今年もあと少し。年始のセールでは何を買おうかな、と画面を見ながら考えている越境レディのみなさん、手持ち無沙汰な数分でファッション業界のことを少しお勉強してみませんか?第3回にわたってご紹介する《連載:ファッション業界って何?》シリーズ、第1回はファッションウィークという言葉に関して少し復習していきましょう。ファッションウィークって何?ROBEでも場外スナップなどで定期的にレポートしている“パリコレ”という言葉がファッションウィーク、コレクションの代名詞として一番馴染みがあると思います。ファッションウィークとは、連続する数日間のうちに複数のブランドがファッションショー、コレクションを発表する期間のこと。1日にいくつものブランドが立て続けにショーを行い、都市によっては10日間も続くファッション業界の一大イベントです。ファッションウィークは世界各地で行われていて、NY、London、Milano、Parisで3月、9月の年2回ずつ開催されるコレクションが現時点では最も強い流行発信力を持っています。それに次いで、世界から注目を集めているのが東京のファッションウィークであるAmazon Fashion Week TOKYOです。参加ブランドはbeautiful peopleやTHEATRE PRODUCTS、Ujohなど東京に拠点を置くブランドが多数。最近ではフィリピンや香港などアジア各国からの参加もみられます。ファッションショーって何?そもそも、ファッションショーって何?という方のためにショーの仕組みについても少しだけ復習しましょう。モデルが急ぎ足(演出によっては驚くほど遅い時もありますが)でランウェイを歩く、たった10分足らずのイベントがファッションショー。出てくるモデルが着ているのは半年先に売り出される服、つまり店頭に並ぶ商品の見本です。簡単に言えば、ファッションショーは来季に売り出す服の発表会ということになります。たとえば、2016年10月に発表された服は2017年の春夏(だいたい2月初旬くらいから店頭に並び始めます)に売り出される服たち。こんな服着れないよ〜!というものもショーだとチラホラ見かけますが、あくまでブランドのシーズンコンセプトを伝えることが目的なので、実際に売り出すものは発表されたものをよりデイリーに着られるようなデザインに落とし込んで展開されることもあります。ショーを見ることができるのはセレクトショップや百貨店のバイヤー、ファッション誌やWeb媒体のエディター、ファッション業界を俯瞰的に見るジャーナリスト、SNSで即時性の強い発信力を持つインフルエンサーなどです。バイヤーは買い付ける商品を決めるため、エディターはトレンドを拾い上げ誌面の構想を練るため、ジャーナリストは今のファッションシーンを分析して時には厳しく批評するため、それぞれ真剣に服=半年先の未来と向き合う10分間を過ごします。そしてすぐ後に開催される展示会へと続きます。ただ見て終わり、ではないのです。いかがでしたでしょうか。ファッション業界の仕組みを知ればもっともっとファッションを楽しむことができるはず。次回は展示会について解説していきます。※ 文中の写真は全て2015年10月に行われたMercedes-Benz Fashion Week TOKYO(現 Amazon Fashionweek TOKYO)にて撮影※ この記事は2015年10月12日にS MAGAZINEに掲載された記事をリライトしたものです。Text : Azu Satoh
2017年01月26日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。ようやく更新気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》第23回目になりました。前回は #ROBEパリコレ隊 の話(Inatagramでハッシュタグを検索!)でした。今回は「服ってそんなに必要?」というちょっと個人的には辛いお話。 今、あなたのクローゼットには何着の服が入っているでしょうか?少し前に『フランス人は10着しか服を持たない』という本が流行しましたが、最近は「服を所有しない」という選択が一種のムーブメントとなっています。所有しない、というのは本当に数着で着回すということだけではなく「シェア」することでも叶います。数年前からポコポコと現れてきた洋服やバッグのレンタルサービスや定額レンタルサービス(ファッション系サブスクリプションなどと言われます)はすでにマスにも認識されつつあります。断捨離という言葉が浸透して久しいですが、「所有しないこと」がある種ステータスになり、少ないモノで上手くやりくりすること自体がファッショナブルな生き方として捉えられているよう。消費しきれていない衣類先日、国内最大規模のアパレル展示会であるファッションワールド東京にてユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文さんの講演会を聞く機会がありました。