アンドリュー・ヘイ監督作『異人たち』よりアンドリュー・スコットとポール・メスカルのインタビュー映像が解禁された。山田太一作の長編小説「異人たちとの夏」(新潮社刊)を、『荒野にて』『さざなみ』のアンドリュー・ヘイが再映画化した本作。この度解禁されたのは、本作で恋に落ちていくアダムとハリーを演じたアンドリュー・スコットとポール・メスカルのインタビュー映像。2人が脚本について、ヘイ監督について、そしてお互いの共演について、ラフな姿勢で明るく朗らかに語っている。スコットが「2人とも心を揺さぶられた。涙が落ちたね」と脚本を読んだ時の気持ちを話し始めると、メスカルは「何度も」と相づちを打ち、穏やかな様子で本作製作の裏側を明かしていく。最初に本作へと向き合った時の印象を「家族同士の関係性が絶妙に描写されていて真実味があるんだ。ラブストーリーの描き方には胸を締め付けられた。そういう部分が印象的だった」と分析するスコットに対し、メスカルはスコットと同じ思いであったことを告げ、「他に類を見ない映画だ」と語る。さらにメスカルは「今までにない映画に初めて挑戦できるのは役者として光栄だね。僕が知る限りでは唯一無二の作品だ」とハリー役に挑んだ想いを吐露している。本作は監督にとって、とてもパーソナルな物語になっているという点に触れつつ、「彼を演じるつもりで臨んだけど…」と話しはじめるスコットだったが、その途端、言葉に熱がこもり過ぎたのか、勢い余ってタイトルボードに肘を打ち付けてしまうハプニングが。「ごめんね」と小声でボードに謝る優しい一面を見せたのも束の間、話を中断させる原因になってしまった物言わぬタイトルボードに思わず八つ当たり。「離れてろ」とボードを隅へと追いやるお茶目な姿を披露している。そんなスコットの様子に笑顔を見せながら笑い声を上げるメスカルの姿もあり、和気あいあいと本作について語り合う貴重な2ショットとなっている。最後に、映画の公開に向けて「僕が感じているのは、人々の心とつながる映画を作れたということだ。誰もが自分を投影できる。一生心の中に残る映画になるはずだ」とメッセージを贈るスコットに続き、メスカルも「ぜひ劇場で観て欲しい。友達とでもいいし、一人でもいいから、できる限り劇場に足を運んでほしいね」と映画公開への期待を寄せたメッセージを投げかけている。『異人たち』は4月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:異人たち 2024年4月19日より全国にて公開© 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年04月17日アンドリュー・スコットが主演をつとめ、2024年ローレンス・オリヴィエ賞の演劇部門リバイバル賞と主演男優賞にノミネートされているNTLive2024の新作第2弾「ワーニャ」から、場面写真とリハーサル中のメイキング写真が到着した。NTLive2024シーズンの新作第2弾「ワーニャ」は、チェーホフによる人気の古典を、ローレンス・オリヴィエ賞やトニー賞の受賞脚本家サイモン・スティーヴンス(「夜中に犬に起こった奇妙な事件」)がひとり芝居に仕立て、NTLive「プレゼント・ラフター」やドラマ「Fleabag フリーバッグ」「SHERLOCK/シャーロック」などで人気のアンドリュー・スコットが主演。5月24日(金)から劇場で上映されるのは、イギリスのデューク・オブ・ヨーク劇場にて収録されたもの。演出はスクリーン・インターナショナル・スター・オブ・トゥモローに選ばれた注目の才能、サム・イェーツ。演劇界では各地で毎年上演されている「ワーニャ伯父さん」が新たに生まれ変わり、現地時間4月14日(日)にイギリスのロイヤル・アルバート・ホールで授賞式が開催されるローレンス・オリヴィエ賞にて演劇部門リバイバル賞と主演男優賞にノミネートされている。すでに本作には「アンドリュー・スコットの一人芝居の演技はベスト・オブ・ザ・イヤーだ」(iNews)、「マスタークラス!」(Evening Standard)、「文句なしに最高の演劇」(Broadway World)、「アンドリューに魅了される」(Telegraph)などの声が寄せられている。ナショナル・シアター・ライブ「ワーニャ」は5月24日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月12日アンドリュー・スコット、ポール・メスカルを迎え、故・山田太一の原作を再映画化した『異人たち』が4月19日(金)に公開。この度、2人が演じたアダムとハリーの愛について語る特別映像が解禁となった。本国イギリスでは、大作・競合ひしめく中、2位で初登場。引き続き4週連続トップ10を維持するスマッシュヒットとなり、山田氏のオリジナリティ溢れたストーリーに、アンドリュー・ヘイ監督ならではの感性あふれる脚色と演出が加えられた。今回到着したのは、主人公アダム(アンドリュー・スコット)とハリー(ポール・メスカル)の2人が惹かれ合い、互いを受け入れていく様子を描いた特別映像。ロンドンのタワーマンションに暮らす40代の脚本家・アダムは、子どもの頃に両親を交通事故で亡くしたトラウマから悲しみと孤独を纏っている。そんなアダムと出会い、恋に落ちていくハリーは、どこか儚げな空気が感じられる一方で、少年のような無邪気さも併せ持つミステリアスな男性。誰よりも繊細で優しいがゆえに傷つきやすく、他者とのつながりを求めながらもそれを恐れる2人は、互いの心の奥底にある孤独を見出し、恐る恐るながらも確かにつながりを深めていく。主人公・アダム役を演じたアンドリュー・スコットが観る者を魅了する演技を披露するのはもちろん、本作ではハリーを演じたポール・メスカルからも目が離せない。メスカルは、アイルランド出身のいま大注目の俳優の1人。『aftersun/アフターサン』で第95回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされて以降、その人気・注目度は留まることを知らず、すでに明らかになっているものだけでもリドリー・スコット監督の『Gladiator 2』(24)、クロエ・ジャオ監督の『Hamnet』(未定)、リチャード・リンクレイター監督の『Merrily We Roll Along』(未定)など、錚々たる作品に出演することが決まっている。そんな彼が本作で魅せる繊細な演技にヘイ監督も魅了されたようで「ポールは名優だ。絶妙なバランスで繊細さと強さを併せ持ち人を引き付ける」と絶賛。親密なシーンも多く、複雑な関係性を演じる必要のあったスコットはメスカルとの共演を「ポールと僕の課題は経歴を多く語らず相性を示すことだった。愛を演じるというのがいい。美しいものだからね」とふり返っており、若い才能に魅せられたことを明かす。そんなメスカルは「彼らの孤独はお互いを映し合っていると思います」とアダムとハリーの関係性について明かし、自身が演じたハリーという役について、「もっと幸せになれるのに自分を隠して性に奔放な生活をしている」と分析。「ドラッグやアルコールの問題を抱え、追い詰められている。僕自身や友人たち、そして世の中の若者たちの中に、彼の存在をわずかに感じることがあります」とも捉えており、自身にとってひとつの“役”以上の想いを持っていたことを明かしている。「大事なのは愛し合おうとすること。人生は有限だからできるだけ愛すること」。そう明かすスコットの言葉に続き、「愛する人々との絆を諦めずに求め続け、人生で孤立しないこと。信じる勇気も必要だ」と語るメスカル。豊かな色調と陰影に富んだ35mmフィルムに映し出される映像には、孤独のなかに差し込む一筋の希望の光かのように琥珀色の光がきらめいている。“出かけよう、君と僕と2人で外の世界に”という言葉が示す、2人の愛の行方は――?ヘイ監督の繊細かつ先鋭的な演出と相まって、本作は観る者をリアルとファンタジーの狭間へと誘う夢幻的な映画体験を味わえる1作となっている。『異人たち』は4月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:異人たち 2024年4月19日より全国にて公開© 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年04月09日英国インディペンデント映画賞作品賞ほか最多7冠を達成したアンドリュー・ヘイ監督最新作『異人たち』の公開に合わせ、伝説のラブストーリー『WEEKEND ウィークエンド』の限定上映が決定した。金曜の夜、友人たちとのパーティのあと、ラッセル(トム・カレン)は一夜の相手を求めてクラブに立ち寄る。閉店時間近くに目を付けていたグレン(クリス・ニュー)を誘い出し、彼と共に帰宅。そして、週末が始まる――。ライフガードとして働くラッセルと、アーティストを目指す皮肉屋のグレン。お互いに欠けていたピースを満たすかのように、2人きりで話をして、愛を交わす。しかし尊いひとときは束の間、土曜の夕方、ラッセルはグレンからある事実を知らされる。本作は、世界的な評価を不動のものにした『さざなみ』『荒野にて』に先立つ、アンドリュー・ヘイ監督2作目の長編作品。『ムーンライト』のバリー・ジェンキンスら、後進に多大なる影響を与えた伝説のラブストーリーだ。ロンドン映画批評家協会賞での新人監督賞ほか、多くの賞を獲得し、世界中の映画祭で上映された。アンドリュー・ヘイ監督一夜限りのパートナーを求め赴いたバーで出会ったラッセルとグレンは、ともに週末を過ごすうちにお互いのこだわり、秘密、切実さを学んでいく。ゲイであること、ストレートの友人との関係、親へのカミングアウト、プライベート/パブリックでの振る舞いなどについて語られる、パーソナルかつ真に迫ったラブストーリーとなっている。ヘイ監督が世界的な飛躍を遂げるきっかけとなった『WEEKEND ウィークエンド』の鑑賞料金は1,300円均一。なお、『異人たち』のムビチケを提示すると1,000円で鑑賞できる。