長寿番組「おはなしのくに」が、今年から海外の名作シリーズを放送。2月より秋山竜次、浜野謙太、浜辺美波がそれぞれ出演する物語を放送する。幼稚園・保育所~小学校3年生向けに、読み聞かせや読書の楽しさを伝える番組「おはなしのくに」。1990年の放送開始から30年目を迎える、学校放送番組で一番の長寿番組だ。これまで放送してきた日本の昔話シリーズに続き、今年から“海外の名作シリーズ”を放送。来月は「はだかの王さま」(アンデルセン童話)、「ブレーメンのおんがくたい」(グリム童話)、「ヘンゼルとグレーテル」(グリム童話)といった3つの物語を、秋山さん、浜野さん、浜辺さんの一人芝居で放送する。秋山竜次(ロバート)×「はだかの王さま」まず、秋山さんが王さまに扮する「はだかの王さま」では、ペテン師のうまい言葉に惑わされる王さまの心情を、表情だけで描写するお芝居が見どころ。さらに、大臣や家来、町の人々まで、大勢の役柄を演じ分ける。秋山竜次コメント普段から裸になる自分としてはぴったりなお話で嬉しかったです。昔から見ていた番組なので、一生懸命挑みました。収録前日に日焼けサロンにも行っておきました。ご家族でご覧になっていただけるとうれしいです。浜野謙太×「ブレーメンのおんがくたい」続いて浜野さんが、コミカルに温かく演じる「ブレーメンのおんがくたい」を放送。飼い主に捨てられたロバ、犬、猫、オンドリの4匹の動物たちの演じ分けや、歌とトロンボーンの演奏シーンも登場する。浜野謙太コメント子どもたちには、単純に笑ってもらえたらうれしいです。なかなかブレーメンへ行かないところや、動物がタワーになって脅かすところ、どろぼうがびびりすぎて間違えまくるところをおかしなこととして笑ってほしい。昔話の教示的な雰囲気を超越して笑えるものになっていたらいいなと思います。浜辺美波×「ヘンゼルとグレーテル」主演ドラマ「アリバイ崩し承ります」の放送を間近に控える浜辺さんは、「ヘンゼルとグレーテル」の物語を瑞々しく演じる。浜辺さん演じる妹のグレーテルが、恐ろしい魔女と対峙する場面での迫真の演技、グレーテルが成長していく姿に注目だ。浜辺美波コメント幅広い年齢とキャラクター設定の役を一度に演じることは初めてだったので新鮮でした!知っていた物語をもう一度考え直すことにより新しい発見があって、たくさんの物語を読み返したいなと思いました。「おはなしのくに」は毎週月曜日9時~Eテレにて放送中。(cinemacafe.net)
2020年01月30日俳優の草なぎ剛が主演を務める舞台『家族のはなし PART I』が4日、京都劇場で初日を迎え、舞台写真が公開された。同作は2本の喜劇で構成。第1話「わからない言葉」は、話題のCMを数々手掛ける傍ら、「満劇」(満員劇場御礼座)という劇団で20年以上コメディの上演を続けている淀川フーヨーハイ氏、第2話「笑って忘れて」は、同じく「満劇」のメンバーでコピーライターとしても活躍中のあべの金欠氏が作・演出を手掛ける。第1話では、草なぎが犬役に挑戦し、小西真奈美と池田成志が演じる佐藤夫婦に飼われている犬・ハッピーを演じる。第2話では、草なぎと小西が夫婦役。草なぎは広告会社のプランナーの夫・兵頭弦太郎、小西は弦太郎の妻でフリーのイラストレーター・兵頭えみを演じる。『家族のはなし PART I』は京都劇場にて、6月1日まで上演。撮影:内池秀人
2019年05月04日草なぎ剛主演舞台『家族のはなし PART I』が、5月4日(土・祝)から6月1日(土)まで京都劇場で上演される。開幕に先立ち、東京都内で稽古風景の一部が公開され、出演者が抱負を語った。報道陣に公開されたのは、淀川フーヨーハイ作・演出『第1話 わからない言葉』の冒頭部分で、小西真奈美と池田成志が演じる夫婦のリビングで物語は展開する。親の老後問題を話し合う夫婦のやりとりを聞いているふうでもなく、草なぎの演じるキャラクターは、植木にじゃれついたかと思えば、寝ころがったりと、マイペースを崩さない。この世のものでないなのか、はたまた透明なのか。一挙手一投足を見つめていると、やがてその正体に気づかされる。そう、草なぎは犬に扮しているのだ。スイッチを切り替えるように、物語が人間目線、犬目線の双方を行き来する構成が面白い。「監督さんは、舞台の方というより、コマーシャルのディレクターの経験が多い方。映像も出てきますし、普通の舞台の演出とは違った形で、“これ、お客さんにどう伝わるのかな?”と考えながら稽古していたりするのでハラハラドキドキはしますけど、とてもいい舞台になると思います」と草なぎ。役について訊かれると、「犬役は初めてです。成志さんと真奈美ちゃんは膨大なセリフがありますが、僕はそんなにセリフがないので、正直犬で良かったなと思います」とうそぶく一方、「犬自体は2年ぐらい飼っていて、くるみちゃんというんですが、今回は映像で一緒にお芝居するところがあるので、そこも楽しみにしてほしいです。ネタばれになっちゃうと偉い人に怒られるので、くわしくは言えないですけど」と明かしてくれた。あべの金欠作・演出『第2話 笑って忘れて』では設定が変わり、草なぎと小西が夫婦役を演じるが、草なぎと小西が共演するのは、いまや伝説となったつかこうへい作・演出の舞台『蒲田行進曲』(1999年、2000年)以来実に19年ぶりのこと。草なぎが「お互いつかさんに見出された部分があるので、すごく親近感を感じます。すでに関係性ができあがっているので、特に夫婦の役を演じる第2話は、非常にいい形になると思います」と語れば、小西も「本当に、目の前に立ってお芝居させていただいた瞬間に、あの19年前の感じが甦ってきて。今でも、直球で投げると直球で受け止めて返してくださる。そうやって気持ちを返してくださるので、2話は本当にすごく暖かいいい話になっているんじゃないかなと思います。本当に存在が頼もしいですし、いてくださるだけで安心します」と鉄壁のコンビ復活に期待を寄せる。前売りは完売だが、草なぎいわく「立ち見の席も出てるみたいなので、ネットで調べてお越しください」。「来てくださったお客様は、幸せな気分になって劇場を後にできる、そういう舞台になってますので、皆さんどうぞお楽しみください」との言葉を確かめるなら、もう京都へ行くほかない。