そこで耳にしたのはちょっと、いや、かなり衝撃的な数字。ファッション業界の業界紙である繊研新聞によると、2013年度の衣料品の年間供給量が41億点を超えたそう。(参照 : )当時の人口が1.27億人という数字と照らし合わせると、国民一人当たり年間32点の衣料品を購入しなければ消費しきれない計算になります。国民一人当たりということはもちろん赤ちゃんも中高生も高齢者も含んだ数字。主にファッション消費が盛んな20代ですら年間32着も買うとは思えないのに、これは異常な数ですね。(ちなみに余談ですがファッションモンスターと言われる私は年間30着前後購入しています)さて、ROBE読者の皆様は年に何着服を買うでしょうか?買うタイミングは?どんな服が欲しい?「セールでしか買わない」 「キャンペーン中しか買わない」 「ネットで安く買う」 「何を買えばいいかわからない」こんな声が聞こえてきそうです。そりゃそうですよね、これだけ服が溢れていて、どこも同じようなデザイン同じようなコンセプトでは価格が安い以外に買う決定打がありません。それでは、服を買う決め手とは?生活する場所はどこか以前も水曜連載で服にはリアリティが必要という話をしましたが、今わたしたち消費者(ファッションはあまり消費であって欲しくはないのですが)と生産者が認識すべきはまさにこのリアリティなのではないかと思います。自分が生活を送る場所、会話をする人々、遊びに行く場所、仕事で会う人々etc...衣食住と括られるように、服は生活の一部に溶け込む存在。だから、自分が身を置く環境をもう一度見直して服を選んでみてください。ひとりの人が生きる環境はひとつではないし、感情もひとつではありません。特に忘れがちなのが感情。「なんとなく」「妥協」で服を買ってしまうと、どんどん薄れていってしまうリアリティ。なんとなくで買ってしまって気分が乗らないからと服を早いサイクルで買い直し続けると、供給過多という望んではいない現実にぶち当たってしまうのです。“なんとなく買い”が生んでしまったイヤなサイクル。1年で32点も買わなくていいし、32点も作らなくていい。記事中の画像は先日 Amazon Fashion Week Tokyo で発表されたパリ発ストリートクチュールブランドKOCHÉのショーの様子。原宿という東京の生っぽさが漂う街で突如開催されたゲリラショーは、街に溶け込むファッションとは何かを体現してくれました。Amazon Fashion Weekよりも2週間前にパリのショッピングセンターで開催されたパリコレでのゲリラショーショットも混ぜているので、同じ服が違う街で着られるとどう映るか、少し考えるきっかけにしてみてください。デザイナーのクリステル・コシェはパリ在住。彼女が思うリアリティと、私たちが感じるリアリティは決定的に違うはず。身につける服が、私のリアリティに寄り添っているかどうか、私が持つたくさんの感情を滑らかに変換して引き出してくれるかどうか、服であふれた今だからこそ、選ぶ決め手はココにあるのだと思います。 Text : Azu Satoh
2017年01月08日ファッションウィークで盛り上がる3月や10月になると有名人やインフルエンサーのSNSで「展示会でオーダーしました!」などの投稿を見かけますよね。「新作を注文できる場所っぽいぞ...?」ということまでは伝わってきますが、ファッション業界以外の方にとって展示会は何をするところなのかいまいちわかりません。第3回にわたってご紹介する《連載:ファッション業界って何?》シリーズ、第1回目のファッションウィークって何?に続き第2回は展示会について簡単に解説していきます。展示会=商談の場ファッション業界における展示会とは、他業界と同じく商談を行う場です。ブランド、メーカーが取引先を呼んで商品を買い付けてもらったり、報道してもらうための大事な場。招かれるのはバイヤー、プレス関係者、ブランドの知り合い、インフルエンサーなどです。一般の方に開放している場合もありますが、主に顧客や一般向けは先行受注会と呼ばれ、最近はネット上で行われることも多くなりました。実際どんなことをしているか、職業別に見ていきましょう。バイヤー展示会での目的は店頭に並べる来季の商品買い付け。ショップのコンセプトや客層に合ったアイテムを選ぶのが重要。ラックに候補のアイテムを並べて、全体のバランスが取れているか(トップスばかりになっていないかなど)、お店に陳列した時にどう見えるか、イメージを膨らませながら慎重に選びます。この時、消費者目線で服を見て「丈が短すぎてお客様が着づらいと思うから、3cm長くしたほうがいい」「下着が透けるから裏地を足したほうがいい」など、改善点をブランド側に伝えることもあります。プレス関係者雑誌やウェブマガジンの編集者、スタイリストなどは来季のイメージ決めが目的。ショーで見て気になった服を実際に手に取り、どのアイテムでどんな特集を組みビジュアルを作っていくかを考えます。