大学在学中に学生結婚をすると学費が免除? 授業料免除の条件や奨学金を解説

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一般に学生結婚と聞くと、まだ社会人として自立していないため経済的に苦しいイメージがありますよね。生活費だけでも大変なのに、高額な学費も負担していかなければならないからです。

そんな中で、「学生結婚をすると学費が免除になる」という情報を聞いたことがある方がいらっしゃるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。

そこでこの記事では、
  • 学生結婚をして学費が免除になる条件
  • 大学無償化について
  • 妊娠している場合の注意点
  • 学生結婚のメリットとデメリット
について、解説していきます。

既に学生結婚をしている方や、これから予定のある方、また、そうでない方も可能性が全くないわけではないかもしれませんので、是非、最後までお読みいただければと思います。

内容をまとめると

  1. 学生結婚をすれば必ず学費が免除されるわけではなく、結婚にかかわらず、条件に合致していれば学費免除の申請ができる
  2. 主な条件は、成績が優秀で、独立して生計をたて学費を払っているが家計基準が規定以下であること
  3. 奨学金を利用している場合は、同じ条件で奨学金を受けられなくなる場合がある
  4. 学生結婚のメリットは、結婚後の人生の時間的な余裕に関係するもの、デメリットは、就職や経済的な負担によるものが多い
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大学在学中に学生結婚すると学費が免除されるのは本当?


大学在学中に学生結婚すると学費が免除されるという噂がありますが、本当なのでしょうか。



結論から申し上げると、国公立大学と私立大学では対応が異なるようです。


まず、国公立大学の場合、学費が免除となる要件として

  • 親の扶養に入っておらず、本人にも収入がないなど、経済的に授業料を払えない正当な理由がある
  • 成績が優秀である

などの要件を証明することで、学費が免除される場合があるようです。


このことから、学生結婚をして学費の免除を申請すれば、自動的に認められることにはなりません


強いていえば、結婚したことで親の扶養からはずれ、経済的に授業料を払うのが難しくなった場合に、上記の条件に該当する可能性があるかもしれないということです。


ただし、学費免除や減額の対象枠は限りがあるため、これらの条件を満たしていれば申請すれば、全て認められるわけではありません。


一方、私立大学の場合、個々の大学によって対応は異なるようです。

詳細は個別の大学に必ず確認するようにしてください。

学生結婚をした場合に授業料が免除される条件とは?


学費免除の条件と学生結婚とは直接関係しないことがわかりましたが、実際には学生結婚したことで学費免除の対象になるパターンも考えられます。


具体的にはどのようなケースがあるのでしょうか。   


そこで以下では、学生結婚と学費免除に関して、さらに詳しく

  • 学生結婚で学費免除される国公立大学の条件
  • 学生結婚をしたが、学費免除されない例
  • 奨学金を受けながら、学生結婚した場合の注意点

などについて、具体的にご説明していきます。


学生結婚の可能性や予定のある方は、ご自身の状況にあわせてそれぞれしっかり確認してみてくださいね。

学生結婚して授業料免除される主な条件(国公立大学)

冒頭で国公立大学で学費が免除される要件をご紹介しましたが、もう一度具体的にご説明していきます。

  • 親の扶養からはずれ、独立して生計をたてて納税している
  • 授業料を自分で払っている
  • 家計基準が規定より下回っている
  • 経済的に授業料を払うのが厳しい
  • 学業の成績が優秀である

などの条件に該当した場合、学費免除の申請を出すことができます。


結婚していることは条件にはありませんが、結婚したことでこれらの条件に該当した場合には、学費免除の申請を出すことはできるでしょう。


私立大学の場合は、個別のルールが設定されると前述しましたが、学部によっても異なるケースがあるようです。


特に医学部は高額な学費がかかるため、学費免除の制度についてしっかり確認することをおすすめします。

学生結婚したが学費が減免されないケース

上で述べた条件に合致していれば、学生結婚して学費免除の対象になることができるとご紹介しました。


逆に言えば、学生結婚をしても学費免除の対象にならないケースとは、例えば以下のようなケースが考えられます。

  • 結婚したが、親の扶養からはずれていない
  • 学生ではあるが、アルバイトや企業などで十分な収入がある
  • 経済的に授業料を払うのは厳しいが、学業成績が芳しくない

いずれにしても、学費免除の本来の対象である、学業が優秀で経済的に困窮している学生でなければ、学生結婚していてもいなくても、学費免除の対象にはならないということですね。

【要注意】奨学金の利用中に結婚した場合は「扶養」に注意!