2019年04月30日鉄拳のパラパラ漫画原作を岡田将生主演で映画化した『家族のはなし』から、原作のパラパラ漫画と実写映像が融合した予告が公開となった。主人公・拓也役に岡田さん、拓也の父親・小林徹役を時任三郎、そんな父と息子を見守る優しい母親・小林愛子役に財前直見、また拓也の同級生・明日香役に成海璃子と豪華共演者がそろい、ほかにも金子大地、佐藤寛太、水田信二(和牛)、渡辺憲吉が脇を固めている本作。原作の鉄拳がアートディレクターとしても参加し、主題歌&劇中楽曲を新進気鋭のバンド「サイダーガール」が担当していることでも注目を集めている。そして、この度解禁された予告編には、主演の岡田さんが演じる拓也が3年ぶりに帰郷するところからスタート。大学進学のために上京するも、両親には言わずに始めたバンド活動で芽が出ず、荒んだままの拓也。過去には足を怪我して期待されていた陸上の道が閉ざされた過去もあり、これまで重なってきた負の感情で、仲間や父親に辛く当たってしまう…。いつもは優しく隣で接してくれる、成海璃子演じる地元の同級生明日香も、そんな姿の拓也に向かって「負け犬じゃん」と厳しい言葉を放つ場面も。そんな拓也でも父親は変わらず接してくれ、拓也がバンドで作詞した歌詞を読むと「才能あるんじゃないか」と言葉をかける。自分勝手に生き、バンドデビューを秘密にしていた自分をずっと両親は密かに応援していてくれたことを知り、それをきっかけに、拓也にある奇跡が起こる――。挫折を経験しながらも人生を必死に生きる拓也と、そんな彼をそっと見守る両親の不器用だけど温かい愛に、変わらぬ家族のカタチを再確認させてくれる。さらに予告内には鉄拳によるイラストのアニメシーンも挿入されており、本作をよりほろ苦くも温かい内容となっている。『家族のはなし』は11月23日(金・祝)よりイオンシネマにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:家族のはなし 2018年11月23日よりイオンシネマにて公開Ⓒ「家族のはなし」製作委員会
2018年10月09日映画『家族のはなし』が、岡田将生主演で、2018年11月23日(金・祝)より全国ロードショー。“お父さんが大好きだった僕”に出会える家族の物語作品が描くのは、“お父さんが大好きだった僕”に出会える物語だ。りんご農家を営み穏やかに日々を過ごしてきた両親と、上京し都会でバンドマンを目指す息子。多くの挫折を経験し、つい両親に苛立ちをぶつけてしまう息子と、そんな彼を優しく見守り続ける両親の姿に、思わず心が温かくなる。原作は鉄拳によるパラパラ漫画『家族のはなし』は、2013年に信濃毎日新聞との企画として発表され、話題を呼んだパラパラ漫画を実写化したもの。原作のアートディレクターには、数々の心温まるパラパラ漫画を描いてきた芸人・鉄拳も参加し、「アジア太平洋広告際」で賞を受賞するなど、“涙が止まらない”と多くの反響を呼んでいる作品だ。主演は岡田将生バンドマンを目指す息子を演じるのは、映画『伊藤くん A to E』などでも主演を務めた岡田将生。彼を見守る両親は、父親役の時任三郎と母親役の財前直見の2人が演じる。そして、岡田演じる拓也に、時には厳しく時には優しく隣で助言をする地元の同級生役に、映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などにも出演した成海璃子が抜擢された。ストーリーリンゴ農園を営む優しい両親とその一人息子・拓也。上京しバンド活動を営むが挫折。そんな彼を優しく見守る両親。しかし、両親の気持ちを疎ましいと感じ、苛立ちを常にぶつけてしまう。大学中退の秘密を持って帰郷した拓也だが、父、徹も拓也に言えない秘密があって―。【詳細】映画『家族のはなし』公開日:2018年11月23日(金・祝)全国ロードショー監督:山本剛義出演:岡田将生、成海璃子、金子大地、佐藤寛太、水田信二(和牛)、渡辺憲吉/財前直見、時任三郎ムビチケ発売日:9月21日(金)