さまざまなブランドを回ることで、細かなトレンドを発掘するのも重要な仕事。ショーでは出なかったアイテムや色の展開も展示会では発表されるので、隅から隅までチェックします。展示会の様子じゃあ展示会ってどんな感じなの?ということで以前訪れた展示会の様子をご紹介します。デザイナー、玉井健太郎さんによる「ASEEDONCLÖUD(アシードンクラウド)」は毎回ストーリーと登場人物を立ててコレクションを展開しています。2016年春夏コレクションで表現したのは植物を愛する女性の物語。展示会場の端にグラデーションを描くように並んでいたのは144色の草木染めの衣服たち。タグには染色に使用した植物と、それが採れる旬の時期が記してあります。(こちらはインスタレーション用で、販売されるかは未定だそう。)このように、そのシーズンのイメージを伝える役割もある展示会場には、直接商品にはならないものまで飾られていることがあります。左:iPhoneで普通に撮影右:iPhoneでフラッシュを炊いて撮影サカナクションやライゾマティクスとのコラボレーション演出でファッション業界だけではなく多方面から注目を集めている「ANREALAGE(アンリアレイジ)」。パリで発表された2016SSコレクションのテーマは “REFLECT” でした。こちらは心霊写真ではありません。光が光源に対して真っ直ぐ反射して返ってくる再帰性反射という仕組みを利用することで、光をあてると服自体が発光して色づいているように見えます。日常だと交通標識などに使われている技術だそう。一眼レフでフラッシュを炊いて撮影真っ直ぐ跳ね返る光のため、少し横から見たらここまで光って見えないという不思議な生地。一眼レフだとフラッシュの光が広範囲に届きますが、iPhoneのフラッシュだと限られた範囲しか届かないので、この生地の場合はiPhoneで撮影する方がより発光して見えるのだとか。日常に溢れるテクノロジーをファッション表現に落とし込み続けているANREALAGEは今話題のFashion Techの領域でも動向を伺っていたいブランドの一つです。展示会の仕組み、雰囲気は伝わったでしょうか?素材やシーズンテーマについて詳しく聞けるだけではなく、デザイナーさんから直接想いを聞けるのが展示会の良いところ。《連載:ファッション業界って何?》シリーズ第1弾の「ファッションウィークって何?」に引き続き、業界の裏側がちらっと覗けるような記事をお届けするので次回もお楽しみに!※この記事は2015年11月4日にS MAGAZINEに掲載された記事をリライトしたものです。Text : Azu Satoh
2016年12月31日「AWコレクション入荷しました!」「2017春夏コレクションの予約受付中です!」店頭でこんな言葉を聞いたことはありませんか?なんとなく耳にしたことがある「コレクション」という言葉ですが、秋冬・春夏の2つに分かれていると思ったら大間違い。実は、もっともっと細かく分かれています。第3回にわたってご紹介する《連載:ファッション業界って何?》シリーズ、第1回目のファッションウィークに続き第2回は展示会、最終回はコレクションスケジュールに関してのお話です。コレクションとはコレクションとはアパレルブランドの商品ラインナップのこと。◯◯コレクションと表記されていれば◯◯の部分がその商品ラインナップが展開されるシーズンということです。例えば『S for SHOKO 秋冬コレクションの魅力を徹底解説!』の記事ではS for SHOKOが秋冬に展開しているラインナップの話をしています。ここまでは簡単なのですが、最近では “プレ” “クルーズ” なんて言葉も聞くようになりました。コレクション発表から発売まで一般的にレディースのプレタポルテ(※1)はショーや展示会形式で発表から発売まで、5〜6ヶ月のズレがあります。9月に発表された春夏コレクションが店頭に並ぶのは早くて翌年の2月ということです。(しかし、最近ではSee now, Buy nowという新たなシステムが登場しファッション業界を混乱させています。その話については『See now, Buy now!今見たものはすぐ買いたいの?話』をご覧下さい)《コレクション発表 → 展示会(受注、生産数決定)→ 生産 → 店頭》ざっくりと説明すると発表から店頭に並ぶまでは上記のような流れになります。これと並行して、キャンペーンや雑誌の撮影などの広報活動も行われます。オートクチュール(※2)は発表から発売まで3ヶ月、最もタイムラグがあるメンズコレクションは約9ヶ月も待たなければいけません。上の写真は2015年3月のパリコレクションで発表された「MASHA MA(マーシャ・マー)」2015AWコレクションです。(ショーで座席案内などのPRアシスタントをした後、モップアシスタントに降格)午前中にコレクションを発表して夕方にはショールーム設営完了という速さ。