更新日:2021/04/26
団体信用生命保険に入れない病気とは?ケース別に対処法まで徹底解説
- 団体信用生命保険に入れない病気とは?
- 団体信用生命保険へ加入する際の審査内容とは?
- 審査に落ちた場合の対処法とは?
内容をまとめると
- 団体信用生命保険への加入には、健康告知が必要
- 団体信用生命保険に入れない可能性のある病気は、高血圧症、喘息、胃潰瘍、脳梗塞、緑内障、うつ病、子宮筋腫、ガンなどがある
- 高血圧症で治療を受けていない場合、団体信用生命保険に加入できない可能性あり
- 虚偽の告知をすると、告知義務違反で保険金が支払われない可能性が高い
- ワイド団体信用生命保険と言う持病がある人でも入れる保険がある
- フラット35は団体信用生命保険と言う加入しなくても借入できるローンがある
- 逓減型保険は団体信用生命保険の代用になり、保険料を安く抑えられる
目次を使って気になるところから読みましょう!
団体信用生命保険に入れない病気・ケース一覧を紹介!持病があると入れないの?そもそも団体信用生命保険とは?月々の保険料の負担は0って本当?
団体信用生命保険とは、住宅ローンの契約者本人がローンの返済中に万一亡くなった、または高度障害状態となった場合、ローンの残額が0となる住宅ローン専用の保険で、「団信」とも呼ばれています。
もし、団体信用生命保険に入っておらず万一のことが起こった場合、家族が代わりに返済しなくてはならなくなります。
こういったリスクを避けるため、住宅ローンを契約する際には団体信用生命保険に加入するのが一般的です。
なお、団体信用生命保険の契約者は銀行となり、保険料は銀行が支払ってくれます。
ですので、ローン契約者本人に万一のことがあった場合は、引受保険会社から銀行へ保険金が支払われる仕組みとなっています。
また、団体信用生命保険は生命保険の一種ですので、加入時には健康に関する告知が義務付けられています。
そこで、持病がある場合、団体信用生命保険に入れるかどうか不安に思う人もいるのではないでしょうか?
というわけで、ここからは
- 団体信用生命保険に加入できない病気とは?
- 団体信用生命保険に加入する時の告知内容とは?
団体信用生命保険に加入することができない主な病気一覧
団体信用生命保険の規定によると、告知事項の中に「告知が必要な疾病」が記載されています。
ですので、これに該当する病気の場合、加入できないと明記されているわけではないのですが、加入できない可能性があるわけです。
保険会社によって多少の違いはありますが、一般的に告知の必要な疾病は以下のようなものがあります。
部位 | 病名 |
---|---|
循環器 | 狭心症、心筋梗塞、高血圧症、不整脈など |
呼吸器 | ぜんそく、慢性気管支炎、肺気腫など |
消化器 | 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、肝炎、腎炎、腎不全など |
脳 | 脳梗塞、くも膜下出血、脳出血など |
眼 | 緑内障、網膜・角膜の病気 |
精神・神経 | うつ病、てんかん、認知症など |
婦人科系 | 子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫 |
その他 | ガン、白血病、糖尿病、リウマチ、膠原病など |
詳しく知りたい人は、申し込み予定の保険会社のホームページ等で確認してみて下さい。
団体信用生命保険に加入する際の告知内容は?
団体信用生命保険における、一般的な告知内容は以下の通りとなっています。
- 最近3ヵ月以内に医師の治療や投薬を受けたことがあるか
- 過去3年以内に告知が必要な疾病で、手術を受けたことがあるか
- 過去3年以内に告知が必要な疾病で、2週間以上にわたって医師の治療や投薬を受けたことがあるか
- 手・足の欠損、もしくは機能に障害があるか
- 背骨(脊柱)・視力・聴力・言語・そしゃく機能に障害があるか
上記の告知内容について、「はい」「いいえ」で回答します。
「はい」と回答した質問については、治療の時期、入院歴・手術の有無、症状の経過や服薬中の薬などについて記載します。
「はい」と答えた箇所があるから必ずしも審査に通らないというわけではなく、その内容により判断されますので、詳細に記載することが重要となってきます。
ここまで、団体信用保険に加入する際の条件を説明してきましたが、実際に自分が入れるか不安と言う方もいると思います。
そのような不安をお持ちの方は保険のプロに相談をしてみましょう。個別の事例に対して、団体信用生命保険に入れるか保険のプロが判断してくれます。
今ならスマホ1つで保険のプロに無料でオンライン相談ができるため、この機会に今抱えている保険屋お金の悩みを解決しましょう。
高血圧症の場合、団体信用生命保険に入れない?
住宅ローンを検討している人の中には、現在、高血圧症の治療を受けていて、団体信用生命保険に入れないのではないかと不安に思っている人もいるのではないでしょうか?
高血圧症は、告知の必要な病気に含まれており、契約時に必ず告知しなくてはなりません。
ですが実際のところ、高血圧症と告知して団体信用生命保険に加入できるケースと、加入できないケースがあります。
その違いは何なのでしょうか?
健康診断や人間ドックで高血圧症と診断されて、通院・投薬中の人は加入できる可能性が高いです。
というのも、薬を服用することで血圧をうまくコントロールできていれば、高血圧症が原因となる脳梗塞、心筋梗塞などにかかるリスクが少ないからです。
一方、高血圧症の治療をしていない人はそのリスクが高いと判断され、加入できない可能性が高くなります。
高血圧症と診断された場合は、ご自身の体のためにも、早めに適切な治療を受けるようにしましょう。
団体信用生命保険加入時の審査はどこまで調べる?虚偽告知はバレる?
「正直に告知したら審査に通らないので、告知しなくても良いのではないか?」
と思う人もいるのではないでしょうか。
- 団体信用生命保険の審査基準とは?
- 病気や持病の虚偽告知をした場合の扱いは?
審査の基準は厳しい?5年前の病気でも審査に通らない?
病気や持病の虚偽告知のリスクは大きい!
審査に落ちた!住宅ローンを組めない場合の対処法は?
団体信用生命に加入しないほうがお得な場合も!?
ワイド団体信用生命保険でも入れない病気はある?
- がん
- 糖尿病
- うつ病
- 適応障害、発達障害、ADHD、アスペルガー症候群など
糖尿病の場合はインスリン注射や合併症を起こしている場合は審査に通りにくいです。
団信の代わりになる保険はある?FPに相談するのがおすすめ
まとめ:団体信用生命保険に入れない病気・入れない場合の対処法について
- 団体信用生命保険とは、住宅ローンの契約者本人がローンの返済中に万一亡くなった、または高度障害状態となった場合、ローンの残額が0となる住宅ローン専用の保険である
- 団体信用生命保険へ加入する際には、健康に関する告知をする必要がある
- 団体信用生命保険に入れない可能性のある病気は、高血圧症、喘息、胃潰瘍、脳梗塞、緑内障、うつ病、子宮筋腫、ガンなどがある
- 高血圧症で治療を受けていない場合、団体信用生命保険に加入できない場合がある
- 虚偽の告知をしていると、万一の場合、告知義務違反となり保険金が支払われない場合がある
- 持病がある人でも入れる保険としてワイド団体信用生命保険がある
- フラット35は団体信用生命保険に加入しなくても借入できるローンである
- 団体信用生命保険の代わりとなる保険として、逓減型保険があり、保険料を安く抑えられる場合がある