更新日:2023/08/30
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」の評判・口コミは?
- 明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」の口コミ・評判が知りたい方
- 高齢者がお得になる保険を探している方
- 「少し変わった保険」と評判の商品を見てみたい方
- 外貨建て保険に興味がある方
- 明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」の特徴と口コミ・評判
- シンプルな内容で予定利率が高めな保険であること
- 返戻率は高齢者のほうが有利であること
- 「逆保険」と呼ばれ評判を呼んでいる理由
目次を使って気になるところから読みましょう!
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」の評判・口コミ
※口コミはインターネットアンケートで募集
募集期間:2023年7月~2023年8月
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」のデメリット
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」のデメリットは以下3つです。
- 普通死亡の場合の死亡保険金は払込保険料のみで上乗せがない
- 若いうちの加入の場合は返戻率は高齢者より低い
- 為替リスクがある
普通死亡の場合の死亡保険金は払込保険料のみで上乗せがない
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」の支払い条件(支払事由)のひとつ「死亡保険金」で受け取った場合、保険金が小さくなってしまうのがデメリットです。
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」には3つの保険金が用意されています。
保険金名 | 支払い条件 | 受取額 |
---|---|---|
満期保険金 | 被保険者が加入から10年間生存していたとき | 満期保険金額 |
災害死亡保険金 | 事故や事件、特定の感染症などで死亡したとき | 満期保険金と同額 |
死亡保険金 | 災害死亡以外で死亡したとき | 基本保険金額 |
基本保険金額とは、加入時に一括で払い込んだ保険料と同額です。
つまり、死亡保険金だけは払込保険料がそのまま戻ってくるだけなので得をしないことになります。
場合によっては、為替の影響で払込保険料より保険金が下回る「元本割れ」が発生することも。
もちろんマイナス面だけでなく、死亡保険金で受け取ると相続税が一部免除されるなどのメリットもあります。
それでも、基本的に「米ドル建て一時養老保険」では病死などの普通死亡扱いになると損になりがちだと覚えておきましょう。
若いうちの加入の場合は返戻率は高齢者より低い
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」は若年層の返戻率(へんれいりつ)が低いこともデメリットのひとつです。
実際に明治安田生命公式サイトで返戻率のシミュレーションを行ってみました。
男性がそれぞれの年齢で500万円(34,137米ドル)を払い込んだ場合の、10年後の金額と返戻率がこちらです。
満期保険金額(米ドル) | 返戻率(%) | |
---|---|---|
20歳 | 50,044.84 | 146.5 |
30歳 | 50,044.84 | 146.5 |
40歳 | 50,113.12 | 146.8 |
50歳 | 50,215.53 | 147.1 |
60歳 | 50,522.76 | 148.0 |
70歳 | 51,819.97 | 151.8 |
80歳 | 59,159.42 | 173.2 |
※予定利率は4.56%、1米ドル=146.47円で計算(2023年8月26日時点の数値)
20~40歳の返戻率はほとんど差がないことがわかります。
このように、「米ドル建て一時払養老保険」は若いうちに加入してもうまみが少ないのがデメリットです。
※返戻率とは…支払った保険料と比べて受け取った額がどのくらい増減したかの割合です。100万円支払って30万円増えると返戻率は130%となります。
為替リスクがある
外貨建て保険の評判や口コミでよく見かけるのが「為替リスク」の危険性です。
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」も外貨建てなので、為替リスクが関わってくるのがデメリットとなります。
ここでいう為替は外国為替。円から外貨、外貨から円に両替するときの相場価格のことです。
為替レートはつねに動いているので、両替する時期が変わると両替額に差が出ます。
そして時期を変えて往復で両替したときに、レート差で損が出てしまう可能性があるのが為替リスクです。
たとえば、1米ドルを146円として、100万円を米ドルに換えると、
100万円 ÷ 146円 = 約6,849.31ドル
となります。
ここで1年後に円に戻すとき、為替に前後50円の差が出た場合の両替額は以下のとおりです。
円両替時の金額 | 1年前との差額 | |
---|---|---|
96円 | 657,533円 | -342,466円 |
196円 | 1,342,464円 | +342,464円 |
このように、為替の値動きによっては保険料の支払額から大きく下回ってしまう可能性のある商品なので、為替リスクに対する理解が必要です。
ただし、「米ドル建て一時払養老保険」は満期後でも10年先まではドルのまま据え置くことができます。
円高になったときを狙って円で受け取ることができるので、外貨建てのなかでは良心的なシステムといえるでしょう。
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」のメリット