この後数日ほど展示会が行われ、いよいよコレクションの命運を左右するビジネスが始まります。日本だとショー発表から展示会まで少し間が空いてしまうことがあり、商談の機会損失になっているのでは、と問題視されています。(※1)既製服。サイズがあらかじめ決まっている、私たちが普段買って着ている服のこと。 (※2)高級仕立て服。顧客のサイズに合わせて1着ずつ仕立てられる服。日本ではあまり見られない。レッドカーペット用のドレスやアーティストの衣装などに用いられることが多い。コレクション発表スケジュールコレクションのメインとなるの春夏・秋冬のプレタポルテコレクションは、NY → LONDON → MILANO → PARIS → TOKYO の順で開催されます。間髪入れずに一ヶ月続く過酷なスケジュール!他にもシドニーやソウル、ベルリンなど世界中で開催されています。2013年2月のロンドンファッションウィーク。ハイド・パークに出現したBURBERRY PRORSUMの特設会場にはセレブがずらり。ロンドンが終わった翌日にはミラノファッションウィークがスタート。街中に設置される巨大ディスプレイで誰でもランウェイを見ることができます。こちらは2013年2月のミラノファッションウィーク。レディースプレタポルテの他にメンズコレクションなどを加えた1年間のコレクション発表スケジュールを1月からざっと見てみると、ほぼ2ヶ月に一度のペースで何かしら発表されていることがわかります。【1月】メンズAW、オートクチュールSS 【2月〜3月】秋冬Autumn/Winter 【5〜6月】プレSpring、クルーズ、リゾート 【6〜7月】メンズAW、オートクチュールSS 【9〜10月】春夏Spring/Summer 【12月〜1月】プレFall2013年6月に行われたParisメンズ。KENZOのショーは郊外のサーカス場で行われました。メンズのコレクション発表ということもあり、来場者は素敵メンズがずらり。クルーズ、リゾート、プレって?プレコレクションはメインの春夏・秋冬の前に発表される、小規模なコレクションのこと。ブランドによってクルーズ・リゾート・ホリデーなど、様々な呼び方があります。クルーズ、リゾートコレクションは春夏コレクションのプレにあたり、5〜6月に発表され、11月〜1月に店頭に並びます。「あれ、11月に売るのにリゾート?」と疑問に思うかもしれませんが、周りにいませんか?年末年始にハワイに行く人。そんな人たちに向けた、バカンスに着て行きたくなるような服が並びます。日本に比べバカンス文化が根付いてる欧州では大事なコレクションです。もちろんバカンスに行かない人も着ることができますよ!ファッションオタク、ランウェイ好きは必ずチェックするVogueRunway.com(旧 STYLE.COM)を見てみると、ルックの掲載がある1991年から2006年まではSS、AW、Couture、Mensのみですが、2007年からResortが入ってきています。春夏・秋冬の2回だけでは消費者の需要に応えられなくなったため、この頃から間を埋めるようにプレコレクションが展開されるようになりました。ランウェイで発表される「これ着られますか?」というメインコレクションとは異なり、より着やすく売りやすい服が並ぶのがプレコレクションの特徴です。新しい商品が次々に出てくるので、消費者にとってコレクションが増えるのは嬉しいこと。しかし、このスケジュールをみると、いかにファッション業界が過密なスケジュールで回っているのかが分かります。ファストファッションと言って思い浮かべるブランドだけが早いサイクルで服を作り出しているわけではありません。コレクションブランドと言われるところも同じで、3ヶ月に一度のペースで新作を発表しながらクリエイティビティを維持するのはとても大変なこと。常に新しいものを求められるファッション業界なら、なおさら厳しいことだというのは想像に難くありません。早いサイクルで作られた服だからと早く消費してしまっても良いのでしょうか?次にお店で手に取った服が、どんなサイクルで作られているか、少し想像してみてください。知っているようで知らないファッション業界の仕組みをイチから解説する《連載:ファッション業界って何?》シリーズ。「ファッションウィークって何?」「展示会って何?」に引き続き、今回はコレクションについて分かりやすく解説しました。そろそろネタ切れなので、次回のネタを探しに「ココがナゾだよファッション業界」を聞き取り調査しに出かけてきます!※この記事は2015年11月11日にS MAGAZINEに掲載された記事をリライトしたものです。Text : Azu Satoh
