●1980年台からすでに始まっていた「アニメのデジタル化」一般財団法人デジタルコンテンツ協会が主催する「アニメーション・デジタル作画人材育成OFF-JT研修」が27日、日本工学院専門学校蒲田キャンパスで開催された。同研修は日本のアニメ産業の国際的競争力を強化することを目的として設立された「アニメーション・デジタル作画人材共同育成コンソーシアム」を母体に、アニメーターの人材育成とデジタル作画制作体制の導入推進を目的としたもの。第1部では一般公開セミナーが開催され、東京工科大学メディア学部准教授・三上浩司氏による基調講演、およびデジタル作画を実際に導入しているアニメ制作会社のクリエイターによる講演が行われた。本稿ではその模様をレポートする。○デジタルコンテンツ協会は「地域の人事部」最初に登壇したのは、経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室 係長の鈴木崇史氏。鈴木氏は日本のコンテンツ業界の現状について「人材育成力の強化が重要になる」と分析。「経済産業省が実施する地域企業人材共同育成事業は、地域の複数の中小企業等が集まり、1社単独では実施できない人材育成や地域課題の共有等を共同で進めていく事業である」という。今年度、本事業に取り組む事業者のひとつがデジタルコンテンツ協会だ。今回の研修を主催する同協会は、良質なデジタルコンテンツの制作・流通・利活用を推進し、コンテンツ産業の発展を促す目的で設立された団体である。鈴木氏は「デジタルコンテンツ協会には、地域コーディネーター機能、すなわち"地域の人事部"としての役割を担っていただきたい。」とコメント。さらに、「これまでの研修事業は座学が中心だったが、本事業では他の会社に出向するなどして、実務研修を行うことで、人材力を強化していくことがポイント」と説明した。○国内外におけるアニメ制作の現状と人材育成の課題続いて、東京工科大学メディア学部准教授の三上浩司氏が登壇し、「国内外におけるアニメ制作の現状および人材育成に関わる課題」と題した基調講演を行った。三上氏はまず、現在のアニメーションの大まかな種類を「2D」「3D」「アナログ」「デジタル」という4つの軸に当てはめて分類。セルに手描きで制作される従来の「アナログアニメ」を始めとして、「デジタルアニメ」、「セルタッチアニメ(3Dセルレンダリング)」、「3DCGアニメーション」など、一言で「アニメ」といっても、そこにはさまざまなテクノロジーがあり、この4軸以外にも「予算」などたくさんの軸で分類できるのだという。●「作画」のデジタル化に立ちはだかる壁○日本のアニメ技術の歴史では、そうした日本のアニメ技術はどのようにして発展してきたのだろうか。三上氏が提示した「日本のアニメ技術の変遷」によると、日本のアニメーション工程は、「ディズニーアニメのスタイルに追いつこう」というところから始まり、TVアニメの体制が成り立ったことで独自のスタイルに向かっていった。作画・撮影・仕上げをデジタル化する挑戦が始まったのは、1983年の「子鹿物語」から。当時はデジタル化するために多額の予算が必要だったため、実験的に第2話のみコンピューターを利用したという。1992年にはセルの製造中止が決定し、将来的にセルアニメが続けられる見通しが立たなくなったこともあり、急速にデジタルへとシフト。90年台後半の「ゲゲゲの鬼太郎」(1997年)あたりから、一気にデジタルが普及し始めたという。同時期、長編3DCG作品となる「トイ・ストーリー」が公開され、3D技術も普及。2000年台後半からは広くアニメに活用されるようになり、フル3Dのアニメも珍しいものではなくなった。現在はここにCG生成技術の「自動生成」やIT技術の「クラウド」といった他分野の技術も加わり、さまざまなスタイルが選べるようになってきたのだという。こうした過去の技術を知ることで、未来を正確に予測することができる。このことを三上氏は「未来は現在と過去のカーブの先に」という言葉で表現する。三上氏は講演の中で、過去から現在に至るまでの技術の変化のターニングポイントを知ることで、将来のあり方を考えることができると述べている。過去に進んだデジタル化は作画のデジタル化の将来に大きなヒントを示していると述べた。○アナログ手法がメインの「作画」、デジタル化の障壁はでは今後、作画のデジタル化はどう進むのか。アニメーション制作はおおまかに「作画」「美術」「仕上げ」の3つに分類されるが、現在、「仕上げ」はほぼデジタル化が完了しており、「美術」もタブレットでペイントしていくスタイルが主流となっている。一方で「作画」については、ようやくタブレットの普及が加速し始めた段階で、デジタル化の普及はまだこれから。三上氏は「きちんとしたメリットがあるなら、100%に近い形で作画がデジタルに変わることもありうる」と語る。もっとも、デジタル化への移行は簡単ではない。「どのペンタブレットを使うのか」や「デジタル化のための費用を誰が負担するのか」といった設備投資に関する問題や、トレーニング期間とそのためのコストといった人材育成に関する問題が出てくるのだという。加えて最大の障壁は、果たして従来の手法と同じスピードと品質を獲得できるのかという「最適化」の問題だ。すでに現在のアニメ制作は効率のために「最適化」された制作工程をめざしてきた。しかし、アニメーターが新しい技術を習得する間、仕事の速度や品質が低下してしまう懸念もあり、デジタル化による負担増がその間の経営に影響を与える恐れがある。こうした課題への対策として、三上氏は次のように解決策を提示する。まず「設備投資」については、多様な選択肢のあるシステムの情報を共有することで、それぞれの企業に適した規模でのシステムの導入を図ることができる。ソフトウェアごとの処理の違いを理解し、ワークフローの中での異なるソフトの柔軟な組み合わせを実現し、異なるシステムでも共通ルールを用いることで、制作会社間の協業を担保する。また,人材育成についても、各社の連携が重要になる。ソフトウェアベンダーへ協調して働きかけることで、ソフトウェアに関わる情報の共有を図る。また、上記の連携を図るための要望なども強調して働きかけることが重要である。そして、デジタル化したことで収益に悪影響を及ぼす危険性については、デジタル作画による投資によりトータルでの品質や収益性を向上させることが重要であり、効率化したからといって安易に低予算での制作につなげないことが大切であると強調した。三上氏によると、今後はCG会社とアニメーション会社が融合発展し、境界はますます曖昧になっていくという。また、従来は水平分業型だったアニメ制作だが、デジタル化により、将来はひとりのクリエイターがすべての作業をこなす「垂直分業」も容易になるだろうと述べ、基調講演を締めくくった。●グラフィニカ/ポリゴン・ピクチュアズ/旭プロダクションのデジタル化事例○専用のデータマネージャにより事故を防止―ポリゴン・ピクチュアズ三上氏に続いて、3DCGの制作会社であるポリゴン・ピクチュアズの造形監督・片塰満則氏が登壇し、ポリゴン・ピクチュアズにおける「パイプラインでのアニメ制作先進事例」を紹介した。片塰氏はポリゴン・ピクチュアズでの制作の流れを「資料」と「工程」に分け、さらに「工程」を「アセット」「ショット」「ポスト」の3つの段階に分割する。たとえば「モデリング」という工程を行うためには「デザイン/設定」という資料が必要であり、「レイアウト」という工程のためには「ストーリーボード」という資料が必要になる。すなわち工程と資料の関係を言い換えるなら、「設計」と「施工」ということになるのだ。