「ジャニス・ウォン(Janice Wong)」にてシンガポールをイメージしたデザート3品が2017年8月25日(土)から31日(木)の期間限定で提供される。2年連続でアジアNo.1パティシエに輝いたジャニス ウォンのデザートバー「ジャニス・ウォン」から、彼女の故郷であるシンガポールをイメージした新作デザートが登場した。提供されるのは「シンガポールの朝食」「チリ チョコレート」2品のデザートとオリジナルカクテル「ジャニス ウォン シンガポール・スリング」。食べられるアート「エディブル アート」をテーマとして作られたジャニスによるデザートは、近未来的で洗練された印象の一皿に仕上げられている。「シンガポールの朝食」は、シンガポールで朝食の定番として使われる「パンダン カヤ」を使用したもの。ココナッツミルクに専用のハーブを合わせ、甘みを加えたジャムとして通常提供され、トーストに塗って食べられている。この伝統的とも言える朝食を、ジャニスはモダンなデザートに落とし込んだ。「ジャニス ウォン シンガポール・スリング」はシンガポールの最高級ホテル・ラッフルズホテルで生まれた名作カクテル、シンガポール・スリングがジャニス ウォン風にアレンジされたもの。ベーシックなレシピをリスペクトしつつ、東南アジア特産の柑橘類「カラマンシー」などを用い、より地域らしさを強調した。【詳細】ジャニス・ウォン 期間限定デザート提供期間:2017年8月25日(土)〜31日(木)提供場所:ジャニス・ウォン住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan SHINJUKU 2F エキソト営業時間:11:00〜23:00【問い合わせ先】ジャニス・ウォンTEL:03-6380-0317
2017年08月29日東京・新宿の「ニュウマン(NEWoMan)」のシンガポール発のデザートバー「ジャニス・ウォン(JANICE WONG)」が2017年3月15日(水)より、春メニューをスタートする。“食べられるアート(edible art)”と自身のスイーツを表現するジャニス ウォン。通常のデザートでは使われないような食材を用いたり、組み合わせたりして独創的なスイーツを提供している。今回も珍しい素材にジャニス ウォンならではの息吹が吹き込まれたデザートの数々が登場。「春のデザートコース」ジャニス・ウォンのデザートコースは、甘いだけではなく塩味の効いたプレートや、野菜・フルーツなど素材の特長を活かしたプレート、麦などを使った食事の代わりにもなるプレートなど7種類のデザートのコースを展開。パープルカシスのパルフェにミックスベリーのソルベ、ラベンダーのマシュマロ、カシスを加えたマッシュポテト。パープルだけで作る色香が漂う。グリーン&グリーン抹茶のアイスクリームに春薫るグリーンピース・ピスタチオのクリームのグリーンが映える。黄色のサフランメレンゲとのコントラストが美しい一品。アスパラガスガーデン色鮮やかなグリーンアスパラガスのフランに、ホワイトアスパラガスと塩キャラメルのコンビネーション。白バルサミコビネガーのアクセントも印象的だ。ペアリングさらに、それぞれのデザ―トが持つ味わいや彩り・香りなどを堪能できるように、コースと合うペアリングを季節ごとに用意。また、来店者の希望に応じてオリジナルのドリンク(アルコール/ノンアルコールどちらも可)を作製してもらうこともできる。「ジャニス・ウォン 春のアラカルト」スプリングフラワーイチゴとヨーグルトのアイスケーキに花仕立てにした桜とタイベリーのゼリー、塩漬けの桜のアクセントが春を感じさせる。味だけでなく見た目も楽しむことができる一皿。わさびキューカンバー中央にはキュウリのエアリーなシャーベットに、わさび&ラズベリークリーム、レモン&しそゼリーの組み合わせ、添えられたバジルオイルの風味が香る。【詳細】JANICE WONG(ジャニス・ウォン) 住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan SHINJUKU2F エキソト※JR新宿駅甲州街道改札横発売日:2017年3月15(金)営業時間:11:00~23:00 ※定休日はNEWoMan SHINJUKUに準ずるTEL:03-6380-0317【メニュー】■スペシャルデザートコース(7品) 4,800円+税※スペシャルデザートコースは17:00からの提供。スプリングカクテルスープ、アスパラガスガーデン、パープル、グリーン&グリーン、ストロベリーカプレーゼ、カカオポッド、プティフール■アルコールペアリング(7品コースのペアリング) 3,000円+税モーニング・ボール、フローラル・レッド、カモミール・ハーモニー、バジル・サイダー、シャトー・ボーモン2013、好みの飲み物■ノンアルコールペアリング(7品コースのペアリング) 2,400円+税フィジー・マンダリン、フローラル・レッド(ノンアルコール)、カモミール・ティー、バジル・タイザー、スペシャルティ・コーヒー、好みの飲み物※11:00~14:00はランチデザートコース 2,500円+税・3,500円+税の提供。※スペシャルデザートコースのペアリングの「好きな飲み物」は、ドリンクメニューから選ぶか、来店者の要望に応じてオリジナルのドリンクを作製。(アルコール/ノンアルコールどちらも可)。
2017年03月13日新宿・ニュウマン(NEWoMan)のエキソトに、2016年4月日本初上陸したデザートバー「ジャニス・ウォン」から冬限定メニューが登場。2016年12月6日(火)より提供される。限定メニューは、アジアNo.1パティシエに2年連続で輝いたシンガポール出身の女性シェフ、ジャニス・ウォンが日本の四季の美しさにインスピレーションを受けて創作したスイーツアラカルトとデザートコース。どれもアートのように美しく、味覚への探求心と遊び心が溢れるものばかりだ。竹炭とタイムのガナッシュの上に、甘草と竹炭のスポンジ、みかんのアイスクリームが表現するのは、京都の冬の庭園。「京都庭園 冬」は、リコッタリーズのクリームを添えて、まるで遠くの風景を眺めるような一皿に仕上がっている。エスプレッソの香り豊かなアイスクリーム、カルーアのゼリー、そしてマルサラ酒とカカオのスポンジでつくるティラミスは、寒い冬にぴったり。温かいマスカルポーネの泡をかけて大人の一皿が完成する。「シトラスキューブ」はゆずソルベとゆずパルフェ、まぼろしの酢みかん「直七」のムースがキューブとなって連なる柑橘づくしのデザートだ。サラダなどがセットになったデザートコースも用意。「ごぼうとチョコレートトリュフ」や「ゆずとココナッツのリゾット」など素材の良さを最大に引き出したスイーツがラインナップ。なお、専属バーテンダーが、これらスイーツに合うアルコール、またはノンアルコールのペアリングを提案してくれる。なお、12月23日(金)から25日(日)の3日間は、クリスマス限定のディナーコースも登場する。気になる人は早めに予約を。【詳細】ジャニス・ウォン 冬限定メニュー発売日:2016年12月6日(火)価格:・京都庭園 冬 1,500円+税・温かいティラミス 1,500円+税・シトラスキューブ 1,600円+税デザートコース・ランチデザートのコース 3品 2,500円+税 5品 3,500円+税・スペシャルデザートのコース 7品 4,800円+税■クリスマス限定コース期間:12月23日(金)~25日(日) ※予約受付中※17:00 または20:00 のみ予約可能。内容:おすすめの5品とお飲み物(ペアリング) 10,000円+税じゃがいものフォーム~温泉卵のせ、パン粉をつけたスモークチーズケーキ、栗のスープとコーヒーの液体窒素、和牛とマッシュルームペーパー、いちご・ルバーブ・ピスタチオのタルト(小さなお菓子)チョコレートボンボン【店舗詳細】ジャニス・ウォン住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan SHINJUKU2F エキソトTEL:03-6380-0317営業時間:11:00~23:00■メニュー提供時間11:00~15:00 ランチデザートコース(3品、5品)のみ15:00~17:00 アラカルトのみ17:00~ スペシャルデザートコース(7品)、アラカルト