2016年12月31日半年に一度、ファッションに燃える一週間がやってきた!9月27日〜10月5日の9日間で開催されたパリコレクション。会場で目撃した2016年秋冬のリアルトレンドをスナップでご紹介!第一弾のトレンドアイテム編、小物やカラーに注目したディテール編その1、柄やヘアを取り上げたディテール編その2!ストリートで観測されたリアルトレンドを自分らしく取り入れてみて!サングラスはカラーレンズで射止める視線もはや夏だけのファッションアイテムではなくなったサングラス。今取り入れるならインパクト大のカラーレンズがクール!いつでもどこでも動物と一緒前回も取り上げたように、ヒョウ柄であふれたパリコレ会場。でも発見したのはヒョウだけではありません。まるでファッションZOOな今シーズン、あなたはどの動物を取り入れた?バッグは小さければ小さいほど良し◎ミニミニバッグ、ウエストポーチが来る?と予言した夏から少し経って、いましたいました小さなバッグを身につけたファッショニスタたち!一体何が入ります?という質問はとりあえず置いておいて、今楽しめる新鮮な可愛さを楽しまない手はありません。実際、小銭や定期券だけでも別のバッグで入っていると便利です。ウエストポーチミニミニバッグ今シーズンのitブランドはコレ!みんながこぞって身につけていたのがこのブランドたち。アイテムどかぶりなんのその、「やっぱりこれ可愛いよね!」という共感から生まれるコミュニケーションもファッションのパワーがもたらす奇跡の一つなのです。GUCCIのバッグ&靴PRADAとmiumiuの靴J.W. ANDERSONのピアスバッグBALENCIAGAとVETEMENTSの靴CHLOEのバッグトレンドをチェックしたら、自分らしく着こなすにはどう取り入れるか、ワードローブとにらめっこ。明日は浮かんだアイデアをベースにおしゃれを楽しみましょう!See You Next Season!Photo & Text : Azu Satoh
2016年11月08日華やかなパリコレの舞台を切り撮っているのは他でもない彼女たち。パリコレ2017春夏スナップ番外編として、可憐なる戦場で戦うカメラ女子たちをスナップ!おしゃれマスターが集まる舞台にはカメラマンだっておしゃれ必須!被写体だってこなしますカメラ女子たるもの、自分も被写体でなければ!パリコレの会場では誰もがスナップスター。ふとした瞬間も美しい彼女たちについついレンズを向けてしまう。プライドを持ってカメラを構える彼女たちは立ち姿まで美しい。ベストショットは撮れた?「いま、いいショット撮れた!」興奮冷めやらぬその瞬間は即確認。日差しが強くて厳しい顔になっちゃうのはご愛嬌。撮りながら写真を整理していかないと、いざという時に困っちゃうからね。Photo & Text : Azu Satoh
2016年11月03日半年に一度、ファッションに燃える一週間がやってきた!9月27日〜10月5日の9日間で開催されたパリコレクション。会場で目撃した2016年秋冬のリアルトレンドをスナップでご紹介!第一弾のトレンドアイテム編、小物やカラーに注目したディテール編その1に続き今回は柄やヘアに注目!ストリートで観測されたリアルトレンドを自分らしく取り入れてみて!ヒョウ柄で攻めたいの秋といえばヒョウ柄。定番柄も今シーズンは大胆に取り入れるのが吉!甘辛ガーリーは卒業して、モードなヒョウに変身してみない?上下でひょう!アウターでもスカートでも大きな面積で身につけてしまえば実は一気にモードな印象へと振り切れる。セクシーでゴージャスなイメージがあるヒョウ柄をカジュアルダウンするために、オーバーサイズのヒョウ柄ジャケット×デニムでさらりと着こなしましょう。小物でひょう!猫柄トレンドが熱いこの秋冬。小物でヒョウ柄を足してみたら、まるで猫ちゃんを抱えているよう?合言葉はB・C・Dこの秋冬、お買い物に迷ったらまずこの呪文を唱えれば一安心。奇抜なシルエットに頼るのではなく柄で遊ぶことができたらおしゃれ上級者!Border夏のイメージがあるボーダーも落ち着いた暖色を選べばほっこり秋テイスト。柄on柄もなんのその、ピッチのあったボーダーとストライプの組み合わせは斬新かつ可愛すぎる!Check秋の定番柄のチェックは細めのラインでマニッシュなイメージに仕上げたい。もしくはギンガムでレトロキュートに持っていく。いずれにしても、コーディネートのメインで活躍させたいのがチェックの魅力。Dots子供っぽくなりがちなドットを取り入れるなら小さめが大人っぽい&今っぽい。濃いめのブルーや深いグリーンを選べば大人ドットの完成。編み込みでお目立ちヘアファッションは服や小物だけでは完成しません。トータルでキメてこそ真の越境レディ!(大変な分、可愛くなれる!)キリッと1本パリコレ会場でひときわ目立ったのが手の込んだ編み込みヘア。頭のてっぺんからまっすぐ1本に編み込んだポニーテールはいい子ちゃんなルックに合わせたい。エッジィに2本オズの魔法使いのドロシーみたく二つのおさげにしても可愛いけど、今の気分はカッコよく!きつく編み込んで、プリンになったカラーもグラデとしておしゃれに見せる。あえて全部編みこまずに流して遊ばせるのも可愛い。トレンドをチェックしたら、自分らしく着こなすにはどう取り入れるか、ワードローブとにらめっこ。明日は浮かんだアイデアをベースにおしゃれを楽しみましょう!次回はトレンド小物編!Photo & Text : Azu Satoh