『WEEKEND ウィークエンド』は4月5日(金)~10日(水)より渋谷シネクイントにて限定上映。『異人たち』は4月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:異人たち 2024年4月19日より全国にて公開© 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年03月29日アンドリュー・スコットとポール・メスカルの共演で、英国インディペンデント映画賞作品賞ほか最多7部門受賞、英国アカデミー賞6部門にノミネートされた『異人たち』。この度、2人がそれぞれ演じたアダムとハリーの出会いを描いた本編映像が解禁された。今回解禁されたのは、主人公・アダムとハリーが出会うシーンの本編映像。ロンドンにそびえ立つ真新しいタワーマンションの上層階で暮らすアダムは、12歳の時に両親を交通事故で亡くす悲劇を経験して以来、埋めようのない喪失感に苛まれずっと孤独に生きてきた。ある夜、ハリーと名乗るミステリアスな青年が、アダムの部屋のチャイムを鳴らす。日本製のウイスキーをちらつかせて「飲まない?」と誘ってくるハリー。「俺が怖い?」「部屋の外に吸血鬼がいるんだ」そんな謎めいたことを言う彼は酩酊しているよう。突然の訪問に戸惑うアダムだが、ハリーの姿からは、必死に人の温もりを求めているような、どこか切羽詰まった雰囲気が感じられる。ハリーもまた、アダムと同様に寂しさと孤独を抱えた日々を送っていたのだ。この日を境に、アダムはハリーのことを気にかけるようになり、次第に2人は親密な関係になっていく…。アダム役のアンドリュー・スコットは、TVシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」のモリアーティ教授役で人気を博し、英国アカデミー賞TV部門助演男優賞を受賞。さらに『007 スペクター』『否定と肯定』「Fleabag フリーバッグ」『1917 命をかけた伝令』など話題作への出演が続き、いま絶大な支持を集める注目の実力派俳優。スコットは「アダムはとても孤独な人物です。とても危うい境地にまで行かなければならないという意味で、演じるのは大変な役でした」と自身が演じたアダムについて明かし、アダムを演じる難しさを痛感していたというが、出演については「即座に心を奪われました」と即決するほど魅了されたそう。また、ハリー役を演じたポール・メスカルは、『aftersun/アフターサン』で第95回アカデミー賞主演男優賞にノミネート、2023年には英国アカデミー賞TV部門主演男優賞を受賞した、いま大注目の期待の俳優。2024年以降の出演作として、リドリー・スコット監督の『Gladiator 2』(24)、クロエ・ジャオ監督の『Hamnet』(未定)、リチャード・リンクレイター監督の『Merrily We Roll Along』(未定)など、錚々たる作品に出演が決まっている。メスカルは自身が演じたハリーとアダムの関係について、「彼らは真のつながりを見つけるのだと思います。映画の中でアダムとハリーが持っているようなつながりを見つけるのは、ますます難しくなっているのです」と明かしている。劇中、2人は孤独によって見失った互いの魂を見つけ出すように深い愛を紡いでいき、心の底からのつながりを見出していく。そんな2人の関係は、他者とのつながりを求める全ての人の心にそっと寄り添うかのようで、その切なさに胸を打たれること必至だ。ミステリアスな暗い影と少年のような無邪気さが同居するハリーを好演したメスカルについて、ヘイ監督は「とても自然体で素晴らしい俳優で、以前から好きでした。繊細さと力強さが絶妙に融合された、実に興味深い存在です」と、次代を担う才能溢れる俳優として絶賛。スコットも「彼には信じられないほどの才能があります。親密なシーンをたくさんこなさなければなりませんでしたし、一緒に笑い合える相手、背中を押してくれる相手がいることはとても重要なことです」とコメントする。「この物語には悲しみがたくさんありますが、彼は、決して多くの俳優に備わっているわけではない、明るさを演じる能力を持っています」とポールの存在に助けられたことを明かしている。実はヘイ監督とスコット、メスカルは撮影前にライブに出かけ、互いの人生について語り合う時間を設けたそう。そのおかげで、早い段階から彼らの間には強い信頼関係が築かれ、繊細で胸を打つ、リアリティ溢れる演技がより豊かなものになっていったという。2人のほか、アダムの父親役・母親役として、『リトル・ダンサー』『ロケットマン』のジェイミー・ベル、「ザ・クラウン」『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のクレア・フォイが出演。主な登場人物は彼らが演じるわずか4人。実力派キャストだからこそ成し得た、美しく夢幻的な映画体験が堪能できる。『異人たち』は4月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:異人たち 2024年4月19日より全国にて公開© 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年03月26日アンドリュー・スコット、ポール・メスカル、ジェイミー・ベル、クレア・フォイらが豪華共演する、『荒野にて』『さざなみ』などのアンドリュー・ヘイ監督が手掛ける『異人たち』。この度、故・山田太一作の長編小説「異人たちとの夏」(新潮社刊)を蘇らせた愛と喪失の物語について監督・キャストらがガイドする豪華特別映像が解禁となった。2023年11月29日に逝去された山田さん原作による本作は、英国インディペンデント映画賞で作品賞・監督賞・脚本賞・助演男優賞(ポール・メスカル)など最多7冠に輝き、第77回英国アカデミー賞では作品賞・監督賞・助演男優賞・助演女優賞・脚色賞・キャスティング賞にノミネートされた。今回解禁された映像で、本作の監督・脚本を手掛けたアンドリュー・ヘイは、「自分の世界に閉じこもり建設的な生き方をやめた男」と主人公・アダムを紹介する。少しずつ明かされていく物語と共に、12歳で両親を亡くして以来、喪失感を埋められずに孤独を抱えているアダムの姿や、互いの寂しさを感じ取り、少しずつ惹かれあっていくアダムとハリーの様子、そして、亡くなった当時のままの姿で現れた両親との再会に戸惑いながらも、彼らの前では子どものような笑顔を見せるアダムの姿などが次々と紡がれていく。少しずつ物語を紐解いていく監督、キャストらの姿が映し出されていく中で、「誰もが思うだろう。過去に戻って両親との関係を見直したいと」と明かすのはヘイ監督。もし、あのときに戻れたら?もし、過去に戻ってやり直せるとしたら?そんな、誰もが一度は考えたことのある切なくも苦しい想いが感じ取れ、大人になったアダムだけではなく、30年前の姿のままで再会した両親にも、多くの葛藤と後悔があった様子が映し出される。主人公のアダムを演じたアンドリュー・スコットは、本作について「心揺さぶる物語だ。演じていてもその悲しさと美しさに打たれる」と明かしており、いま蘇った奇跡の映画化に賞賛を送っている。◆映画『異人たち』公開とともに、山田太一氏の追悼企画を実施中なお、神保町シアターでは3月23(土)~4月19日(土)まで、追悼企画<映画で辿る――山田太一と木下惠介>を実施予定。日本を代表する名脚本家・作家である山田太一氏の軌跡を辿る。『異人たち』は4月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:異人たち 2024年4月19日より全国にて公開© 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年03月21日ヨーク(YOKE)のチェック柄コートが復刻。2024年1月26日(金)から28日(日)まで、東京のヨーク ギャラリー(YOKE gallery)で開催される期間限定ストアにて販売される。ガンクラブチェックのコートが復刻期間限定ストアで復刻されるコートは、デビューコレクションとなる2018年秋冬で発表された、ガンクラブチェックのニットコート。ドロップショルダーのリラクシングなシルエットを基調に、クラシカルな柄で仕上げた。なお、ヨーク初となる今回の期間限定ストアでは、2024年春夏コレクションの新作を幅広く展開。フランスの画家マルタン・バレの作品に着想したアイテムを取り揃える。詳細ヨーク 期間限定ストア期間:2024年1月26日(金)〜28日(日)場所:ヨーク ギャラリー住所:東京都世田谷区下馬1-20-13 2F時間:12:00〜20:00※デザイナー寺田典夫が終日在店■限定アイテムOVERSIZED GUNCULBCHECK KNIT COAT 92,400円カラー:ベージュサイズ:2 / 3※rigl(鹿児島県鹿児島市照国町14-16)およびオンラインストアでも、1月28日(日)より販売