2016年12月05日マイクロアドは3月30日、採用活動を行う企業向けに、採用特化型ターゲティング広告サービスである「BLADE Hunt」の提供を開始した。2016年12月までに導入社数100社を目指す。企業の採用活動には従来、転職サイトや求人誌への求人広告掲載、転職イベントへのブース出展、人材紹介サービス、ハローワークへの登録など多様な採用手法があるが、既存の手法だけでは人材のマッチング精度に限界があり、求める人材に直接アプローチをするには限定的だったという。また、求職者は膨大な求人情報から自分の求める企業を探すための最適な情報に気付けないことが多く、「企業は求める人材に出会うことが出来ない」「個人は求められていることに気付かない」という状態が、構造的な課題となっていたとしている。その一方で、人材紹介企業の持つ登録者データベースの開放サービスの開始や、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及により、相互の情報開示が進むことで、企業が求職者へ直接アプローチすることが可能となっているという。これに伴い、採用ブランドの構築や独自の採用手法の確立など、マーケティングの観点を持った採用活動を行う企業が増えてきているとのことだ。同社はこれまで、「MicroAd BLADE」での国内1万社、海外2,000社の導入におけるマーケティング支援実績や、4億ユニーク・ブラウザを超えるユーザー・リーチのデータ蓄積を生かして、広告配信の最適化を追求したサービス提供を行ってきたという。今後、さらに複数のメディアと提携することにより、人材のマッチング精度を高めたい企業に対して、広告からの採用ページへの流入数やエントリー数の増加、広告クリエイティブによる採用ブランドの確立などを促進する採用特化型ターゲティング広告サービスとして、新サービスを提供開始したとしている。同サービスでは、「Hunt Retargeting (ハント リターゲティング)」及び「Hunt AT (ハント オーディエンスターゲティング)」の2種類の機能を提供する。Hunt Retargetingでは、企業の採用サイトの登録データと求職者の希望職種を元に、採用ターゲティングのセグメントを行う。Hunt ATでは、同社が保有する4億ユニーク・ブラウザのユーザー・データを利用する拡張配信により、採用ターゲットと類似の興味関心を持つ顕在層の誘導が可能になるという。MicroAd BLADEを利用する同サービスでは、採用ターゲットをより的確に選定可能になるとのこと。MicroAd BLADEの広告配信規模を利用し、リーチの最大化を実現することで、精度の高い人材のマッチングの他、採用PRを実施可能とのこと。また、自社採用サイトの来訪者の興味関心やコンテンツ利用頻度などを利用する、採用活動の支援も行っていくとしている。
2016年03月31日マイクロアドは1月14日、Web広告でのブランド効果(態度変容)をリアルタイムに計測可能なアンケートバナー配信サービス「LinX(リンクス)」の国内提供を開始した。同サービスは、同社のDSP「MicroAd BLADE」を活用し、「どのターゲティングユーザーが、どのデバイスで、どのクリエイティブを見て、どう思ったのか」を計測できるというもの。広告配信ターゲット層の選定には、マイクロアドが保有する4億のユニークブラウザによるWeb行動データや、業務提携するCCCマーケティングおよびCCCが保有する実店舗の購買者カテゴリデータなどを活用することが可能。訴求したいターゲット層と複数クリエイティブ(動画 / 静止画)を組み合わせて配信することで、態度変容をリアルタイムに計測することが可能だ。また、アンケートバナー上では、認知・興味・理解・購入意向など複数設問が可能なため、配信した広告を認知したユーザーの購入意向につながっているか、広告を認知したユーザーが商品の理解につながっているかといった購買ファネルを一気通貫して把握できる(原則対応可能な設問数は5つ)。さらに、キャンペーン中の広告配信による態度変容をリアルタイムに計測することにより、キャンペーン中に最も影響が高いターゲティングやクリエイティブ(動画 / 静止画)を把握し、その効果の最大化を実現できるという。利用価格は5万円(税抜)。同社は2016年12月までに、100社の導入を目指すとしている。
2016年01月14日ライフロボとマイクロアドは1月6日、ヘルスケア事業において業務提携したと発表した。ライフロボは両社の協力体制のもと、2016年度内に、ユーザーごとに最適化された健康管理ツールのサービスの提供と拡充を目指す。マイクロアドは、自社の保有する国内インターネットユーザーの行動データや各種データを駆使して、広告配信の最適化を追求してきた中で、現在までに培ってきた自社保有の各種データ活用、マーケティング、プロモーション実績を活かし、ヘルスケア事業へ参入する。一方のライフロボは、「ライフケアとヘルスケアのバランスを科学する」という理念のもと、日本国内でデジタルヘルスケア事業、アプリケーションやシステム開発の受託及び運用行い、IoTセンサー等から取得できる様々なライフデータや生体データを元に、ユーザー毎に最適化した身体の状態やリコメンドを表示する技術を開発している。今回の提携により、両社はヘルスケア事業において、マイクロアドが保有する各種データをもとに、ユーザーの健康管理の精度を上げるほか、ライフロボの持つ食生活や運動管理システムのノウハウやウェブサイト制作、システム構築などの知見を活かした新サービスを提供する。
2016年01月07日ライフロボとマイクロアドは1月6日、ヘルスケア事業における業務提携に合意した。これまでライフロボは「ライフケアとヘルスケアのバランスを科学する」という理念のもと、日本国内でデジタルヘルスケア事業、アプリケーションやシステム開発の受託および運用を行っている。その中で、IoTセンサーなどから取得できるさまざまなライフデータや、生体データをベースにユーザーごとに最適化した身体の状態やリコメンドを表示する技術を開発。一方、マイクロアドは、自社の保有する国内インターネットユーザーの行動データや各種データを駆使して、広告配信の最適化を追求しており、現在までに培ってきた自社保有の各種データ活用、マーケティング、プロモーション実績を活かし、ヘルスケア事業へ参入する。このような背景のもと、両社はユーザーごとに最適な健康管理情報を提唱する健康管理ツールの研究、開発のため業務提携を行う。ヘルスケア事業において、マイクロアドが保有する各種データをもとに、ユーザーの健康管理の精度を上げるほか、ライフロボの食生活や運動管理システムのノウハウやWebサイト制作、システム構築などの知見を活かし、新たなサービスを提供していく。両社の協力体制のもと、2016年度内にユーザーごとに最適化された健康管理ツールのサービスの提供・拡充を目指す。
2016年01月06日シルベスター・スタローンが再び“ロッキー”を演じる新作『クリード チャンプを継ぐ男』の本編映像の一部が公開になった。マイケル・B・ジョーダン演じる主人公アドニスのファイトシーンと熱いドラマは各所で高い評価を集めており、現役のプロボクサーも本作を絶賛している。その他の画像/本気のファイトシーン本作は、かつてロッキーと死闘を繰り広げたアポロ・クリードの息子アドニスが、ボクシングの世界で頂点を目指すため、ロッキーをトレーナーに迎えて奮闘する姿を描いた作品。ジョーダンは、1年かけてトレーニングを積んで役に挑んだ。本作を手がけたライアン・クーグラー監督が本作で目指したのは、観客が“リングの中”にいるような感覚だ。このほど公開された映像でもロッキーに気合いを入れられたアドニスが、ゴングと共にリングの中央へと進み、相手の選手と激しい攻防を繰り広げる場面が生々しいタッチで描かれる。ポイントは、映像がすべてワンカットで撮影されていることだ。この方法では、休むことや、映像のトリックを使うことができないため、ジョーダンは実際にボクシングの試合を行わなければならない。さらに監督はアドニスの試合相手に、本物のプロボクサーをキャスティング。360度撮影ができる機材を用意して、ジョーダンとカメラ写りなど気にしないボクサーの“本気”のファイトが収録された。本作のファイトシーンや、亡き父への想い、ロッキーの想いを受け継ごうとする男のドラマは現役のボクサーからも高評価を得ており、WBA世界フライ級王者の井岡一翔選手は「“困難に立ち向かい、諦めないこと”“みんな一人では戦えないということ”支えてくれる仲間がいるから、僕は今戦えていることを映画を見て改めて感じました」、WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志選手は「ロッキーシリーズでは一番の臨場感と本物さながらの緊張と興奮を味わえました!見た人みんなが熱い感情を味わえる事、間違いないと思います!」とコメント。これまでボクシングを題材にした名作が数多く公開されてきたが、本作もその系譜に連なる、過去の名作群の魂を継いだ作品になっているようだ。『クリードチャンプを継ぐ男』12月23日(祝・水) 新宿ピカデリー丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C)2015 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2015年12月17日RTB広告やDSP、DMPなど、サイバーエージェントのアドテクノロジー分野におけるサービスの開発を行うアドテクスタジオは、メディアの広告収益の最大化を図ることを目的に、徳間書店と広告事業において業務提携を行うと発表した。アドテクスタジオが提供するスマートフォンアドプラットフォーム「AMoAd(アモアド)」のアドサーバを徳間書店に提供する。これにより徳間書店は、「アサ芸プラス」「アサジョ」の純広告案件について、入稿や期間設定、CPA最適化などの広告運用管理が可能になるという。また、アドテクスタジオが提供するインフィード広告に特化したSSP「CA ProFit-X(シーエープロフィットエックス)」と「アサ芸プラス」「アサジョ」が配信連携することで、「アサ芸プラス」「アサジョ」において純広告案件がない際に、「CA ProFit-X」が連携するDSPやアドネットワークの広告案件を配信する。