2016年10月29日誰しも憧れるドラマティックな恋。でも人によって、そんな恋が芽生える場面は異なります。あなたが激しい恋に落ちるのはどんな相手、どんなシチュエーションでしょうか?今回はメディアで人気のイヴルルド遙華さん監修のモバイルサイト『Happy Cycle[ハッピーサイクル]』から、「あなたがおちるドラマティックで激しい恋」の全貌を教えてくれる占いを特別にご紹介します。ぜひチェックしてみてください☆マインドナンバーの出し方は?[1] 生年月日を西暦に直します。[2] 「年・月・日」の数字を1桁にして足していきます。さらに出た数を1ケタになるまで足し続けます。ここで出た数が、あなたの「マインドナンバー」になります。(例)1929年5月4日生まれの場合1+9+2+9+5+4=30→3+0=3マインドナンバーは「3」マインドナンバー1【チャレンジャー】こんなの初めて!刺激的でワクワクしちゃう特別な恋あなたが落ちるのは、何から何まで未経験のスペシャルな恋!「普通、こう来たらこうだよね?」なんて予想していても、次から次へといい意味で裏切られること連発です。恋のセオリー完全無視展開の、まるで初めて恋を経験するかのようなトキメキを感じます。気が付けばいつも考えているのは相手のことばかり。そんなふうに、恋にどっぷりとのめりこんでしまうのです。マインドナンバー2【マジシャン】一緒にいるだけですべてがキラキラして見える恋何も言わなくても気持ちをわかってくれる。特別なことをしなくても、一緒にいるだけですべてがキラキラ輝いて見える。そんな異性との恋が、あなたが落ちるスペシャルな恋!常に愛情をたっぷり注いでくれるから、不安になることも嫉妬をすることもありません。あなたは愛される喜びを体中で感じながら、甘く幸せな恋をはぐくんでいくことになるのです。マインドナンバー3【ティーチャー】長い付き合いの特別な相手とじっくりはぐくむ甘い恋あなたは時間をかけて恋をするタイプ。お互いに相手のことを理解し、少しずつ距離を縮め、信頼が愛になるのです。例えば同じ会社の人や昔から付き合いがある人。幼馴染や先輩後輩。そんな人と歴史を重ね、ある日ふとしたきっかけで2人の関係が甘いものに変化するのです。時間がかかるからこそ、結ばれる瞬間の感動も特別。何があっても離れることのない強い絆で結ばれます。マインドナンバー4【クイーン】強い人が魅せる意外な弱さにドキドキして始まる恋とても愛情深いタイプのあなた。だからか、強いと思っていた人からふいに弱いところを見せられると、たちまち胸がドキドキしてしまいます。守ってあげたい、助けてあげたいと思い、その気持ちが恋に変わっていくでしょう。例えば、常に堂々としている人が、あなたと話すときは緊張した表情を浮かべる。そんなところを見ると愛おしい気持ちが溢れ、一気に恋に落ちてしまうのです。マインドナンバー5【キング】スマートで頭のいい人と、信頼を築きながらの恋黙っていても異性を引きつける魅力を持つあなた。才能豊かで努力ができる人だからこそ、年とともに魅力はうなぎのぼり!無意識に自分と釣り合うだけの人を求め、見る目も厳しくなっていくでしょう。繰り返されるアプローチを退けているうちに、ある日ふと心惹かれる異性と出会います。スマートな振る舞いに頭の良さを感じさせる発言に、気が付けばその人しか見えなくなってしまうのです。マインドナンバー6【メッセンジャー】共通の目標を持つ仲間との、静かで激しく熱い恋そう簡単には恋に落ちないあなた。シャイで真面目だからこそ、相手を知らないことにはどんなに格好良くてもココロはときめきません。でも、例えば資格取得などでスクールに通う。そこで出会った相手と共通の目標を持って一緒に勉強をし、励まし合う。そんなふうに絆と信頼をはぐくんでいくうちに、ふとした瞬間に熱い視線を送り合うような、甘くくすぐったい恋に落ちていくのです。マインドナンバー7【ラバー】相談をしているうちに、いつの間にか恋が始まる悩み事や過去の恋への思い出で、気持ちが不安定になってしまうことがあるでしょう。ツライとき、親身に話を聞いてくれる異性に、あなたは素直に甘えられるはず。最初はただ話を聞いてもらうだけだった関係が、いつの間にか相手のほうがあなたに夢中になり、熱い視線を向けられることに。他の人には話せないことを打ち明けるうちに、気付けば2人の間に新しい恋が芽生えているのです。マインドナンバー8【ファイター】選びに選び抜いた相手と心から愛し合う深い恋あなたは恋に対して真剣そのもの!いい加減な相手と妥協でお付き合いなんてありえません。だからこそ理想にピッタリの人が現れるまでは、ひたすら自分のやるべきことに集中。そして待ち望んでついに現れたスペシャルな相手と、全身全霊をかけて本気の恋をすることになるでしょう。