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」で評判のメリットは以下のとおりです。
- 年齢が高いほど返戻率は高くなる
- 保険の内容が外貨建ての割にシンプルでわかりやすい
- 契約日に適用された予定利率は保険期間中に変動しないので将来受け取れる金額の見通しが立てやすい
年齢が高いほど返礼率は高くなる
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」のメリットは、加入年齢が上がるほど満期保険金の増加率が上がることです。
先ほどデメリットで説明した『若いうちの加入の場合は返戻率は高齢者より低い』の表をもう一度見てみましょう。
30歳の返戻率は146.5%なのに対して、50歳では147.1%、70歳では151.8%、さらに80歳では173.2%でした。
年齢が上がれば上がるほど加速度的に増えていくことがわかります。
この理由は、米ドル建て一時払養老保険の特徴である「10年生存すると保険金額が上がる」ことに由来しているのでしょう。
年齢が高い方ほど病気や寿命の死亡リスクは高まるので、そのリスクにあわせて返戻率を上げていることがうかがえます。
「長生きすると保険金が多くもらえる保険」ということで、メリットの多い高齢者から評判を得ている保険です。
保険の内容が外貨建ての割にシンプルでわかりやすい
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」の契約内容は非常にシンプルでわかりやすいのがメリットです。
加入の契約から満期時までに行われる流れは、つぎの3ステップのみです。
- お金を一括で払う
- 10年間待つ
- 保険金として受け取る
外貨建て保険のわりに内容が単純で理解しやすいと口コミでも評判です。
保険期間は10年と一定で、加入者が主に決めることは払込保険料の金額と保険契約者代理特約のサポートをつけるかどうかのみ。
決めることが少ないので、加入の決意が固まればすぐに契約できるのがこの保険のメリットです。
特に「米ドル建て一時払養老保険」はどちらかというと高齢者向けの保険なので、シンプルな保険は年齢の高い加入者の立場から見ても助かることでしょう。
契約日に適用された予定利率は保険期間中に変動しないので将来受け取れる金額の見通しが立てやすい
受取金額の予測を立てやすいのも評判のいいメリットです。
「米ドル建て一時払養老保険」は、アメリカの国債金利の上がり下がりをもとに、予定利率を月に2度更新します。
なので「契約後も利率が変わってしまうのでは…」と心配されるかもしれませんが、契約日に予定利率は固定され、満期になるまで変わることはありません。
10年間ずっと同じ利率がかかるので、将来受け取れる金額が加入時点ですでに決まっているのです。
保険内容と同様に、このシンプルさが「米ドル建て一時払養老保険」の魅力といえるでしょう。
ただし注意したいのは、保険期間中には初期費用や運用手数料などが引かれるため、実際の満期保険金額を単純計算で出せない点です。
正しい受取金額は保険会社にきちんと確認しておきましょう。
また、そこから為替による増減が加わるので、手元に入る正確な金額はそのときになってみなくてはわからないところも注意しておいてください。
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」の基本情報
基本情報 | |
---|---|
正式名称 | 5年ごと利差配当付一時払特別養老保険(指定通貨建) |
指定通貨 | 米ドル |
加入年齢 | 契約者:18~85歳 被保険者:0~85歳 |
保障内容 | ・死亡保険金 ・災害死亡保険金 ・満期保険金 |
保険期間 | 10年 |
払込保険料 | 100万円~5億円(10万円単位) |
払込方法 | 一時払い(円払いのみ) |
告知 | 職業など(健康状態はなし) |
特約 | ・円入金特約 ※必須付加 ・円出金特約 ※必須付加 ・保険契約者代理特約(契約者手続サポート制度) |
※2023年8月時点の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください
死亡保険金は低く抑えられ、その分満期時の保険金が多めに設定されている養老保険です。
その特徴から「逆保険」と呼ばれている通り、保険期間内に生存していれば予定利率が上乗せされます。
高齢者に優しい仕組みとシンプルな内容がおもしろいとネット上でも評判の保険です。
注意点として、初期費用に保険料の4%がかかってしまうことがあげられます。この費用は解約返戻金に関わっており、契約から数年後になると払込保険料まで補てんされます。
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」がおすすめな人
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」がおすすめな人は以下の2タイプです。
- 余剰資金があり少しでも運用で増やしたいと考えている人
- 年齢が高めで老後の資産形成を考えている人
余剰資金があり少しでも運用で増やしたいと考えている人
この保険は、医療費・老後資金の貯蓄や生活費などを除いた余剰資金が十分にあり、そのお金を使って少しでも資産を増やしていきたい方におすすめします。
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」は一時払いの保険なので、加入時にすべての保険料を払い込まねばならず、大きな額の資金が必要です。
払込可能保険料は最低100万円から最高5億円まで。毎月利率が掛けられるので、より大きな金額を投入したほうがリターンが増えるシステムとなっています。
月払いのように少しずつ払い込んでいく保険であれば余剰資金が少なくても加入できますが、こちらははじめから貯蓄に余裕のある方でなければ加入できません。
よって、お金に余裕のある方におすすめの保険といえるでしょう。
年齢が高めで老後の資産形成を考えている人