2024年01月28日ギレルモ・デル・トロ監督が手掛けるNetflixの映画『Frankenstein(原題)』で、フランケンシュタインを演じる予定だったアンドリュー・ガーフィールドが、スケジュールの都合で降板したことが分かった。代わりにジェイコブ・エロルディがキャスティングされたという。「Showbiz 411」などが報じた。ジェイコブは2019年に出演したドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」で知名度を上げ、2023年にソフィア・コッポラ監督作『Priscilla(原題)』でエルヴィス・プレスリーを演じて話題に。最近では『プロミシング・ヤング・ウーマン』でアカデミー脚本賞を受賞したエメラルド・フェネル監督作『Saltburn』に出演し、貴族階級の魅力的な学生を演じている。Xでは、アンドリューの降板に「本当に残念」とがっかりするファンも多いが、その一方で身長が195センチ前後と長身のジェイコブがフランケンシュタイン役にキャスティングされたことには「説得力がある」「見てみたいかも」と期待の声も上がっている。『Frankenstein』はメアリー・シェリーの同名小説を基に、デル・トロ監督が脚本、製作も行い映画化する。ほかのキャストは『スター・ウォーズ』シリーズのオスカー・アイザック、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』でヴォルペ伯爵の声を担当したクリストフ・ヴァルツ、『Pearl パール』のミア・ゴス、『西部戦線異状なし』のフェリックス・カマラーら。(賀来比呂美)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年01月09日ヨーク(YOKE)の2024年春夏コレクションから、新作のコートやニットなどが登場。2023年12月下旬より順次、全国の取扱店舗にて発売される。斜めのラインに織り上げたカージャケット今季のヨークの着想源となったのが、20世紀後半に活動したフランスの美術家、マルタン・バレの作品。たとえばカージャケットは、バレの絵画作品に見られる、斜めのラインに着想したものだ。薄手ながらも、ハリとコシ、凹凸感のあるコットン素材を採用し、クラシックな佇まいのリラクシングなシルエットに仕上げた。衿はやや大きく設定し、ボタンで開閉可能なサイドベンツを施している。斜めの柄が浮かび上がるバルカラーコートバルカラーコートやパンツなどには、斜めのラインを組み合わせたバレ作品をイメージしたボンディング素材を採用。重ねたファブリックの表面のみを溶かすことで、バレ作品のような柄を浮かび上がらせた。バルカラーコートはオーバーサイズで仕上げ、ファブリックの力強い表情を引き立てるよう、ミニマルな比翼仕様としている。スプレー加工のトレンチコートトレンチコートは、バレが1963〜67年にかけて制作していたスプレーペイントに着想。光沢感と強度に秀でたコットンギャバジンを採用したコート全体に、バレの絵画を彷彿とさせる斜めのラインをスプレーで表現している。矩形を表現したニットベストコットンニットのベストは、バレが1980年代に手がけた、鮮やかなスクエア状の絵画をモチーフに。編み糸を切り替えることで、バレ作品に見られる斜めに配置したスクエアが浮かび上がるよう仕上げた。素材には、太めの糸を用いてざっくりと編み上げたニットを採用しており、凹凸のある質感が生まれている。ニットパーツを組み合わせたカーディガンカーディガンは、斜めのラインを組み合わせたバレ作品を、ニットで表現した1着。編み地が横、縦、斜めに走るよう編み上げたニットパーツを繋ぎ合わせることで作り上げている。素材には、柔らかな風合いと光沢のあるコットンを採用した。詳細ヨーク 2024年春夏 新作発売日:2023年12月23日(土)より順次取扱店舗:全国の取扱店舗展開アイテム例:・DIAGONAL STRIPE CAR JACKET 63,800円・BONDING OPAL BALMACAAN COAT 107,800円・BONDING OPAL BAKER PANTS 48,400円・SPRAY PRINTED TRENCH COAT 101,200円・INTARSIA CREWNECK VEST 41,800円・PATCHWORK RIB BUTTONED CARDIGAN 70,400円
2023年12月24日ヨーク(YOKE)の2024年春夏コレクションが発表された。切断と接続、矩形と直交ヨークが今季のテーマとした「マルタン・バレ(Martin Barré)」は、1924年に生まれ、20世紀後半に活動したフランスの美術家だ。50年代にスタートし90年代にまでいたるその創作において、バレの作風は大きな転換を幾たびと経ている。そのなかでもヨークは、60年代のスプレーペイントや、70年代におけるグリッド作品を主な着想源に、コレクションを構成した。パレットナイフを用いた絵画や、絵具チューブからカンヴァスに直接絵具を絞り出す作品を手がけていたバレは、1963年、パリの地下鉄で落書きを目にし、スプレー塗料に関心を抱いた。すなわちスプレーペイントにおいて、作家と作品のあいだに物理的な接触はないものの、スプレーを噴射する距離や速さ、缶内に残る塗料の量などに応じて、いわば函数のようにスプレーの動きがカンヴァスに残される。この手法を用いてバレは、67年に至るまで150点超の作品を残している。ヨークはこのスプレーペイントを、トレンチコートなどにうつしだす。スプレーが織りなす不定形の模様は、リラクシングなシルエットと相まって、抜け感のある表情をもたらした。また、バレのスプレーペイントの特徴のひとつが、線分の途切れである。つまり、カンヴァスの対角線上に噴射されたスプレーの線は、中心で分断されるかのように途切れ、その空白を逆説的に引き立てている。ヨークが着目するのは、こうした切断が生みだす緊張感だ。それはたとえば、ダブルステッチが突如消失する軽やかなジャケットやシャツ、チェック柄が不意に途切れるシャツなどに反映されている。この、異なる柄の切断と接続のあいだもやはり、ある種の緊張を湛えることは言うまでもない。1967年より約4年のあいだ、バレは絵画制作を中断するも、72年に復帰している。以後5年間にわたって、格子や斜めの線分から構成された、バレを象徴する作品群を手がけてゆくことになる。ヨークは、これらの作品に見られる矩形の色面やバイアスのベクトルを、ウェアの構成に取り入れる。ロングコートやノーカラーベスト、パンツには、フリンジを幾筋と走らせたスクエア型のファブリックをパッチワーク状に組み合わせる一方、ニットでは異なる編み地を複数取り入れることで、やはり切断と接続がもたらす緊張感をもたらしている。さて、1980〜90年代にかけてのバレは、カラフルな多角形をカンヴァス状に配置した作品を手がけるようになる。こうした豊かな色彩は、鮮やかな色彩で後染めを施したデニムパンツ、カットソーなど、陰りを帯びたかのようなニュアンスを持たせた、豊かなカラーにうつしだした。
2023年12月19日「Fleabag フリーバッグ」のアンドリュー・スコットと『aftersun/アフターサン』ポール・メスカルの共演によるアンドリュー・ヘイ監督最新作『異人たち』が、英国インディペンデント映画賞にて最多7冠を達成。ヘイ監督から11月29日に逝去した原作小説の著者・山田太一さんへの追悼メッセージが到着した。本作は、日本を代表する名脚本家・作家である山田さん作の傑作小説、「異人たちとの夏」(新潮社刊)の再映画化。『WEEKEND ウィークエンド』『さざなみ』『荒野にて』を手掛けてきたヘイ監督は独自の感性と見事なアレンジを加え、現代のイギリスを舞台に再びスクリーンへと蘇らせた。そんな本作は、現地時間12月3日に発表された英国インディペンデント映画賞で作品賞・監督賞・脚本賞・助演男優賞(ポール・メスカル)・撮影賞・編集賞・音楽監修賞など主要部門を独占する、最多7冠を獲得。ポール・メスカル監督は今回の訃報に際し、「山田太一さんのご家族に心からのお悔やみを申し上げます。山田さんの作品には、多くの人々にとってそうであったように、私に語りかけてくる、優しく思慮深い人間性がありました。それは言葉の背後にある、芸術家の魂の反映だと確信しています。今年、山田さんに映画『異人たち』をご覧いただくことができ、温かく受け入れていただけたことは私にとって多大な意味がありました。私の思いはご家族と共にあります」と追悼のメッセージを贈った。また、今回、まるで主人公たちの切ない心を写し出したかのような、美しいグラデーションが目を引くポスタービジュアルも解禁に。本作には、アンドリュー・スコット、ポール・メスカルほか、『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベル、『ウーマン・トーキング私たちの選択』のクレア・フォイという実力派キャストが集結。彼らの、リアルでありながら繊細で切なさを湛えた演技と、魂を揺さぶる表情で観る者を魅了する心を打つポスタービジュアルとなっている。アメリカ、テルライド映画祭でのワールドプレミア以降、批評家、観客双方から絶賛を受ける本作。「RottenTomatoes」でも97% fresh(12月5日現在)の記録を更新中で、第36回東京国際映画祭で国内初上映された折には、「今年どころか生涯ベストに入るくらい良かった」「傑作!」「素晴らしい以外の言葉が見つからないまま放心中…」「涙が止まらんかった。静謐で美しく、痛みと温かさが入り混じった作品」と日本でも絶賛の声が飛び交っている。『異人たち』は2024年春、全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:異人たち 2024年、公開(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年12月05日バブアー(Barbour)、ヨーク(YOKE)、ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)のトリプルコラボレーションによるコートやジャケットが、2023年11月23日(木)、ジャーナル スタンダード全店ほかにて発売される。バブアーのコート&ジャケットをベースに2型第3弾となるバブアー、ヨーク、ジャーナル スタンダードのコラボレーションでは、バブアーを代表するモデル「バーレー(BURGHLEY)」をベースにしたコート、「スペイ(Spey)」と「リデスデイル(Liddesdale)」の要素を組み合わせたキルティングジャケットを用意する。コートは、ボアライナー付きの「バーレー」を表裏反転させ、裏地のチェックとナイロンの切り替えを活かした1着。コート本体がリバーシブルで着用できるのみならず、ファスナーで着脱可能なライナーも、ボアとキルティングのリバーシブル仕様とするなど、6WAYで多彩な着こなしを楽しめるコートに仕上げている。一方、ジャケットは、「スペイ」のアームホールからサイドにかけてを解体し、キルティングの「リデスデイル」を組み合わせてデザイン。アームホールやスリーブはカットオフで残し、チェックの裏地が覗く仕上がりとなっている。詳細バブアー×ヨーク フォー ジャーナル スタンダード発売日:2023年11月23日(木)取扱店舗:ジャーナル スタンダード全店、ベイクルーズオンラインストア展開アイテム:・RVERSIBLE BURGHLEY 99,000円サイズ:3 / 4・Connected Spey × Liddesdale SL Jacket 85,800円サイズ:3 / 4