2015年12月14日GMOアドマーケティングは、メディアを閲覧するユーザーの興味関心・行動やコンテンツ特性を自動解析し、関連記事を表示してユーザーの回遊を促進する、コンテンツレコメンドウィジェット「TAXEL(タクセル) byGMO(以下、「TAXEL」)」を2016年1月上旬より提供開始すると発表した。TAXELは、ユーザーがアクセスしたコンテンツの特性や、ユーザーの関心・行動分析、ソーシャルメディアでの話題性といったデータを組み合わせて自動解析し、独自のアルゴリズムに基づいて、コンテンツをユーザーにレコメンド表示する。これにより、ユーザーあたりのPV(ページビュー数)を増加させることが期待できるという。管理画面では、レコメンド施策のクリエイティブおよび表示方法と、ユーザーの回遊性の変化をA/Bテストで検証することが可能で、レコメンド施策導入前後の回遊性の変化、回遊性の向上による広告収益効率の変化、収益向上視点での関連記事と広告枠の掲載順序などが検証できるという。料金は、初期費用・月額費用は無料だが、広告収益に関するシェアが別途発生する。
2015年11月30日Lookoutは11月9日、Androidを狙うトロイの木馬化した悪質なアドウェアを発見したと発表した。Lookoutは、このアドウェアのサンプルを2万件以上検出しており、Candy CrushやFacebook、GoogleNow、NYTimes、Okta、SnapChat、Twitter、 WhatsAppなど、正規のアプリになりすましたものであった。攻撃者は正規のアプリを改造し、アドウェアを組み込んで、サードパーティのアプリストア上で配布している。端末にアドウェアがインストールされると、アドウェアは自動的に端末のルートの権限を取得する。この権限によって、端末にインストールされている正規アプリを侵害。通常はアクセスできない、アプリの領域外にあるファイルにアクセスする。アドウェアはバックグラウンドで動作し、正規のアプリの機能を利用できるため、利用者は感染したことに気付きにくい。Lookoutは、トロイの木馬化したアドウェアの「Shuanet」「Kemoge(ShiftyBug)」「Shedun(GhostPush)」の3点について、調査を進めている。これらは、米国とドイツ、イラン、ロシア、インド、ジャマイカ、スーダン、ブラジル、メキシコ、インドネシアで多く検出されている。アプリの作成者については、同一人物または同一グループであるとは考えにくいが、3つのサンプルを精査した結果、相関関係が見いだせたことから、何らかの点で連携していた可能性はあるという。これらのファミリーの変異体のいくつかには、プログラミングコード内に71%~82%の類似性があり、作製者が同じコード片を用いて、それぞれの自動ルート化アドウェアを構築している。また、共通のエクスプロイトを持っており、端末のルート化実行の部分に、一般公開されているルート化を実行するエクスプロイトを使用していた。ShiftyBugの場合には、少なくとも8種類のエクスプロイトがパッケージ化されており、できるだけ多くのタイプの端末をルート化できるよう工夫されている。エクスプロイトは新しいものではなく、多くが既知のルートイネーブラで使用されている。アドウェアは、ルート化したシステムアプリケーションであるため、個人ユーザーが感染した場合は、アンインストールがほぼ不可能となっている。企業ユーザーの場合には、ルート化された端末をネットワーク上で使用すると大きなリスクが伴う。ルート化されたアプリは、権限昇格することで、通常はアクセスを認められていないデータにアクセス可能となる恐れがある。Lookoutは、今後トロイの木馬化したアドウェアが巧妙化していくと予想しており、「攻撃者は、端末のシステムディレクトリでの読み込み権限または書き込み権限を他のマルウェアに取得させた後、存在やアクティビティの痕跡を消してしまう」ことも考えられるとしている。また、Webマーケティング業界において不当にCPI(コスト・パー・インストール)を増加させ、大きな利益を得ようとするほか、クリック・パー・インストールや広告に関する収益モデルの変化にあわせて、権限の昇格を利用し、新たな収益化を目論むマルウェアの製作者が現れる恐れもあるという。
2015年11月11日東京都・神宮前のBA-TSU ART GALLERYは、「つくり、 とばせ」をスローガンとした「原宿サン・アド 創立40周年記念展覧会」を開催する。開催日時は9月29日11:00~16:00、9月30日11:00~20:00、10月1日11:00~18:00。入場無料。同展は、今年創立40周年を迎える、クリエイティブエージェンシー原宿サン・アドが開催する記念展覧会。サン・アドのHonda部門が分離、独立して誕生した同社は、Hondaをはじめ様々なクライアントを担当してきており、同社によるプロモーションやブランディングの数々が展示される。会場では、Hondaとともに歩んだ40年の歴史を、グラフィック・映像で振り返るバイオグラフィーを展示。懐かしく、かつ貴重な作品を多数見ることができる。また、特別展示としてコーポレートカラーの「青」をテーマにしたエンジンのオブジェも展示される。また、多くの種目で同社がブランディング、プロモーションを担当するミズノからは、独自のグラフィックデザインを施したプロトタイプのシューズを展示。体から出る水分を熱に変換する独自のテクノロジー「ブレスサーモ」を、アーティスティックなビジュアルで可視化した体感型プロモーションも展示される。東北の震災復興支援の取り組みとしての出会い以来、ブランディングを担当してきた日本酒「宮寒梅」では、原宿サン・アド40周年を記念してオリジナルの日本酒を開発。展示とともに、試飲できるスペースも用意されているということだ。また、サン・アドのOBで、NHK「ハッチポッチステーション」などのキャラクターデザインでも知られる藤枝リュウジによる、原宿サン・アドのイメージキャラクター「ハラノラサン」も登場。会場では絵本、Tシャツなど、オリジナルグッズが展示される。そのほか、帝京大学のブランディングをイメージした羽の造形インスタレーションの展示や、フラワーアーティスト東信とのコラボレーションポスターの展示、オリジナルプロダクトライン「コクハク」のプロトタイプ展示なども行われるということだ。
2015年09月28日マイクロアドは8月25日、同社のDSP「MicroAd BLADE (マイクロアド ブレード)」のダイナミックリターゲティング広告配信において、フィード作成ツール提供会社4社と連携を開始した。MicroAd BLADE ダイナミックリターゲティングは、ユーザーが閲覧した商品やレコメンド商品をバナー広告に反映させる広告手法で、商品データを集約する「フィード」を利用し配信するもの。今回の連携により、多くの企業の広告配信に対応し、ECサイトだけでなく、人材や不動産会社などさまざまな業種の広告配信が可能になった。なお、今回連携したフィード作成ツールは、コマースリンクの「DFO」やビカムの「Become FeedCreator (ビカムフィードクリエイター)」フィードフォースの「DF PLUS」サイバーエージェントの「CA DataFeed Manager (シーエー データフィード マネージャ)」の4つとなる。
2015年08月27日米Microsoftは12日(現地時間)、Evernote、Yelp、IFTTT、Wunderlistらと提携し、Outlookに同サービスのアドインを追加すると発表した。EvernoteとUber、PayPal、Boomerangのアドインについては、Office 365メールボックスを持つ「Outlook 2013」およびWeb版「Outlook.com」ユーザー向けに同日より順次提供。利用は無料で、Officeストアからダウンロードできる。オンラインストレージ「Evernote」のアドイン「Evernote for Outlook」では、仕事の予定を同僚とOutlookで共有したり、OutlookのメールをEvernoteにクリップ・保存したり、Evernoteのノートをメールに添付したり、タグを付けて管理したりできる。Office 365メールボックスを持つ「Outlook 2013」「Outlook.com」ユーザーのほか、9月中までにExchange 2013メールボックスを持つOutlookユーザー向けにも公開される。電子マネー「PayPal」のアドインでは、支払いや送金などがOutlook受信トレイから直接行えるようになる。Office 365メールボックスおよび、Exchange 2013メールボックスを持つ「Outlook 2013」「Outlook.com」ユーザー向けに、9月中までに提供される。時間指定してメール送信できる「Boomerang」のアドインでは、自分へのリマインダーや会議のスケジュール管理などの用途で、メールを指定した時間に送ることができる。Office 365メールボックスおよび、Exchange 2013メールボックスを持つ「Outlook 2013」「Outlook.com」ユーザー向けに、9月中までに提供される。また、タクシー予約サービス「Uber」のアドイン「Uber ride reminder」では、カレンダーにタクシーの乗車時間をリマインド設定したり、乗車前に目的地を携帯電話に通知したりできる。こちらもOffice 365メールボックスおよび、、Exchange 2013メールボックスを持つ「Outlook 2013」「Outlook.com」ユーザー向けに、9月中までに提供予定。