2018年09月24日本郷奏多、山本美月、矢本悠馬と若手実力派俳優の3人が“日本の怪談”を一人芝居で表現する「コワイオハナシノクニ」が、8月13日(月)よりEテレにて放送されることが分かった。本番組は、幼稚園・保育所、小学校低学年向け国語番組「おはなしのくに」のスピンオフ企画。今回、3人の俳優たちが“定番の怖い話”を一人芝居で、伝統的な影絵の技術やプロジェクション・マッピングなどの映像表現を加え、新たな怪談ワールドをお届けする。●8月13日:本郷奏多/「耳なし芳一」まず最初に放送される第1話は、目の不自由な琵琶法師・芳一が、霊に取りつかれてしまう物語「耳なし芳一」。本作には、「アカギ」『GANTZ』に出演する人気俳優の本郷さんが、そんな目の見えない芳一や、和尚、武者、老女などを演じわけていく。プロジェクション・マッピングを使った、顔に描かれる“お経”が見どころとなっている本作。挑戦した本郷さんは、「全て初の経験でとても新鮮な気持ちで臨みました。単純なお化けが出てくるような話ではないですが、『不思議なモノ、変なモノを見た』と、見た方がそれぞれに何かを感じ取ってもらえたらいいなと思います」とコメントしている。●8月14日:山本美月/「皿やしき」続いて、主人の大事な皿を割ってしまい、井戸に身を投げたお菊だが、すると夜な夜な井戸の中から恐ろしい声が聞こえてくる…というストーリーの「皿やしき」を放送。幽霊となるお菊の物語を、悲しくも美しく、妖艶に演じるのは、dTVドラマ「銀魂2 -世にも奇妙な銀魂ちゃん-」にてメーテル役で出演することでも話題の山本さん。子どものころ、悲しい終わり方をするお話が好きだったという山本さんは、「そうした気持ちは、この『皿やしき』のような物語にふれることで芽生える感性だと思います。怖さの奥にある悲しさと美しさを感じ取ってくれたら嬉しいです」と話している。●8月15日:矢本悠馬/「おいてけぼり」そして第3話は「おいてけぼり」を放送。魚を釣ると「おいてけー」という声が聞こえる不思議な堀。男が無視して去ろうとすると女に出会う。顔をのぞきこむと、そこには目も鼻も口も無く――。本作には、『ちはやふる』シリーズ、連続テレビ小説「半分、青い。」、「賭ケグルイ」など、近年大活躍の俳優・矢本さんが登場。怖いながらもコミカルな役を演じる。本作を「怪談に興味を持つ入り口になってくれたら嬉しい」と話す矢本さんは、「最後は意味深な終わり方なので、見た人たちの想像力をかきたてられるのではないかと思います。見終わった後、家族や友達と『自分はこう思う』とかワイワイ話して楽しんでもらえたら、さらに嬉しいです」と見た後も楽しめる作品になっていると明かしている。なお、劇中で登場する影絵のデザインや絵は、「魔法少女まどか☆マギカ」の不気味で幻想的な異空間設計で知られる、「劇団イヌカレー」泥犬が担当。「耳なし芳一」「皿やしき」「おいてけぼり」をまとめて一挙放送する総集編では、各回放送では紹介できなかった泥犬さんの絵も登場する。また、懐かしい「おはなしのくに」のオープニングかと思いきや…画面が黒くなり、知らずにアクセスしたらちょっと怖い番組サイトもオープン。すでにSNS上では、「なに?普通にこわいんですけど!」「凝ってる…」などと話題に。こちらでは予告編も公開中だ。「コワイオハナシノクニ」は8月13日(月)、14日(火)、15日(水)、各10時~Eテレにて放送。※「コワイオハナシノクニ」総集編は8月20日(月)18時55分~Eテレにて放送(cinemacafe.net)
2018年08月08日鉄拳のパラパラ漫画を原作に、岡田将生主演で映画化する『家族のはなし』。この度本作に、時任三郎、財前直見、成海璃子、佐藤寛太らが出演することが決定。あわせてポスタービジュアルも公開された。■追加キャスト発表本作は、リンゴ農園を営む両親とその息子との物語。りんご作り一筋、葛藤し成長していく息子を不器用ながらもじっと見守る主人公・拓也(岡田さん)の父親・小林徹役を時任三郎が、そんな父と息子を見守るやさしい母親・小林愛子役には財前直見。また、拓也に対して時には厳しく時には優しく隣で助言をする地元の同級生・明日香を成海璃子が演じることが決定。さらに、拓也が東京に出て結成するバンドのメンバーに、ボーカルの柴田役を「明日の約束」や『わたしに××しなさい!』の放送・公開を控える金子大地、ドラムの渡辺役は「劇団EXILE」のメンバーで『HiGH&LOW』『イタズラなKiss』シリーズに出演した佐藤寛太。ギター・拓也役の岡田さんと同様、楽器経験のない彼らが役作りのためにバンド練習にも取り組んでおり、劇中のバンドシーンも本作の見どころのひとつだ。そのほか、バンドのプロデューサー坂本役をお笑いコンビ「和牛」水田信二が演技に挑戦、拓也と明日香の地元の恩師・鈴木を渡辺憲吉が演じる。■ポスタービジュアル到着原作の鉄拳さんがアートディレクターとしても参加し、劇中に描き下ろしパラパラ漫画と実写映像がコラボするという新たな試みに挑戦している本作。本編映像だけでなく今回到着したポスタービジュアルにおいても、鉄拳さんが描き下ろしたイラストを使用。鉄拳さんのイラストが、岡田さん演じる拓也、時任さん演じる父・徹の姿とマッチした一枚となっている。■主題歌は新進気鋭のバンド「サイダーガール」に決定さらに今回、本作の主題歌を「サイダーガール」が担当することが決定。「サイダーガール」は、2014年に動画サイトを中心に活動していたYurin(Vo&Gt)、VOCALOIDを使用して音楽活動していた知(Gt)、フジムラ(Ba)で結成され、2017年7月にメジャーデビューしたばかりだ。主題歌のタイトルは「dialogue」。実際に鉄拳さん原作のパラパラ漫画を見て書き下ろした楽曲で、ボーカルのYurinさんは「改めて気づかされることがたくさんある映画でした。音楽をするために地元を離れて、たくさんの人に助けられてきたことを思い出しながら作りました。映像に寄り添える曲になっていると嬉しいです」とコメントしている。また主題歌以外に、劇中のバンドが演奏している楽曲にも「サイダーガール」の「群青」「橙の行方」を起用。柴田役の金子さんがこの2曲をカバーしており、劇中で歌声を披露している。『家族のはなし』は2018年、公開予定。(cinemacafe.net)
