くらし情報『井浦新が語る映画『かぞくのくに』の魅力とは』

2012年8月3日 18:34

井浦新が語る映画『かぞくのくに』の魅力とは

井浦新が語る映画『かぞくのくに』の魅力とは
在日コリアン2世のヤン・ヨンヒ監督が、北朝鮮で暮らす家族を想って撮り上げた『かぞくのくに』。北朝鮮から家族が暮らす日本へ戻る兄ソンホを演じた井浦新が、ヨンヒ監督の想いに応えるために独自のアプローチでカメラの前に立ったメソッドを振り返るとともに、撮影中は「演じている人間は誰もいなかった」と本物の家族として生きたことを明かした。

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『ディア・ピョンヤン』、『愛しきソナ』と一貫して自身の家族を見つめ続けるヨンヒ監督が、実体験を元に書き起こした初のフィクション。1970年代に帰国事業で北朝鮮へ渡った兄ソンホが治療のために日本へ再入国を果たすが、家族と過ごす束の間のひと時の中で、両国の間で揺れ動く人々の複雑な想いを描く。井浦にとっては無縁の題材だったが、ヨンヒ監督が熱い想いを記した手紙を読み、出演を快諾。「ヨンヒ監督は北朝鮮が題材の政治色が強い作品は俳優にとってリスクが高いと懸念されていましたが、僕はそういう基準で作品を選別したことはなく、どちらかといえばやりがいを感じるタイプ。その想いに応えたいという心境も伝えたくて監督にお会いしました」と初動時を回想する。

本作は、実際、政治的メッセージは薄目で、家族の風景を切り取る演出がメイン。

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