2015年08月13日オプトグループのグルーバーは6月26日、GMOインターネットグループのGMOリサーチとコンテンツ型ネイティブアドのブランドリフト効果を可視化・レポーティングするサービスを共同開発し、提供を開始したと発表した。同サービスは、グルーバーが提供するネイティブアド・コンテンツマーケティングの効果測定・分析ソリューション「TRIVER」と、GMOリサーチが提供するオンラインアンケートパネル「Japan Cloud Panel」に構築した「CPAT」を連携し、コンテンツ型ネイティブアドの閲覧状況・属性やブランドリフト効果を可視化・レポーティングするもの。具体的には、「TRIVER」から誘導したユーザーのコンテンツ接触状況を計測し、「CPAT」のモニタ(接触者 / 非接触者)とクロス分析することで、接触・非接触だけでなくコンテンツの閲覧度合いによる態度変容の違いを分析することが可能だ。サービスにより提供される主なレポート項目は、「ネイティブアドのキャンペーンレポート」や「インフィード型・レコメンドウィジェット型広告のインプレッション数・クリック数」「コンテンツメディア上での記事閲覧状況」「インフィード型・レコメンドウィジェット型広告・コンテンツメディア経由での広告主サイトへのサイト流入」「コンバージョン貢献」などとなる。
2015年06月29日アドイノベーションは6月22日、同社が提供するスマートフォン向け広告効果測定ツール「AdStore Tracking」において、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)が提供するDMP「AudienceOne」とのシームレスな連携を開始したと発表した。「AdStore Tracking」はアドイノベーションが提供するASPサービスで、さまざまなスマートフォン広告やアドネットワークなどの広告効果測定・解析を行うもの。複数のSDKを設定することなく、アドネットワークやアフィリエイト広告におけるコンバージョン数の測定、アプリ内の特定のアクション計測、広告投資効果や継続率を計測でき、プロモーションの総合的な管理・分析を可能としている。また、「AudienceOne」は、広告配信結果、ソーシャルメディア、提携企業の3rd Partyデータなどを収集・解析し、見込顧客の発見や既存顧客のロイヤルカスタマー化などのさまざまなマーケティング施策に活用する、データ・マネジメント・プラットフォーム。収集したオーディエンスデータをもとに多様なセグメントを作成し、さらにセグメントのデモグラフィック情報や、流入キーワードと掛け合わせた分析を行える。今回の連携により可能になるとされているのが、「AdStore Tracking」のSDKを導入したアプリのデモグラフィック属性分析。この分析は「AudienceOne」のデモグラフィック属性(性別、年代、居住エリア、職業、世帯年収、未既婚など)データを用いる。アプリ利用ユーザーの行動履歴だけでなく、デモグラフィック属性を含めた分析を行い、「AdStore Tracking」で分析、生成されたセグメント情報を「AudienceOne」に連携することで、サイコグラフィックデータ(ライフスタイルや趣味嗜好など)も用いた再分析、オーディエンスセグメント生成を可能とした。さらに、DACの連結子会社であるプラットフォーム・ワンの提供するDSP「MarketOne」を活用することでアプリ面だけでなくWeb面への広告配信も実現し、広告主企業のマーケティングROIの向上を支援する考えだ。なお、同連携ではクライアントごとに厳正なデータ管理を行って、データの漏えいを防ぎ、オーディエンスのプライバシー保護に最大限考慮した仕組みを構築・運用している。
2015年06月23日マイクロアドは6月12日、台湾に特化したEC事業社向けの「ワンパッケージ型の越境ECサービス」の提供を開始した。同社によると昨今、日本から中国・台湾その他アジア地域へ進出する「越境EC」のニーズが高まっているという。その中でも特に高いニーズが、日本から台湾への越境EC。1兆台湾元(日本円で約4兆円)規模までEC市場が成長し、2010~2014年の市場規模は毎年15%の二桁成長を記録したほか、今後も高い水準で伸び率が見込まれる。こうした背景を受け同社は、「ワンパッケージ型の越境ECサービス」の提供を開始。「商品の審査・関税代行」や「ECサイト制作・翻訳」「カスタマーセンター(コールセンター)」「フルフィルメント」「決済処理/問い合わせ対応」「インターネットプロモーション」などをサポートする。これにより日本のEC事業社は、インフラ整備の手間を省き、台湾への越境ECを短期間で実現できるという。なお同社は、2016年9月期までに、日本国内のEC事業社100社への導入を目指す考えだ。
2015年06月15日マイクロアドは6月11日、DSP「MicroAd BLADE(マイクロアド ブレイド)」において、スマートフォンアプリプロモーション向け新機能「オーディエンスターゲティング配信」と「LTV最適化配信」の提供を開始した。これにより、効率的な新規ユーザーの獲得や、一度アプリをインストールしたユーザーのリテンション改善、アプリを通した課金・商品購入促進等、企業がアプリプロモーションに必要なソリューションの提供を実現する。「オーディエンスターゲティング配信」は、アプリをインストールしたユーザーを分析し、似たような興味・関心をもつユーザーへ広告配信を行うほか、既にアプリをインストールしているユーザーに、アプリの継続利用を促す "リターゲティング配信" が可能。一方「LTV最適化配信」は、MicroAd BLADEの広告配信最適化アルゴリズムと、マイクロアドが提携する各種広告効果計測ツールとのデータ連携により提供するサービスで、ユーザーがアプリ内で行った課金や商品購入のデータを利用し、広告配信の最適化を実現する。なお、サービス開始にあたり、アドウェイズが提供する「PartyTrack」やCyber Zが提供する「Force Operation X」、ディマージシェアが提供する「App Tizer」、ファーストビットが提供する「コズミックフレイム」、ロックオンが提供する「アプリエビス」との接続が完了。今後、そのほか複数の広告効果計測ツールとの接続も推進していく。
2015年06月12日本連載はこれまで、マーケティング担当者による最適なDSPの選定や活用を実現するため、アドテクノロジーの歴史からDMPまで、アドテクノロジーの概要を紹介してきました。各章でお話した通り、ビッグデータの活用を起点とした急速な発展は、Web広告の配信にとどまらず、マーケティング領域全般に拡がっています。最終回では、アドテクノロジーからマーケティングテクノロジーへと進化しつつある業界のトレンドをいくつかピックアップし、今後マーケターに必要となるスキルをデータ活用という観点で考えてみましょう。○2015年 マーケティング業界のトレンドとは1. マーケティング・オートメーションマーケティングオートメーション(MA)は、見込ユーザーの顧客化プロセスを管理するソリューションを指すことが多く、主にBtoBマーケティングを支援する目的で採用される傾向があります。前回の連載でお話したDMPとも一部シンクロする機能があり、この用語を厳密に定義することは難しいと言えるでしょう。その意味では、アドテク(ネット広告)やSFA(Sales Force Automation : 営業支援システム)、CRM(Customer Relationship Management : 顧客管理システム)などが提供する機能も同様で、今後、さらに重複度合いが増すことが予想されることから、競争は激しくなっていくのではないでしょうか。さて、MAはBtoBの場合、イベントやセミナー、Web広告、アウトバウンドコールなどで取得した多数のリードから、有望な見込み顧客として営業部門に情報を渡すまでのプロセスを自動化することを目指します。この仕組みの活用により、マーケティング部門は、獲得したリードの育成を管理し有望な見込み客を増やすことができるほか、営業部門は、有望な見込み客情報をもとに提案活動を行い、商談の確度を高めていくことが可能です。一方、BtoCの場合では、顧客との定期的で適切なコミュニケーションを実現・管理するために採用されることが多く、特に、顧客の利用状態に応じた個別アプローチを行うために必要とされるようです。というのも、顧客によって、ニーズのある商品やサービス、レコメンドのタイミング、インセンティブ内容などが異なり、広告主は、これらを管理するツールがない場合、月一回など一定のタイミングでまとめてアクションするしかなくなってしまうためです。このように、テクノロジーの進化は、広告入札の自動化だけでなく、キャンペーンのシナリオ設計や運用管理、セグメントに応じたクリエイティブ・訴求内容の変更、イベントに応じたパーソナライズ配信など、マーケティング活動全般の自動化に影響を及ぼしつつあるのです。2. オンライン・オフラインの融合前回、DMPはCRMなどオフラインのデータを取り込めることが大きな特徴だと話しました。つまり、DMPでは、オフラインの顧客データを取り込むことにより、オンラインの行動履歴と組み合わせ、顧客をより理解することが可能となっているということです。また、スマートフォンの普及に伴い、実店舗のプロモーションも大きく進化しています。顧客に無料のアプリを配布し、各フロアに「ビーコン(位置情報を示す信号を無線で発信するもの)」を設置することで、商品棚の案内やレコメンドなど、さまざまな施策を顧客・デバイスごとに出し分けできるソリューションも提供されています。加えて、顧客の協力によりセンサーデータを取得すれば、店舗内での移動(動線)などの見える化も可能で、言語では分析しにくい店舗の安全性や商品陳列の改善などにも活用することができます。