ここで重要なことは、制作物が各工程を流れていく際に、担当者同士が「データを確実に受け渡すこと」だと片塰氏は強調する。ポリゴン・ピクチュアズは国内では珍しく水平分業型を採用しており、リグやモデリング、ルックデブといった機能ごとに専任のスタッフを配置している。よって、何度となくデータの受け渡し作業が発生するのだが、注意しないと「渡したデータが最新のものではなかった」「データを上書きしてしまった」といったさまざまな事故が生じる可能性がある。そこで同社では、専用のデータマネージャを開発し、各部署の最新データの共有や履歴管理ができるようにしている。さらに、「HIERO」を導入することで、最新のレイアウトやアニメーションを自動的に収集。翌朝のチェック時に一本のムービーにして再生できる体制も整えている。毎日決まった時間にチームが顔を合わせることで、情報伝達が活発化し、毎日の予定が計画しやすくなるといった副次効果もあるという。最後に片塰氏は、3DCGの長所を生かしたセル画表現「トゥーンルック」を紹介すると共に、同社の今後の課題として「ToonBoom導入と稼働」を挙げた。○デジタル作画は地方スタジオ活用の必須ツール-旭プロダクション一方、2Dアニメのデジタル制作化事例として挙げられるのが「旭プロダクション」だ。セミナーには同社技術部の濱雄紀氏が登壇し、旭プロダクションのデジタル化の過程を紹介した。同社は東京本社以外に、宮城県にもスタジオを構えており、5年間で50作品以上の作業実績を誇る制作会社だ。この作業量は作画をデジタル化したからこそであり、「地方スタジオを最大限活用するのにデジタル作画は必須ツールである」と濱氏は話す。具体的なデジタル作画のメリットとして濱氏が挙げるのは、「遠隔地でも業務が滞らない」「3D、撮影と親和性が高い」「高解像度化に対応可能」「新人のトレーニングが短縮できる」「スキャン、物理輸送を省略できる」「リテイク対応が早い」などだ。もっとも、デメリットもある。「設備投資や維持費がかかる」ことや「ソフトウェアがまだ発展途上である」こと、さらに「工程の途中に紙での作業が挟まると大変」になったり、そもそも「技術の習得に時間が必要」ことだ。このあたりは、三上氏が基調講演で話していたことにも重なる部分である。また、PCは5年程度しか使えないため、維持費がかかるというデメリットは、現在も課題として残っているという。メリット・デメリットの両面があることから、2010年の宮城白石スタジオ設立には反対意見も多かったという。しかし、すでに存在する地域のスタジオと勝負するためには、他社にはない強みが必要というところから、宮城白石スタジオのデジタル化が決定した。新たなスタジオのスタッフは新卒を中心に編成。デジタル化に抵抗のない、デジタルネイティブ世代のメンバーでスタートした。現在はネットワーク技術が進歩し、設備も低価格化したことで、実用的な段階になったと濱氏はいう。紙からデジタルへシフトするコンバートのノウハウも生まれ、動画マンのトレーニング期間の短縮にもつながっている。リテイク対応も容易になり、クライアントの反響も上々だという。「デジタル化なくして宮城白石スタジオはなかった」と濱氏は当時を振り返る。動画マンや原画マンの低賃金が問題視される現在のアニメ業界だが、濱氏は「デジタル化により、一カ月目から商品として成立するものが作れるようになった。動画マンの賃金水準を上げるまでの時間が短縮されている」と、デジタル化への期待を寄せた。○100%デジタル化したことで月産400~500枚/人を達成―グラフィニカ続いて登壇したのは、グラフィニカの櫻井司氏。作画スタジオである同社がどのようにしてデジタルに転換し、その結果どんなメリットが生まれたのかについて講演した。デジタル化以前の2011年頃、櫻井氏は制作進行における現場の負担が増えていると感じていた。この問題を解決するため、2012年の夏、デジタル化への移行が検討されるようになり、部署名も「デジタル作画部」に変更。2013年9月にはデジタル仕上げがスタートした。開始時はデジタル動画のみだったが、その後、デジタルでの動画仕上げをパッケージ化した営業を展開。TVシリーズの動画仕上げを仕事の中心に変更してからは、グロスでTVシリーズを請けるようになり、現在では月産400~500枚/人を達成した。スタッフ全体の効率が上昇したおかげで、受注を安定化することができたという。デジタル化した当時は周囲から「紙とデジタルを半々にしたほうがいいのではないか」という声もあった。しかし、櫻井氏はあえて紙を残すことはせず、デジタル動画をスタートさせた日に動画用の机はすべてPCに置き換えた。当時はまだ紙の方が営業もしやすい時代。「中途半端にやると、結局は慣れた紙に戻ってしまうのではないか」という懸念があったのだ。デジタル化を決めた櫻井氏は、同じくデジタル化を進めていた旭プロダクションに指導を依頼。研修の翌日には仕事をスタートさせ、現在まで発注は途切れることなく続いているという。○コンソーシアムの役割と今後の活動最後に登壇したのは、株式会社ヒューマンメディア代表取締役の小野打恵氏だ。講演内容は、「アニメーション・デジタル作画人材共同育成コンソーシアム」の内容と今後の活動についてである。小野氏によると、日本のアニメ産業は「海外展開でのライセンス収入や国内での他産業への波及効果が共に筆頭分野であり、我が国の成長戦略・クールジャパン戦略の重要分野」である。しかし、世界的にアニメ制作のフルデジタル化がほぼ実現しているにも関わらず、日本では未だに手描きでの作業が作画工程の中心になっているのが現状だ。また、アニメーターの就業形態が社員雇用、契約社員など様々である点にも言及し、「個々のキャリアアップが難しい状況である」と問題を提起する。同コンソーシアムは、そうした現状を改善するため、国際的競争力強化に向けて作画工程のデジタル化を推進。共同研修やOJT研修を実施することで、アニメーター人材を育成する役割を担っていく。具体的には、8月から9月にかけてデジタル作画人材育成の出向研修を行い、11月から12月にかけてはデジタル作画人材育成評価のための共同制作実務を実施。来年1月下旬には、成果報告セミナー及び評価会の実施を予定しているとのことだ。
2015年07月09日IK Multimediaは、同社のモバイルオーディオインタフェース「iRig PRO」および「iRig HD」の24-bit/96kHz対応ファームウェア・アップデートを発表した。登録ユーザーは、無償でファームウェア・アップデータをダウンロード可能。「iRig PRO」および「iRig HD」には、発売当初より24-bit/96kHz対応のADコンバータが採用されていたが、発売時点はモバイルデバイスへの負荷を抑えることを優先し、24-bit/48kHzまでの対応に制限されていた。ユーザーは、今回提供された最新ファームウェアにアップデートを行うことで、「iRig PRO」および「iRig HD」にて、24-bit/96kHzのレコーディングが楽しめるようになる。なお、96kHz対応ファームウェア・アップデートは、すべてのiRig PRO、iRig HD登録ユーザーに無償で提供されるとのこと。ファームウェア・アップデータは、同社Webサイト内登録アカウントのユーザーエリアにて、Windows版は提供中。Mac版は7月中旬に公開予定。