2023年11月24日ヨーク(YOKE)のグラフペーパー(Graphpaper)限定カプセルコレクションが、2023年10月28日(土)、グラフペーパー 東京・青山・京都・仙台・名古屋にて発売される。ヨークが「マウンテンビュー」を解釈ヨークのグラフペーパー限定カプセルコレクションは、グラフペーパーの2023年秋冬シーズンのテーマ「マウンテンビュー(Mountain View)」に着想。自然の情景をモチーフとした色彩や、ヨークらしいギミックを取り入れた、ニットウェア、ダウンジャケット、レザージャケットなどを取り揃える。自然の情景をモチーフにしたモヘアニットクルーネックのモヘアニットは、山並みや湖畔など、自然の情景を着想源とした抽象柄をジャカードで表現。鮮やかな色彩と、温かみのある素材感が特徴だ。チェック素材を取り入れたダウンジャケットやレザーコート一方、オーバーサイズで仕上げたダウンジャケットは、リバーシブル仕様に。マットな無地と、ヴィンテージ感あるチェック柄の両面で楽しむことができる。また、レザーカーコートは、やはりリラクシングなシルエットを基調としつつ、ライニングにはチェック柄の素材を採用した。シャツやパンツもそのほか、自然の色彩をモチーフに、繊細なカラーリングで仕上げたバンドカラーシャツやモヘアニットカーディガン、ワイドパンツなどを取り揃える。詳細ヨーク フォー グラフペーパー発売日:2023年10月28日(土)取扱店舗:グラフペーパー 東京・青山・京都・仙台・名古屋展開アイテム例:・YOKE for Graphpaper Reversible Down Jacket 107,800円カラー:グリーン、ブラック・YOKE for Graphpaper Leather Car Coat 143,000円カラー:ブラック・YOKE for Graphpaper Landscape Mohair Jacquard Crewneck 57,200円カラー:グリーン、パープル・YOKE for Graphpaper 4Color Mix Mohair Jacquard Cardigan 54,900円カラー:グリーン、パープル・YOKE for Graphpaper Garment Dye Band Collar Shirt 35,200円カラー:ナイトシャドウブルー、ディープティール、ナイトシェード・YOKE for Graphpaper 2Pleated Wide Trousers 37,400円カラー:ベージュ、ダークネイビー【問い合わせ先】グラフペーパー 東京TEL:03-6381-6171
2023年10月29日ヨーク(YOKE)から、吾亦紅(WARE-mo-KOU)、ガーデン(GARDEN)限定のコラボレーションダウンジャケットが登場。2023年10月14日(土)より、吾亦紅、ガーデン 名古屋・大阪ほかにて発売される。袖をシープレザーで仕上げた限定ダウンジャケットヨークが2023年秋冬シーズンより展開する、リバーシブル仕様のダウンジャケット。その特徴は、パーツごとにファスナーで取り外しが可能であるため、多彩な着方を楽しめる点だ。たとえば、着丈はハーフ丈、ブルゾン丈、ショート丈にアレンジが可能。また、スリーブの長さを変えられるほか、スタンドカラーを取り外してノーカラーとしても着用できる。今後、ヨークが定番として展開する予定であるため、シーズンごとに異なる素材や色を組み合わせ、自分だけのダウンジャケットにアレンジすることが可能だ。吾亦紅とガーデンの限定モデルでは、スリーブをシープレザーに変更。一方、ボディには、シワ感とマットな質感を持つ、撥水加工を施したナイロンを採用している。詳細ヨーク フォー 吾亦紅/ガーデン発売日:2023年10月14日(土)取扱店舗:吾亦紅、ガーデン 名古屋(愛知県名古屋市中区栄3-24-10)・大阪(大阪府大阪市中央区西心斎橋1-5-24 ハートンホテル心斎橋 1F西側)、US オンラインストア価格:REVERSIBLE MULTI DETACHABLE DOWN JACKET 110,000円カラー:ブラックサイズ: 2 / 3
2023年10月14日ヨーク(YOKE)から、名古屋のワンエルディーケー アネックス(1LDK annex)限定でベストやトートバッグが登場。2023年10月7日(土)より発売される。“ネイビー”カラーのキルティングベスト&バッグワンエルディーケー アネックスの限定アイテムでは、1LDKのイメージカラーであるネイビーのベストとトートバッグを用意。ヨークが2023年秋冬シーズンに用いていたオリジナルキルティングを採用し、素材やカラーをアレンジした。ダイヤキルティングのベストは、リラクシングなサイズ感で仕上げ、Tシャツやスウェット、ニット、ジャケットなど、幅広いアイテムの重ねられるよう仕上げた1着。サイドにはファスナーをあしらうなど、着こなしに変化をつけられるディテールも忍ばせた。一方、トートバッグは、ダイヤ、スクエア、そしてひょうたんの3つの柄を重ねたキルティングが特徴。表と裏で素材感の異なる、リバーシブル仕様で仕上げている。詳細ヨーク フォー ワンエルディーケー アネックス発売日:2023年10月7日(土)13:00取扱店舗:ワンエルディーケー アネックス展開アイテム:・QUILTING PADDED VEST 44,000円サイズ:2 / 3・QUILTING SHOULDER BAG 30,800円※在庫状況次第では、10月8日(日)20:00より、IZUMIYA ONLINE STOREでも販売【問い合わせ先】ワンエルディーケー アネックスTEL:052-252-5279
2023年10月06日山田太一の長編小説『異人たちとの夏』を再映画化した『異人たち』が、2024年4月19日(金)に公開される。監督は、アンドリュー・ヘイ。山田太一の長編小説『異人たちとの夏』を再映画化『異人たちとの夏』は、1987年に出版され、第1回山本周五郎賞を受賞した山田太一の長編小説。とある男とこの世を去った異界の人々とのひと夏の出来事を美しく幻想的に描いた作品だ。1988年には監督・大林宣彦によって、風間杜夫、名取裕子、片岡鶴太郎、秋吉久美子の出演で映画化。2003年には英訳され海外でも刊行された。監督はアンドリュー・ヘイ、現代のイギリスを舞台にそんな『異人たちとの夏』を、『荒野にて』『さざなみ』などを手掛けてきた監督・脚本家のアンドリュー・ヘイが再映画化。山田太一のオリジナリティ溢れたストーリーに、アンドリュー・ヘイならではの感性あふれる脚色と演出を加え、現代のイギリスを舞台とした英語作品として再び映画化する。本作は、第81回ゴールデングローブ賞においてドラマ部門主演男優賞にアンドリュー・スコットがノミネートされるなど、映画賞レースにおいても圧倒的な存在感を示した。愛と喪失の物語映画『異人たち』で描かれるのは、死別した両親との交流、ミステリアスな隣⼈との恋の⾏⽅。愛と孤独、喪失と再⽣、さらにはセクシュアリティーといったテーマも内包されており、観る者の奥底にある記憶や郷愁を呼び覚ますだろう。『1917 命をかけた伝令』のアンドリュー・スコットなど出演には、『1917 命をかけた伝令』や『007:スペクター』に出演したアンドリュー・スコットをはじめ、ポール・メスカル、ジェイミー・ベル、クレア・フォイらイギリス・アイルランドが誇る名優たちが名を連ねる。アダム…アンドリュー・スコットロンドンのタワーマンションに暮らす、ゲイ男性の脚本家。12歳の頃に死別した両親の思い出を軸に、脚本を執筆している。30年前に負ったそのトラウマゆえに誰かを愛することさえ忘れていたが、思いがけない両親との交流によって⼦供時代に回帰していく。ハリー…ポール・メスカルアダムと同じマンションで暮らす謎めいた住人。どこか儚げな空気が感じられる⼀⽅で、少年のような無邪気さも併せ持っている。アダムと互いの孤独を感じ取り、次第に距離が近づいていく。アダムの両親…ジェイミー・ベル、クレア・フォイアダムが12歳の時に交通事故で亡くなった。映画『異人たち』あらすじロンドンのタワーマンションで暮らすアダムは、12歳の時に交通事故で両親を亡くした40代の脚本家。それ以来、孤独な⼈⽣を歩んできた彼は、在りし⽇の両親の思い出に基づく脚本に取り組んでいる。そして幼少期を過ごした郊外の家を訪ねると、そこには30年前に他界した⽗と⺟が当時のままの姿で住んでいた。その後、アダムは⾜繁く実家に通って⼼満たされるひとときに浸る⼀⽅、同じマンションの住⼈である謎めいた⻘年ハリーと恋に落ちていく。しかし、その夢のような愛おしい⽇々は永遠には続かなかった…。【作品詳細】映画『異人たち』公開日:2024年4月19日(金)監督:アンドリュー・ヘイ原作:『異人たちとの夏』山田太一著(新潮文庫刊)出演:アンドリュー・スコット、ポール・メスカル、ジェイミー・ベル、クレア・フォイ配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン原題:ALL OF US STRANGERS©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年09月18日『荒野にて』『さざなみ』のアンドリュー・ヘイ監督が山田太一の小説「異人たちとの夏」を映画化した『All Of Us Strangers』(原題)が邦題『異人たち』として2024年春に公開されることが決定した。