更新日:2021/05/30
ライフネット生命とメットライフ生命の違いとは?口コミ・評判はどちらが良い?
- 会社の成り立ち
- 健全性の比較
- おすすめ死亡保険
- 保険金支払実績・苦情率
- 会社の評判と口コミ
内容をまとめると
- ライフネット生命とメットライフ生命は資本関係などもない、設立した年も国も異なるまったく別の保険会社
- 日本ではじめて保険料の内訳を公表したことが話題になったライフネット生命は、保険料の安さ、給付金の支払いの早さ、コールセンターの対応の良さが評価されている
- メットライフ生命は親会社が外資系保険会社トップクラス、保険担当者のコンサルティング力が高く丁寧な対応が期待でき、外貨建て保険ならではの運用実績の良さや、外資系保険会社のために安い保険料などが特徴
- 健全性の指標であるソルベンシー・マージン比率はライフネット生命が2,117.1%、メットライフ生命が798.7%で両者とも健全性にまったく問題はないがネットライフ生命の自己資本率が特に高い
- おすすめの定期死亡保険は、ライフネット生命「かぞくへの保険」と メットライフ生命「スーパー割引定期保険」
- 全苦情数に対する支払いに関する苦情の割合が、メットライフ生命はライフネット生命の3倍であることから、保険金・給付金の支払いに関してはライフネット生命の方がトラブルなくスムーズな傾向といえる
- 全てのクレーム内容に関する苦情率は、ライフネット生命の方がメットライフ生命よりも高い
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目次を使って気になるところから読みましょう!
ライフネット生命とメットライフ生命の違い①:会社の成り立ち
ぱっと見の会社名が似ているため、ライフネット生命とメットライフ生命の違いがわかりにくく、紛らわしいと感じる人もいると思います。
ですが、2つに保険会社は成り立ちも歴史も規模もまったく異なっており、調べれば調べるほど、完全に別の会社であることがわかります。
似ているだけに、ライフネット生命とメットライフ生命の違いが気になりますよね。
ここではライフネット生命とメットライフ生命の違いを比較するために
- ライフネット生命の会社の成り立ち、企業情報など
- メットライフ生命の成り立ち、企業情報など
を解説していきます。
ライフネット生命の会社概要
- 日本ではじめて保険料の内訳を公表
- 保険商品はシンプルでわかりやすいが少なめ
- 保険料が安い
- 保険金・給付金の支払いが早い
- コールセンターの対応で星三ツ星を獲得
代表者 | 代表取締役社長 森 亮介 |
---|---|
設立 | 2006年 生命保険準備会社「ネットライフ企画株式会社」設立 2008年 ライフネット生命保険株式会社の営業を開始 |
資本金 | 122億19万円 |
上場証券取引所 | 東京証券取引所マザーズ(証券コード:7157) |
所在地 | 〒102-0083 東京都千代田区麹町二丁目14番地2麹町NKビル |
メットライフ生命の会社概要
- 親会社のメットライフは規模・実績ともに外資系保険会社のなかでトップクラス
- 保険担当者のコンサルティング力が高く丁寧な対応
- 外資系ならではの外貨建て保険の運用実績の良さ
- 保険商品がやや複雑
- 保険料は安い
- アフターフォローは若干手薄
企業情報
代表者 | 代表執行役 会長 社長 最高経営責任者 エリック・クラフェイン |
---|---|
設立 | 設立:1972年12月11 日営業開始:1973年2月1日 |
資本金 | 2,226億円(2020年3月末)※資本準備金を含む |
上場証券取引所 | メットライフ本社:ニューヨーク証券取引所 |
所在地 | 東京都千代田区紀尾井町1番3号 |
参考:ライフネットとメットライフ、紛らわしい名前なのは偶然?