2015年07月09日シンタックスジャパンは、12イン/12アウト 24bit/192kHzサポートした、RME社製小型プロフェッショナルUSBオーディオインタフェース「Babyface Pro」を発売する。発売日は7月29日。価格はオープンプライスで、市場予想価格は9万9,800円前後。同製品は、2011年に発売された同社オーディオインタフェース「Babyface」のコンセプトを踏襲しながらも、一からデザインし直された回路設計やアルミ削り出しボディなど、 RMEのこだわりを結集させたプロフェッショナル向けオーディオ・インタフェース。NCルーターによるアルミ削り出しボディに、同社最上位機種と同等のAD/DAチップを搭載。コンパクトながら、視認性に優れたLEDメーターをはじめ、大型エンコーダー、2チャンネルのXLR(電子バランス)/フォン(標準・ミニStereo)/オプティカル出力、および2チャンネルXLR/ラインまたは2チャンネルインスト入力などを備える。
2015年07月07日クリエイティブメディアは、Sound Blasterシリーズのウルトラハイエンドモデルとして好評発売中のUSB DAC & マルチ接続のオーディオアンプ「Sound Blaster X7」の性能を向上し、パールホワイトカラーを採用した特別仕様モデル「Sound Blaster X7 Limited Edition」を、6月下旬から限定発売すると発表した。販売店舗は同社クリエイティブストア(同社ホームページ内、楽天市場店、Creative Store Amazonマーケットプレイス)。価格はオープンプライスで、同社オンラインストア価格は税別5万5,000円。同製品は、新たに144W(24V, 6A)の高出力電源アダプターを採用。また、スピーカー出力は、高出力、高効率のTexas Instruments Class D アンプTPA3116D2の搭載により、Sound Blaster X7の最大76W(38W+38W/4Ω接続時)から、最大100W(50W+50W/4Ω接続時)へと向上した。 さらに、ヘッドホン出力インピーダンスはSound Blaster X7の2.2Ωから1Ωとなり、高インピーダンスのヘッドホンだけでなく、感度の高い低インピーダンスのインイヤーモニターなどでもオーディオをさらに高品質で楽しめる。なお、標準ゲイン/高ゲインの切り替えも可能だ。同製品購入時に、3ピンプラグから2ピンプラグ(アース線付き)への変換アダプターがプレゼントされる、発売記念キャンペーンも実施されるとのこと。進呈される変換アダプターはプレゼント品のため、保証の対象外ということだ。
2015年07月06日メタップスとデジタルガレージ(DG)は6月30日、スマートフォンアプリの運用型広告を主要事業とするデジタルサイエンスラボを合弁で設立したことを発表した。同社の設立は、既存のセオリーを超える新しい視点や広告効果指標を提供し、より収益性の高いアプリ広告ソリューションを提供することを目的としたもの。DGのデジタルマーケティング領域におけるノウハウと、メタップスのグローバルな営業力とデータ解析技術を組み合わせることにより、両社の強みを活かしたスマートフォンアプリの広告ソリューションを提供する。今後は、取扱いメディアの領域拡大や広告商品の新規開発を行い、国内外のクライアントの収益化とグローバル展開を支援していく考えだ。
2015年06月30日クリエイティブメディアは6月23日、USB DAC内蔵オーディオアンプ「Sound Blaster X7」のハイパワー出力モデル「Sound Blaster X7 Limited Edition」(以下、X7 LTD)を発表した。6月下旬より、同社の直販サイトで限定販売する。「クリエイティブストア」での販売価格は55,000円(税別)。X7 LTDは、192kHz/24bitまでのハイレゾ音源に対応したオーディオアンプ「Sound Blaster X7」の電源を強化したモデル。144W(24V/6A)のACアダプター電源を採用し、最大出力はSound Blaster X7の38W×2(4Ω、1kHz、THD 10%)から、50W×2(4Ω、1kHz、THD 10%)に向上した。スピーカー用のアンプとは別に、ヘッドホン用のアンプも用意。Sound Blaster X7のヘッドホン出力インピーダンスは2.2Ωだったが、X7 LTDでは1Ωに低下し、低インピーダンスなヘッドホンやイヤホンの性能をより引き出すことが可能となった。6.3mmステレオ標準ジャックと3.5mmステレオミニジャックなどでの接続に加えて、Bluetoothによる接続にも対応する。また、NFC(近距離無線通信)も利用できる。Bluetoothのバージョンは4.1で、Bluetooth接続時の対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HFP。音声コーデックはSBC、AAC、aptX Low Latency、aptXを利用できる。インターフェースはUSB 2.0。サイズはW130×D150×H147mmで、質量は約865g。また、Sound Blaster X7の最大出力を50W×2に向上させるアダプター「Sound Blaster X7 Power Adapter Upgrade Kit(AV-SBX7PA)」も6月下旬より発売予定。価格はオープンで、クリエイティブストアでの販売価格は12,800円(税別)。
2015年06月23日ファイナルオーディオデザイン事務所は、6月27日と28日、イヤホン組み立て教室「自作イヤホンで音のチューニングを楽しもう!~イヤホン組立体験~」を開催する。開催場所はヨドバシカメラ新宿西口店マルチメディア館で、参加費は12,800円。本イベントは、同社で恒例になっているイヤホンの組み立てイベント。今回組み立てるのは、8.5mmのダイナミック型のドライバとMMCX端子を採用した、リケーブルタイプのダイナミック型イヤホン。筐体はステンレス削り出しで、開閉が可能なネジ式設計。組み立て後は、参加者自ら音質のチューニングが行える。今回は、通常のチューニング方法に加え、低音の質を大きく変える低音可変システムによるチューニング方法を解説するという。イベントは両日とも1回50分間で、10時からの回を皮切りに27日は計8回、28日は計7回催される。各回とも先着10名まで。申込受付は当日、会場にて9時30分から開始する。なお、ケーブルは別売り。詳しくは、イベントWebサイトを参照のこと。
2015年06月18日Analog Devices(ADI)は6月17日、同社のプロセッサ「SHARCシリーズ」として、ARM Cortex-A5を搭載し、オーディオ信号処理ならびに産業機器/自動車分野におけるさまざまな要求に1チップで対応可能としたDSP SoCプロセッサ「ADSP-SC58xファミリ」を発表した。同ファミリはCortex-A5コア(450MHz/300MHz)のほか、浮動小数点DSPコアであるSHARC+を2コア(1コアあたり最大450MHz)に加え、FFT/FIR/IIRといったデジタル信号処理アクセラレータを搭載しており、最大で24GFlops超の演算性能を提供する。内蔵メモリはSHARC+コアあたりL1 SRAM/キャッシュが640KB搭載されているほか、256KBの共有L2 SRAM/キャッシュおよびエンハンスドDMAにも対応。外部メモリとしては高帯域デュアルDDR3インタフェースを搭載しているほか、イーサネットといったネットワークペリフェラルやPCI Expressなどのインタフェースも搭載している。低消費電力CMOSプロセスの採用によるシステム電力の従来製品比50%削減を実現したほか、各種のDSPならびにアクセラレータの活用により、従来製品比で電力効率が2~5倍向上しており、24GFlopsを2W未満の消費電力で実現するという。加えて、システム全体としてみた場合、DSPとマイコンを組み合わせる必要があったが、Cortex-A5コアを搭載したことで1チップでそれらの役割を実現することが可能となるため、従来ソリューション比で33%のBOMコスト削減と最大60%の基板面積の削減を実現できるとしている。なお、同社は併せてCortex-A5コア非搭載の「ADSP-2158xファミリ」も発表しており、2ファミリ合計で8製品が提供されることとなる。また、日本では従来のオーディオ関連以外に産業機器、コンシューマ、車載関連でも活用が可能であることから、そうした分野への拡販を仕掛けていきたいとしている。8製品ともにすでにサンプル出荷を開始しており、単価は米国における参考価格ながら、1万個受注時で17ドルから、評価ボードは495ドルから、としている。