このように、小売業が積極的にデジタルツールを活用することで、成果を上げている事例も耳にします。なお、メーカ側では最近、自社製品のみを紹介するカタログページではなく、顧客の悩みや興味、不明点などに合わせたコンテンツの配信を行う「コンテンツマーケティング」への取り組みも増えつつあるようです。製品を出荷し納品したら終わりではなく、その後のエンドユーザーの利用状態に合わせたサポートを提供する企業も目立ってきています。3. 人工知能 (AI)の浸透昨今、将棋やクイズ番組での対戦など、AIは注目を集めているだけでなく、その道のプロフェッショナルを一部凌駕するほどになっています。「今後10~30年くらいの間には、かなりの職種が人工知能にとって変わられる」と考える人たちも増えているようです。アドテクノロジーも、AI技術の一部を活用していると言えます。例えばDSPでは、優秀なアルゴリズムが備わっていることで、リアルタイムビッティング(RTB)の運用を実現しています。取引が増えるほど、取得できるデータの量も増加するため、同データを活用したアルゴリズムの精度向上はますます促進されます。しかし、AIの活用には、準備期間として半年から1年ほどを要し、基本知識や業務設計などの学習と検証を行うケースもあり、導入にはそれなりにデータ整備や工数が必要となるようです。なお、最近ではAIによる解析のオープン化も目立っており、AIが「どのデータから、どのような判断で、そのスコアを付けたか」を見える化し、利用者に根拠や判断材料を提示するものも出ているといいます。○では、今後のマーケターに必要なスキルはなんだ?このように、デジタル時代の広告技術やマーケティング手法は日々発展しておりますが、マーケティングの目指すところに変わりはありません。すなわち、マーケティング担当者は、そのアイディア次第で、施策の効果や結果を大きく変えることができる立場にいるということではないでしょうか。そして、その施策を成功へと導く鍵は、「顧客の理解」にあると私たちは考えます。マーケティングにおいて顧客を理解するために、データ活用は必須となり、データを活用するリテラシーは、専門家に任せるものではなく、マーケティングや営業、顧客サービスに関わる全員が一丸となって携わり、施策での成果を出せるような仕組みを作っていくことが重要だと考えます。これまでの連載記事にて紹介したように、ツールやテクノロジーはどんどん進化していますが、それらを使いこなしきっている人はまだまだ少ないです。それはなぜでしょうか。誤解を恐れずに言うと、統計や数理、データ分析が得意な人たちからは、施策につながるアイディアはなかなか出てこない。同時に、現場や施策検討者だからこそ思い付くアイディアというものもあるでしょう。たしかに、分析部門の役割でないと言えばそれまでですが、施策検討者が採用しなければ、せっかく分析した内容は活かされません。このような状況では、事前に活用できるデータが増えても効果的なマーケティングができないのではと思います。ABテストをしても、そこからの知見もそこそこに新たなテストへと移り、次のAかBどちらかを選択していく――オペレーションが効率化(自動化)されても、分類したセグメントやクリエイティブの根拠や狙い、比較対象が曖昧なままだと、効果が分からないままとなってしまいます。これは、非常にもったいないことです。このようになってしまう要因としては、やはり、データ分析や解析を難しいものと考え、「データ分析は、自分たちにはハードルが高いので専門家にやってもらうもの」と捉える傾向がまだまだあるようです。ですが、高度な能力を持つ分析者をたくさん集めるより、数名の分析者と各部門(営業・サービス企画・カスタマーリレーションなど)の現場経験者によってチームを組むほうが、組織として成果を上げているケースも増えてきています。さて、話しをまとめましょう。私たちは、今マーケターに求められているスキルを、"マーケティングの対象となる生活者の意識や行動の断片的なデータから、彼らのインサイトを想像し、同時に複数のストーリー(シナリオ)を仮説として立てること" だと考えています。データから素早くいくつかの可能性を見つけ出し、さまざまなテストを行いながら広告効果を磨き上げていきましょう。そして、これからのマーケティングでは、分断されがちな「データ活用」と「運用の自動化」をつなぎ合わせ、連続的にユーザーとのコミュニケーションを観察し、常に新たなシナリオを試行していくことが不可欠になっていきます。その連鎖のなかで、マーケティングテクノロジーはマーケティング活動を強力にサポートする武器となるのです。さて、8回にわたり掲載してきた本連載ですが、いかがでしたでしょうか。読者の皆さまは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。皆さんのマーケティング活動の一助になれば幸いです。【連載】「今さら聞けない ! 」マーケティング担当者のためのアドテクノロジー第1話 : アドテクノロジーの歴史 - アドネットワークの誕生まで第2話 : アドテクノロジーの歴史 - アドテクノロジーの更なる進歩第3話 : DSPの基本機能「入札(オークション)」を見てみよう!第4話 : DSPの「入札戦略」とは第5話 : 「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」をおさらい!第6話 : DSPのターゲティング手法とは第7話 : DMPは魔法の箱ではない○執筆者紹介ソネット・メディア・ネットワークス 商品企画部2000年3月に設立。ソニーグループの一員として、インターネットサービスプロバイダー(ISP)を運営するソネットの連結子会社としてインターネットマーケティング事業を展開する。国内最古のアドネットワーク事業者として10年以上の実績があるほか、RTBの市場拡大に先駆け、DSP「Logicad(ロジカド)」を自社開発。2014年10月には、インターネット広告に関する技術の精度向上を目的とした研究開発を行うラボを新たに設立するなど、独自のポジションを築く。
2015年05月28日アドイノベーションは5月26日、スマートフォンアプリ分析に特化した多言語対応ASPサービス「AdStore App Tracking」の提供を開始した。同サービスは、同社が2010年から提供する独自の広告解析ツール「AdStore Tracking」における経験と運用を基に開発した分析ツール。レポート画面では、「アプリ内イベント」や「ユーザー分析」「ROAS」などに関する分析結果をリアルタイムに表示。WebブラウザのCookieを利用したCookie計測や、スマートフォンの端末識別子を利用した端末識別子計測、海外で幅広く利用されているFingerPrint計測に対応し、海外メディアの広告効果測定も可能だ。また、日本語・英語・ロシア語など多言語に対応しており、日本をはじめ海外のアプリ開発者も使用することができる。価格は、アプリからのリクエスト数に応じて月額利用料金を決定する仕組みで、従量課金制を採用。利用開始後30日間は無料期間を設けているほか、広告効果測定を実施しない限り費用が発生することはない。同社は今後、アプリ開発者と広告代理店が一つの案件を管理する際に便利なアカウント権限切り分け機能や、特定のユーザー層の行動を詳しく知るためのコホート分析機能などを、順次開発・リリースしていく予定だという。
2015年05月27日米Microsoftは5月21日(現地時間)、「Outlook.com」のアップグレードを発表した。Clutter、アドイン機能、コラボレーション方法の強化、カレンダーのアップデートなどが含まれる。21日からプレビューとして小規模グループへのロールアウトを開始し、数週間中にオプトインプログラムに拡大する。同社はOutlook.comをOffice 365ベースのインフラに移行させようとしており、今回のアップグレードはその第一歩になる。新版では、カラーの変更に加えて、新たに13種類のテーマを選べるようになった。Clutterはメッセージの自動分類機能である。広告メールなど重要ではないメッセージを別のフォルダに移し、重要なメールに集中できるように受信トレイを整理する。重要ではないメールが受信トレイに残っていた場合は、ユーザーがClutterフォルダにドロップするとClutterが学習し、使うほどに分類精度が高まる。よりリッチかつ柔軟にメッセージを扱えるようになった。メッセージにリンクを貼り付けると、Outlook.comが自動生成したプレビューが表示される(リンクプレビュー)。また、画像をコピー&ペーストして、メッセージ本文の好きな位置に直接貼り付けられる(インライン画像)。メッセージは新しいウインドウとしてポップアウトさせることができ、過去のメッセージを見ながら新規メッセージを作成するというようなマルチタスクが可能。添付ファイルもメッセージと並べて表示でき、たとえばメッセージに返信しながら、同時にメッセージに添付されたWord/PowerPoint/Excelファイルを開き、内容を編集することも可能だ。開発者カンファレンスBuild 2015(4月29日-5月1日)で発表したアドインをサポートし、Bing Maps、My Templates、Suggested Meetingsといったアドインが実装される。さらにUber、Boomerang、PayPalといったサードパーティのアドインが登場する予定だ。Skype統合が向上し、メールとSkypeの間でよりシームレスにコミュニケーションを切り替えられる。またOneDriveを用いたファイル共有が改善され、メッセージにファイルを添付し、ワンクリックでOneDriveの共有リンクに変換できる。Calendarはナビゲーションが見直された。必要に応じて左右のパネルを出し入れしながら、スケジュールやイベント、共有カレンダーなどを管理できる。左上に検索ボックスが設けられ、名前、ロケーション、説明など豊富な検索オプションですばやくイベントやスケジュールを探し出せる。