夜になると人の気配が遠のく、ロンドンのタワーマンションに一人暮らす脚本家アダム(アンドリュー・スコット)は、偶然同じマンションの謎めいた住人、ハリー(ポール・メスカル)に出会い、ありふれた日常に変化が訪れる。ハリーとの関係が深まるに従って、アダムは遠い子どもの頃の世界に引き戻され、12歳の時に交通事故で亡くなった両親(ジェイミー・ベル、クレア・フォイ)が、そのままの姿で目の前に現れる。想像もしなかった再会に固く閉ざしていた心が解きほぐされ、代え難い安らぎの時を過ごすが、その先には思いもしない世界が広がっていた…。1987年に出版され、第1回山本周五郎賞を受賞した、日本を代表する名脚本家・作家、山田太一の長編小説「異人たちとの夏」(新潮社刊)。1988年には大林宣彦監督の手によって、風間杜夫、名取裕子、片岡鶴太郎、秋吉久美子の出演で映画化され、大ヒットを記録した。2003年には英訳され海外でも刊行されている。本作は、現地時間8月31日にアメリカ、テルライド映画祭にて、世界初お披露目となるワールドプレミア上映が行われた。海外評は絶賛の声に溢れ、RottenTomatoesでも94%fresh(17reviews 9/13現在)を記録、「テルライド映画祭で最も成功した映画」「本年度アカデミー賞に絡むこと間違いなし」と早くも注目を集めている。出演にはアンドリュー・スコット(『1917 命をかけた伝令』、『007 スペクター』)、ポール・メスカル(『ロスト・ドーター』)、ジェイミー・ベル(『リトル・ダンサー』、『ロケットマン』)、クレア・フォイ(『ファースト・マン』、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』)ら、イギリス・アイルランドが誇る名優たちが名を連ねており、繊細かつリアリティに溢れた、胸を打つ演技で観るものを魅了する。公開情報と併せてティザービジュアルも解禁。大都市のタワーマンションに住む孤独な住人を照らす光と、謎めいたシルエットが美しいビジュアルとなっており、現実と夢の間、現在と過去のグラデーションを映し出すかのような儚く幻想的な仕上がりだ。日本を代表する名作を、ヘイ監督がイギリスを舞台に新たに蘇らせた本作。これから起こる物語に期待が膨らむビジュアルになっている。『異人たち』は2024年春、公開。(シネマカフェ編集部)
2023年09月15日ヨークとインテリアブランド「タクト(TAKT)」とのコラボレーションチェアが、2023年8月24日(木)から8月31日(木)まで、伊勢丹新宿店 本館5階で開催される限定ストアで販売される。ヨーク×デンマーク発「タクト」のコラボチェアが登場コラボレーションでは、デンマーク発のインテリアブランド・タクトの人気アイテムのひとつである「クロスチェア(Cross Chair)」の座面に、ヨークの2023年秋冬コレクションに登場した象徴的なファブリックを組み合わせたチェアを展開する。デザインと機能性を備えたタクトの「クロスチェア」「クロスチェア」はその名の通り、2つのフレームパーツによって構成されたシンプルな“クロス構造”のデザインが特徴のシングルチェア。座面と背もたれをネジで固定するだけで簡単に組み立てることができるほか、複数のチェアを積み重ねて収納することも可能。さらに自分の好みや用途に合わせて選べる豊富な座面のバリエーションなど、デザイン性と機能性を兼ね備えた1品だ。幾何学模様のジャカードやボアなど表情豊かな素材でコラボレーションチェアの座面に用いられるテキスタイルは、3種類のアウターからセレクト。幾何学的な模様の重なりが特徴的なジャカードコート、風合いのあるツイードブルゾン、上質な光沢感のジャカードボアコートに使用されたそれぞれのテキスタイルが、ミニマムで洗練されたチェアの魅力に秋冬らしい表情を加える。伊勢丹新宿店で限定ストアなお、伊勢丹新宿店の限定ストアでは上記のアイテムに加え、ヨークの2023年秋冬コレクションの一部新作アイテムやタクトのアイテム、さらに“普通でちょうど良い”家具や器などを提案しているギャラリーショールーム・エンケル(ENKEL)の商品などが店頭に並ぶ。詳細ヨーク×タクト コラボレーションチェアモデル/カラー:・タクト×ヨーク CROSS CHAIR JAQUARD(ブラウン)・タクト×ヨーク CROSS CHAIR WOOL NEPTWEED(ベージュ)・タクト×ヨーク CROSS CHAIR JAQUARD BOA(オリーブ、ブラック)価格: 132,000円■限定ストア開催期間:2023年8月24日(木)~8月31日(木)会場:伊勢丹新宿店 本館5階 センターパーク ザ・ステージ #5住所:東京都新宿区新宿 3-14-1【問い合わせ先】エンケルTEL:03-6812-9897
2023年08月25日ヨーク(YOKE)の2024年春夏コレクションから、人工タンパク質素材「ブリュード・プロテイン(Brewed Protein)」を採用したウェアが登場。2024年1月より発売される。「ブリュード・プロテイン」素材を採用「ブリュード・プロテイン」は、山形に拠点を置くスパイバー(Spiber)が手がける人工タンパク質素材。微生物の発酵プロセスによって作られるサステナブルな素材であり、シルクのような光沢感や繊細さ、カシミヤのような上質でなめらかな肌触り、あるいはウールのようなボリューム感を生みだす繊維へと加工することが可能だ。ヨークの2024年春夏コレクションでは、この「ブリュード・プロテイン」を素材の一部として取り入れたデニムウェアやニットなど8型を展開。たとえば、ブリーチ加工を施したデニムには、首周りを切りっぱなしで仕上げたバンドカラージャケットやベルト付きパンツを用意する。また、ふんわりと厚みのあるニットは、カーディガンやフロントジップブルゾンなどに採用。そのほか、Tシャツやスウェットシャツといったベーシックなアイテムを取り揃える。詳細ヨーク「ブリュード・プロテイン」採用ウェア発売時期:2024年1月取扱店舗:全国の取扱店舗
2023年07月17日バブアー(Barbour)の定番ジャケット「ビューフォート(Beaufort)」に、ヨーク(YOKE)、ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)とのコラボレーションモデルが登場。2023年3月31日(土)より、ジャーナルスタンダードのメンズ・ウィメンズ取扱店舗ほかにて発売される。定番ハンティングジャケットをアレンジコラボレーションでは、バブアーのハンティングジャケット「ビューフォート」をベースに、ヨークならではのデザイン性を加えてアレンジ。アームホールやスリーブ下、脇にスリットを設け、裏地のタータンチェック柄が覗くよう仕上げた。サイズ感は、インラインよりもオーバーサイズに設定。また、衿のコーデュロイは細い畝へと変更し、裏地を背抜き仕立てにしているため、季節の変わり目に着用しやすい1着となっている。サイズは、ユニセックスで展開。カラーは、ブラックとカーキの2色を取り揃える。詳細バブアー フォー ヨーク × ジャーナル スタンダード 68,200円発売日:2023年3月31日(土)取扱店舗:・ジャーナル スタンダード メンズ取扱店舗表参道、渋谷、新宿、池袋、二子玉川、吉祥寺、立川、町田、横浜、大宮、 千葉、BCS名古屋、名古屋TGM、ルクア大阪、難波、京都、神戸、金沢、広島、 BCS仙台、札幌・ジャーナル スタンダード ウィメンズ取扱店舗フランチャイズ含む全店舗・オンラインストア(ベイクルーズストア)カラー:ブラック、カーキサイズ:1 / 2 / 3【問い合わせ先】ジャーナル スタンダード 渋谷スクランブルスクエア店TEL:03-6434-1097
2023年03月31日『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』などピクサーのアニメーション映画で、5度、オスカー脚本部門にノミネーションを果たしたアンドリュー・スタントンが、実写映画『In the Blink of an Eye』を監督することになった。主演はコメディエンヌのケイト・マッキノン。数千年にわたる、3つのストーリーが絡み合う物語だそうだ。サーチライト・ピクチャーズが製作配給する。スタントンは2012年のアクション超大作『ジョン・カーター』で実写映画監督デビューを果たした。最近は、イーサン・ホーク主演のインディーズ映画『Revolver』も監督し、撮り終えている。マッキノンの次回作は、マーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリングと共演する『バービー』。文=猿渡由紀
2023年03月21日ヨーク(YOKE)の2023年秋冬コレクションが、2023年3月15日(水)、東京国際フォーラムにて発表された。抽象画家ベン・ニコルソンの作品をインスピレーション源に今季のヨークのインスピレーション源となったのは、20世紀で最も影響力があると言われているイギリスの抽象画家、ベン・ニコルソンによる作品。ベンは徹底して幾何学的な模様や、白く淡い色の作品を生み出し続け、イギリスの抽象芸術を牽引しただけでなく、ヨーロッパにおいても現代美術の発展に大きく貢献した。そんなベンの作品から、デザイナーの寺田典夫は、「重ねる」「陰影」「線」「幾何学」「カラーブロッキング」の5つのキーワードを連想。それぞれのキーワードを表現したルックを提案する。シンプルな線や図形、布の重なり印象的なのは、シンプルな線や幾何学的な模様の重なりだ。コートやセットアップなどの衣服の上に、シンプルな線や図形を配置した。いずれも作品から着想を得た境界線を持たない淡い色合いと、アクセントとなるレッドやブルーなどのカラーを差し込むことで幾何学的な模様を際立たせている。トレンチコートやダッフルコートに施された布の重なりも目を惹く。複数重ねた布地が、モデルの歩みに合わせて軽やかに揺れ動いている。また、ウォッシュドデニムのジャケットは、複数のジャケットを重ねて転写させることで独特な模様を作り出した。ボンディング加工により生まれる「陰影」目を凝らせば見えてくる「陰影」は、布に立体感を持たせるボンディング加工により生じさせた。ロングコートにあしらわれ、静かに、だがはっきりとその影を落としている。パーツの組み合わせで魅せる遊び心ダウンジャケットは、様々なフォルムや色の組み合わせで遊び心を反映。袖は肩から袖先にかけて何パーツにも切り離せるように、さらには丈も何段階にも分けて切り離せるように設計した。パーツを切り離していくと、ベストやミディアム丈など多様なシルエットだけでなく、異なる色を組み合わせてカラーブロックを作り出すこともできる。