2015年06月18日ヤマハミュージックジャパンは、Steinberg Media Technologiesが開発した業務用デジタル・オーディオ・ワークステーション・ソフトウェア「Nuendo 7」を6月下旬から発売すると発表した。価格はオープンプライス。同製品は、ポストプロダクション、オーディオレコーディングに特化した業務用DAWソフト。最新バージョンでは、映画やテレビ、CMなどの音響制作において定評を受けている機能をより進化させ、さらにゲームおよびインタラクティブオーディオ制作市場において広く普及しているAudiokinetic社のゲームオーディオミドルウェア「Wwise」との連携機能「Game Audio Connect」を搭載した。また、MixConsole、トラック表示機能、フリーワークスペース機能といったワークスペース管理により、作業精度が格段に向上。さらに、VCAフェーダー、レンダリング機能など、同社音楽制作用デジタル・オーディオ・ワークステーション・ソフトウェア「Cubase 8シリーズ」に搭載されている新機能も、ポストプロダクション向けにアップデートし装備されているということだ。
2015年06月17日電通デジタル・ホールディングス(DDH)は6月15日、同社が運用する「電通デジタル投資事業有限責任組合(電通デジタル・ファンド)」を通じて、音楽ストリーミングサービスを提供するSpotify Technology S.A.(Spotify)に出資を行ったことを発表した。DDHは、第三者割当増資の引受けにより、Spotifyの株式を取得。Spotifyと電通グループは既に40ヵ国以上において取引実績を持っている。今回の出資は「両社の結束をより強固にするもの」(リリースより)としている。音楽ストリーミングサービスは、ここのところ盛り上がりを見せており、AppleのApple Musicが発表されたほか、サイバーエージェントらのAWA、LINEのLINE Music、NTTドコモのdヒッツなどがすでに国内でサービス提供を開始している。なお、Sportifyの国内提供は、かねてから噂されているものの、半年以上前からWebサイト上で「準備中」と案内されたままとなっている。
2015年06月16日電通デジタル・ホールディングスは6月15日、同社が運用する「電通デジタル投資事業有限責任組合(電通デジタル・ファンド)」を通じて、Spotify Technologyに出資を行ったと発表した。Spotify Technologyは、定額制の音楽ストリーミング・サービス「Spotify」を提供しているスウェーデンに本社を構える企業。同社によると、今年6月の時点で、無料会員を含むアクティブ・ユーザーの数は7500万人を超え、有料会員の数は2000万人を突破したという。米Appleも8日、Spotifyの競合となる「Apple Music」の提供を発表しており、音楽ストリーミング・サービス市場が注目を集めている。6月15日時点で、Spotifyは日本でのサービス提供を開始しておらず、日本から公式サイトにアクセスすると、「日本でのサービス利用は現在準備中です!」というメッセージが表示される。電通グループはSpotifyとすでに40カ国以上で取引実績を持っており、今回の出資は「両社の結束をより強固にするもの」としている。出資額は明らかにされていない。
2015年06月16日イギリス発のファッション・カルチャー雑誌『アナザー・マガジン(AnOther Magazine)』15年春夏号に動画コンテンツとオーディオコンテンツを内蔵した世界初のデジタルリミテッドエディションが、6月16日に ドーバー ストリート マーケット ギンザ4階スペースで先行発売される。同誌15年春夏号のテーマは“Alexander McQueen: Present, Past and Future”。アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)のクリエイションにおける“過去”、“現在”、“未来”が、ニック・ナイト(Nick Knight)、コリエ・ショア(Collier Schorr)、イネス&ヴィノード(Inez and Vinoodh)の3 組のフォトグラファーにより表現されている。今回発行されるデジタルリミテッドエディションは『アナザー・マガジン』とピー シー エイチ(PCH)が、紙媒体における革新を目的として製作したもの。表紙には高性能LEDスクリーンが内蔵されており、ブランドの未来へのオマージュとし てイネス&ヴィノードが撮影したリアーナ(Rihanna)によるパフォーマンス映像がスクリーン上で再生・鑑賞可能となっている。 さらに、90年代以降のコレクション音楽を手掛けてきたジョン・ゴスリン(John Gosling)によるオーディオプレイリスト『The Sound of McQueen』も併せて収録された。ドーバー ストリート マーケット ギンザでは、先行販売に加えてスペシャルインスタレーションを実施。アレキサンダー・マックイーンの現クリエイティブ ディレクター、サラ・バートンが同号のために特別にデザインしたアーカイブピースや、同号のマルチメディアなコンテンツを体験することが出来る。デジタルリミテッドエディションは、ドーバー ストリート マーケット ギンザで先行発売された後、7月1日から代官山蔦屋書店2号館1階のアートフロア及び、ラフォーレ原宿内のフリー・ギャラリー(FREE GALLERY)などでも販売が行われる。なお、世界で1,000部限定の発行となる。【書籍情報】『アナザー・マガジン』15年春夏号 デジタルリミテッドエディション出版社: Dazed GroupLEDスクリーンカバー/440ページ/230×300mm(ボックス278×346mm)発刊:2015年価格:2万8,000円