学生結婚をした方で奨学金を利用している方について考えてみます。


奨学金を利用するには、主に学力基準と家計基準の2つの条件があります。


このうち家計基準とは、親の所得に関するもので、つまり、学生は親の扶養に入っていることになります。そして奨学金の金額は収入形態、通学形態等、世帯人員などによって設定されています。


親の扶養に入っていた学生が、結婚することで親の扶養からはずれることになった場合、収入形態・世帯人員などが変わるため、奨学金の金額が変わる可能性があります。

場合によっては、奨学金の対象からはずれてしまう場合もあるようです。


従って、奨学金を利用している方で、学生結婚の予定がある方は、事前にできる対策はないか、また必要な手続きなど確認しておくことをおすすめします。

大学生で結婚した場合の授業料免除と大学無償化の関係


大学無償化とは「高等教育の修学支援新制度」という制度です。


これまでの奨学金制度では返済期間が長く続き、負担が大きいことから、勉学への意思のある学生の経済的負担をなくすため、返済の必要のない制度として、2020年4月から開始されました。


具体的には、

  • 給付型奨学金
  • 授業料減免制度

の2種類があり、それぞれ利用できる金額の上限が設定されています。


給付型奨学金は、学業に専念するために生活費を支給するもので、授業料減免制度は入学金および授業料が減免されます。


大学、短大、専門学校などが対象ですが、これらの全ての学校が対象となっているわけではなく、志望する学校が対象かどうかは、文部科学省のホームページで確認できます。


対象となる学生の条件は以下の3つとなっています。

  • 住民税が非課税の世帯、およびそれに準じる世帯であること
  • 資産金額が2,000万円未満(生計維持者が2人の場合)、1,250万円未満(同1人の場合)であること
  • 勉学に意欲的であり、成績優秀であること


これまでご紹介してきた学費免除の制度は、この大学無償化の一部であり、また、学生結婚をして上記の条件に合致する場合、授業料の減免制度だけでなく、給付型奨学金も受けることができます。

参考:すでに妊娠している場合や結婚式を挙げる場合には学費以外も必要


学生結婚する理由には色々な事情が考えられますが、中には「妊娠してしまった」いわゆる「でき婚」の方もいらっしゃるでしょう。


結婚して勉強を続けるだけでも大変なのに、子どもまで生まれたらと考えると、経済的な不安に襲われるかもしれませんね。


ただそういう場合でも、やみくもに不安がるのではなく、学費に加えてこれからの自分たちの生活に関して、何がいくらかかるのか、それに対して収入はいくらあるのか、などを具体的に見積もることで具体的な対策も考えられると思います。


また、学費の免除だけでなく、出産や子育てに関しては自治体からの補助や手当てなどがありますので、それらもしっかり調べましょう。


このように、具体的な収支の詳細を洗い出し、見積もることで、現実的な生活のプランをたてることができると思われます。

参考:学生結婚のメリット・デメリットとは?


学生結婚した場合に学費が免除されるかという、金銭的な面から色々な情報をご紹介してきましたが、純粋に学生結婚のメリットとデメリットについても考えてみたいと思います。


まず、メリットですが、

  • 夫婦で長い時間をすごせる
  • 余裕をもってライフプランを計画できる

など、通常よりも早いタイミングで結婚することでの時間的なメリットが大きいです。


具体的には、子どもを持ちたいと思えば早いタイミングで子どもを作ることもできますし、その結果、子どもが早く独立することで通常よりも早めに老後、即ち第二の人生を迎えることもできるでしょう。


一方のデメリットですが、

  • 経済的に余裕がない
  • 就職に不利になる
  • 自由に遊べない

などが挙げられます。


デメリットに関しては、家計に余裕がないうちに結婚するために、どうしても経済的な負担に関するものが多くなってしまうようです。

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