ライフネット生命とメットライフ生命の違いがわかりづらく、社名も間違えそうなくらい似ていますが、会社の成り立ちは全くの別もので、資本関係などもありません。
ここでは、それぞれの社名の由来を見ていきましょう。
ライフネット生命社名は「インターネット×生命保険×セーフティネット」を一つにし、「生命(いのち)の絆=ライフネットを世のなかに広げていきたい」という思いに由来しています。
一方、メットライフ生命は、前述のとおりもともとアメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー(アリコ)の日本国内の営業は、アリコが日本支社(アリコジャパン)を設けることで直接おこなっていましたが、2011年4月にアリコがアメリカ最大級の保険会社であるメットライフの傘下に入ったことを機に、通称を「メットライフアリコ」に変更。
さらに2012年4月には新しく日本法人となるメットライフアリコ生命保険を設立し、従来の日本支社が締結した保険契約をすべて日本法人に移管、2014年7月には商号をメットライフ生命保険に、ブランドの名前をメットライフ生命に変更しました。
ライフネット生命とメットライフ生命の違いは、2つの会社のネーミングの由来もまったく異なっていることから、よくわかりますね。
ライフネット生命とメットライフ生命の健全性を比較
ここまでライフネット生命とメットライフ生命の違いを見てきましたが、それぞれの健全性については、どのような評価となっているのでしょうか。
健全性を判断する1つの指標となるのが、大きな災害や株の暴落など、一般的な予測を超えたリスクに対応できる「支払余力」の有無をあらわす、ソルベンシー・マージン比率です。
ソルベンシー・マージン比率(%)=ソルベンシー・マージン総額【有価証券の含み益などを含んだ広義の自己資本額】÷(通常の予測を超える危険に対応する額×0.5)×100
ちなみに、ソルベンシー・マージン比率の計算式の分母の「通常の予測を超える危険に対応する額」には、上記だけでなく、予定利率に関するリスク、資産運用リスク(価格変動等リスク、子会社リスク、デリバティブ取引リスク)も含まれます。
行政上の扱いとしては、ソルベンシー・マージン比率が200%以上であれば「保険金など支払能力の状況が適当」とみなされ、これを下回ったときには金融庁が何らかの措置をとることになっています。
しかし、過去に経営破綻した保険会社の多くが200%を超えており、実際には200%を多少超えているくらいでは十分ではないとみられています。
それではさっそく、ライフネット生命とメットライフ生命の健全性を比較してみましょう。
ソルベンシー・マージン比率(2020年3月末) | |
---|---|
ライフネット生命 | 2,117.1% |
メットライフ生命 | 798.7% |
ライフネット生命、メットライフ生命ともに高いソルベンシー・マージン比率となっていますが、特にライフネット生命は2,000%を超えており、自己資本率の高さがうかがえます。
参考:メットライフ生命はつぶれる?倒産の危険性は?
「メットライフ生命」と検索すると、関連ワードとして「潰れる」「危ない」といったネガティブな言葉が出てくることがあります。
口コミでも、「メットライフ生命はつぶれる?」「メットライフは計画倒産するのでは?」「撤退するかもしれない」といったものをちらほら見かけます。
もちろんどの保険会社においても100%倒産リスクがない、と断言することはできません。
ですが、メットライフ生命の親会社であるアメリカのメットライフはアメリカで最大の生命保険会社であり、つぶれる危険性が高いとは考えにくいでしょう。
先にも述べたとおり、アリコがメットライフの傘下に入り「メットライフアリコ」に、さらに日本法人設立の後に「メットライフ生命」に社名変更しており、このような10年間のうちの3回もの名前の変更が、「メットライフ生命は危ないのではないか」といった誤解が生じる原因となった可能性が高いのではないでしょうか。
ライフネット生命とメットライフ生命の違い②:取り扱い商品(生命保険)
ライフネット生命とメットライフ生命の違いとして、双方のおすすめ生命保険(定期死亡保険)をご紹介します。
ここでは、ライフネット生命とメットライフ生命のおすすめ生命保険2つ
- ライフネット生命「かぞくへの保険」
- メットライフ生命「スーパー割引定期保険」
ライフネット生命「かぞくへの保険」
ライフネット生命「かぞくのじかん」の保障内容や特徴は下記のとおりです。
保障内容:
死亡保険金 | 被保険者の死亡時 |
---|---|
高度障害保険金 | 所定の高度障害状態該当時 (死亡保険金と同額) |
※保険金額は下記のとおりです。
- 20歳~50歳→500万円~1億円(100万単位で設定可能)
- 51歳~70歳→300万円~1億円(100万単位で設定可能)
20歳 | 30歳 | 40歳 | |
---|---|---|---|
500万円 | 585円 | 659円 | 1,087円 |
1,000万円 | 920円 | 1,068円 | 1,925円 |
1,500万円 | 1,255円 | 1,477円 | 2,762円 |
2,000万円 | 1,590円 | 1,866円 | 3,600円 |
メットライフ生命「スーパー割引定期保険」
メットライフ生命「スーパー割引定期保険」の保障内容、特徴は下記のとおりです。
保障内容:
死亡保険金 | 被保険者の死亡時 |
---|---|
高度障害保険金 | 責任開始時以後の高度障害状態該当時 |
保険料:10年定期・死亡保険金1,000万円・男性の場合
非喫煙優良体割引 | 非喫煙標準体割引 | 喫煙優良体 | 標準体 | |
---|---|---|---|---|
30歳 | 840 | 970 | 930 | 1,730 |
40歳 | 1,610 | 1,850 | 1,940 | 3,090 |
50歳 | 3,350 | 4,040 | 4,690 | 6,080 |
60歳 | 7,690 | 9,320 | 11,430 | 12,300 |
メットライフ生命「スーパー割引的保険」には、
- 非喫煙割引(たばこを吸わない人向けの割引)
- 優良体割引(BMI・血圧に異常がない方向けの割引)
ライフネット生命とメットライフ生命の違い③:支払い実績
ライフネット生命とメットライフ生命の違いとして、双方の保険金の支払い実績をくらべてみます。
ライフネット生命 | メットライフ生命 | |
---|---|---|
支払件数(2019年度) | 8,605件 | 1,363,080件 |
支払金額(2019年度) | 2,636百万円 | 292,853百万円 |
支払い漏れ件数(2019年度) | 3件 | 74件 |
支払い漏れ金額(2019年度) | 0 | 35百万円 |
支払いに関する苦情数(2020年度第1四半期)※ | 89件 | 2,639件 |
支払いに関する苦情数率(2020年度第1四半期) | 8.0% | 24.1% |
※生保協会に寄せられた苦情件数を含む
支払い漏れ件数や支払いに関する苦情数など、両者を単純に比較するとメットライフ生命の多さが目立ちます。
ですが、メットライフ生命の支払件数がライフネット生命の約158倍であることをふまえると、この数のみをもってしてネットライフ生命とメットライフ生命の違いを語り、一概にメットライフ生命の支払トラブルが多いとするのは適切ではないかもしれません。
ただし全体の苦情に対する支払いに関するものの割合は、メットライフ生命はライフネット生命の3倍であることから、保険金・給付金の支払いに関してはライフネット生命の方がトラブルなくスムーズな傾向にあるといえるのではないでしょうか。
保険金の支払いについても、わずかですがライフネット生命とメットライフ生命の違いがあらわれていますね。
参考:保険金を確実に受取るために注意すべきことは?