2015年06月10日アイ・オー・データ機器は6月10日、オーディオ向けのNAS「RockDisk FOR AUDIO」シリーズを発表し、予約受付を開始した。500GB SSD / 1TB HDD / 2TB HDD搭載モデルを用意する。アイオープラザでの直販限定で、税込価格は500GB SSDが49,800円、1TB HDDが22,384円、2TB HDDが28,864円。2013年に挑戦者ブランドから発売された「RockDiskNext」の後継モデルに当たるが、今回はアイ・オー・データ機器ブランドから発売される。ネットワークオーディオで広く採用されているメディアサーバーソフトウェア「Twonky Server」を採用し、DSDやFLAC形式をはじめとするハイレゾ音楽データの配信機能を強化した。メディアファイル再生用アプリ「RemoteLink Files」をスマートフォンなどにインストールすることで、外出先でも「RockDisk FOR AUDIO」内のファイルを再生可能だ。ストリーミング再生に対応したファイル形式は、Androidがmp3 / wav / m4a / aac / m4b / wma。iOSがmp3 / aac / m4a / m4b / wav / aif / aiff。無料の専用アプリ「MagicalFinder」から、本機の操作や音楽ファイルの取り込みがPCレスで行える。アイ・オー・データ機器がすでに発売している「CDレコ」(別売)と組み合わせることで、CDをリッピングしてパソコンを介さずにFLAC形式で本機へ直接保存できる。CDレコは、接続したスマートフォンやタブレットにCDの音楽を直接取り込めるCDドライブだ。ハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」と連携する機能も搭載。e-onkyo musicで「RockDisk FOR AUDIO」をデバイス登録しておけば、スマートフォンからe-onkyo musicで購入した楽曲を、本機へ自動ダウンロードする。データのバックアップとして、アイ・オー・データ機器は、本機を2台導入したうえで同期させる「Remote Link Cloud Sync」機能の使用を推奨している。インタフェースはGigabit Ethernet対応有線LAN。サイズは約W85×D79×H130mm、重量は約340g。対応OSはWindows Vista / 7 / 8 / 8.1、Mac OS X 10.7~10.9、Android 4.1~4.4.4、iOS 7~8。7月31日までに購入した人を対象に、「e-onkyo music」でハイレゾ音源を1曲ダウンロードできるクーポンがプレゼントされる。
2015年06月10日アイ・オー・データ機器は6月10日、オーディオ用NAS「RockDisk FOR AUDIO」シリーズを発表し、予約受付を開始した。500GB SSD / 1TB HDD / 2TB HDD搭載モデルを用意。発売は6月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は500GB SSDが49,800円、1TB HDDが22,384円、2TB HDDが28,864円(いずれも税込)。2013年に「挑戦者」ブランドから発売された「RockDiskNext」の後継機種。直販限定モデルで、今回はアイ・オー・データ機器ブランドから発売される。オーディオ用NASとしての利便性を高めており、ネットワークオーディオで広く採用されているメディアサーバーソフトウェア「Twonky Server」を搭載した。ハイレゾ音源のDSD(dsf/dff)形式への対応をなど音楽データの配信機能に注力しており、パソコン、スマートフォンやタブレット、DLNA準拠のオーディオプレーヤーやAVアンプといった機器で再生できる。メディアファイル再生用アプリ「RemoteLink Files」をスマートフォンなどにインストールすることで、外出先でも「RockDisk FOR AUDIO」内のファイルを再生可能。ストリーミング再生に対応したファイル形式は、Androidがmp3 / wav / m4a / aac / m4b / wma。iOSがmp3 / aac / m4a / m4b / wav / aif / aiff。パソコンがなくても、無料の専用アプリ「MagicalFinder」から本機の操作や音楽ファイルの取り込みが可能だ。アイ・オー・データ機器がすでに発売している「CDレコ」(別売)を組み合わせることで、CDをリッピングしてパソコンを介さずにFLAC形式で本機へ直接保存できる。CDレコは、接続したスマートフォンやタブレットにCDの音楽を直接取り込めるCDドライブだ。ハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」と連携する機能も持つ。e-onkyo musicで本機のデバイス登録をしておけば、スマートフォンからe-onkyo musicで購入した楽曲を本機へ自動ダウンロードする。アイ・オー・データ機器は、データのバックアップとして、本機を2台導入したうえで同期させる「Remote Link Cloud Sync」機能を使用することを推奨。インタフェースはGigabit Ethernet対応有線LANで、本体サイズは約W85×D79×H130mm、重量は約340g。対応OSはWindows Vista / 7 / 8 / 8.1、Mac OS X 10.7~10.9、Android 4.1~4.4.4、iOS 7~8。7月31日までに購入した人を対象に、「e-onkyo music」でハイレゾ音源を1曲ダウンロードできるクーポンがプレゼントされる。
2015年06月10日東芝ライフスタイルは6月3日、業務用ディスプレイ製品と、米SCALAのデジタルサイネージソフトウェアを組み合わせた「デジタルサイネージのワンストップソリューション・サービス」の提供を開始した。また、デジタルサイネージソフトウェアのほか、東芝グループ各社が持つデジタルサイネージ関連のさまざまな製品・サービスとも連携し、初期のプランニングからシステム設計・構築、設置工事、コンテンツ作成の支援、保守・運用サービスまでを一貫して支援する。同社は今後、グループ各社の持つ技術や経営資源を活かし、ユーザーの利便性向上と業務用ディスプレイ事業の拡大を目指す考えだ。なお、同サービスに関する東芝グループの主な連携会社は、東芝やES東芝エンジニアリング、東芝ITサービス、東芝エルイーソリューション、東芝コンシューママーケティング、東芝情報機器、東芝デジタルフロンティア、東芝テックなどとなる。
2015年06月03日グリーンハウスは26日、Bluetoothで接続するオーディオレシーバー「GH-BHRAシリーズ」を発表した。発売は6月5日。価格はオープンで、店頭予想価格は税別3,680円前後。GH-BHRAシリーズは、スマートフォンなどの音楽再生機器と有線ヘッドホンを、Bluetoothによってワイヤレス接続できるようにするオーディオレシーバー。全指向性のマイクを内蔵し、ハンズフリー通話にも使える。本体前面には曲送りと音量調整を行える操作ボタンを、背面には製品と洋服などを固定するクリップを備える。本体の充電はUSBポートから行い、約1時間30分の充電で約5時間の動作が可能。マイクの送信周波数範囲は2.4~2,480GHzで、Bluetoothによる通信距離は約10m。インタフェースはBluetooth 4.0、φ3.5mmステレオミニジャック、microUSB端子。プロファイルはHSP、HFP、A2DP、AVRCPに対応する。本体サイズはW32×D16×H45mmで、重量は12g。カラーはホワイト、ブラック、ブルー、レッドを用意する。