2023年03月18日ヨーク(YOKE)の2023年春夏コレクションから、コートやジャケット、ニットが登場する。総柄ジャカードのコート&ジャケットバルカラーコートやカバーオールジャケットには、2023年春夏のテーマである抽象表現主義の画家ヘレン・フランケンサーラーに着想したジャカード素材を採用。絵具を引き伸ばしたような総柄のファブリックを、伝統的な織物産地である群馬の桐生で製作した。バルカラーコートは、2021年秋冬に登場したオーバーサイズのコートをもとに、素材をアレンジ。一方、カバーオールジャケットは2022年秋冬のモデルをベースとして、大きすぎないリラクシングなシルエットに仕上げている。色彩広がるジャカードニットヨークの定番・ジャカードニットのカーディガンやプルオーバーには、フランケンサーラーの色彩表現を反映。絵具をカンヴァスに流し、染み込ませる「ステイニング」技法を着想源に、色鮮やかな色彩の広がりをグラデーション状のジャカードで表現した。素材には、なめらかなベビーアルパカなどを用い、柔らかな質感を叶えている。スプレー染色を施したトレンチコートトレンチコートでも、フランケンサーラーの作品に見られる色彩を表現。ジャカードを用いたニットとは変わって、スプレーによる染色を施すことで、鮮やかでありなあらも軽く繊細な色彩感に仕上げた。詳細ヨーク 2023年春夏展開店舗:全国の取扱店舗展開アイテム例:・JACQUARD BAL COLLAR COAT 97,900円、JACQUARD COVERALL JACKET 71,500円発売時期:2022年12月カラー:ベージュ、ブラックサイズ:1 / 2 / 3 / 4・GRADATION JACQUARD SWEATER 50,600円、GRADATION JACQUARD CARDIGAN 52,800円発売時期:2022年12月カラー:ライムイエロー、ミストグリーン、オーシャンブルーサイズ:1 / 2 / 3 / 4・SPRAY PRINTED TRENCH COAT 101,200円発売時期:2023年1月カラー:ベージュ、ネイビーサイズ:1 / 2 / 3 / 4
2022年12月16日ヨーク(YOKE)とグラフペーパー(Graphpaper)のコラボレーションによるジャケットやニットなどが登場。2022年11月26日(土)より、グラフペーパー青山店・仙台店・京都店ほかにて発売される。画家ジョージア・オキーフの作品を着想源に2回目となるヨークとグラフペーパーのコラボレーションでは、グラフペーパーが2022年秋冬にテーマとしているアメリカの画家ジョージア・オキーフの作品を着想源に、ヨークならではのデザインで仕上げたジャケットやニット、コートなどを用意する。ボンバージャケットをオールブラックで復刻ボンバージャケットは、ヨークの2021年秋冬に登場したモデルをオールブラックで復刻した1着。袖と裾の長いフライトジャケットをカットオフしたようなデザインをイメージし、独特のサイズバランスに仕上げている。リバーシブル仕様であるばかりでなく、衿もファスナーにより着脱可能にしているため、さまざまな着こなしを楽しめるジャケットとなっている。グラデカラーのモヘアニットヨークが定番で展開しているモヘアニットのクルーネックやカーディガンには、ジョージア・オキーフの作品に着想したカラーリングのグラデーションを採用。オキーフはニューヨークを拠点に活動していたものの、晩年にはニューメキシコのゴーストランチとアビキューに移り住んでいる。この地の雄大な自然の景観や家の壁面などをイメージし、グリーンとレッドの2色を用意した。ニュアンスに富んだグラデーションは、隣り合う色の境界を曖昧に仕上げたジャカードで表現。起毛加工ののちに縮絨加工を施すという、一般的な手法とは逆の工程を経ることで、独特のリラクシングなムードに仕上げている。ミリタリーウェアを柔らかなモールスキン素材でスノーパーカーやミリタリーパンツは、ヨークならではのパターンメイキングをベースに、素材にはグラフペーパーオリジナルのモールスキンを採用。柔らかくしっとりとした質感と光沢が特徴だ。スノーパーカーは、アメリカ軍のスノーパーカーにM65パーカーのディテールを取り入れた。一方、ミリタリーパンツはアメリカ軍のフィールドパンツを基にしつつも、膝のアクションプリーツを廃するなど、ミニマルなデザインにアレンジ。ウエストはイージー仕様で仕上げ、日常的に使いやすいよう仕上げた。詳細ヨーク フォー グラフペーパー発売日:2022年11月26日(土)取扱店舗:グラフペーパー青山店・仙台店・京都店・オンラインストア展開アイテム:・Detachable Collar RV Bomber Jacket 198,000円カラー:ブラック・Border Crewneck 46,200円カラー:レッド、グリーン・Jacquard Cardigan 49,500円カラー: バーンドヘナ、グリーンゲーブルズ・Snow Parka 74,800円カラー:ベージュ、ダークグリーン、ブラック・Military Easy Over Pants 41,800円カラー:ベージュ、ダークグリーン、ブラック・Embroidered Long Sleeve T-Shirt 19,800円カラー:レッド、グリーン【問い合わせ先】グラフペーパー青山店TEL:03-6418-9402
2022年11月28日ヨーク(YOKE)と、イギリスの現代アーティスト、ジュリアン・オピー(Julian Opie)のコラボレーションによるユニセックスTシャツが登場。2022年10月21日(金)から11月14日(月)まで、パルコミュージアムトーキョー(PARCO MUSEUM TOKYO)での個展にて発売される。ジュリアン・オピーのVR展にまつわる柄をプリントジュリアン・オピーは、1958年ロンドンに生まれた、イギリスを代表する現代アーティストだ。その作品は、風景や人物といった美術における伝統的なモチーフを、ピクトグラムやアニメを彷彿とさせるシンプルな描画と色彩によって簡略化する点が特徴。パルコミュージアムトーキョーでの個展では、世界初公開となるVR作品を紹介する。この個展の開催を記念して、ヨークがジュリアン・オピーとコラボレーション。オーガニックコットンを使用したオリジナルのクルーネックTシャツをベースに、オピーのVR展にまつわる柄8種類をプリントした。詳細ジュリアン・オピー×ヨーク販売期間:2022年10月21日(金)〜11月14日(月)場所:パルコミュージアムトーキョー住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ 4F価格:11,000円サイズ:S / M / L (ユニセックス)※個展の会期中、ショップ部分は入場無料※なくなり次第終了■ジュリアン・オピー個展「OP.VR@PARCO」会期:2022年10月21日(金)〜11月14日(月)場所:パルコミュージアムトーキョー開場時間:11:00〜20:00(最終日は18:00閉場)※入場はいずれも閉場30分前まで入場料:一般 1,500円※事前予約制■同時開催「JULIAN OPIE」会期:2022年10月21日(金)〜11月26日(土)会場:MAHO KUBOTA GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前2-4-7開廊時間:12:00〜19:00休廊日:日月祝日
2022年10月21日ヨーク(YOKE)から、ワンエルディーケー アネックス(1LDK annex)別注のMA-1ジャケットが登場。2022年9月23日(金・祝)より発売される。切り替えデザインのMA-1をネイビーカラーで別注で登場するのは、ワンエルディーケーのイメージカラーであるネイビーでまとめたMA-1。ヨークでも展開のない完全別注の1着であり、正面はベーシックな見た目でありながら、サイドから見ると切り替えデザインが際立つ仕上がりとなっている。ディテールのベースとなったのは、2022年秋冬に展開された切り替えジャケット。袖下から脇、裾にかけて素材をくり抜き、キルティングの裏地が見えるよう仕上げたそのデザインを、リサイクルナイロンツイルのMA-1に組み合わせた。サイズ感は、リラクシングで抜け感のあるシルエット設定のため、ユニセックスで着用することが可能だ。詳細ヨーク フォー ワンエルディーケー アネックスBROKEN FLIGHT BOMBER JACKET発売日:2022年9月23日(金・祝)13:00取扱店舗:ワンエルディーケー アネックス(愛知県名古屋市東区泉1-12-33)、イズミヤ オンラインストア※イズミヤ オンラインストアでは9月24日(土)20:00より販売、ただし店頭で完売した場合はオンライン販売なし価格:71,500円カラー:ネイビーサイズ:3 / 4※1人1点まで※電話やDMでの通販対応は不可※9月23日(金・祝)・24日(土)には、ワンエルディーケー アネックスにヨークのデザイナー寺田典夫が終日在廊