2018年03月20日「ふじのくに茶の都ミュージアム」が、2018年3月24日(土)に静岡・島田にオープンする。「ふじのくに茶の都ミュージアム」は、日本一の大茶園である牧之原台地に位置し、博物館、茶室、庭園、商業館から成る「旧島田市お茶の郷」を整備して、新たに作り上げた本格的なお茶の博物館。茶産業や歴史、文化を紹介する展示のほか、茶摘みや手もみ茶体験など、五感を使って楽しく学べる講座を用意している。館内の施設は、「日本庭園」や「茶室」、3階建ての「博物館」、カフェレストランが併設された「商業館」で構成される。「日本庭園」や「茶室」は、江戸初期の大名茶人・小堀遠州によって手掛けられたものを復元。美しく蘇った「茶室」では、実際に抹茶や煎茶を点てる茶事などの本格的な体験をすることも可能だ。「博物館」では、茶の起源や世界への普及、そして静岡の茶について展示を行う。実際に茶葉に触れたり、香りを嗅ぐがことができるだけでなく、併設されたウェルカムティーコーナーで世界のお茶を試飲することも可能だ。さらに、「商業館」では、茶を使用したフード&スイーツメニューをカフェレストランで提供するほか、国内外のバリエーション豊富な茶葉の販売を行う。子供から大人まで楽しめる"お茶尽くし"のミュージアムに是非足を運んでみてはいかが。【詳細】ふじのくに茶の都ミュージアムオープン日:2018年3月24日(土)開館時間:9:00~17:00(入館は、16:30まで)休館日:毎週火曜日 ※ただし、火曜日が祝日の場合は開館し、翌日を休館日とする住所:静岡県島田市金谷富士見町3053-2TEL:0547-46-5588観覧料:個人 300円/団体 200円※大学生以下、70歳以上、障害者手帳等を持参した人およびその付添人は無料。※大学生以下、および70歳以上の人は年齢のわかる証明書を要持参。※体験に参加する場合、別途料金発生。
2018年03月15日お笑い芸人・鉄拳のパラパラ漫画「家族のはなし」が、この度岡田将生主演で実写映画化されることが決定。あわせて、髪を金髪にした岡田さんが写る写真も公開された。原作のパラパラ漫画は、2013年に信濃毎日新聞との企画として発表され、第17回「アジア太平洋広告祭」でフィルム部門・プレス部門をW受賞。リンゴ農園を営む両親とその息子との物語で、ある挫折をきっかけに自分の進むべき道を失った彼は両親の元を離れ、大学生活の傍らバンドに熱中しプロを目指すように。さまざまな挫折を経て家族の温かさを再発見しながら成長していく、“家族の大切さ”をストレートに表現した感動作だ。そんな主人公・小林拓也役には、「伊藤くん A to E」『悪人』『銀魂』などで様々な役を演じ分ける岡田将生。本作のために髪の毛を金髪にし、バンドマン役ということでギター演奏にも初挑戦。劇中の迫力溢れる演奏シーンにも注目だ。原作のパラパラ漫画を見たという岡田さんは、「とても素敵な話で映画になるなら是非参加させて頂きたいと思いました」と話し、「僕が演じるのはなかなか目が出ないバンドマンで、売れたいという気持ちで焦り、壁にぶつかっている役です。そんななか親の温かい気持ちを知り、改めて親の存在を考えます。とても温かい映画になったと思います。是非楽しみにして頂けたら幸いです」とコメントしている。撮影現場を訪れたという鉄拳さんは、「映画化されることはとても嬉しいですし、主人公を岡田将生さんに演じて貰えると聞いたときに、僕の中で奇跡的に主人公に合っていたのでとても光栄で嬉しかったです」と原作者も納得のキャスティングだったよう。「映画は沢山の方に観てもらいたいですが、特に親元から離れ都会で挑戦している若い方に是非、観てもらいたいです」とメッセージを寄せている。また今回は鉄拳さんをアートディレクターに迎え、物語のキーポイントで映画のために新たに描き下ろしたパラパラ漫画と実写の映像を融合するという新しい試みを実施する。なお、監督は「海に降る」「絆~走れ奇跡の小馬」の山本剛義、脚本は青塚美穂が担当する。『家族のはなし』は2018年度公開予定。(cinemacafe.net)
2018年03月06日「ママになったら、わが子に毎日おはなしを読んであげよう。素敵な絵本をいっぱい揃えて、心が豊かな子に育つといいな」長男がお腹にいたころ、わたしはそんなふうに思っていました。まだ見ぬわが子との「読み聞かせタイム」に夢いっぱいでした。ところが、現実は…「眠いけど何か読んであげなくちゃ…その前に本棚を片付けて…やれやれどの絵本がいいか息子が選びだしたぞ…これが始まると長いんだよなあ…ノ○タンでもアンパ○マンでもいいから早く読んで寝ようよー!!」仕事や家事で疲れ果て、力を振り絞ってお風呂に入れば大暴れ、嫌がるわんぱくっこを押さえ込んでなんとかパジャマを着せて…「読み聞かせなんてやめて、今夜はさくっと寝ちゃいたい!!」これがリアルな本音。共感してくれるママ・パパは多い…ですよね?絵本は収納が難しくて値段も高い…。絵本は大きさがまちまち。細長いものもあれば、手のひらサイズのもの、とっても大きなもの…これらを本棚に収納するのは現実的に難しい。どうしてもはみ出してしまうものも出てきますし、小さ過ぎて奥へ追いやられてしまうことも。