2015年05月26日ZOOMは、最先端のUSB3.0 SuperSpeedインタフェースを採用した最大18イン/20アウトのオーディオインタフェース「UAC-8」を発表した。同製品は、1Uラックサイズのコンパクトなボディーに、同社Hシリーズで培った8基の高性能マイクプリ、8系統のパラレルアウト、ADATおよびS/PDIFデジタル入出力、2系統のヘッドフォンアウト、MIDI入出力などを搭載したオーディオインタフェース。A/Dコンバーターには業務用マスターレコーダー等で使用されているAKM社の「AK5388」を、D/Aコンバーターには120dBのダイナミックレンジを誇るAKM 社の「AK4413」を採用する。また、最大18イン/20アウトの入出力をサポートし、クラス最速2.0msの超低レイテンシ(96k/バッファサイズ32サンプル設定時)と、最高24bit/192kHzのハイレゾ音質により、マルチトラック・レコーディングが快適に行える。USB 3.0/USB 2.0ポートを搭載したWindows/Macコンピューターをはじめ、クラスコンプライアントモードでiPad用のオーディオ/MIDIインタフェースとしても使用可能。音楽制作ソフト「Cubase LE」(ダウンロード アクセスコード)も付属する。なお、Mac版ドライバは、2015年6月のリリース予定となっており、iPadで使用するにはApple iPad Camera Connection Kitが別途必要となる。
2015年05月25日コルグは、iPhoneでワンランク上のサウンドを実現するハイレゾ音楽プレイヤー・アプリ「iAudioGate」を、今夏に発売すると発表した。価格は現在未定。同アプリは、DSD音源の再生ソフトとして圧倒的なシェアを誇る同社PC用音楽プレイヤー・ソフト「AudioGate」と同等の高音質再生エンジンを採用。DSD (DSDIFF/DSF/WSD)、WAV、BWF、AIFF、FLAC、ALAC(Apple Lossless)、AAC、MP3など多彩なオーディオファイルの再生が可能となっており、DoPによるDSDネイティブ再生にも対応する(iPhone単体で再生する場合は、44.1kHzまたは48kHzに変換して再生)。また、フィジカルにコントロールできるグラフィックイコライザー、直感的かつスタイリッシュなユーザーインタフェースなど、iPhoneならではの機能も装備。AirDrop、iCloud Drive、Dropboxなどをサポートし、PCからワイヤレスでスマートに楽曲の転送も行える。さらに、アップサンプリング機能や、Apple Watchアプリによるリモート・コントロール機能も備えるとのこと。対応OSはiOS8以降。
2015年05月21日エムアイセブンジャパンは、プロフェッショナル・モニタリングとミキシング・コントロールを1ラックスペースに組み合わせたPreSonus初のUSB 3.0オーディオ・インタフェース「studio192」を発表した。8月発売予定で、価格は未定。同製品は、スリムな1Uラックサイズながら最大26入力および32出力を48kHzで同時ストリームが可能(192 kHz時で8入力14出力)。トーンを色づけしないトランスペアレントなサウンドが特徴の同社XMAXプリアンプは、DAWソフト「Studio One」およびMIDI経由でコントロールが行える。また、コンピューター、iPad、タッチコントロール可能なPCからの、ミックス設定やスピーカー・スイッチングのコントロールにも対応。さらに、トークバック、Dimなども内蔵しており、プロフェッショナル・スタジオのセントラル・ハブおよびコマンド・センターとしても機能するよう設計されている。なお、リモート・コントロール機能搭載したプリアンプ/コンバーター「DigiMax DP88」(2015年秋登場予定)を追加することで、Studio 192のアナログ入出力をシームレスに拡張できるとのこと。
2015年05月12日ヤマハミュージックジャパンは、Steinberg Media Technologiesが開発したデジタル・オーディオ・ワークステーション・ソフトウェア「Cubase」シリーズのラインアップとして、同社Cubase Proのコアテクノロジーを凝縮したエントリーグレード「Cubase Elements 8」を発売した。価格はオープンプライス。同製品は、複数のパッドに任意のコードを割り当ててMIDIトラックやコードトラックの入力に使用できる「コードパッド」や、豊富なVSTプラグインエフェクト、VSTインストゥルメントなどにより、クリエイティブでスピーディーな音楽制作を可能にするもの。64MIDIトラック、48オーディオトラック(最大192 kHz)、24インストゥルメントトラック、41種のオーディオエフェクトプラグイン、3種のVSTインストゥルメント(HALion Sonic SE/Groove Agent SE/Prologue)などを搭載する。なお、対応OSは、Mac X10.9/10.10(32bit/64bit)、Windows 7、8.x (32bit/64bit)となっている。
2015年05月08日ON Semiconductorとオーディオ技術企業のAfterMaster HD Audio Labsは、共同でオーディオ向けデジタル信号処理(DSP)チップ「BelaSigna 300R AM」を開発し、発売を開始したと発表した。同製品は、1.8V電源で4mA動作が可能なほか、リアルタイムのマスタリング/リマスタリング処理技術、独自のAdaptive Intuitive Responseメカニズムを使用して原音の品質を維持するとともに、あらゆるリスニング体験にこれまで以上に奥深く明瞭で豊かな音質を提供するAfterMaster HDのアルゴリズムを実行することで、テレビ、ヘッドフォン、スピーカー、携帯端末、ストリーミングサービスなどをはじめとするオーディオ機能を備えた機器やサービスに対して高音質のハイファイサウンドを提供する。また、小型のWLCSPパッケージを採用しているほか、低消費電力であるため、ヘッドフォンやスマートフォンなどの小型のエレクトロニクス製品でもAfterMaster HD処理技術を活用することが可能になるという。なお、同製品はON Semiconductorのグローバルな販売チャネルおよび流通ネットワークを通じて入手することが可能だという。
2015年05月08日アップルは、同社のサポートページにて、Apple Watchの「デジタルクラウン」(竜頭)に不具合があった場合、デジタルクラウンを洗い流すことを推奨している。同サポートページでは、デジタルクラウンがスムーズに回転しない場合や、本体がボタンを押しても反応しない場合の対処方法を紹介。Apple Watchの電源を切り、充電器から外し、弱めの水流のぬるま湯にデジタルクラウンを10から15秒ほどさらす。その後、デジタルクラウンと本体のすき間を水で流しながら、デジタルクラウンを操作し続ける。水から上げた後は、糸くずの出ない柔らかいクリーニングクロスで拭いて乾かすことで、付着した埃やゴミが落ち不具合が改善される場合があるという。なお、石鹸や洗剤は使用できない。そのほか、埃やゴミが原因ではない不具合について、Apple Watchの電源を一度切ってから入れ直す、もしくはサイドボタンとデジタルクラウンの同時押しによる強制再起動を対処方法として推奨している。