2022年09月25日ヨーク(YOKE)のワンエルディーケー(1LDK)別注アイテムが、2022年8月27日(土)、ワンエルディーケーアパートメンツ(1LDK apartments.)ほかにて発売される。別注のデニムジャケット&パンツワンエルディーケーによる別注では、ヨークの2022年春夏および秋冬のデザインを織り交ぜたデニムのジャケットとパンツを展開。経糸には黒、緯糸にはグレーを用いた別注生地を採用し、黒から色褪せたような風合いのグレーに近いトーンで仕上げた。デニムジャケットは、インラインではホワイトのセルビッチで切り替えていた部分を、より細かなステッチ使いで赤耳を表現。袖裏や首元などにも同色のステッチを施した。一方でデニムパンツは、2本のデニムを繋ぎ合わせたデザインで、切り替え部分には色味の異なるブラックを用い、履きこむごとにグラデーションが出る仕様に。また、裾部分を一点留めすることでストレートシルエットを作っているため、留めた糸を取り外すことで自然なフレアシルエットに変更することも可能だ。いずれも、経年変化を楽しめる素材感に合わせて、ボタンはすべてくすんだシルバーに、レザーパッチは同色のブラックに変更。ポケットを多く配するなど、使い勝手の良さも叶えている。詳細ヨーク フォー ワンエルディーケー発売日:2022年8月27日(土)取扱店舗:ワンエルディーケーアパートメンツ、ワンエルディーケー オンラインストア展開アイテム:・SELVEDGE LINE DENIM SHIRT JACKET 41,800円・CONNECTED 7P STRAIGHT DENIM TROUSERS 37,400円カラー:ブラックサイズ:2 / 3【問い合わせ先】ワンエルディーケーアパートメンツTEL:03-5728-7140
2022年08月27日ヨーク(YOKE)から2022年秋冬のコートやニットが登場する。リバーシブルのムートンコートダブルブレストのハーフコートは、表面に肉厚なムートン素材を、裏面にボア素材を採用し、リバーシブル仕様で仕上げた1着。表面にはハンドウォーマーポケットと大型のパッチポケットをあしらい、裏返して着用した際にもアクセントとなるようデザインされている。レイヤード風デザインのバルカラーコートバルカラーコートは、ヨークが定番として展開している一枚袖のコートのパターンがベース。袖下から脇にかけて、メルトン素材のパーツを切り裂き、その下に異なる色合いの起毛コットンツイルのコートを重ねているようなデザインを採用している。素材には、軽さと保温性、程よい光沢感を兼ね備えたウールメルトンを用いた。流動的な色彩を表現したスノーパーカースノーパーカーは、マットでコットンライクな素材に、日本の伝統的な染色方法「注染(ちゅうせん)」を用いることで、色が混ざり合うニュアンスに富んだ表情を実現。形自体は、2022年春夏のモデルをベースにM-65パーカーのディテールを取り入れてアレンジしたものであり、フロントには逆開ファスナーを追加、袖口にはタブとアジャストボタンをあしらっている。抽象模様のモヘアニットモヘアニットのカーディガンやプルオーバーは、複数の色彩が織りなす抽象的なパターンをジャカードで表現。毛足の長いモヘア素材を採用することで、色味をぼかす効果も生みだした。詳細ヨーク 2022年秋冬展開アイテム例:・REVERSIBLE MOUTON RANCH COAT 264,000円発売時期:2022年10月・BROKEN BAL COLLAR COAT 101,200円発売時期:2022年9月・INJECTION DYED SNOWPARKER 74,800円発売時期:2022年7月・STILL JACQUARD CARDIGAN 49,500円、STILL JACQUARD CREWNECK 46,200円発売時期:2022年8月
2022年08月11日『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で最も感動した場面は? と聞かれたら、アンドリュー・ガーフィールドが演じた『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ(12、14)版ピーター・パーカー/スパイダーマンにまつわるシーンを挙げたくなる。同作のデジタル配信とBlu-ray&DVDリリースの発表と同時に解禁された、3人のスパイダーマン集結のメイキング映像での一部でも、いたずらっぽい笑みを浮かべ、かなり楽しそうな様子だったアンドリュー。3人の中で唯一、3部作にはならず2作で打ち切りとなった『アメイジング・スパイダーマン』には、ファンと同じように彼自身にも何らかのしこりが残っていただろう。しかし、近年の彼の活躍ぶりは目を見張るばかりで、なんと本年度のアカデミー賞では自身2度目の主演男優賞候補となったNetflix映画『tick, tick... BOOM!:チック、チック…ブーン!』、主演女優賞にノミネートされているジェシカ・チャステインの夫役を演じた『タミー・フェイの瞳』、そして視覚効果賞候補の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と3作品に絡んでいる。その劇中でも繰り返されたように、アンドリューはこれまでも、いままでも“アメイジング”な俳優なのだ。多感で繊細な青年がハマり役に!演技力で注目される1983年アメリカ・カリフォルニアで生まれ、イギリスへ移住し、両国の国籍を保持しているアンドリュー。高校卒業後はローレンス・オリビエやジュディ・デンチ、キャリー・フィッシャーらを輩出した名門演劇学校セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで学び、舞台俳優としてキャリアをスタートさせる。2007年、ロバート・レッドフォードが監督した『大いなる陰謀』で劇場長編映画に初出演、イラク・アフガン戦争中のアメリカ、“どこか遠くで起きている出来事”に無関心な若者の代表格といえる弁の立つ大学生トッドを演じた。『大いなる陰謀』映画初主演を飾ったTV映画『BOY A』(07・日本では劇場公開)は長い刑期を終えた24歳の青年が生き直す物語で、英国アカデミー賞(BAFTA)TV部門主演男優賞を受賞し、絶賛を受ける。現在、権利面の関係なのか配信サービスで観ることは叶わないが、アンドリューの目元や口元に感情が宿る繊細な演技はファンならば必見である。その後も、ヒース・レジャーの遺作でジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルがその代役を演じた『Dr.パルナサスの鏡』(09)ではサーカス団の多感な青年アントン役に。かと思えば、英国ヨークシャーを舞台にしたダークミステリー3部作の1作目『レッド・ライディング I :1974』(09)で、連続少女失踪事件を追いながら闇に飲まれていく若き新聞記者役に挑んでいる。『わたしを離さないで』それまで知る人ぞ知る存在だったアンドリューを一躍有名にしたのが、Facebookの創始者マーク・ザッカーバーグの親友エドゥアルド・サベリン役を演じたデビッド・フィンチャー監督『ソーシャル・ネットワーク』(10)と、キャリー・マリガン&キーラ・ナイトレイが共演したカズオ・イシグロ原作『わたしを離さないで』(10)だ。特に『ソーシャル・ネットワーク』ではそれまでの役柄を踏襲するような煮え切らない心優しい青年から、マーク(ジェシー・アイゼンバーグ)に翻弄され感情を爆発させるシーンが印象的だった。2014年に出演した「Arcade Fire」のMV「We Exist」すべては『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で癒されたこうして高い評価を得たアンドリューは、『(500)日のサマー』マーク・ウェブ監督が手がける『アメイジング・スパイダーマン』シリーズに大抜擢される。すでに20代後半だったアンドリューには「ピーター・パーカーとしては年をとりすぎている」という意見もあったというが、彼はその確かな演技力によって、写真やメカいじりが得意で優れた科学の才能を持った(+少々おしゃべりで)、ヒーローとしては未成熟なピーター・パーカー/スパイダーマンを見事に演じてみせた。だが、『アメイジング・スパイダーマン』第3弾はマーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズの提携から白紙に。興行成績が前シリーズに比べて及ばなかったことや、話題を呼んだ恋人グエン・ステイシー役のエマ・ストーンとの交際に終止符が打たれたこともあり、『アメイジング・スパイダーマン2』のラストそのままにほろ苦さが残る結果となってしまう。そのモヤモヤは今回の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でMJ(ゼンデイヤ)をキャッチして無事着地できたのだから、すべて吹っ飛んだと言っていいだろう。いや、ネッド(ジェイコブ・バタロン)が描いた魔法円からアンドリューのピーター・パーカーが現れたその瞬間に(続くトビー・マグワイアのピーター・パーカーも)、そんな心のしこりはすべて消え去っていたのだ。米「Variety」にアンドリューが語ったところによれば、製作のエイミー・パスカルとケビン・ファイギ、監督のジョン・ワッツから連絡を受けた際、1スパイダーマンファンとして「同じフレームに3人のスパイダーマンが登場する」というアイディアだけで出演を決めるのに十分だったというアンドリュー。MJとのシーンは“アンドリュー”ピーターにとって「人生最大のトラウマの瞬間を癒すものになった」と打ち明けており、ピーターとしてきちんと区切りがついたことに何度も感謝を口にしている。自身をスパイダーマンの“次男”だといい、劇中で「愛してる」と“長男”トビーと“三男”トム・ホランドにふいに言ったのは、本心からのアドリブだった。アンドリューは再びスパイダーマンを演じることにも前向きというが、人生の苦みを知った等身大の“アンドリュー”ピーターをもう一度観てみたい気もする。