大きな絵本だとページが折れ曲がったり破れてしまうことも…。そもそも絵本って高いんです。たしかに絵はきれいだし、ことばもステキなリズムで読み心地はいいのですが、そのぶんお値段はなかなかのものですから、偏りなくさまざまな絵本を買い集めると家計を苦しめかねません。いえいえ、決して絵本がよくないと言いたいわけではないのです。筆者は絵本が大好きです。けれども、どうしても「絵本をじっくり楽しむ余裕」を捻出できない日もあるんです。時間におわれヘトヘトにどっぷりと疲れている夜に、わが子が「これにしようかな…こっちがいいかな…どっちかな…」なんてせっかく片付けたものをどんどん出して広げている。無理です。エンプティです。「早く決められないなら今日は何も読みません!!」と怒鳴りたくなってしまうこともあります。疲れたママの救世主!!何も構えずにただただ毎日「読むだけ!!」とはいえ、寝る前のひとときは「おはなし」を聞かせてあげたいじゃないですか。そこで筆者が見つけた、疲れたママ・パパの労力が最小限に抑えられる画期的なシリーズがこちら。「1日1話 3分で読める 頭のいい子を育てるおはなし366」(主婦の友社)この本の特徴は…・366日、日付順におはなしが収録されている・おはなしのジャンルはさまざま・おはなしの難易度もさまざま・読んだらシールを貼れる(1年分の台紙ページとシールがついている)1ページに1つの「おはなし」分厚い大型本で、1ページにつき1つ「おはなし」が収録されています。おはなしは宮沢賢治やアンデルセンなどの有名な童話から、日本や世界の昔話、「まんじゅう怖い」といったスタンダードな落語、福沢諭吉やリンカーンなどの伝記、「ハロウィンってなに?」といったちょっとした知識系まで非常に幅広いラインナップです。長いお話しを1ページ内に納めているので原作そのままのことばではありませんが、極力原作の雰囲気を引き継いでいるところに好感を持てます。例えば宮沢賢治の「雪わたり」では、「かたゆきかんこ しみゆきしんこ」のくだりがほぼそのまま使われていました。「読み終えたらシール」で子どももうれしい筆者は「夜の読み聞かせはこのご本ね」というお約束にしています。おかげで、せっかく片付けた本棚を「これにしようかな、あれにしようかな」で散らかされることがなくなりました。読み終えたらシールを貼れるので子どももノリノリに。どの「おはなし」から読んでも構いませんが、日付が割り振られているので迷うこともありません。数字を読めるようになった息子は、「今日はなんがつなんにち?」と確認をしたら楽しそうに「今日のページ」を探すようになりました。一石二鳥…いや、三鳥?日によって、内容が難し過ぎるかなと感じることもありますが、本書の冒頭にある「はじめに」を読むと「分からないおはなしを聞くことも意味があるな」と思いました。(以下 本書「はじめに」より引用)まだしゃべりはじめていない赤ちゃんへの読み聞かせには、言葉のもつリズムを味わって。次第に言葉の意味を理解し、一人で読める(すべての漢字にふりがなをふってあります)くらいに年を重ねれば、物語から受けとるものも変わってくるでしょう。そのうえお値段は約2,500円!!絵本なら数冊しか買えないお値段で、366夜も過ごせて、そのうえ収納がコンパクトに!!お値打ち価格としか言いようがありません。ほかにもまだある!!1日1話系の読み聞かせ本「1日1話 3分で読める 頭のいい子を育てるおはなし366」と出会うまで知らなかったのですが、調べると同じような大型本が各社から出ているようです。ざっと調べただけでこんなにありました。・ママおはなしよんで 幼子に聞かせたいおやすみまえの365話(ナツメ社)・365日のベッドタイム・ストーリー(飛鳥新社)・一日一話・読み聞かせ おはなし366(小学館)・聞かせてあげたいおやすみまえのお話366(西東社)1冊を何年も繰り返し読むのもいいですし、毎年新しい本を読むのもいいですね。同じ題材でも各社で切り口が違ったりもするので、その違いも楽しめそうです。「大全集」系の絵本が教えてくれたこと実は筆者はこういった「大全集」系の本をあまり好んで買ったことがありません。日本文学はできるかぎり原書で読みたいですし、長いお話しをむりやり縮めてしまうことにも抵抗がありました。ですが、ふとしたきっかけで「1日1話 3分で読める 頭のいい子を育てるおはなし366」と出会い、気軽な気持ちで毎晩読んでみると考えが変わりました。たしかにひとつひとつのおはなしは淡白になってしまうかもしれませんが、散らかったり選んだりする煩わしさがなくなったぶん心に余裕をもって読み聞かせができるのです。自分が知らなかったおはなしも多く、ちょっとした教養もつきそうです。お休み前の「おはなし」は親子にとって大切な時間です。イライラせずに、ゆったりとしたきもちで無理なく続けられることが何より大切だなと思います。ライター:金延さえ