2015年05月07日デジタルサイネージを中心とした店頭販促トータルソリューションの提供を行なうimpactTVは5月7日、店頭販促に特化したデジタルサイネージ「impactTV」の通販サイトをオープンした。impactTVは、同社が企画・製造・販売している電子POP(小型サイネージ)。極小・軽量の3型から、定番の7型、エンドや催事向けの19型、大型モニタ取付型のメディアプレイヤーまで、幅広いラインナップが揃っている。同通販サイトでは、大手メーカー(累計約3,000社)が導入している業務用電子POPを小ロットで利用することができる。これにより、大手メーカーだけでなく日本全国の比較的小規模なチェーン・個人店舗もサービスを利用することが可能となった。同社は通販サイトオープン記念キャンペーンとして、5月中に会員登録(無料)を行ったユーザー限定で、全商品10%OFFの価格で提供するという(ECサイトからの購入に限る)。
2015年05月07日フックアップは、Universal Audio社のDSPシステム搭載高品位オーディオインタフェース「APOLLO」の次世代モデル「APOLLO8 DUO」と「APOLLO 8 QUAD」を発売した。価格はAPOLLO 8 DUOが税別24万5,000円、APOLLO 8 QUADが税別31万円。同製品では、好評のUniversal Audio APOLLOシリーズをさらにブラッシュアップ。次世代A/D、D/Aコンバーターをはじめ、オンボードUAD-2 DSP、クラシックなプリアンプのエミュレーションをソフトウェア/ハードウェアの両面で完璧に実現するUNISONテクノロジーなどを採用している。また、同時に4台までのAPOLLO、トータルで6台までのUADデバイスをThunderboltケーブルでカスケード接続可能(Macのみ)。さらに、610-BTube Preamp & EQ、Softube Amp Room、LA-2A、1176、Fairchild Compressor、Pultec EQなどを含むRealtime Analog Classics Plus プラグインバンドルが付属する。なお、上記2製品と同時に発表された、1Uラックマウントタイプ、ブラックカラー、SHARCプロセッサー4基搭載、UNISON対応マイクプリ8基搭載のオーディオインタフェース「APOLLO 8P」(税別37万円)については2015年6月下旬発売予定、Mac用18x20 Thunderbolt 2オーディオインタフェース「Apollo 16」(税別37万円)は2015年7月下旬発売予定とのこと。
2015年05月01日既報の通り、アビーはこのほど、ハイレゾ音源に対応したオーディオPC「ADIVA K1/ADIVA K10」を発表し、同社オンラインショッピングサイト「abeeSTORE」にて発売を開始する。これに合わせて都内で記者説明会を開催し、製品の特徴を説明した。そもそもアビーはPCケースの製造と販売で広く知られたメーカーだ。そのアビーが何故、ハイレゾ対応PCを開発することになったのか。製品の説明を行ったアビー 代表取締役 社長の坂口信貴氏によると、きっかけは知人からハイレゾについて紹介されたことから始まるという。実際にハイレゾ音源を聞いて、その音のよさに魅力を感じた一方で、オーディオの世界は奥が深く、どのような製品を組み合わせればよいのかわかりにくさもあったという。そこにあれこれ悩まずに購入してすぐにハイレゾ音源が楽しめる本格オーディオPCの市場性があると判断した。オーディオ部分(DAC/スピーカー)に関してはオンキヨーの協力を得て作られており、日本オーディオ協会のハイレゾ定義に準拠した「ハイレゾロゴ」の付与されたPCは日本初だ。ADIVAシリーズはまずDACを内蔵したADIVA K1とONKYO DAC-1000と組み合わせたADIVA K10をリリースする。静音性を重視したファンレス構成(CPU・電源ファンレス+SSDで、回転パーツはブルーレイディスクドライブのみ)となっているだけでなく、要所に制振ラバーワッシャやラバーシート、大型のアルミ削り出しインシュレーターを使用して騒音抑止を行っている。トップパネルには旭化成の「パルシャットMU」を張り付けて、電磁ノイズ放射低減を考慮している。再生ソフトは定評あるFoobar2000をアビーが独自にカスタマイズしたものを使用している。さらに操作性を向上させるためにスマホやタブレット端末から再生管理を行う「aLink」というWebベースのアプリケーションを使うことでコントロールが容易に行えるようになっている。対応コーデックも幅広く対応している。加えて「非ハイレゾ音源」をハイレゾ相当にアップサンプリング保存する「DiMO」機能があることが特色だ。このほか、アビーでは、2015年6月に「ADIVA K1/ADIVA K10」の上位モデルとなる「ADIVA P10」の発売も予定しているという。
2015年04月27日フックアップは、Magix社のWindowsネイティブ・デジタルオーディオワークステーション/マスタリングソフトウェアの最新バージョン「SAMPLITUDE PRO X2」および「SAMPLITUDE PRO X2 SUITE」を発売した。価格は、SAMPLITUDE PRO X2が税別8万円、SAMPLITUDE PRO X2 SUITEが税別16万円。「SAMPLITUDE PRO X2」では、トラックアウトにさまざまなソースをフレキシブルに追加できるマルチプルアウトをはじめ、トラックやオブジェクトにおいてバーチャルにプラグインの接続順を自在にアレンジ可能なフレキシブルプラグインルーティング、VCAバスのサポート、zPlane社のelastique Pro V3やElastic Audioの採用、VST3プラグインへの対応など、多彩かつ実践的な新機能の数々が追加された。また、Bass Machine"、"Rock Drums"、"Vintage Organ"といった3つのバーチャルソロインストゥルメントも搭載。さらに、「SAMPLITUDE PRO X2 SUITE」では、ソフトサンプラー「Independence」用の70GBを超えるオーディオコンテンツや専用のプラグインを追加した。アナログアウトボードをシミュレートした多様なエフェクトバンドル「Analog Modeling Suite Plus」やギター/ベースアンプのシミュレーションソフト「Vandal」のフルバージョン、ラウドネスメーター、トゥルーピークリミッターなども装備する。なお、各グレードの通常版に加えて、他社DAWソフトからのクロスグレード版、学生・教員向けのアカデミック版も用意されている。
2015年04月27日アビーは22日、ハイレゾ音源が再生できるオーディオPC「ADIVA(アディーバ)」を発表した。オンキヨー製スピーカー付属モデルを用意し、日本オーディオ協会のハイレゾ定義に準拠。PCではじめてハイレゾロゴが付与された製品という。同日より直販サイト「アビーストア」で販売開始する。ラインナップは「ADIVA K1」および「ADIVA K10」の2シリーズで、それぞれに標準モデルとスピーカーレスモデルの2種類を用意する。価格はK1の標準モデル「ADIVA K1A」が179,800円、スピーカーレスモデル「AD-K1N-SV」が159,800円。K10の標準モデル「AD-K10A-SV」が259,800円、スピーカーレスモデル「AD-K10N-SV」が229,800円(いずれも税別)。本格オーディオシステムと違い、機器の組み合わせやケーブル配線が不要で、高品質のハイレゾ音源が楽しめるPC。シャシー接合部には制振スポンジラバーシートを装着し、また、肉厚のアルミニウム合金による独自の放熱設計を採用することで電磁ノイズを抑制し、クリアなサウンドを実現した。