2015年05月22日マイクロアドは5月21日、スマートフォンアプリデベロッパー向け成果報酬付きアンケート配信管理SDK「Msight」の提供を開始した。Msightは、専用SDKを組み込むだけで、スマホアプリユーザーへの本格的なアンケートの配信とその管理が行えるサービスで、アンケートに回答すると、回答者にアプリ内ポイントなどの成果報酬を付与できるほか、スマホ画面向けに最適化されたUI、通信環境に左右されないオフライン対応など、モバイル環境での快適なアンケート回答ができる。このようなアンケートによって、データトラッキングだけでは得ることのできない消費者の属性や嗜好、意識に関する情報などのインサイトをオプトインで取得することが可能となる。また、ポイント付きアンケートにすることでユーザーへの付加価値を高め、アプリ訪問頻度の増加などをサポートするほか、ユーザーのアンケート回答による成果報酬でアプリの収益拡大を支援するとしている。同社は、Android端末対応など配信可能な対応アプリを順次拡大し、年内にリーチ可能数100万人の獲得を目指すという。
2015年05月22日マイクロアドプラスはこのたび、大手メディアに高精度な広告配信を行うサービス「MicroAdPlus Premium Exchange」の提供を開始した。同サービスは、大手メディアを指定して、ダイレクトな広告配信が行えるもの。配信システムには、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)やCCCマーケティングが保有する実店舗の購買から推計したデータと、マイクロアドが保有するWeb行動履歴のデータを掛け合わせたターゲティング技術を利用する。これにより同社は、マネジメントする大手メディアやマイクロアド関連会社のエンハンスが提供する「Publisher Trading Desk」を通じて、大手メディアの広告枠ごとの指定や優先的な在庫確保など、プライベート取引に必要なソリューションの提供を実現したい考えだ。なお、CCCとマイクロアドは、2014年12月3日に業務提携をしており、今回のサービス開発はこの業務提携の一環となる。
2015年05月15日本連載は、RTBをはじめとしたアドテクノロジーについて分かりやすく解説し、マーケティング担当者による最適なDSPの選定や活用を実現することを狙いとします。前回は、DSPにおけるターゲティング手法を紹介しました。そして、このターゲティングにおいて重要な視点の1つとして「自社が保有するデータの積極的な活用」をあげ、これを可能にするためのソリューションとして注目を集めたものが「DMP(データマネジメントプラットフォーム)」だと説明しました。今回は、ユーザーデータの集約・管理を可能とする「DMP」に関して解説したいと思います。○DMPは魔法の箱ではないさて、テクノロジーが発展した現代において、企業のマーケティング担当者のミッションとは何でしょうか。STP戦略(Segmentation-Targeting-Positioning)に従い、見込客・既存客といったユーザーごとの状態を把握し、適切なメッセージを適切なタイミングで発信することや、ROIの高い施策や新たなチャレンジ施策の実施において、PDCAをまわしながら常に効果を上げていくことだ、と私たちは考えます。そして、DSPとDMPの連携は、広告運用の効率性向上だけでなく、ユーザー分析や仮説検証によるマーケティング効果の向上や、他施策との連動による相乗効果などを期待した地道なチャレンジの継続を実現するプラットフォームとなり得るのではないでしょうか。一方で、DMPを設置すれば、準備完了! 万事快調! とはいきません。データの取り扱いをはじめ、各部署への連携と責任範囲の決定、経営プロセスへの組み込みなど、真面目にやればやるほど検討すべき事案が増えるケースもあります。既に導入した企業の担当者からは、「最初はものすごく大変だった」という声をよく伺います。したがって、安易に導入しても大きな効果は期待できないでしょう。それなりの覚悟をもって取り組む必要があります。○DMPとは? - 3つの基本機能DMPとは、さまざまなデータを「集約・統合」し「分析・分類」するほか、それらをWeb広告の配信やその他チャネルでのターゲティング情報として「入力・活用」するための管理ツールです。1. データの集約・統合DMPにて格納できるデータとして、自社Webサイトに設置したタグを基に収集するファーストパーティデータがあります。これは、訪問者のアトリビューションや滞在時間、閲覧ページ、Web上で購入した商品・サービスの特徴といったユーザーの特性を把握するためのオンラインデータとなります。また、第三者が提供するサードパーティデータも、DMPに格納できるデータの1つです。日本でもようやく、このデータを扱う企業や広告媒体社が増えており、広告主企業は、これらをファーストパーティデータと組み合わせて活用することでターゲティングの精度を高めることができると期待しています。アドテクノロジー領域はこれまで、オンラインデータとオフラインデータとの統合(組み合わせ)が難しいとされており、独自体系で発展してきました。しかし、DMPとの連携により、第三者が提供するオンラインデータだけでなく、自社内のCRM情報(例えば、購入金額や回数、メールの効果などのオフラインデータ)を同時に活用することが可能となります。すなわち、DMPの「データ集約・統合」機能により、「自社Webサイトの行動履歴」と「自社CRMデータ」「第三者データ」を組み合わせることで、配信対象の細かいセグメントとターゲティングを実現します。2. 分析・分類マーケティング担当者が効果の高い施策を実行するために、ユーザーインサイト(定性情報)を理解することは必須となるでしょう。昨今、注目されている行動観察やカスタマージャーニーというマーケティング手法も、顧客の行動プロセスやその背景を理解する、という顧客インサイトを発見するための一手法です。DMPは、上記の通り、さまざまなデータを集約・統合できることから、ユーザーインサイトの強化も期待されていますが、そのためには集約・統合したデータを分析・分類する必要がでてきます。例えば、同じプロモーションでサイトに訪れたユーザーであっても、訪問時の行動に大きな違いがある場合はセグメントを分けるなど、細かな分析・分類を行います。これにより、ユーザーインサイトの理解に繋がるほか、ターゲティングの精度向上も実現します。3. 入力・活用DMPにおいて作成したセグメントは、DSPと連携することで広告配信に活用できます。従来のターゲティング手法は、各DSPでターゲティングルールを設定し、個別に運用を最適化する必要がありました。しかし、DMPと連携することにより、企業側でセグメントを作成・管理することができるため、例えば、同一のセグメントがDSPごとにどのように反応するか、というテスト運用が可能となります。また、DSPに限らず、自社サイトでのLPO(Landing Page Optimization) や商品情報のレコメンデーション、メール配信における訴求内容の変更・配信時期の判断情報としても活用できるのです。○DMP導入に向けて最後に、DMPの導入に向けてのポイントを確認しましょう。これまで、DMPを導入しデータを本格的にマーケティングへ活用することは難しいと考えられていました。しかし現在は、クラウドやビックデータの活発化などで、DMPの構築も小規模でスタートすることが可能です。導入初期は、膨大なデータに圧倒され、あれもこれもと手を出してしまいがちです。高度な分析や複雑な解析を行う前に、シンプルな仮説とセグメントからテストを行い、少しずつ精緻なターゲティングを構築していきましょう。担当する商品やサービスの「ユーザー理解」から「複数のシナリオ作成」「具体的なアクションと検証」を継続的に実行することが重要です。また、DMPの導入は、ユーザー理解だけでなく、自社サービスが選ばれる理由やどのようにコミュニケーションをするべきかを改めて考える機会にもなります。「ツールが勝手に解決してくれる」と考え、安易に導入するのではなく、データドリブンなアクションを継続的に実施する意思を持って取り組んでほしいと思います。なお、DSPを採用する際は、できるだけ多くのベンダーの話を聞き、各社の特性を見極めながら、自社に合うかどうかを判断しましょう。DSPの連動を重視したものや、EC向けレコメンド機能を中心としたものなど、ベンダーによって特性が大きく異なります。さて、次回は連載の最終回です。これまで、アドテクノロジーの歴史や最適化、データ活用の急速な発展などを見てきました。テクノロジーの進歩はWeb広告の配信にとどまらず、マーケティング領域全般に拡がっています。最終回では、今後マーケターに必要となるスキルを、データ活用という視点で考えてみたいと思います。○執筆者紹介ソネット・メディア・ネットワークス 商品企画部2000年3月に設立。ソニーグループの一員として、インターネットサービスプロバイダー(ISP)を運営するソネットの連結子会社としてインターネットマーケティング事業を展開する。国内最古のアドネットワーク事業者として10年以上の実績があるほか、RTBの市場拡大に先駆け、DSP「Logicad(ロジカド)」を自社開発。2014年10月には、インターネット広告に関する技術の精度向上を目的とした研究開発を行うラボを新たに設立するなど、独自のポジションを築く。