2016年11月30日「こどもちゃれんじ」の人気キャラクター“しまじろう”が活躍するアニメ「しまじろううのわお!」の劇場版第4弾『しまじろうとえほんのくに』が、2016年3月11日(金)より全国にて公開されることが決定した。ある日、海辺で見つけた一冊の不思議な絵本。それは、しまじろうが幼いころに大切にしていた絵本でした。しまじろうたちを呼ぶ愛らしい声とともに、なんと絵本の中に吸い込まれてしまったしまじろうたち…!かわいらしい「プニたん」と出会い、いっしょに森やお菓子の町などさまざまな世界を進んで、絵本の国をたすける冒険に出ます。途中しまじろうと、とりっぴいがけんかをしたり、絵本の住人たちに追いかけられたり大変なことに。はたして、みんなは絵本の世界をたすけ、無事に元の世界に帰ることができるのでしょうか?本作の舞台は絵本の中。海で見つけた不思議な絵本に吸い込まれてしまったしまじろうたちの大冒険が、アニメと実写が融合したユニークな構成で描かれる。しまじろう映画の大きな特徴といえば、観るだけでなく歌・ダンス・応援で一緒に楽しめること。今回も、お話の途中にメガホンを使って元気に声を出したり、体を動かしたりして参加できる内容を取り入れているので、小さなお子さまでも最後まで楽しめるような工夫がなされている。また、表情を確認できるよう場内は完全に暗くせず、約60分の上映に際し途中休憩が設けられており、映画館が初めてのお子さまも安心、映画館デビューを飾る“ファーストシネマ”にもぴったりだ。実際に、前作『しまじろうとおおきなき』公開後には、「娘の映画館デビューで、落ち着いて観ていられるか心配でしたが、最初から最後までしっかり楽しめる構成で、また劇場の子どもたちが一緒に盛り上がって参加でき、とても楽しんでいました。途中休憩があったのもよかったです」「映画というより、映像とともに子ともが遊べる参加型のエンターテインメントだと思いました。子どもも飽きずに楽しめたのはもちろん、大人も子どもの気持ちを理解するのに役立つ映画で、ぜひともおすすめしたいと思います」と観客からも絶賛の声が上がった。また「サンディエゴ国際子ども映画祭」で“Best Animation Feature Film”を受賞し、インドの「インド国際子ども映画祭-ゴールデンエレファント-」でもコンペ部門にノミネートされ、さらに韓国や台湾でも上映されるなど、ますます期待を集めるしまじろう映画。本最新作でも、親子で一緒に楽しめる「初めての素敵な映画館体験」を体感してみて。『しまじろうとえほんのくに』は2016年3月11日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年11月06日NTTドコモは6月4日、タカラトミーとクラウド型"おはなしロボット"「OHaNAS(オハナス)」を共同で開発したと発表した。「OHaNAS」は、「しゃべってコンシェル」の技術を応用した、パートナー向けのプラットフォーム「自然対話プラットフォーム」を初めて採用した商品。自然対話プラットフォームは、4つの技術から構成される「しゃべってコンシェル」に加え、「文章正規化」「外部コンテンツ連携」「キャラクター風発話変換」「ユーザー情報自動検出」の4つの技術から構成されるクラウド型システム。「OHaNAS」は同プラットフォームの「意図解釈」「シナリオ対話」「知識Q&A」「文章正規化機能」「外部コンテンツ連携機能」を使用している。これまでパートナーが、「しゃべってコンシェル」で活用している意図解釈機能などを用いて対話機能を利用する製品を作る場合は、会話で対になる文章をサーバに個別に登録する必要があった。これに対し、同プラットフォームでは、1つの文章を設定するだけで、同じ意味の多くの文章に応答すること、ニュース等のリアルタイムに更新される関連情報も織り交ぜた会話することが可能。「OHaNAS」は10月1日に発売される予定で、希望小売価格は1万9800円(税別)。「OHaNAS」に話しかけると、疑問に答えてくれたり、ニュースや天気などリアルタイムに変化する最新情報を教えてくれたり、晩御飯の献立を一緒に考えてくれたりと、あたかも人と会話するように自然にユーザーをサポートしてくれるという。スマートフォンやタブレットを経由し、意図解釈機能などを備えた各種クラウド上のサーバに接続することで、「OHaNAS」との自然な会話が可能になり、これまでにない自然な会話によるコミュニケーションを実現した。「OHaNAS」と会話をするには、スマートフォンやタブレットに専用アプリをダウンロードが必要。電源を入れ、端末とペアリングした後、頭をなで、目のLEDランプが青色になれば、話しかけることが可能になる。
2015年06月05日IT企業のテンダとジェイアール総研エージェントはこのほど、全国の鉄道会社の情報をまとめたスマートフォン・タブレット向けの鉄道情報ポータルサイト「くにたち鉄道情報館」を公開した。同サイトの趣旨に賛同した鉄道会社のウェブサイトにあるコンテンツをジャンルごとに整理し、シンプルに見やすく表示することを目的として開設。オープン当初は、真岡鐵道、わたらせ渓谷鐵道、小湊鐵道、長野電鉄、江ノ島電鉄、上毛電気鉄道の6社の情報を掲載し、順次賛同する鉄道会社を増やす考え。おもに観光情報、各鉄道会社主催イベントの情報、お得なきっぷの情報、グッズ紹介などを掲載するほか、各鉄道会社のおすすめ画像や動画に簡単にアクセスできるリンクも貼るとのこと。今後はさらに、会員機能、EC機能、アプリ配信などの展開も予定している。