保険会社の支払実績など見ると、自分が亡くなったときに本当に死亡保険金が支払われるのか気になってきた方もいるかもしれませんね。
保険に加入してさえいれば、どんなケースでも保険金が支払われるわけではありません。
「支払われると思っていた保険が支払われなかった」事例としては、主に下記3つがあります。
- 免責事由に該当
- 支払事由非該当
- 告知義務違反
事例など | 加入者側の注意点 | |
---|---|---|
免責事由に該当 | ・保険の責任開始日から一定期間内に自殺した ・保険金目的で故意に被保険者を死亡させた | 約款の免責事由を事前にしっかり確認する |
支払事由非該当 | ・乳がんと診断されたが 約款の悪性新生物に該当しない「非浸潤性」だった ・保険契約前から発症していた傷病による死亡 | 約款の支払事由非該当にあたるものを 漏れなく事前に確認する |
告知義務違反 | ・申込前に異常を指摘されていた傷病を 保険会社に告知することなく加入していた | 意図的か否かに関わらず告知漏れや間違いが無いよう留意する |
ライフネット生命とメットライフ生命の違い④:苦情受付情報
つづいてライフネット生命とメットライフ生命の違いとして、全体の苦情件数、苦情率などをくらべてみます。
ライフネット生命 | メットライフ生命 | |
---|---|---|
保有契約件数 | 387,775(31位) | 9,439,145(7位) |
顧客数 | 246,432(34位) | 9,439,145(4位) |
苦情件数 | 1,114 | 10,905 |
苦情率 | 0.452052(2位) | 0.11553(19位) |
※2020年第一四半期結果
※保険会社42社の内の順位
※苦情率 = 苦情件数÷顧客数×100
全てのクレーム内容を含めた苦情率は、ライフネット生命の方がメットライフ生命よりも高くなっています。
苦情率においては、ネットライフ生命とライフネット生命の違いは大きいですね。
また、それぞれの最新のクレーム内訳は下記のようになっています。
ライフネット生命 | メットライフ生命 | |
---|---|---|
新規契約関係 | 54.67% | 12.02% |
収納関係 | 7.9% | 10.66% |
保全関係 | 6.01% | 28.03% |
保険金関係 | 7.99% | 24.11% |
その他 | 23.43% | 25.18% |
※保全関係は、保障内容や契約形態の見直しと、それに関わる事務手続などを含みます
ライフネット生命は新規契約関係の苦情が半数以上を占め、それ以外はその他を除くとすべて一桁台の割合です。
一方メットライフ生命は新規契約関係に関する苦情はそこまで多くなく、保険金関係以外では保全関係の割合がやや高いことがわかります。
ライフネット生命の苦情受付情報
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※受付時間:平日9時~20時、土日祝9時~18時(年末年始除く) 日・祝は保険相談のみ受付
ライフネット生命は苦情受付・サービス向上に力を入れていると評判です。
この分野の取り組みにおけるライフネット生命とメットライフ生命の違いはやや顕著かもしれません。
メットライフ生命の苦情受付情報
メットライフ生命は、お客さま相談室やコールセンター、営業店などに寄せられた意見・要望について十分検討したうえで、サービスの改善をおこなっています。
ホームページ上には問い合わせフォームがある他、カスタマーサービスセンターについても記載されています。
カスタマーサービスセンター
0120-881-796(無料)月~土9:00~18:00
コールセンターの電話がつながりにくい場合にはチャットサービスも利用できます。
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