2015年05月13日東芝は5月8日、BtoB企業としてのブランディングを目的とし、新たに米シェアスルーが提供するインフィード型ネイティブアドの活用を開始したと発表した。これにより同社は、シェアスルーの広告主側プラットフォームとなるアドマネージャー(Sharethrough Ad Manger : SAM)を利用し、自社のコンテンツをネイティブアドに設定。シェアスルーのエクスチェンジ(Sharethrough Ad Exchange : STX)からCPMやCPE(コストパーエンゲージメント)により、RTBにて広告在庫を買い付け、コンテンツが自動最適化配信されるよう運用する。また、アドマネージャーでは、配信する広告枠とデバイスごとのインタフェースの体裁に合わせた広告クリエイティブが自動的に作成され、最適化することが可能だ。同社によると、導入に至った理由として、既存のコンテンツをデバイスを問わずネイティブアドとして配信できることや、Forbesのようなプレミアム媒体をはじめ、欧米中心としたビジネス・ニュース・テック系の媒体に掲載できることをあげる。なお、これらネイティブアドは、5月5日より配信を開始され、モバイルのエンゲージメントが極めて高く推移していることから、同社は「BtoBブランディングにおいてもモバイルシフトが起きていることが分かる」と説明する。
2015年05月11日マイクロアドとベクトルの合弁会社となるニューステクノロジーは4月22日、スマートフォンに特化した動画アドネットワークサービス「TRAILERS(トレーラーズ)」の提供を開始した。同サービスは、月間500億インプレッションをベースに、動画再生課金型の「インビュー再生プラン」や、動画を直接ディスプレイ枠に表示させる「動画拡散プラン」などのメニューを用意する。また、マイクロアドが提供するDSP「MicroAd BLADE」との連携を行うことで、オーディエンス・リターゲティング広告機能も実装。クライアントのニーズに合わせ、キャンペーンサイトへの誘導から、動画コンテンツの視聴回数増加まで幅広い対応が可能だ。同社は今後、「TRAILERS」における配信面の強化や多彩な配信プランメニューを用意し、2015年8月までに300社の導入を目指す。
2015年04月22日マーケティング担当者向けに、アドテクノロジーの基礎知識を学ぶ本連載。前回は、マーケティングの基礎戦略となるセグメンテーション・ターゲティング・ポジショニングをおさらいしました。ターゲティングはアドテクノロジーにおける要の機能の1つです。このターゲティング手法の進化がきめ細かい広告配信を実現し、ディスプレイ広告の成長に大きく寄与してきました。(2015年4月)現在のディスプレイ広告では、そのほとんどが、何らかのターゲティングを用いてキャンペーン設定が行われていると言えます。ところが、DSPにおけるターゲティング手法は、各社によって手法が少し異なります。今回は次の視点で代表的な方法を紹介します。・ 広告主サイト訪問者を中心としたアプローチ・ Web閲覧行動を中心としたアプローチ・ハイブリット型○【1】広告主サイト訪問者を中心としたアプローチこのアプローチを行う上で用いられる代表的な手法は、リターゲティング(※注)です。これは、ひとことで言うと「自社サイトに訪問したユーザーをターゲティングする手法」となります。一度訪問したユーザーがサイトを離脱したのち、企業は、購入を保留した商品の再検討や関連商品の訴求、サイトへの再訪問など、ユーザーの状態を推定しアクションを促します。主に、複数商品やリピートする商品など、既存顧客へのアプローチとして利用されることが多い傾向にあります。同手法はこの数年、最も予算が拡大していると言えるでしょう。その理由は、Webサイト上でユーザーのアクションが完結する「ダイレクトレスポンス型」の領域で積極的に利用されたほか、その成果が測りやすく、DSPのターゲティング手法として定着したためです。また、昨今注目されている手法として、「ダイナミックリターゲティング」があります。これは、サイトに訪問したものの購入に至らなかったユーザーに対し、バナー内に複数の商品クリエイティブを生成し、「動的に変化させながら表示する」手法です。ECサイトであれば、訪問したユーザーごとに、閲覧したページの商品やサービスを解析し、最適な採用素材(この場合は、購入する可能性が高い商品)を選択後、バナーを自動で生成します。もちろん、バナー内の掲載商品やサービスは複数の組み合せも可能です。出稿には、広告主からの自社商品マスタ (商品リストや画像など)が必要となります。広告配信事業者は、どのユーザーにどのような商品を表示すると最適かを分析します。これは、各社によって独自のアルゴリズムが用意されており、単純な閲覧履歴だけでなく、蓄積された商品情報の解析や学習結果から、閲覧していないアイテムを抽出することもできます。同手法は主に、商品点数が多いECサイトや旅行業界、不動産業界などで活用が進んでおり、今後も更に市場は伸びていくでしょう。※注 : 「リターゲティング / Retargeting」は、マイクロアドの登録商標です。○【2】Web閲覧行動を中心としたアプローチ代表的な手法は、行動ターゲティングです。ユーザーを、インターネット上での行動をもとに何らかのカテゴリに分類し、このカテゴリを組み合わせて指定することでターゲティング対象を絞り込む仕組みとなります。従って、行動ターゲティングは、「ユーザーの興味・関心の特性に対するターゲティングする手法」と表すことができます。例えば、サイトの訪問数そのものが少ない場合や、再訪問の頻度・回数が少ない場合、新しい商品のため認知が低い場合などに「見込客(潜在的顧客)へのアプローチ」として利用されることが多く、うまく活用することで、見込客の誘導を促すことが可能です。○【3】ハイブリット型ハイブリット型とは、行動ターゲティングなどの外部データと、自社サイトのコンバージョンデータなどを積極的に融合してターゲティングする手法です。主に、「Look-alike」や「リターゲティング拡張」といった手法が挙げられます。「Look-alike」は、コンバージョンしたユーザーが、どのオーディエンスカテゴリに所属していたかを知ることで配信対象を指定します。弊社のDSP「Logicad」の場合、広告主サイト訪問者やコンバージョンしたユーザーのオーディエンスカテゴリとDSP全体のカテゴリを比較することで、ターゲットユーザーと関連の強いカテゴリを選択することができます。一方「リターゲティング拡張」は、コンバージョンなどを行ったユーザーに似ている対象者を、保有している膨大なインターネットユーザーの行動データなどから類似する行動・嗜好の特性を照らし合わせることで抽出します。従って、「Look-alike」にように明示的にカテゴリを指定しません。これらは各社によって異なりますが、類似度や配信規模などで配信を指定します。以上が、DSPにおける代表的なターゲティング手法の紹介となります。最後に、これらのターゲティングで考慮したい3つの視点を考えてみます。1つ目は、中間ゴールを設定すること。最終ゴールとなるコンバージョン(CV)ユーザーだけでなく、CVに至る複数の過程を考えてみましょう。過程(中間)を分析対象とすることで、CV数が少ない時点でも新たなデータの取得や学習速度を高めことができます。2つ目は、他の施策との関係性を考慮すること。データに対する判断では、「何を前提としているか」を忘れてはいけません。施策の影響を受けたユーザーかそうでないかによって、結果は同じでも判断は異なります。他の施策の影響を見ずにミスリードされないよう注意しましょう。3つ目は、自社サイトのWeb解析で得られたユーザーセグメント情報を積極的に活用すること。各セグメントの分類条件をDSP配信設定や解析・学習に反映し連動することで、予測精度が向上します。これに伴い、注目を集めたソリューションが、ターゲティングユーザーの集約・管理を可能とする「DMP(データマネジメントプラットフォーム)」です。次回は、このDMPについて解説します。○執筆者紹介ソネット・メディア・ネットワークス 商品企画部2000年3月に設立。ソニーグループの一員として、インターネットサービスプロバイダー(ISP)を運営するソネットの連結子会社としてインターネットマーケティング事業を展開する。国内最古のアドネットワーク事業者として10年以上の実績があるほか、RTBの市場拡大に先駆け、DSP「Logicad(ロジカド)」を自社開発。2014年10月には、インターネット広告に関する技術の精度向上を目的とした研究開発を行うラボを新たに設立するなど、独自のポジションを築く。