2014年10月15日在日コリアン2世であるヤン・ヨンヒ監督が自身の実体験を基にオリジナル脚本で手がけた初のフィクション映画『かぞくのくに』が、来年開催される第85回米国アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作品に決定した。病気治療のために25年ぶりに北朝鮮から一時帰国することを許された兄・ソンホと、彼を日本で迎える妹・リエや家族たち、日本に残った友人らの再会を通して、価値観の違う社会に生きるもどかしさと、それでも変わらぬ家族の絆を浮き彫りにしていく。帰国事業に翻弄される在日コリアンの家族という難しい題材を扱いながら、あくまでも「私は私の家族の話をしているだけ」(ヤン監督)というシンプルな物語と安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュンら出演陣による好演が観客の圧倒的な支持を集め、国内では着々と公開スクリーン数を伸ばしている本作。同賞における外国語映画賞部門の日本代表作品としては今回、女性監督初の快挙を果たしたヤン監督は、「怖じ気づく心を押さえ込んで闘った昨年の夏を思い出します。スタッフを信じ、俳優陣を信じ、観客を信じ、自分を信じようともがきました。家族に会うという当たり前のことを手放してまでも世に出した作品です。『かぞくのくに』が人々の中で、世界中の様々な家族について思いを馳せる触媒となることを祈ります。これからも魂を込めて作品を作り続けていこうと思います。大きな叱咤激励をありがとうございました」と喜びと共に、本作に込めた熱い想いを明かす。今年2月に開催されたベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品され、見事C.I.C.A.E<国際アートシアター連盟>賞を受賞。さらに、モントリオール世界映画祭、釜山国際映画祭など12の海外映画祭への正式出品も決定するなど、海外でも高い評価を得ている本作。これまでアカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品に選出されたのは、2009年に見事受賞を果たした『おくりびと』、2011年の『告白』、2012年の『一枚のハガキ』とそれぞれ異なる個性の光る作品が並ぶが、国家や政治が個人の人生を否応なしに翻弄する悲劇を背景に描いた『かぞくのくに』は、人権問題により敏感な欧米社会でどのように受け入れられるのか?『おくりびと』以来の本選参加、ノミネートにも大いなる期待が寄せられる。『かぞくのくに』は全国にて公開中。■関連作品:かぞくのくに 2012年8月4日より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開© 2011 Star Sands, Inc.おくりびと 2008年9月13日より丸の内プラゼ−ルほか全国にて公開© 2008 映画「おくりびと」製作委員会告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ一枚のハガキ 2011年8月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダス
2012年09月04日第62回ベルリン国際映画祭フォーラム部門で国際アートシアター連盟賞を受賞したヤン・ヨンヒ監督の最新作『かぞくのくに』が8月4日(土)、東京・テアトル新宿で封切られ、ヨンヒ監督を始め、出演する安藤サクラと井浦新の3人が初日舞台挨拶を行った。50年代から始まった北朝鮮への帰国事業を題材に、ヨンヒ監督がオリジナル脚本を手がけた初のフィクション映画。自身の実体験がベースになっており「兄に会えなくなるのと引き換えに、この映画が世に出た」と複雑な胸中を明かし、「いまでもサクラちゃんは、私の“分身”に思えて仕方ない。サクラちゃんがお兄ちゃんと一緒にいてくれる感じ」と目を細めていた。病気治療のために25年ぶりに北朝鮮から一時帰国することを許された兄・ソンホ(井浦さん)と、彼を日本で迎える妹・リエ(安藤さん)や家族たち、日本に残った友人らの再会を通し、時間と距離が引き裂いた“かぞく”の実像を浮き彫りにしていく。「監督の強い思いから生まれた作品なので、世界中の人に届いてほしい」(安藤さん)、「公開初日を迎えて、ようやく作品が完成しました。心に何かが残れば幸い」(井浦さん)。撮影初日は、2人が演じる兄妹の距離感が上手く掴めなかったと言い、ヨンヒ監督は「2週間の撮影は模索、模索の連続だった」とふり返った。それでも「サクラちゃんが『リエはずっとお兄ちゃんを見ていれば、いいんですよね』って言ってくれて、私自身も『そういう映画だよな』と思えるようになった」とヨンヒ監督。実際の演出も「のびのび演じてほしかったので、具体的な動きやしゃべり方の指示はせず、たくさん私の思い出話をしました。2人もそこからエキスを吸い取ってくれて、本当の兄妹になってくれた」とあくまで自然体だったのだとか。「決して規模の大きな作品ではないが、スタッフやキャスト、そして宣伝スタッフのみなさんなど初日を迎えるまでにたくさんの人たちの苦労があった。本当に頭が下がる思い」と思わず涙ぐむヨンヒ監督。それだけに「物語の背景にある問題を“分かる”に越したことはないですが、これは授業ではなくあくまで映画。だから、登場人物たちの怒りや悔しさといったものを“感じて”もらえれば」と挨拶にも熱がこもっていた。『かぞくのくに』は全国にて公開中。■関連作品:かぞくのくに 2012年8月4日より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開© 2011 Star Sands, Inc.
