
---|---|---|
就職 | △ | 死亡時に経済的に負担をかける人がいない 月々の保険料で備えるよりも貯蓄が優先 |
結婚 | 〇 | 死亡時や病気になった際に経済的負担をかける家族がいる 自分が家庭の大黒柱である場合は必要性がさらに高まる 専業主婦の場合はそこまで必要性は高くない |
出産 | ◎ | 保障額・保障内容の変更が必要になるので保険の見直しが必要 親権がない・子どもがいない場合は扶養する家族がいない |
離婚 | △ | 子どもが独立するまでの生活費と教育費が必要 学資保険への加入も検討する必要性がある |
住宅購入 | ◎ | 住宅を購入すると団信に加入するため住宅費の心配はなくなる 子どもがいる場合は保険の見直しが必要な場合も |
定年退職 | △ | 年金によって死亡時でも配偶者の収入が心配なくなる 独立前の子供がいる場合は生命保険の必要性は高い |
生命保険の必要性が高くなるタイミングとしては、家族が増える時期を挙げることが出来ます。
家族が増えると生活費や教育費などの必要な資金が多くなるからです。
老後の資金を積み立てたいと考えている方は、貯蓄型の生命保険に加入することをおすすめします。
貯蓄型の生命保険は一般的に解約時や満期時にそれぞれ解約払戻金・満期保険金としてお金が戻ってくるものがあるので、老後資金に不安のある方は検討してみてください。
生命保険の必要性:年代別
次に年代別に生命保険の必要性がどのように変化するのか解説します。
年代 | 必要性 | ポイント |
---|---|---|
10代以下 | △ | 死亡時に経済的負担をかける人がいない |
10代 | △ | 死亡時に経済的負担をかける人がいない 医療費は準備する必要性がある |
20代 | ○ | 独身の場合はそこまで必要性は高くない 後半になるにつれて必要性が高まる |
30代 | ◎ | 結婚・出産などのライフイベントに併せて必要性が高まる 家庭の大黒柱である場合必要性が高い がん保険を検討するべき段階 |
40代 | ◎ | 30代よりも収入が家計に大きく影響するので最も必要性が高い 死亡保障や医療保険の他に介護保険の検討もはじめる時期 がんにかかる確率が高くなるので必要性が増す |
50代 | 〇 | 子供が独立しはじめる年代になり必要保障額は減っていく 医療保険や介護保険などを検討する段階 |
60代以上 | △ | 年金支給されると生命保険の必要性は低くなる 必要保障額は減少していく |
年齢別で生命保険の必要性を整理してみると、40代が最も高く次点で30代という結果になりました。
30代・40代で家庭をお持ちの方は、生命保険の必要性が非常に高いので、未加入の方はこれを機に加入することを検討してください。
生命保険の加入率について解説!
生命保険文化センターの「令和3年度 生命保険に関する全国実態調査」によると
世帯員別 | 生命保険の加入率 | 医療保険の加入率 |
---|---|---|
世帯主 | 84.9% | 93.6% |
配偶者 | 80.3% | 65.8% |
生命保険(死亡保障)と医療保険の世帯加入率と世帯員別の加入率は、以上の表のようになります。
配偶者よりも世帯主の収入のほうが、家計の対する影響力は大きいため、世帯主のほうが生命保険・医療保険共に加入率が高いことがわかります。
しかし、配偶者が仕事をしていない場合を除いて、万が一のことがあった際にも、家計への影響は小さいとは言い切れないので、配偶者の方でも生命保険に加入するかの検討は世帯主の方と必要になります。
生命保険の保障額について解説!
生命保険に加入する際には保障額を自分で決定することが出来ます。
そのため、保障額を出来るだけ安く設定する方もいらっしゃでしょう。
しかし、万が一の時に適切な保障額がなければ、満足な補償を受けることが出来ないため、適切な保障額を設定する必要性があります。
そこでこの項では
- 生命保険の保障額の相場
- 生命保険の保障額の考え方について
生命保険の保険金額の相場はいくら?
生命保険文化センターの「令和3年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、生命保険の保障額は以下の通りになります。
世帯員別 | 平均保障額 |
---|---|
世帯 | 2,027万円 |
世帯主 | 1,386万円 |
配偶者 | 689万円 |
加入率と同様に、配偶者よりも世帯主のほうが生命保険の平均保障額は高くなっています。
必要保障額の考え方を解説!
先述した通り、生命保険に加入する際は保障額を自分で決めることが出来ます。
そして保障額が高ければ高いほど、万が一の際に受けられる保障の充実度は担保されます。
基本的に、生命保険で用意すべき必要保障額は以下の計算式で考えられます。
家族の一生分の収入 | 家族の一生分の支出 | 計算式 |
---|---|---|
遺族年金 | 生活費 | 「家族に入る一生分の収入」−「家族が使う一生分の支出」=必要保障額 |
勤務先の福利厚生費 | 教育費 | 「家族に入る一生分の収入」−「家族が使う一生分の支出」=必要保障額 |
世帯収入 | 住居費用 | 「家族に入る一生分の収入」−「家族が使う一生分の支出」=必要保障額 |
貯蓄 | 葬儀費用 | 「家族に入る一生分の収入」−「家族が使う一生分の支出」=必要保障額 |
まとめ:生命保険がいらないと感じたらマネーキャリアで相談しよう!
この記事では
- 生命保険がいらない方の特徴
- 生命保険の必要性が高い方の特徴
- 生命保険の必要性をライフステージ別・年代別で解説
- 生命保険に関する基本的な知識
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