「この人さえいればいい」と本気で恋にハマる自分に、あなた自身も驚いてしまうかも。マインドナンバー9【バランサー】ピンときたらまっしぐら!いつのまにか熱愛中条件なんてなんのその。あなたはピンときたら即、恋に落ちるタイプです。だからこそいつどこでドラマティックな恋が始まるのかは全くの未知数。友達だと思っていた異性の意外な一面にときめいたり、初めて会った異性からアプローチをされ、心が動く……なんてこともあるでしょう。ただ1つ確かなことは、そのすべてがロマンティックな恋だということ。期待してOK!思い当たる相手、いましたか?ぜひあなたにぴったりの恋をして、ドラマみたいな甘い時間を過ごしてくださいね♪他にも、マインドナンバーからは本当に様々なことが導き出されます。「近くにいる…!?あなたへの憧れを秘める異性」「恋も仕事も手に入れる!最強ハッピーになる、ちょっとしたコツ」などなど、ハッピーの秘密がたくさん詰まったモバイルサイト『Happy Cycle[ハッピーサイクル]』も、ぜひチェックしてみてください。監修者紹介イヴルルド遙華前向きなアドバイスが口コミで広がり、モデルやヘアメイク、エディターなどの業界で絶大な支持を得る、いま話題のフォーチュンアドバイザー。西洋占星術、タロットをはじめ、人生の流れを24の節目で区切る「フォーチュンサイクル」など、幅広い占いを独学で研究する。著書に『運命のフォーチュンAmulet』(小学館)など。東京・代官山に鑑定ルームをもつ。
2016年08月16日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》第17回目になりました。前回は布忍神社の恋みくじの話。今回はファッションショーのあり方についてのお話です。 先日、ファッションデザイナーの山本寛斎さんが企画するファッションショー・イベント、「日本元気プロジェクト 2016 スーパーエネルギー!!」を拝見しました。総勢500名の出演者によるダンスや演奏はその名の通り、スーパーエネルギーに満ち溢れたエンターテイメントーショーです。「ファッションを通じて日本を元気に!」というテーマが掲げられ、原宿・代々木第二体育館に熱風を巻き起こしました。世界で活躍するダンスデュオAyaBambiによる和太鼓に合わせた演舞や、コンゴ共和国の“世界一おしゃれな紳士集団”サプールの登場で会場は大盛り上がり。KANSAI YAMAMOTOの衣装を身につけて迫力のダンスを披露したAyaBambi、カラフルなスーツや独特のステップでエレガンスを体現したサプールたちは、それぞれ生きたファッションの力を会場で爆発させてくれました。ランウェイ甲子園私が特に楽しみにしていたのは東京ブランドによるファッションショー。DRESSCAMP や CHRISTIAN DADA、PLASTICTOKYO といった東京コレクション、パリコレクションで活躍するブランドたちによる一夜限りのスペシャルショーです。通常、ファッションショーでは次の季節に売る服を発表するのですが、今回は過去のアーカイブルックでのショー。八王子高等学校吹奏楽部の元気な演奏とともにショーのトップバッターを飾ったのは DRESSCAMP。MBFWT にも参加しているベテランブランドで、毎回目の覚める色彩とパンチの効いたルックでエンターテイメントショーを見に来た気分にさせてくれるのですが、今回はさらにパワーアップ。スイングと掛け声がランウェイミュージックとして流れ、今までのファッションショーとは一線を画す斬新な演出でした。ピアノやバンドの生演奏によるショーは何度か見たことがあったのですが、吹奏楽と掛け声のセッションは初めて!「ニッポン!元気!プ・ロ・ジェ・ク・ト!」「いいぞ!いいぞ!ドーレスキャンプ!」という、まるで甲子園のような掛け声が飛び交う中、それを無視するかのように颯爽と歩くモデルたち。「そうそう、このモデルと音楽の温度感のズレがたまらなくファッションショーなのよ!」と一人で大興奮していました。そのあたりについては『服は何故音楽を必要とするのか?―「ウォーキング・ミュージック」という存在しないジャンルに召還された音楽達について』という菊地成孔さんの著書で服飾史とそれにまつわる音楽の話をお勉強することができるので是非〜。ベテラン DRESSCAMP の次はパリコレへと舞台を移し世界で戦う東京ブランド CHRISTIAN DADA へとバトンタッチ。普段はクールな印象で見る者をその世界観へグイグイ引き込んでいく CHRISTIAN DADA ですが、この日は熱血甲子園モード(?)以前ランウェイで見たルックが再登場していたのですが、不思議と吹奏楽のアゲアゲな演奏とマッチしているのです。まるで内に秘めた情熱が聞こえてきてくるかのような。クールでパンクなブランドだと先入観で決め込んで見ていただけで、音楽が変わると服の見え方も変わってくるのかーと、一人感心していました。