2015年04月22日マイクロアドの関連会社であるマイクロアド・インバウンド・マーケティング(MAIM)は4月8日、韓国最大級のインターネット企業「ダウムカカオ」が提供するSNS「カカオストーリー」を通じて、2015年4月より、日韓を繋ぐインバウンドソリューションサービスの提供を開始すると発表した。カカオストーリーは、現在グローバル累積加入者6,700万人、累積ストーリー47億件に至る韓国最大規模のSNS。情報通信政策研究院の調査によると、同SNSの2013年6月時点でのアクティブユーザーのシェアは41.1%で、韓国内1位。今回、MAIMが提供するインバウンドソリューションにより、カカオストーリーのユーザーに対して、最適かつ効果的な広告配信が可能になるという。
2015年04月09日Lookoutは3月23日、Google Playに登録されている13件のアプリにアドウェアが混入されていたことを明かした。内訳は「HideIcon」が1件、「NotFunny」が12件。すべて同社の研究グループが2015年の2月に発見した。Lookoutはアドウェアの存在をGoogleに伝えており、すでにストアから削除されている。どちらのアドウェアも、アプリをインストールすると活動を始め、利用者が嫌がるような広告をスマートフォン上にプッシュ表示し、ユーザーの端末の使用を阻害する。HideIconは名前の通り、インスト―ル後にアプリのアイコンを画面上から隠す性質もを持つ。そのため、一度インストールしてしまうと、利用者には見つけられず削除が困難となる。一方のNotFunnyは、「ドロッパー」と「ペイロード」の2つから構成されている。ドロッパーが埋め込まれたアプリをインストールすると、ドロッパーがペイロードをダウンロードするように促す。ペイロードをインストールすると、Facebookアイコンにを似せたアイコンが画面上に表示される。個人情報の要求、課金、メッセージ、位置情報などの取得を許可するように要求される。該当アプリがすべて削除された後、2件のアプリがアドウェアを抜かれた状態で再アップロードされている、このことから、提供元はアドウェアが持つ攻撃性を知らずにアプリに追加したか、Googleの規則を理解していなかったと分析している。
2015年03月24日本連載では、企業のマーケティング担当者向けに、RTBをはじめとしたアドテクノロジーについて、分かりやすく解説していきます。アナリティクスやマーケティング・サイエンス、最適化(オペレーションズリサーチ)視点を意識しつつ、DSPの選定や活用が可能となることを狙いとします。前回は、オークション(入札)の仕組みを整理しました。本稿では、DSPにおいて実際にどのように動いているのかを図で追ってみましょう。○DSPにおける入札取引の流れ1. ユーザーAが広告枠を持つ媒体を訪問2. SSPからのDSPへ問い合わせ(リクエスト)3. それに対し、DSP3社が独自の評価によってそれぞれ入札額を応札(Bid)4. DSP1が最高入札額(100円)なので勝者となる5. 広告が表示される6. DSP1がSSPに支払う金額は2番目に高い入札額となる80円これが、「DSPの封印型セカンドプラス・オークション」の流れです。SSPによるリクエストを起点に、勝利したDSPの広告が表示されるまでの時間は、0.1秒未満となります。加えてDSPでは、数千のサイトから届くリクエストと数千のキャンペーンによる「膨大な組み合わせ」に並行して対応しています。例えば弊社のDSP「Logicad」の場合、2015年3月時点で月間900億リクエスト(日本全ドメインの約30%相当にリーチ)を超えており、膨大なオークションがリアルタイムに進行していることが分かります。なお最近では、DSP/SSPによるRTBも含め、機械的に行う取引を「プログラマティック・バイイング/セリング」と呼ぶ傾向があり、データに基づく自動的な広告枠買い付けの波は今後も大きく成長していくでしょう。○入札戦略の基本DSPは、SSPからのリクエストに対し、キャンペーンごとに適切な入札額を算出します。この「算出のためのロジック」が各社のノウハウであり特徴と言えますが、基本的な考えを整理してみます。さて、セカンドプライスオークションは、「他者の入札は気にせず、自分の評価で参加する」という原則がありましたね。では、キャンペーンにおける自分の評価は、どのように決めるのでしょうか。多くのDSPは、キャンペーンの目標となるCPCやCPAを設定すると、CTRやCVRの期待値(予測値)を基に入札額を算出します。つまり、予測値の立て方によって、入札戦略が左右されるということです。なお、CPMは、最適な入札額を広告表示1000回あたりの単価に換算したものです。実際のコストは1インプレッションごとのセカンドプライスの合計金額ですが、現時点の単価を把握し、どのように推移するかを確認するための商習慣上の指標となります。※本稿で記載のあるマーケティング用語の解説1. キャンペーンDSPの設定において提供する商品やサービスをカテゴリーで分類した広告配信のグループ目標金額や配信量をコントロールする単位として使用する2. CPC (Cost Per Click)1クリックあたりの広告コスト(コスト÷クリック数)3. CPA (Cost Per Action)1コンバージョンを獲得するのにかかった広告コスト(コスト÷コンバージョン数)4. CTR (Click Through Rate)広告が表示された際のクリックされる割合(クリック数÷インプレッション数)5. CVR (Conversion Rate)どのくらいコンバージョンしているかという割合(コンバージョン数÷クリック数)6. CPM (Cost Per Mill)1000回表示あたりの広告コスト例 : 目標CPCによる入札額の算出目標CPC=100円予測CTR=0.1%の場合入札額CPM=100円 ⇒ 1000回表示分の金額入札額CPMの計算式 : 目標CPC(100円)×予測CTR(0.001)×表示(1000回)=入札額(100円)しかし同方法は、インプレッション単位で最適な入札額を決めオークションに参加するため、効率は保証されますが、広告表示の絶対量を必ずしも保障できる仕組みとは言えません。条件を満たした入札は行うことができますが、配信量は入札結果によって変動してしまうということです。○最適化(入札額の調整)DSPの取引は一般的に、1000回表示あたりの広告コスト(CPM)で行われます。そのため、予測精度が悪いと期待値が低い広告を割高で購入したり、期待値を低く予測すると、広告の表示機会を失ってしまいます。一方で、キャンペーンを細分化し、それぞれを予測することで、入札のROI管理を実現しています。この優れた予測機能によって、キャンペーン内の限られた予算で最大の効果を出すための運用が可能となります。少し分かりづらいので、先ほどの例で解説します。キャンペーン全体の目標CPCは100円、予測CTRは0.1%です。仮に、条件Aの予測CTRが0.2%、条件Bの予測CTRが0.05%だったとします。その場合、それぞれの入札額は200円、50円となります。CTRが2倍であれば入札額も2倍、逆に1/2であれば1/2で入札することで、目標CPCは維持できます。予測精度が信頼できれば、条件A・Bどちらで入札しても構わないというのが最適化の基本的な考えです。これまでの運用では、予算が許す限り、期待CTRが高いところに露出する傾向がありました。DSPでは、期待CTRが低くても落札の確率が高く、配信量が十分と判断すればバランスのとれた配信が行えます。キャンペーンごとの入札額調整は自動的に行ってくれるので、運用の手間をあまり考える必要はありません。例 : 入札戦略の最適化目標CPC=100円基準 : 予測CTR=0.10%入札額(CPM)=100円条件A : 予測CTR=0.20% 入札額(CPM)=200円条件B : 予測CTR=0.05% 入札額(CPM)= 50円○自動型やハイブリット型など多くのDSPは、膨大で煩雑な作業をアルゴリズムによって「自動化」することで、入札業務や運用効率を大幅に軽減しています。加えて、より洗練された自動化を目指すソリューションや、運用者(マーケティング担当者)に向けて積極的に情報を提供する「ハイブリット型」など、各DSPの特徴が出始めています。実際の運用では、すべてのキャンペーンが計画通りに進捗するとは限りません。多くの予算を確保し、短期間で統計的判断ができるほどの充分なデータを取得できるケースばかりではないからです。少しでも早く効果を上げるためには、運用担当者のキメ細かい微調整(PDCA)が欠かせません。この担当者の初動の設定や配信設定の絞り込みなどの調整によって、パフォーマンスが大きく変わってきます。「アルゴリズム」か「人」かに関わらず、さまざまなデータを組み合わせることで、予測精度を安定的に向上させ、他社と異なる入札額を算出し、運用計画に合わせて配信の調整をしていくことが結果につながります。広告主が、主体的に「誰に配信するか」を選択できるようになった今、出発点となるセグメントとターゲティングはますます重要となってくるのです。次回は、「枠」から「人」へと象徴的に言われている「ターゲティング」について見ていきましょう。○執筆者紹介ソネット・メディア・ネットワークス 商品企画部2000年3月に設立。ソニーグループの一員として、インターネットサービスプロバイダー(ISP)を運営するソネットの連結子会社としてインターネットマーケティング事業を展開する。国内最古のアドネットワーク事業者として10年以上の実績があるほか、RTBの市場拡大に先駆け、DSP「Logicad(ロジカド)」を自社開発。2014年10月には、インターネット広告に関する技術の精度向上を目的とした研究開発を行うラボを新たに設立するなど、独自のポジションを築く。
2015年03月20日