2012年08月06日在日コリアン2世のヤン・ヨンヒ監督が、北朝鮮で暮らす家族を想って撮り上げた『かぞくのくに』。北朝鮮から家族が暮らす日本へ戻る兄ソンホを演じた井浦新が、ヨンヒ監督の想いに応えるために独自のアプローチでカメラの前に立ったメソッドを振り返るとともに、撮影中は「演じている人間は誰もいなかった」と本物の家族として生きたことを明かした。その他の写真『ディア・ピョンヤン』、『愛しきソナ』と一貫して自身の家族を見つめ続けるヨンヒ監督が、実体験を元に書き起こした初のフィクション。1970年代に帰国事業で北朝鮮へ渡った兄ソンホが治療のために日本へ再入国を果たすが、家族と過ごす束の間のひと時の中で、両国の間で揺れ動く人々の複雑な想いを描く。井浦にとっては無縁の題材だったが、ヨンヒ監督が熱い想いを記した手紙を読み、出演を快諾。「ヨンヒ監督は北朝鮮が題材の政治色が強い作品は俳優にとってリスクが高いと懸念されていましたが、僕はそういう基準で作品を選別したことはなく、どちらかといえばやりがいを感じるタイプ。その想いに応えたいという心境も伝えたくて監督にお会いしました」と初動時を回想する。本作は、実際、政治的メッセージは薄目で、家族の風景を切り取る演出がメイン。「どこにでもいる家族に起こる問題と、苦悩する様を淡々と描いています。日本の家族の原風景のようにも見えました」と井浦も普遍的な家族の姿だと説明する。事実、極めて私小説的な側面が強いため、「再現ドラマになることは避けたかった」と意識していたようだが、そこには初フィクションに挑戦するヨンヒ監督への優しい想いがあったようだ。「そこに収まってしまうことは、ヨンヒ監督にとって一番面白くないことだと思いました。ソンホはヨンヒ監督の3人の兄の集合体のような存在だそうですが、それを全部受け止めた上でいかに距離を離して、裏切っていくか。そのセッションを繰り返して、初めて互いに気が付くこともありました」。おかげで撮影現場では、本当に“家族”のような関係になったという。「フィクションの中で、僕たちは確かに“家族”として生きていました」と井浦も証言。演技を超えて生きた時間が、代えがたい経験になったようだ。「俳優には覚えた技術を力技でこなす局面もあるけれど、この作品は違いました。個々の言葉を自分の血肉に変え、絞り出して落ちる一滴をどれだけ生々しいものにするか。その作業が、どこにでもいそうな家族を表現するために必要なことでした。あの時、演じている人は誰もいなかった。それは本当に素敵な時間でした」。『かぞくのくに』8月4日(土)、テアトル新宿、109シネマズ川崎ほか全国順次ロードショー取材・文・写真:鴇田 崇
2012年08月03日映画『かぞくのくに』のジャパン・プレミア試写会が7月12日(木)に都内で開催され、ヤン・ヨンヒ監督を始め、主演の安藤サクラに井浦新(ARATA改め)、この日のイベントのために来日したヤン・イクチュンが舞台挨拶に登壇した。また、本作のモントリオール国際映画祭への出品、韓国での劇場公開が正式に決定したことも発表された。ヨンヒ監督の実体験を基に製作された本作。かつての帰国事業で北朝鮮へと渡り、25年ぶりに日本へ一時帰国を果たした兄(井浦さん)と日本で暮らしてきた妹(安藤さん)。国家という巨大で理不尽な力により、離れ離れにならなくてはならなかった家族の姿を丁寧に、そして力強く描き出す。潤沢な予算もなく、決して明るいとは言えない政治的・歴史的な問題を孕んだ作品とあって、お客さんへのお披露目までこぎつけたことに一同は万感の思い。監督自身をモデルにした主人公を演じた安藤さんは「監督の思いに応えようと必死になってて…。監督がどうにかして伝えようと思っていた作品で、それがこうしてお披露目できて、今日が特別な日であることを実感してます」と言葉を絞り出した。井浦さんも真夏の15日間の撮影をふり返り「監督の思いをひしひしと受けながら、いい意味で監督の想像を裏切り、どう飛び越えていけるかと監督と戦い続けた15日間でした。ヨンヒ組という一つの組が、間違いなく家族になった日々だったと思います」と言葉に力を込める。主演・監督を務めた『息もできない』が日本でも話題を呼んだイクチュンさんは、本作で描かれる北朝鮮を巡る様々な問題について「私たち韓国人にとっても悩むべき歴史です。この映画が、美しい世界を作るためにみなさんと一緒に悩むきっかけになったら嬉しい」と思いを訴えた。帰国事業で実際に北朝鮮に渡った監督の3人の兄と日本に残った監督の体験に基づいてはいるが、監督は「私の実体験を超える作品になったと思います。というのは、兄と私の間にはどうしても遠慮があるんです。(安藤さんと井浦さんの)2人の演技を見て、もっとガツンと言い合いたいのに感情を押し殺している部分があったのかな?と思い知らされました」と2人の演技に称賛を送った。この日は映画上映後の舞台挨拶となったが、井浦さんは「この4人が揃うことはなかなかないので、聞きたいことや感想などがあればぜひ手を挙げて」と観客に呼びかけ。予定の時間を大幅に超え客席を巻き込んだトークセッションとなり、熱いやり取りが繰り広げられた。安藤さんは締めの挨拶で、監督が過去の2作のドキュメンタリー映画(『ディア・ピョンヤン』、『愛しのソナ』)で北朝鮮から入国禁止措置を受けていることに触れ、「さらにこの作品を作るのってすごい覚悟ですよね?監督の中でこの作品を作ることで何が変わったんですか?」と監督に質問。現在も家族が北朝鮮で生活をしている監督は「家族の話を撮れば撮るほど家族に会えなくなっているという矛盾があるんですが…」と複雑な思いを明かし、「正直、不安だし家族に申し訳ない気持ちもあるし(3作目の本作を撮ったことで)もっと心配になっています」と悲痛な思いを吐露。その上で「家族を守るためにもこの映画を通じて世界中のいろんな人にうちの家族を知ってもらえたら。“オフィシャル問題児”になる覚悟でいます。だからぜひこの映画をいろんな人に観てほしい。写真の人(=額入りの写真で飾られている北朝鮮の最高指導者)にも観てほしい!」と本作が世界中に広まることで少しでも状況が変化していくことへの期待を口にし、客席からは大きな拍手が沸き起こった。『かぞくのくに』は8月4日(土)より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開。■関連作品:かぞくのくに 2012年8月4日より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開© 2011 Star Sands, Inc.
2012年07月13日