加えて驚いたのが、先日パリで開催された VETEMENTS のショーに抜擢され話題となった日本人モデルManami Kinoshitaがトップで登場したこと。単にジェンダーレスで括ることができない雰囲気の彼女、今後引っ張りだこになること間違いなしでしょう。かっこいい〜PLASTICTOKYOの変身さて、この日最も唸ってしまったのがこの中では一番若手のPLASTICTOKYOのショーでした。登場したのはモデルではなくPLASTICTOKYOの衣装を身につけたセネガル出身の音楽グループ「Wagane Ndiaye Rose with sophie ker gi group」のメンバーたち。豪快でフリーダムなアフリカン・パーカッションとダンスパフォーマンスは PLASTICTOKYO のサイケデリックな色彩やトライバルな柄にとてもよく合っていて、以前ショーで拝見した時感じたストリートウェアとしての強さとは違った、より親しみやすくポップな印象を受けました。以下はROBEの兄妹サイトSTYLER MAGで東コレ取材をした時に撮影したものです。昨年10月に開催されたMBFWT(メルセデスベンツファッションウィーク東京。次の10月からはスポンサーが変わりアマゾンファッションウィークになります。)で発表されたランウェイの様子。安全ピンで構築されたマスクを被っていたりバンダナにまみれていたり、ランウェイ用の演出がされてだいぶハードな印象ですよね。それがどうでしょう。多少のヘアメイクはあるものの、過剰に装飾したわけではない彼らが身につけるとそこまでハードなイメージにはなりません。陽気でパワフルな音楽込みで見るとより日常っぽさを感じるのです。もちろんショーで見せるルックはブランドの世界観やそのシーズンのテーマを伝える大事な役割があるので「こんなの着られないよ!」というインパクト大の演出も大事です。それがショーの醍醐味ですから。でも、こうしたブランドの世界から少し飛んだところに落とし込んで表現した時にどう見えるのかという試みも、ブランドの枠やファンを増やすという意味でとても大事な挑戦なのではないかなと思いました。おまけ話で、クスリと笑ってしまったのがデザイナー紹介の時。普通、ランウェイが終わりモデルが全員引っ込むとデザイナーさんが舞台袖からちょこっと出てきて一礼するのですが、この日は客席に座っていたデザイナーさんにスポットライトを当てるという主役級の紹介!これはデザイナーさん達も緊張したのではないでしょうか(笑) 同じ衣装を着ていても、着る人、着るテンション、見る環境によって服の魅力の引き出し方は変わってくるのだなーと再発見できたショーでした。服は人が着て生きるもの。ファッションショーは時代遅れ、ファッションは元気がない、なんて言われ続けているけれど、やっぱりファッション・ショーって楽しい〜!Text : Azu Satoh
2016年07月27日“夜空の星が描く、ブラックとゴールドのコントラストの美しさ”ジバンシィ(GIVENCHY)は、“2013 クリスマス コレクション「Ondulations Precieuses/オンデュラシオン・プレシューズ(聖なる揺らめき)」”を、11月1日より限定発売する(先行発売:10/13(日)~ジェイアール名古屋タカシマヤ・10/23(水)~伊勢丹 新宿本店、阪急 うめだ本店)。テーマは“夜空の星が描く、ブラックとゴールドのコントラストの美しさ”。夜空、そして、夜空に光る星の光。相反するカラーのコントラストのなす美しさが、新しいクリスマスのおとぎ話を生み出す、ジバンシィ ウーマンの美しさを最大限に高める、星の揺らめきをイメージしたクリスマス コレクション。限定アイシャドウ「オンデュラシオン・ドー」などラインナップは、アイシャドウ「オンデュラシオン・ドー」(限定品)、アイラッシュ メイクアップ「ラッシュ・スパークル」(限定品)、リップスティック「ルージュ・ジバンシィ」(限定色2色)、マスカラ「フェノメン・アイズ」(限定色1色)、ネイルカラー「ヴェルニィ・ジバンシィ」(限定色2色)。「オンデュラシオン・ドー」は、非常に軽く、透明感があり、柔らかなテクスチュアの限定アイシャドウ。2色をミックスすることで深みのあるブロンズに。ジバンシィ クチュールのデザインを踏襲したスペシャル パッケージ入り。「ラッシュ・スパークル」は、ライトでべたつかない透明ジェルタイプのアイラッシュ メイクアップ。単品で、またはマスカラの上からオン。ゴールドのパールが瞬時に目元の輝きをプラスする。「ルージュ・ジバンシィ」は、フェミニンな仕上がりのローズと、温かみのあるピンクの限定2色で、黒地にゴールドの特別パッケージ入り。「フェノメン・アイズ」は、柔らかなブロンズカラーの限定色。「ヴェルニィ・ジバンシィ」は、洗練された指先に仕上がる真紅の赤と、華やかでモダンな印象に仕上がるブロンズの限定2色での展開となっている。【参考リンク】ジバンシィ「2013 クリスマス コレクション」
2013年10月14日