PCケースや周辺機器を中心に製造・販売を手がけるアビーだが、PC本体の製造は初という。○ADIVA K1主な仕様は、APUがAMD E1-2100(1.0GHz)、メモリがPC3-12800 4GB、ストレージが256GB SATA3 SSD、グラフィックスがAMD Radeon HD 8210(APU内蔵)、光学ドライブがブルーレイディスクドライブ、サウンドはメインボードがRealtek ALC887、拡張カードがONKYO SE-90PCI、OSがWindows 8.1 Update 64bitなど。インタフェースはD-Sub×1、HDMI×1、USB 3.0×2、USB 2.0×4、Gigabit対応有線LAN、ライン入力×1、ライン出力×1、マイク入力×1に加え、拡張カードとして2chアナログアウト(RCA)×1、デジタルアウト(光)×1など。Logicool製キーボード、マウスも付属する。本体サイズはW215.0×H106.3×D290.5mm、重量は約3.1kg(本体のみ)。標準モデルのみ、15W+15Wのオンキヨー製スピーカー「ONKYO GX-100HD」が付属する。○ADIVA K10主な仕様は、CPUがIntel Celeron J1900(2.0GHz)、メモリがPC3-12800 4GB、ストレージが256GB SATA3 SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、光学ドライブがブルーレイディスクドライブ、サウンドはRealtek ALC887-VD、OSがWindows 8.1 Update 64bitなど。インタフェースはD-Sub×1、HDMI×1、USB 3.0×1、USB 2.0×4、Gigabit対応有線LAN、ライン入力×1、ライン出力×1、マイク入力×1など。Logicool製キーボード、マウスも付属する。本体サイズはW215.0×H106.3×D290.5mm、重量は約3.1kg(本体のみ)。標準モデルのみ、40W+40Wのオンキヨー製スピーカー「ONKYO GX-500HD」が付属する。
2015年04月22日ターボシステムズは4月21日、同社の4Kコンテンツ再生プレイヤーである「4K UHD XJive(エックスジャイブ)」シリーズの最上位モデルとして、従来のHDMI出力に加えて3G-SDI出力が可能な「4K UHD XJive PRO SDIモデル」を発表した。販売パートナーの伊藤忠ケーブルシステムを通じて、同日より放送局やプロダクション、大型プロジェクション・システムなどの用途に向けて販売開始する。シリーズ全体で年間200台の販売を目指す。4K UHD XJiveシリーズは同社開発のファームウェアを搭載し、4K(3,840×2,160)・60Pコンテンツをスムーズに再生可能なコンパクトなプレイヤー。外付USBストレージなどに保存した4Kコンテンツファイルを、USBテンキーボードの操作によりファイル一覧表示やプレイリスト編集、各種モードの再生(再生/停止、早戻し/送り、スロー/ループ再生など)が可能。4K UHD XJive PROは、業務用映像機器のビデオ・フォーマットであるXAVC 600Mbpsのサポートに加えて、H.265(HEVC) Main 10プロファイル(10bit)50Mbpsなど様々な映像コーデックに対応。オプションにより、RTP(ユニキャスト/マルチキャスト)やMPEG-Dashなどのストリーミングにも対応する。同SDIモデルはシリーズ最上位モデルとして、従来のHDMI(最大4K/60p 10bit)出力に加えて3G-SDI(Serial Digital Interface) 4K QUAD出力が可能であり、HDMI対応の民生4Kテレビやモニターに加えて、SDI対応の業務用ディスプレイでの4Kコンテンツ再生が可能になる。高精細映像は、放送・映画やゲームなどのエンタテイメント向け、医療やデジタルサイネージ、映像コミュニケーションなどといった業務分野での活用も有望で、4Kコンテンツ制作は増加傾向にあるという。2020年の東京オリンピックでは臨場感あふれる高精細映像の活用が期待され、特に放送業界においては、総務省の指導の下で今後さらなる高精細化が計画されているという。
2015年04月22日デンマークのSteelSeriesは、プレイヤーの視線を表示・分析できるゲーム配信向けのアイトラッキングデバイス「SteelSeries Sentry Gaming Eye Tracker」を、4月28日に国内で販売開始する。直販価格は税込29,160円で、オンラインショップなどで取り扱う。「SteelSeries Sentry Gaming Eye Tracker」は、3基の赤外線LEDが1秒間に50回プレイヤーの目をスキャンし、プレイヤーの視線をディスプレイ上にリアルタイムで表示できるUSBアイトラッキングデバイス。2014年6月に製品が発表されており、米国家電展示会「CES 2015」でもデモプレイが披露された。モニターに表示されたプレイヤーの視点は、ライブ配信プラットホームを通じ視聴者と共有可能。また、プレイ動画を録画し、Youtubeやニコニコ動画などの動画配信サービスで配信することもできる。利用には、同社の無料ソフトウェア「Engine 3」を使用する。「Engine 3」では視点の表示方法を複数パターンから選択でき、色や透明度などのカスタマイズも可能。また、ゲーム配信時/録画時に視点を表示させるには、無料のオープンソース「Open Broadcaster Software」(OBS)をダウンロードする必要がある。対応タイトルは「Dota 2」「Starcraft」の2タイトル。ほか、PC版「アサシン クリード ローグ」にも対応し、視線によるカメラ操作などが可能。今後対応タイトルは拡充される予定。主な仕様は、対応ディスプレイが27型までの平面ディスプレイ、センサー方式が赤外線LED(3基)、ポーリングレートが50Hz、インタフェースがUSB 3.0、消費電力が3W未満、対応OSがWindows 7 / 8 / 8.1など。本体サイズはW320×D15×H20mm、重量は91。ケーブル長は180cm。
2015年04月20日DTSは4月10日、次世代MDA(マルチディメンションオーディオ)技術である「DTS:X」の詳細を発表した。既存のサラウンド技術は5.1chや7.1chといったように、コンテンツのオーディオチャンネル数やスピーカー構成が定められている。DTS:Xは、これらの制約を受けない新たなサラウンド技術だ。DTS:Xのシステムはスピーカーのリマッピングエンジンを搭載しており、室内の視聴位置周辺の半球形の中ならば、スピーカーをどこに置いても、効果的にサラウンド再生を行うことができる。DTS:Xのコンテンツでは、各サウンドの位置がメタデータで記されており、デコーダーはそこから個々のサウンドをどの位置から聞こえるようにするのか展開する。再生環境ごとにスピーカーの配置が異なっても、リマッピングエンジンによって解析されるため、何台のスピーカーがどのような位置にあっても最適化されたサラウンド再生を提供できる。2015年夏には、各社よりDTS:X対応のAVアンプやレシーバーが市場に投入される予定となっている。デノン「AVR-X7200W」とマランツ「AV8802」が2015年中にファームウェアアップデートで対応予定。オンキヨー、ヤマハは、2015年秋までにDTS:X対応モデルを市場に投入する予定だ。
2015年04月13日