shojiをリーダーに、kazuki、NOPPO、Oguriの男性4人で構成、2007年から活動を始めたダンスパフォーマンスグループs**t kingz(シットキングス)、通称“シッキン”。ダンスの技術はもとより、多彩な振付とアーティストとしての表現力に秀で、かっこいいダンスとおもしろ楽しい企画を織り交ぜた舞台を繰り広げ、人気が高い。そんな彼らが、1月27日(水)、初の“見るダンス映像アルバム”『FLYING FIRST PENGUIN』をリリースする。これまでダンス作品を作っても、他者の楽曲では著作権問題などでSNS公開や映像販売ができなかった。今回そこに着目し「ダンサーたちが表現したいものをちゃんと未来に残していけるように」(shoji)という思いで、音楽アーティストや映像クリエイターたちと一緒に作り上げたのが“見るバム”。昨年の初夏ごろから始動したシッキンの新たな挑戦、4人が意気込みを語った。アルバムタイトルにも思いを込めた。「“ファーストペンギン”は、群れの中から最初に海へ狩りに出る勇敢なペンギンで、新しい世界に飛び込んでいく者を例えた言葉として使われます。そしてさらに、飛べない鳥が飛んで行く。シットキングスが、これまでダンサーたちがやりたくてもできなかったことを、まず自分たちで始めていくんだという思いです」(shoji)。「音楽、振付、映像…本当に細部まで4人でこだわり抜いた映像作品集、渾身の作品です」(Oguri)。「映像作品にここまで力を注いだのは、シットキングスとして初めて。愛情のこもりまくった作品たちの、バラエティに富んだアルバムになっています」(kazuki)。「生で会えない時間を映像で楽しんでもらったり、ダンサーを目指す若い子たちの刺激になったり、ダンサーのいろいろな機会につながれば…そんな思いで作ったので多くの方に届いてほしい作品です」(NOPPO)。4人がやりたいことを詰め込んだ8作品には、大自然に溶け込んで踊るOguri、ドラマチックに魅せるkazuki、セクシーなNOPPO、shojiは日常をダンスで表現するなど、個性が光るソロも。クールな彼らの見ごたえあるダンスが満載の“見るバム”本編に加え、メイキングやおもしろコンテンツの特典映像、グッズも付いた予約限定版と通常版を提供。また、5月には、持田将史(shoji)と小栗基裕(Oguri)のふたりでダンス×朗読の舞台『My friend Jekyll(マイ フレンド ジキル)』の再演が大阪に初登場する。「新しいことに挑戦しながら、自分たちが今ベストだと思うことをやっていきたいと思います」。取材・文:高橋晴代
2021年01月25日