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』デジタル配信中 / 4月27日(水)ブルーレイ&DVD発売『アメイジング・スパイダーマン』には、橋にぶら下がった車から男の子を助ける際「大丈夫だよ、普通の男だよ」とマスクを取ってみせるシーンがあった。まさにアンドリュー自身も一見ごく普通の男性に見えても、決してブレることのない信念を持つアメイジングな人物の数々を演じてきている。『沈黙-サイレンス-』(16)マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の小説「沈黙」を映画化。『スター・ウォーズ』新シリーズに抜擢されて注目を集めていたアダム・ドライバーや、窪塚洋介、イッセー尾形ら日本人キャストとも共演し、江戸時代初め、キリシタン弾圧を行う日本を訪れた宣教師に扮した。過酷な試練の中で、何度問いかけても神の沈黙は続く。不寛容さについても深く考えさせられる1本。『ハクソー・リッジ』(16)メル・ギブソン監督による沖縄戦を舞台にした戦争ドラマ。幼少期からの家庭での経験によりキリスト教の教え「汝、殺すなかれ」を貫き、武器を持つことを放棄した実在の衛生兵デズモンド・ドスを熱演。2作続けて壮絶な状況下で神と対話する男を演じたが、今作でアカデミー賞に初ノミネートされる。『ブレス しあわせの呼吸』(17)『ブリジット・ジョーンズの日記』のプロデューサー、ジョナサン・カヴェンディッシュが両親の実話を自らプロデュースして映画化。初監督のアンディ・サーキスがシリアスさを控えめにし、軽やかな作品に仕上げた。28歳でポリオに感染し、首から下が麻痺した主人公ロビンを演じるべくアンドリューもほぼ寝たきり、座りっぱなしで演じきった。『メインストリーム』(21)ソフィア・コッポラの姪、ジア・コッポラが監督。アンドリュー自身も製作に名を連ねる今日的な問題作。神と対峙する敬虔な者を演じてきた彼は、今作では遊び感覚で始めた動画がバズり、カリスマ的人気を得るYouTuber・リンクを怪演。マヤ・ホーク演じるフランキーとキュートな恋を繰り広げる前半と、“神”にでもなったつもりの後半ではまるで別人のよう。『タミー・フェイの瞳』(21)ディズニープラスにて配信中天才的な話術を持つキャラクターが、なぜこうもハマるのか。Disney+(ディズニープラス)の「スター」にて配中の今作では、1970年代から80年代にかけてキリスト教福音派の伝道師としてTVで活躍していたジム・ベイカー役に。妻タミー・フェイの寛容なメッセージと独特の歌声も合わせて大人気となった夫婦は、金銭的な不正やジムの性スキャンダルでその帝国が崩壊していく。アカデミー賞ノミネートチームによる特殊メイクでタミーそっくりに変身したジェシカとともに、笑顔で胡散臭さを振りまくジムにも注目。『tick, tick... Boom! チック、チック…ブーン!』(21)Netflixにて配信中舞台で鍛えられ、2018年のナショナル・シアター・ライブ「エンジェルス・イン・アメリカ」では80年代のニューヨークを舞台にHIV/エイズに侵された人々の人間ドラマに参加し、トニー賞演劇主演男優賞に輝いたアンドリュー。そんな彼がリン=マニュエル・ミランダ初監督作で、ブロードウェイのロングヒットミュージカル「RENTレント」を生んだ作曲家ジョナサン・ラーソンを演じることになるとは運命的である。多くの言葉と音楽を抱えていながらも“書けない”苦悩や、現実的な締め切りとクリエイターとしてのタイムリミット、恋人との心の距離、友人の病などが時計の秒針のようにジョナサンを追い詰めていく。ほぼ歌うか、踊るか、話すか、泳いでいるかのアンドリューの入り込みように圧倒される。そして次なる“舞台”は、ミニシリーズだ。ベストセラーノンフィクションを基にした米Huluのクライムスリラー「Under the Banner of Heaven」(原題)では刑事役に挑み、『フレッシュ』のデイジー・エドガー=ジョーンズと共演する。これまでとはまた違ったアンドリューのアメイジングな一面を目にすることができそうだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:大いなる陰謀 2008年4月18日より日劇1ほか全国にて公開© 2007 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.アメイジング・スパイダーマン 2012年6月30日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Columbia Pictures Industries, Inc. MARVEL, and all Marvel characters including the Spider-Man character ™ & © 2012 Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved.アメイジング・スパイダーマン2 2014年4月25日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2013 CTMG. All Rights Reserved.【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-沈黙−サイレンス− 2017年1月21日より全国にて公開© 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.ハクソー・リッジ 2017年6月24日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開© Cosmos Filmed Entertainment Pty Ltd 2016ブレス しあわせの呼吸 2018年9月7日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2017 Breathe Films Limited, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute. All Rights Reservedスパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.メインストリーム 2021年10月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2020 Eat Art, LLC All rights reserved.
2022年03月26日ヨーク(YOKE)の2022年秋冬コレクションが、2022年3月14日(月)、渋谷・ヒカリエホールにて発表された。抽象表現主義の先駆的画家クリフォード・スティルをテーマにヨークが、ブランド初となるランウェイショーを開催。主に20世紀に活躍した芸術家をテーマに選んでコレクションを手がけてきたヨークであるが、今回選んだのはクリフォード・スティル──戦後アメリカで興った抽象表現主義の先駆的存在であり、カラーフィールド・ペインティングの画家として知られるアーティストである。2021年秋冬にテーマとしたマーク・ロスコや2022年春夏のバーネット・ニューマンに見るように、カラーフィールドの絵画作品は、その名の示すごとく画面上に広げられた色面による抽象表現を特徴としている。しかしスティルにあって、画面はロスコやニューマンのように静的ではなく、むしろジャクソン・ポロックと似て動的にして鮮やかだ。そのバロック的な色彩表現の躍動感は、初となるランウィイショーに似つかわしい。スティルのダイナミックな色彩表現を反映するようにして、重厚なアウターとニットアイテムを中心としたコレクションは、グリーンやイエロー、赤みを帯びたレッドなど、レンジに富んだ力強い色彩群から構成されている。毛足の長いニットカーディガンやプルオーバーには、ダイナミックな色彩をジャカードで表現。また、編み方を不定形に変えたニットも登場した。一方でAラインのロングコートや丸みを帯びたシルエットのブルゾンには、さながら色面を引き裂いたかのようなブラックとホワイトのパターンを大胆に表している。「色面を引き裂いたかのよう」に、色彩がその下層に異なる色彩を覗かせる──これはスティル作品の特徴である。そしてヨークは、これを素材のレイヤリングや切り替えでポリフォニックに表現する。トレンチコートは異なるトーンのテキスタイルを重ねて構築。ボリューミーなシルエットを描くロングコートやカーディガンでは、キルティング素材など異素材と切り替え、さながら通常のコートの表面と裏面を反転させたかのように構築した。サイドに設けた大胆なスリットも特徴だろう。トレンチコートをはじめ、ロング丈のコートにはサイドスリットを深くデザインして、着こなしのレイヤリングを引き立てる。と、同時にスリットからパンツのポケットに手を入れやすく、立ち止まった佇まいもまた独自の落ち着きを放っている。あるいはパンツには、ファスナー仕様でスリットを入れる。そのように表層を引き裂くウェアは、その下層──インナーのウェアであるかもしれないし、それを身にまとう身体そのものかもしれないし──を多声的に垣間見せる。「立ち止まったおりに見せる佇まい」について書いた。そうした場面が生まれるのは、今回のショー演出ならではかもしれない。会場はさながらギャラリー空間──ヨークのこれまでのコレクションに携わった10人の作家の作品が展示され、そのなかでショーが行われた。モデルはいわばギャラリーを訪れる鑑賞者であって、展示作品に目をとめ、ふと立ち止まり、それに見入り、ソファーに座り込み、歩みを緩め、あるいは追い越し追い越され、時に振り返ってはもと来た道を辿り直す。モデルたちの足取りは、ここでは単線的ではなく、それ自体ポリフォニックだ。本記事のタイトルとした「ポリフォニー」とは、色彩と素材ばかりでなく、ショー演出における多声性の謂いでもあった。
2022年03月17日