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」は加入するときの年齢が上がるほど満期返戻率が高くなる養老保険です。
高齢になるほどリターンが大きくなるため、年齢が高めな方が資産形成をスタートさせるのに向いています。
たとえば、
- 若いころから十分な老後資金を用意してきて貯蓄があり余っている。すぐには使わないから半分くらいを運用に回したい
- 仕事をリタイアして退職金を受け取ったが、今のところ使い道が見つかっていない
- 投資の知識がなく大きなリスクは避けたい
といった方々に評判を呼んでいる保険です。
高い利率を求めているのなら株や投資信託のほうが上ですが、価格変動や社会情勢によるリスクが大きいのも事実。
ある程度安定した形で運用したい方にとって「米ドル建て一時払養老保険」は使い勝手のよい保険となっているでしょう。
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」をおすすめできない人
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」を避けたほうがいいのは以下のどちらかに当てはまる方です。
- 死亡保障として加入を考えている人
- 為替リスクのある外貨建てに抵抗がある人
死亡保障として加入を考えている人
通常の死亡保険の加入を考えている方は、「米ドル建て一時払養老保険」はおすすめしません。
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」の死亡保障は、払い込んだ保険料がそのまま返ってくるだけです。
一般的な死亡保障は保険料に上乗せされた金額が支払われるのですが、こちらはプラスマイナス0。つまり、死亡保障だけ見ると貯蓄しておくのと変わらないのです。
これは途中解約でも同じで、解約返戻金は最大でも払い込まれた保険料と同額となっています。
さらに、保険金はドル建てで戻ってくるため、為替相場によってはマイナスにもなりかねません。
「米ドル建て一時払養老保険」は生きていれば保険金が増えるという特徴が珍しいと評判の保険です。
死亡保障を充実させたいと考えている方は、ほかの死亡保険を探しましょう。
為替リスクのある外貨建てに抵抗がある人
為替リスクがよく分からない方や、絶対に元本割れを起こしたくない方には、「米ドル建て一時払養老保険」はおすすめできません。
外貨建て保険のメリットでありデメリットでもある為替ですが、赤字になるのは不安だという方もいるでしょう。
為替に影響する国の貨幣価値は、社会情勢により日々変わっています。この値動きはプロでも先読みするのは難しいといわれるほどです。
「米ドル建て一時払養老保険」は10年間、払い込んだお金を動かすことができないので、為替リスクを受けるかどうかは完全な運になってしまいます。
とにかくリスクを取りたくない、不安になりたくないという方は、外貨建て保険は避けたほうがいいでしょう。
ちなみに、「米ドル建て一時払養老保険」は満期後も10年は米ドルのまま据え置きできるというリスクヘッジを用意しています。
その間も明治安田生命が設定した利率がかけられ、様子を見つつ円が有利になった段階で両替が可能。為替リスクをある程度抑えられるので評判のいいシステムです。
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」を他社商品と比較
保険の特徴がわかったところで、つぎは他社の保険と見比べてみましょう。
こうすることで、単体だけではわからなかったメリットやデメリットが見えてきます。
今回比べる商品は、大樹生命「ドリームロード」です。
⚫︎明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」が優れている点
明治安田生命が優れている点は、予定利率が高いことです。
2023年8月後期時点での2社の予定利率は以下になります。
明治安田生命 | 大樹生命 | |
---|---|---|
予定利率 | 4.56% | 4.05% |
※大樹生命「ドリームロード」は米ドルの保険期間10年を参照
また、大樹生命は毎年生存給付金を受け取るので、利率に利率を重ねる複利を利用できないこともデメリットでしょう。
明治安田生命は10年間お金を動かせない分、返戻率は高くなります。
⚫︎明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」が劣っている点
明治安田生命が劣っている点は、指定通貨の種類です。
明治安田生命は米ドルのみなのに対し、大樹生命は米ドル・豪ドルの2種類から選べます。
さらに、大樹生命は保険期間を5年・10年・15年と選択できるのも強みです。
ほかにも満期後には終身保険に変更できるなど、大樹生命は選択肢の幅が広いことがわかります。
対して明治安田生命はシンプルでストイック、その分リターンに力を入れているのが評判の保険です。
まとめ:明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」の評判・口コミは?
明治安田生命「米ドル建て一時払養老保険」の詳しい内容を紹介してきました。
「米ドル建て一時払養老保険」は10年間生きていれば保険金が上乗せされる少々変わった保険です。
- 保険期間を固定
- 死亡保険金が最低限
- そのほかのサービスは極力排除
以上のストイックな契約内容にすることで、予定利率を上げて還元しているのがわかりました。
また、そのおかげで内容がシンプルで理解しやすいことも、ターゲット層である高齢者に評判です。
ただ、外貨建て保険なので元本割れのリスクも持ちあわせています。
「本当にこの保険を選んで大丈夫?」「もっと自分に合った保険ってないの?」と思った方は、マネーキャリアの無料相談サービスが便利です。
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こちらのページの情報は当サイトが独自に調査したものになります。
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